獲物は大将(ボス)の総取りってトコだな。
大体予想は出来た事だ。ゼオンの野郎は、俺とジャックを潜入(スネーク)させてからずっと待機させた。
放送前なら、さっさと連中相手に悪事(わるさ)噛ますとこだが。
通貨(ドミノ)稼いで、報酬(ごほうび)を譲渡(わた)すなんて言われた時には、王子(プリンス)は既決した宣言を翻した。
放送前なら、さっさと連中相手に悪事(わるさ)噛ますとこだが。
通貨(ドミノ)稼いで、報酬(ごほうび)を譲渡(わた)すなんて言われた時には、王子(プリンス)は既決した宣言を翻した。
俺らは気配消して、二人揃って戦況を逐一報告(チク)れ。
表向きは糞婆(ルサルカ)の奇襲が全く役に立たない所か、仮病(バック)れたせいで俺らの気配に気付かれたかもしれない。
状況次第で襲撃(カチコミ)か撤退(しっぽまく)か決めるって話だが、それは違う。
戦利品(キル)を俺らに稼がしたくないってのが本音だ。
表向きは糞婆(ルサルカ)の奇襲が全く役に立たない所か、仮病(バック)れたせいで俺らの気配に気付かれたかもしれない。
状況次第で襲撃(カチコミ)か撤退(しっぽまく)か決めるって話だが、それは違う。
戦利品(キル)を俺らに稼がしたくないってのが本音だ。
俺もジャックも今すぐにじゃないが、ゼオンの寝首を掻く気満々だからな。
あっちからしたら、有利な武器取らせて自分から首差し出すような真似したくねえだろうしな。
迷惑(じゃま)なルール、後付けしてきたもんだな乃亜君はよ~。
マーダー同士でもお友達(マブ)になるのは嫌ってる感じかァ?
これじゃ、誰が誰を殺すかで揉めちまうだろうがよ。クッソ面倒臭ェ。
MP(マサクゥルポイント)発行してたから、経験(わか)んだよな。この手のポイント先取ゲームで、獲物巡って潰し合いになんの。
割れた子供達(みうち)同士なら、まだ早いもの勝ちで済んだけどよォ。
絶対ェ、ドミノを欲張って誰が止め刺すかで揉める奴等が出てくる。
それでマーダー同士で殺し合ってもおかしくねえだろうが。仲良しこよししたい訳じゃないが、潰し合うのはまだ先で良いんだよォ。
あーあ…折角、友達増やしてもすぐに牽制が始まってんじゃねえかァ~。
どんだけ友達嫌いなんだよあいつゥ~。
孤独(ぼっち)が逆恨みで始めた死亡遊戯(ゲーム)じゃねェだろうなオイ。
マーダー同士でもお友達(マブ)になるのは嫌ってる感じかァ?
これじゃ、誰が誰を殺すかで揉めちまうだろうがよ。クッソ面倒臭ェ。
MP(マサクゥルポイント)発行してたから、経験(わか)んだよな。この手のポイント先取ゲームで、獲物巡って潰し合いになんの。
割れた子供達(みうち)同士なら、まだ早いもの勝ちで済んだけどよォ。
絶対ェ、ドミノを欲張って誰が止め刺すかで揉める奴等が出てくる。
それでマーダー同士で殺し合ってもおかしくねえだろうが。仲良しこよししたい訳じゃないが、潰し合うのはまだ先で良いんだよォ。
あーあ…折角、友達増やしてもすぐに牽制が始まってんじゃねえかァ~。
どんだけ友達嫌いなんだよあいつゥ~。
孤独(ぼっち)が逆恨みで始めた死亡遊戯(ゲーム)じゃねェだろうなオイ。
「……んで、取り分は一人一殺害(キル)でいいか?」
「いいよ~」
文句を女々(ダラダラ)言ってても仕方ねえ。
横に居るジャックに、お互いの取り分をもう一度確かめるように言った。
ゼオンはライダーとかいうガキとルサルカのババアが見付けた別の奴。
強いのはこの二人だから、ゼオンが相手するんだと。
残った雑魚は早い者勝ちって言ってたが、あいつが全員取る気満々だろな。
強いの相手にすんのも嘘じゃねえし、そんだけリスクを負う訳だからリターンも一番多く貰うのは理に適ってるが、俺らは余り物のメスガキ二匹だけ。
全然、物足んねえ~。
横に居るジャックに、お互いの取り分をもう一度確かめるように言った。
ゼオンはライダーとかいうガキとルサルカのババアが見付けた別の奴。
強いのはこの二人だから、ゼオンが相手するんだと。
残った雑魚は早い者勝ちって言ってたが、あいつが全員取る気満々だろな。
強いの相手にすんのも嘘じゃねえし、そんだけリスクを負う訳だからリターンも一番多く貰うのは理に適ってるが、俺らは余り物のメスガキ二匹だけ。
全然、物足んねえ~。
「ゼオン、いそがしそう…」
「あん?」
「あん?」
ジャックから話聞けば。
向こうは向こうで、乱入者(おきゃく)と揉めてるみてえだ…。
向こうは向こうで、乱入者(おきゃく)と揉めてるみてえだ…。
…さっさと終わらせて、急げば他に1人か2人殺せるかもなァ。
殺人(おしごと)をぱっぱと終わらせるとするか。
◇◇◇◇
ネモとシカマル達が消えた。
急な事だった。龍亞が地縛霊だか地縛神だか、何だかそんな事を話していて。
ネモが皆でここを離れよう、そう決めた後に意識が暗転した。
急な事だった。龍亞が地縛霊だか地縛神だか、何だかそんな事を話していて。
ネモが皆でここを離れよう、そう決めた後に意識が暗転した。
「でっか」
私はデパートから離れた場所に居た。
同じエリアではあるけど、数百メートル離れた位の場所かな?
ギラギラと鬱陶しい日光は、地縛神が出て曇り空になったおかげで大分和らいだ。
これだけ快適になるのなら、一家に一匹飼ってやってもいいわ。お姉様にお願いしようかしら。
ちょっと他のエリアの方を見れば晴天だったから、このエリア限定なんでしょうね。
とても大きな黒色の鳥が空を飛んでいた。幻想郷なら異変として、霊夢が殴り込み掛けてそうなとこね。
やっぱり飼うのは無理か。
少し空を飛んで、地縛神と一緒に現れた光の線を真上から見てみる。
龍亞の言うみたいに、ナスカの地上絵の形を描いてる。とことん面白い世界から来たみたいね。
デパートの辺り、遠目からだけどかなり面倒そうなのを二人見付けた…。
正確には、その二人がデパートの近く屋外で戦ってる。
銀髪の雷使いと、黒い鎧を着てる奴…私でも手こずるわね、あれ。
特に銀髪は私をデカい剣で打ち飛ばした奴じゃない。
他のみんなはどうなのかしら? 藤木はもうどうでもいいけど、ネモは…大丈夫…?
シカマルと龍亞…あとしおも…一応探してあげないといけないか。
梨沙も……そうね、あの娘も見付けないと危ないわね。
一度、デパートに行くか。
あの戦ってる二人に見つからないように、私はそっと地上まで降りる。
徒歩でこっそり、気配を消しながら歩いてデパート内を探そう。
同じエリアではあるけど、数百メートル離れた位の場所かな?
ギラギラと鬱陶しい日光は、地縛神が出て曇り空になったおかげで大分和らいだ。
これだけ快適になるのなら、一家に一匹飼ってやってもいいわ。お姉様にお願いしようかしら。
ちょっと他のエリアの方を見れば晴天だったから、このエリア限定なんでしょうね。
とても大きな黒色の鳥が空を飛んでいた。幻想郷なら異変として、霊夢が殴り込み掛けてそうなとこね。
やっぱり飼うのは無理か。
少し空を飛んで、地縛神と一緒に現れた光の線を真上から見てみる。
龍亞の言うみたいに、ナスカの地上絵の形を描いてる。とことん面白い世界から来たみたいね。
デパートの辺り、遠目からだけどかなり面倒そうなのを二人見付けた…。
正確には、その二人がデパートの近く屋外で戦ってる。
銀髪の雷使いと、黒い鎧を着てる奴…私でも手こずるわね、あれ。
特に銀髪は私をデカい剣で打ち飛ばした奴じゃない。
他のみんなはどうなのかしら? 藤木はもうどうでもいいけど、ネモは…大丈夫…?
シカマルと龍亞…あとしおも…一応探してあげないといけないか。
梨沙も……そうね、あの娘も見付けないと危ないわね。
一度、デパートに行くか。
あの戦ってる二人に見つからないように、私はそっと地上まで降りる。
徒歩でこっそり、気配を消しながら歩いてデパート内を探そう。
「ひさしぶり、フラン!」
耳にプチンって音が鳴ったの。
こめかみの辺りね。
一瞬眩暈がしたから、イライラし過ぎて頭の血管ぶちギレたんだと思うわ。
全く、キンキン耳障りで甘ったるい。この世で最も悍ましく、穢れきった殺人鬼。
あのアバズレ、ジャック・ザ・リッパーのものだ。
ご丁寧に敷かれた霧のカーテン、容姿の特徴、全部ネモから聞いたものと同じだわ。
交戦の記憶はなくても知識として、あれは間違いなくしんちゃんを殺したジャックだと確信する。
それに銀髪もいるのなら、きっとジャックも居ると思ったもの。
こめかみの辺りね。
一瞬眩暈がしたから、イライラし過ぎて頭の血管ぶちギレたんだと思うわ。
全く、キンキン耳障りで甘ったるい。この世で最も悍ましく、穢れきった殺人鬼。
あのアバズレ、ジャック・ザ・リッパーのものだ。
ご丁寧に敷かれた霧のカーテン、容姿の特徴、全部ネモから聞いたものと同じだわ。
交戦の記憶はなくても知識として、あれは間違いなくしんちゃんを殺したジャックだと確信する。
それに銀髪もいるのなら、きっとジャックも居ると思ったもの。
「あ、動かないでね」
すぐにバラバラに…いえ肉片一つ残さずぶっ壊してやる。
私は眦を決して、アロンダイトを引き抜く。
ジャックは強いけれど、力比べは私の方が上、真っ向勝負なら私は早々負けない。
ジャックは小細工で私を翻弄したけど、今の私にはしんちゃんみたいに守らなきゃいけない人はいない。
もう、こいつの好き勝手にはされない。そう一秒前までは思ってたの。
私は眦を決して、アロンダイトを引き抜く。
ジャックは強いけれど、力比べは私の方が上、真っ向勝負なら私は早々負けない。
ジャックは小細工で私を翻弄したけど、今の私にはしんちゃんみたいに守らなきゃいけない人はいない。
もう、こいつの好き勝手にはされない。そう一秒前までは思ってたの。
「この子、殺しちゃうから」
ジャックは左腕でその娘の首を抑えて、右手のナイフを首に当て何時でも刺せると脅しを掛けていた。
「…ごめん、フラン」
ジャックはナイフの先に少し力を込めて、その娘の首筋から赤く血が垂れた。
美味しそうな血。普段なら舌なめずりしたくなる所だけれど、今の私は怖気のが勝った。
だってあそこにいるのは、私に良くしてくれた梨沙。
美味しそうな血。普段なら舌なめずりしたくなる所だけれど、今の私は怖気のが勝った。
だってあそこにいるのは、私に良くしてくれた梨沙。
最悪だ。
血が垂れたのはきっと頸動脈の辺り、手が滑りでもしてナイフが後数ミリ進めばあっさり血管を裂いて、大量出血で死ぬ。
血が垂れたのはきっと頸動脈の辺り、手が滑りでもしてナイフが後数ミリ進めばあっさり血管を裂いて、大量出血で死ぬ。
支給品か誰かの能力か知らないけれど、私達を分担した後、その位置を一方的に好き勝手に配置する事が出来るみたい。
そして…きっとジャックは私と梨沙の関係を何処かで潜んで見ていた。
しんちゃんの時のように、私を相手に優位に立つ為に。
そして…きっとジャックは私と梨沙の関係を何処かで潜んで見ていた。
しんちゃんの時のように、私を相手に優位に立つ為に。
「離して」
振りかぶったアロンダイトを腰まで下ろす。
私は漠然と立ち尽くして、無駄と分かっていてもそう言うしかない。
私は漠然と立ち尽くして、無駄と分かっていてもそう言うしかない。
「うん、フランが言う事聞いてくれるなら良いよ」
嘘だ。嘘に決まってる。
この後、何があっても私もそして梨沙も…生かして逃がす気なんかない癖に。
はっきりと分かってるじゃない。もう梨沙は手遅れだ。
私がジャックに従っても助からないのなら、ジャックを殺してしまえば良い。
人質を取るなんて、普通に戦ったら私に勝てないなんて言っているようなものじゃない。
それにいざとなれば、ドラゴンボールで生き返る。そうでしょ?
この後、何があっても私もそして梨沙も…生かして逃がす気なんかない癖に。
はっきりと分かってるじゃない。もう梨沙は手遅れだ。
私がジャックに従っても助からないのなら、ジャックを殺してしまえば良い。
人質を取るなんて、普通に戦ったら私に勝てないなんて言っているようなものじゃない。
それにいざとなれば、ドラゴンボールで生き返る。そうでしょ?
「剣とランドセルも全部捨てて」
私は言う通りに、剣を手放してランドセルも捨てる。
足元のそれらを蹴ってジャックの方へ渡した。
あの娘は満足そうに嗤笑を浮かべる。それを見て、私はより憤怒したけれど…ただそれだけだった。
足元のそれらを蹴ってジャックの方へ渡した。
あの娘は満足そうに嗤笑を浮かべる。それを見て、私はより憤怒したけれど…ただそれだけだった。
「変な動きをしたら駄目だよ?」
……武器がないのを油断してるなら。
レーヴァテインを出して、投げればいけるかしら?
私はジャックと戦った時にスペルカードを出してない。気付かれずに、梨沙を傷付けずにやれるか───
レーヴァテインを出して、投げればいけるかしら?
私はジャックと戦った時にスペルカードを出してない。気付かれずに、梨沙を傷付けずにやれるか───
「キャハ☆!」
脱兎の勢いで私でもジャックでも、当然梨沙でもない別の人影が飛び込んでくる。
私が手に意識を集中して、レーヴァテインを出そうかというときだった。
そいつは顔をテープでグルグル巻きにして、髪もミディアムぐらいの長さ。
一見すると女の子っぽくも見えたけど、テープの合間から見える瞳孔の開いた眼光と下種な笑い声が性別を男だって主張してくる。
そいつはナイフを私のお腹に突き刺して、そのまま奇抜な捻り方をした。
生きたまま内臓が無理矢理ねじ動かされる嫌悪感、勝手に内臓の配置を変えられた拒絶感。
痛みはそこまでじゃなかった。
それよりも、全身の力が抜けていく倦怠感が不味い。
腕に変な斑点が現れる。肉体が異常を告げて警鐘を鳴らしている。
私が手に意識を集中して、レーヴァテインを出そうかというときだった。
そいつは顔をテープでグルグル巻きにして、髪もミディアムぐらいの長さ。
一見すると女の子っぽくも見えたけど、テープの合間から見える瞳孔の開いた眼光と下種な笑い声が性別を男だって主張してくる。
そいつはナイフを私のお腹に突き刺して、そのまま奇抜な捻り方をした。
生きたまま内臓が無理矢理ねじ動かされる嫌悪感、勝手に内臓の配置を変えられた拒絶感。
痛みはそこまでじゃなかった。
それよりも、全身の力が抜けていく倦怠感が不味い。
腕に変な斑点が現れる。肉体が異常を告げて警鐘を鳴らしている。
「げっ、あんま効いてねーじゃん…ヤマイダレで不死身(しなねえ)のばっかで激萎(ショック)ゥ~。」
「ガムテの技、あんまり役に立たないね」
「うっせ~。ジャックを殺(さ)しちゃうぞ!」
「え~? やだぁ~」
「ガムテの技、あんまり役に立たないね」
「うっせ~。ジャックを殺(さ)しちゃうぞ!」
「え~? やだぁ~」
ジャックとこのテープの子の閑談が無性に忌々しい。
テープの子は私がこのまま死ぬのを期待してるみたいだけど、生憎そこまで吸血鬼は軟じゃない。
吸血鬼は人間より体力もあり、体も頑丈だからどうにかなってる。痩せ我慢もしてるんだけど。
私の体に出てる症状は、多分末期の重病患者と同じ。本で読んだ病状にそっくりだし。
どういう理屈でそうなったか分からないけど、肝臓を切られて体をおかしくされたのは分かる。
テープの子は私がこのまま死ぬのを期待してるみたいだけど、生憎そこまで吸血鬼は軟じゃない。
吸血鬼は人間より体力もあり、体も頑丈だからどうにかなってる。痩せ我慢もしてるんだけど。
私の体に出てる症状は、多分末期の重病患者と同じ。本で読んだ病状にそっくりだし。
どういう理屈でそうなったか分からないけど、肝臓を切られて体をおかしくされたのは分かる。
(だめだ…スペルカードを出すどころか、動くのも……)
死ぬほど痛くて苦しい…厄介な技、使ってくるわねこいつ。
言い方から効き目が悪く感じてるみたいだけど、こんなの十分すぎる位効いてるわ。
言い方から効き目が悪く感じてるみたいだけど、こんなの十分すぎる位効いてるわ。
「ぐふっ…!」
喉から吐き気が込み上げて、口も抑えずに吐き出した。
「きったなーい、フランたら汚いんだ」
「きったね☆きったね☆」
「きったね☆きったね☆」
唾液と胃液と血を口から吹いて、服も汚してしまった。お姉様が居れば、はしたないとか言うかも。
ジャックの手中にある梨沙の事だけが気掛かりで、私はもう自分の事なんか二の次になっていた。
だから…きっともう、戦う前から私は負けていたんだ。
ジャックの手中にある梨沙の事だけが気掛かりで、私はもう自分の事なんか二の次になっていた。
だから…きっともう、戦う前から私は負けていたんだ。
ジャックはこうなると分かって、あの黒い渦を使って私と梨沙を纏めて隔離して。
後はこうやって人質にすれば、私を簡単に殺せるって分かってた。
後はこうやって人質にすれば、私を簡単に殺せるって分かってた。
無理だ、私……どうしても、動けない。
ガムテに刺された傷もあるけど、動いたら梨沙が死んじゃう。
このままじゃ梨沙もどうせ死ぬって分かってるのに。
ああ、そっか…しんちゃんの時から、薄々思っていたけど。
ガムテに刺された傷もあるけど、動いたら梨沙が死んじゃう。
このままじゃ梨沙もどうせ死ぬって分かってるのに。
ああ、そっか…しんちゃんの時から、薄々思っていたけど。
私…弱くなったんだ。
「ジャック…時間かけねえ方が良い。もう殺るぞ」
ナイフを仕舞って、日本刀を手にしたテープの子。
きっとこれが私が見る、最期の光景なのね。
私はいいから…せめて、梨沙だけはこの後…悟空でもネモでも、誰でも良いから助けてあげて。
それだけが、私の最期の……。
きっとこれが私が見る、最期の光景なのね。
私はいいから…せめて、梨沙だけはこの後…悟空でもネモでも、誰でも良いから助けてあげて。
それだけが、私の最期の……。
◇◇◇◇
私の前でフランが、お腹を刺された。ただ刺されただけじゃなくて体に斑点が浮かんで苦しそうにしてる。
きっと、あのナイフに毒が仕込まれてるんだ。
きっと、あのナイフに毒が仕込まれてるんだ。
「もういいわ、フラ───ッ!?」
大きく叫びかけて、ジャックって子の腕が強く締まった。
窒息しそうになって、私の言葉はくぐもった呻き声で上書きされていく。
見た目は私とそこまで変わらない小さな女の子なのに、大の大人に捕まって首を絞められているみたい。
とても細い女の子の腕が、丸太のように見えて…巨漢の大男に捕まってると錯覚してしまう。
息が吸えなくて苦しいけれど、酸欠にはならない程度に腕の締め付けは緩む。
窒息しそうになって、私の言葉はくぐもった呻き声で上書きされていく。
見た目は私とそこまで変わらない小さな女の子なのに、大の大人に捕まって首を絞められているみたい。
とても細い女の子の腕が、丸太のように見えて…巨漢の大男に捕まってると錯覚してしまう。
息が吸えなくて苦しいけれど、酸欠にはならない程度に腕の締め付けは緩む。
「お…ぇ…ぐは、っ……」
フランは立ったまま苦しんでいた。ずっと、苦しみながら私の様子だけを見てる。
もういいわよ、フラン。貴女私と出会って、数時間もしないだけの関係でしょ。
私の事見捨てて良いから、お願いだからこいつらのことやっつけなさいよ。
視界が涙で歪んで、私はもうやめて欲しいと声に出したかった。でもその度にジャックは喉を締め付ける。
唇が震えて、何もしてあげられない自分が恨めしい。
あの時と一緒じゃない…藤木に襲われて、シカマルが頭を使って追い払ってくれた時と。
私は藤木に悪口を言っただけで、あいつを逆上させただけだった。
もっと、今思うと藤木に考え直すように説得するとか、シカマルを連れて逃げる為に隙を見つけるまで時間を稼ぐとか、何かやれたのに。
もういいわよ、フラン。貴女私と出会って、数時間もしないだけの関係でしょ。
私の事見捨てて良いから、お願いだからこいつらのことやっつけなさいよ。
視界が涙で歪んで、私はもうやめて欲しいと声に出したかった。でもその度にジャックは喉を締め付ける。
唇が震えて、何もしてあげられない自分が恨めしい。
あの時と一緒じゃない…藤木に襲われて、シカマルが頭を使って追い払ってくれた時と。
私は藤木に悪口を言っただけで、あいつを逆上させただけだった。
もっと、今思うと藤木に考え直すように説得するとか、シカマルを連れて逃げる為に隙を見つけるまで時間を稼ぐとか、何かやれたのに。
荒くなりそうな呼吸を私は必死で抑える。
ガムテの男の子はナイフを仕舞って、日本刀を取り出した。
きっと首を落としてフランを殺す気なんだ。
時間はもうあまりない。
この先の事を考えて、震えそうな体を私は理性で抑え込む。
そう、演技だ。演技と同じ、何もやれない無力な女の子を演じきれ。
誰にも気づかれるな、こっちを見てるフランにも悟られるな。
有馬かななら、きっとやれる。それなら私にやれない筈はない。
ガムテの男の子はナイフを仕舞って、日本刀を取り出した。
きっと首を落としてフランを殺す気なんだ。
時間はもうあまりない。
この先の事を考えて、震えそうな体を私は理性で抑え込む。
そう、演技だ。演技と同じ、何もやれない無力な女の子を演じきれ。
誰にも気づかれるな、こっちを見てるフランにも悟られるな。
有馬かななら、きっとやれる。それなら私にやれない筈はない。
相変わらず、細いのに鉄みたいに硬い腕だけど。少しだけ私が息を吸って吐くのに支障がない位には緩んでくれた。
それもそうよね。この子達はまだ私に死なれたら困るんだわ。
人質さえいなければ、フランはこんな奴等の言うこと聞く必要ないんだし。
私は何も抵抗してこないと、油断してくれている。
それもそうよね。この子達はまだ私に死なれたら困るんだわ。
人質さえいなければ、フランはこんな奴等の言うこと聞く必要ないんだし。
私は何も抵抗してこないと、油断してくれている。
「た……」
声は出る。大丈夫…。
後は幻視しろ、そこにあると思い込め。
後は幻視しろ、そこにあると思い込め。
「助けて! シカマル!!」
虚構を現実にしろ。なかったものをあると思い込ませろ。
その手本を私は見た。その仕事を私はやってきた!!
その手本を私は見た。その仕事を私はやってきた!!
「!!?」
私からこの子の顔は見えなかったけど、その視線は私の叫んだ方角へと注がれたのは分かった。
誰もいない。何もない、ただの空気しかない場所に。
誰もいない。何もない、ただの空気しかない場所に。
◇◇◇◇
「………………は?」
一番、肝を消したのは殺人鬼ジャック・ザ・リッパーだった。
ゼオンははっきりとフランと梨沙を自分達の元へ送ったと念話を通じて指示していた。
ジャックもまた凶行に及ぶ前に、周辺に参加者がいないか念入りに確認している。
だから、居る筈がない。この二人を助けに来る参加者なんて。
居ないと分かっていたのに、ジャックは一瞬注意があらぬ方向へと逸れた。
ゼオンははっきりとフランと梨沙を自分達の元へ送ったと念話を通じて指示していた。
ジャックもまた凶行に及ぶ前に、周辺に参加者がいないか念入りに確認している。
だから、居る筈がない。この二人を助けに来る参加者なんて。
居ないと分かっていたのに、ジャックは一瞬注意があらぬ方向へと逸れた。
「どう、して……ッ!?」
嘘ならば、絶対に気付いていた筈だ。喧しいガムテとのやり取りの間もずっと、梨沙への警戒は緩めていなかった。
相手はただの子供、数多の人を解体し人間を知り得た殺人鬼を出し抜いて、でっち上げた嘘を信じさせるなんて。
如何にして辺幅を飾り、ジャックはおろか対面していたフランにすら、心の内を読まれずに済ませたのか。
相手はただの子供、数多の人を解体し人間を知り得た殺人鬼を出し抜いて、でっち上げた嘘を信じさせるなんて。
如何にして辺幅を飾り、ジャックはおろか対面していたフランにすら、心の内を読まれずに済ませたのか。
「ジャック!!」
ガムテが叫ぶ。
やられた。完全に騙された。
まさか、伝説の殺人鬼と殺しの王子が二人揃ってまんまと嘘に踊らされたのだ。
ジャックとガムテの視線がフランから外れた途端、ガムテが真向斬りで振り下ろした刀の先から消えた。
やられた。完全に騙された。
まさか、伝説の殺人鬼と殺しの王子が二人揃ってまんまと嘘に踊らされたのだ。
ジャックとガムテの視線がフランから外れた途端、ガムテが真向斬りで振り下ろした刀の先から消えた。
「梨沙」
全ての事態を把握して、怒髪天を突くが如くフランの憤怒は限界を越えた。
怪物としての破壊性を一切抑える事無く、豪風となる。
怪物としての破壊性を一切抑える事無く、豪風となる。
「───ッ」
ジャックから見た、フランの拳を形作って大振りに腕を回す姿は滑稽そのものだった。
癇癪を起こした赤ん坊が手足をバタつかせ、親に要求を訴えているのと変わらない。
動きも雑、無駄も多く、研鑽された技とは程遠い。
だが、耳を劈く風切り音だけは殴打が音速を超えていることを報らさせる。
腕の中の梨沙を盾にする間もない。
癇癪を起こした赤ん坊が手足をバタつかせ、親に要求を訴えているのと変わらない。
動きも雑、無駄も多く、研鑽された技とは程遠い。
だが、耳を劈く風切り音だけは殴打が音速を超えていることを報らさせる。
腕の中の梨沙を盾にする間もない。
「ギャアアアアアアアアアアアア!!!?」
梨沙に向けていたナイフ。それを握っていた右腕は螺子折られる
皮が皺を作り、折れ曲がり砕けた骨は肉を押し退け、皮の下から盛り上がって存在を主張する。
ジャックの顔面にはフランの拳が突き刺さり、梨沙をその場に残して後方へと殴り飛ばされていった。
空中で5回転ほど頭部と足先の位置が入れ替わり、頭から地面に叩きつけられる。
ぴくぴくと痙攣し、ジャックはそのまま動かなくなった。
皮が皺を作り、折れ曲がり砕けた骨は肉を押し退け、皮の下から盛り上がって存在を主張する。
ジャックの顔面にはフランの拳が突き刺さり、梨沙をその場に残して後方へと殴り飛ばされていった。
空中で5回転ほど頭部と足先の位置が入れ替わり、頭から地面に叩きつけられる。
ぴくぴくと痙攣し、ジャックはそのまま動かなくなった。
「動かないでね」
(な……殴ってから、言っても…お、遅いわよ…)
全く動けないまま、吸血鬼の理不尽にして嵐のような暴力を目にして。
目に涙を溜めて、梨沙は腰を抜かして尻餅をついた。
これが人ならざる怪異にして妖怪、その中でも上位に位置する吸血鬼の力だ。
ただ殴るだけで、人外魔境の地獄の片鱗を世界に顕現させる。馬鹿げた怪力。
目に涙を溜めて、梨沙は腰を抜かして尻餅をついた。
これが人ならざる怪異にして妖怪、その中でも上位に位置する吸血鬼の力だ。
ただ殴るだけで、人外魔境の地獄の片鱗を世界に顕現させる。馬鹿げた怪力。
「オイオイオイ」
口調はおどけたまま、ガムテは自身の第六感が警鐘を鳴らし、全身から冷や汗が止まらないのを感じていた。
「危険(やばたにえん)?」
フランと目線がかち合う。
後ろに飛び退いたのは、本能的な無意識下の行動。
ガムテの歩幅で一歩先にはフランの拳が地面に減り込んでいた。
後ろに飛び退いたのは、本能的な無意識下の行動。
ガムテの歩幅で一歩先にはフランの拳が地面に減り込んでいた。
「キャハッヒフ!」
良く響く奇声を発して、ガムテは嘲りを絶やさない。
ふざけた威力の拳(パンチ)。人体を簡単に撃砕するに相応しい剛拳だが、当てる為の工夫が皆無だと読んだ。
揺らぐように体を逸らし最低限の身のこなしで回避、頭をかち割ろうとしたフランの拳は槌のようにまた地面を打ち付けた。
ふざけた威力の拳(パンチ)。人体を簡単に撃砕するに相応しい剛拳だが、当てる為の工夫が皆無だと読んだ。
揺らぐように体を逸らし最低限の身のこなしで回避、頭をかち割ろうとしたフランの拳は槌のようにまた地面を打ち付けた。
(ジャックも不注意(よそみ)がなきゃ、避けれたな)
つまるとこ、先の一撃は梨沙の嘘八百(でたらめ)さえなければ、見切れなくない。
威力だけならばガムテの見てきた忍者極道ひっくるめて、最上位に位置する。シュライバーの吶喊にも近い。
だが、備わった身体能力(フィジカル)に頼った弊害で鍛えてはいない。技量として昇華させていない。
虎や熊が技を磨かないように、この女も同じ理由で体術を身に着けていない。
勝つ為の工夫がなく、動きは直線的で予想し見切りやすい。
威力だけならばガムテの見てきた忍者極道ひっくるめて、最上位に位置する。シュライバーの吶喊にも近い。
だが、備わった身体能力(フィジカル)に頼った弊害で鍛えてはいない。技量として昇華させていない。
虎や熊が技を磨かないように、この女も同じ理由で体術を身に着けていない。
勝つ為の工夫がなく、動きは直線的で予想し見切りやすい。
「きゃっきゃ!」
狙うは首元。
ガムテの持つ名刀は銀色の刀身を怪しく煌めかせる。
おどけてふざけて、狂騒的な笑い声を喉から発して。何も考えない、馬鹿で阿呆な道化を演じて。
狂人の下の奥底の狩人の本性は冷たく、戯れを排した一太刀だった。
ガムテの持つ名刀は銀色の刀身を怪しく煌めかせる。
おどけてふざけて、狂騒的な笑い声を喉から発して。何も考えない、馬鹿で阿呆な道化を演じて。
狂人の下の奥底の狩人の本性は冷たく、戯れを排した一太刀だった。
「うげっ?」
刀身がブレる。
足元から膨大な振動が伝い、ガムテは危うく転びかけた。
その正体はすぐそばのフランだ。
足を振り上げ地面に打ち付ける。地震と見紛う程に大地を震撼させ小規模な地割れを引き起こした。
ここは市街地の外で、足元はコンクリートではない土だが。
殴って地割れを起こすのは、相当な膂力に違いない。顔には出さず、だがガムテは身震いする思いだった。
揺れる体幹に逆らわぬまま、ガムテは転倒後すぐに受け身を取って飛び退く。
蹴り上げたフランの爪先は虚空を過ぎっていった。
足元から膨大な振動が伝い、ガムテは危うく転びかけた。
その正体はすぐそばのフランだ。
足を振り上げ地面に打ち付ける。地震と見紛う程に大地を震撼させ小規模な地割れを引き起こした。
ここは市街地の外で、足元はコンクリートではない土だが。
殴って地割れを起こすのは、相当な膂力に違いない。顔には出さず、だがガムテは身震いする思いだった。
揺れる体幹に逆らわぬまま、ガムテは転倒後すぐに受け身を取って飛び退く。
蹴り上げたフランの爪先は虚空を過ぎっていった。
「ちょこまか……ッ!!」
唇を噛み血走った目でフランは腕を薙ぎ払う。
ガムテは跳び上がり、稚いフランの短い腕を飛び越えるように避ける。
前転の要領で飛んだガムテの顔面目掛け、フランはアッパーを振り上げる。
空中でガムテはぐるんっとコマみたく回旋、打撃をいなしてフランの背後へと着地。
ガムテは跳び上がり、稚いフランの短い腕を飛び越えるように避ける。
前転の要領で飛んだガムテの顔面目掛け、フランはアッパーを振り上げる。
空中でガムテはぐるんっとコマみたく回旋、打撃をいなしてフランの背後へと着地。
「チッ」
フランの右肩からは血が噴き出した。
僅かな交差の瞬間、首を狙われたのを傾けて回避し、代わりに肩を斬られたのだ。
後ろのガムテを見てフランは不満そうに唇を結ぶ。
僅かな交差の瞬間、首を狙われたのを傾けて回避し、代わりに肩を斬られたのだ。
後ろのガムテを見てフランは不満そうに唇を結ぶ。
(動き辛い…ああもう、これ…邪魔ッ!!)
コンマ1秒以下の刹那の片時の中で、ガムテはそれをじっと見つめる。
自分目掛け、投擲されたそれを。
赤黒い、生々しい数十センチの肉塊。
自分目掛け、投擲されたそれを。
赤黒い、生々しい数十センチの肉塊。
「肝臓(モツ)ゥ!?」
肝臓を切り捨てた途端、ガムテの頭上にフランが踵を振り上げて墜落していく。
フランの右手は赤く染まっていた。
肝臓の異変で体に病状が出るのなら、邪魔なそれを摘出して捨てれば良い。
お陰で先とは比較にならない軽やかな動きを取り戻した。
フランの右手は赤く染まっていた。
肝臓の異変で体に病状が出るのなら、邪魔なそれを摘出して捨てれば良い。
お陰で先とは比較にならない軽やかな動きを取り戻した。
「キャハハハハハ☆! 人外(びっくり)!!」
後方へ飛び退いて、ガムテは張り合うように狂笑した。
化け物揃いなのは知っていたが、この女も劣らずの怪物だ。
怯みもせず腹の中に手を突っ込んで、笑みすら浮かべて内臓を投げてくる女が狂っていない訳がない。
脇腹から血を吹き出しながら、ガムテに吶喊を仕掛ける光景は悪い冗談のようだ。
細い刀の刀身で受け止め衝撃を殺す。
ダメージはほぼ殺しきったが、とても体内の臓器を一つ消失し、破れた腹から血を失い続けている重症者の動きじゃない。
化け物揃いなのは知っていたが、この女も劣らずの怪物だ。
怯みもせず腹の中に手を突っ込んで、笑みすら浮かべて内臓を投げてくる女が狂っていない訳がない。
脇腹から血を吹き出しながら、ガムテに吶喊を仕掛ける光景は悪い冗談のようだ。
細い刀の刀身で受け止め衝撃を殺す。
ダメージはほぼ殺しきったが、とても体内の臓器を一つ消失し、破れた腹から血を失い続けている重症者の動きじゃない。
「へえー面白い技を使うのね」
「でしょでしょ! 僕チンの得意技なの☆」
「じゃあ、私もお返しに楽しい物見せてあげる」
拳を引き、その直後手に光が収束し西洋剣を象った光の剣が現れる。
腰を横薙ぎに狙った一文字斬りを、ガムテは後ろに避けた。
刀で力を殺して受け止めるのも視野に入れたが、光の剣を物質の刀で防げるか懐疑的であった為だ。
間合いも余分に大きく空けた。光であるならば、物質の制約に囚われずリーチを伸ばす可能性もありえる。
腰を横薙ぎに狙った一文字斬りを、ガムテは後ろに避けた。
刀で力を殺して受け止めるのも視野に入れたが、光の剣を物質の刀で防げるか懐疑的であった為だ。
間合いも余分に大きく空けた。光であるならば、物質の制約に囚われずリーチを伸ばす可能性もありえる。
「意外にクレバーじゃない」
にいとフランは笑う。
「でも、慎重(こわがり)過ぎたね」
ガムテは頭上からの殺意を鋭敏に察知する。
フランの分身がアロンダイトを拾い上げ突っ込んできた。
フランの分身がアロンダイトを拾い上げ突っ込んできた。
「ほんとは自爆も覚悟してたんだけど、ありがと離れてくれて」
ガムテはこの瞬間、狂人の仮面すら取り繕えず目を丸くした。
分身の持つアロンダイトが光り輝き、目を奪われるような神秘的な光景とは裏腹に第六感が不吉を告げる。
勝つ為の工夫がないのがガムテの下した評価だが、それは正確には大いなる誤り。
工夫を知らなかっただけで、この数秒の攻防の中で学習し思い付くだけの頭(オツム)の良さを兼ね備えている。知恵を持つ猛獣だったのだ。
分身の持つアロンダイトが光り輝き、目を奪われるような神秘的な光景とは裏腹に第六感が不吉を告げる。
勝つ為の工夫がないのがガムテの下した評価だが、それは正確には大いなる誤り。
工夫を知らなかっただけで、この数秒の攻防の中で学習し思い付くだけの頭(オツム)の良さを兼ね備えている。知恵を持つ猛獣だったのだ。
「絶望(ウッソ)ォ……?」
こわばった筋肉を奮い立たせ、ガムテは全速で回避行動へ移った。
分身が持つアロンダイトは剣としての原形を留めきれず、破裂した。
宝具を自ら破棄し膨大な爆破物として使い捨てる一度限りの大技だ。
英霊にとって半身そのもの、共に偉業を打ち立て逸話を残し続けた象徴とも言える片割れ。
精神的苦痛、そして切札たる宝具を半永久的に喪う戦力低下は深刻だ。
だが、フランにとってはこんなものあったから使っているに過ぎず。別に剣などなくても自分で創り出せる。
英霊にとって半身そのもの、共に偉業を打ち立て逸話を残し続けた象徴とも言える片割れ。
精神的苦痛、そして切札たる宝具を半永久的に喪う戦力低下は深刻だ。
だが、フランにとってはこんなものあったから使っているに過ぎず。別に剣などなくても自分で創り出せる。
「バイバイ」
爆破が分身ごとガムテを飲み込んだ。後には何も残らず、左手だけが爆風で巻き上げられてフランの足元へと転がっていった。
「次は貴女ね。遊びましょ、ジャック」
粉々に吹き飛んだガムテが居た場所を一瞥してフランは疾走する。
先にあるのは殴り飛ばしたジャック。
目的のジャックを刈り取るまで、時間はそうは掛からない。
先にあるのは殴り飛ばしたジャック。
目的のジャックを刈り取るまで、時間はそうは掛からない。
「わたしたちじゃ、勝てない」
ジャックは折れた鼻を手で戻し、鈍い音を耳にしてから目を涙で潤わせる。
とても、とても痛かった。右腕は激痛を越えた激痛で末端の部位は感覚すら消えた。
こうして対面し、吸血鬼に純粋な殺意を向けられた時点で、人殺しの達人である殺人鬼では対処のしようはない。
しんのすけや梨沙を利用したのは、それはジャックがフランには勝てないと知っていたからだ。
とても、とても痛かった。右腕は激痛を越えた激痛で末端の部位は感覚すら消えた。
こうして対面し、吸血鬼に純粋な殺意を向けられた時点で、人殺しの達人である殺人鬼では対処のしようはない。
しんのすけや梨沙を利用したのは、それはジャックがフランには勝てないと知っていたからだ。
「霧の夜、以外はね?」
二人を遮る壁はもう何もない。
ジャックはフランを拒むかのように、白い霧をより濃く顕現させていく。
霧に乗じて逃げる気か? フランは逡巡しその考えを却下する。
二人の間合いは最早10メートルもない。この距離でいくら霧が濃かろうと、吸血鬼の視力を欺くのは不可能。
ジャックはフランを拒むかのように、白い霧をより濃く顕現させていく。
霧に乗じて逃げる気か? フランは逡巡しその考えを却下する。
二人の間合いは最早10メートルもない。この距離でいくら霧が濃かろうと、吸血鬼の視力を欺くのは不可能。
「それ…!?」
仕込みは終えた。
ガムテがフランと交戦した数秒の間に。
ガムテがフランと交戦した数秒の間に。
「行くよ、フラン」
ジャックの周りには白いチョークで描かれた円状の線が引かれていた、
その手に握られた装置、ラジコンのリモコンのような青い機械のダイヤルを回す。
日中という太陽に支配された昼間の世界の中に夜という暗黒の世界が顕現する。
その手に握られた装置、ラジコンのリモコンのような青い機械のダイヤルを回す。
日中という太陽に支配された昼間の世界の中に夜という暗黒の世界が顕現する。
ジャックが使用したのは、時空間取り替え機。
指定した箇所の空間を過去の空間と入れ替える。
線を引いた円の中を半日前、深夜の空間を入れ替えたのだ。
指定した箇所の空間を過去の空間と入れ替える。
線を引いた円の中を半日前、深夜の空間を入れ替えたのだ。
「此よりは地獄」
フランは凍えるような怖気を肌で感じた。本能が引き返せ撤退しろと、アラームを鳴り響かせる。
霧深い夜の世界、暗黒の中で佇む殺人鬼。
吸血鬼の目はその中でもはっきりと、ジャックの目が真紅に光るのを目の当たりにした。
霧深い夜の世界、暗黒の中で佇む殺人鬼。
吸血鬼の目はその中でもはっきりと、ジャックの目が真紅に光るのを目の当たりにした。
「わたしたちは炎、雨、力───殺戮を此処に!」
時空間取り替え機によりその領域は夜として扱われる。
未来の叡智は時間すらも黒く塗りつぶし、霧はありとあらゆる真実と殺意を覆い隠す。
女は本来生れ落ちる筈だった、無垢な死者に引きずり込まれる。
それは一つの殺人現場の再現。
未来の叡智は時間すらも黒く塗りつぶし、霧はありとあらゆる真実と殺意を覆い隠す。
女は本来生れ落ちる筈だった、無垢な死者に引きずり込まれる。
それは一つの殺人現場の再現。
今、世界は名実ともに殺人鬼の地獄(もの)となった。
「ふっ…」
この感覚、似ていた。
ネモがフランを止める為、決死の覚悟で放ったあの極上の神秘と。
つまり、ジャックは勝負を仕掛けている。一世一代の大勝負。
ネモがフランを止める為、決死の覚悟で放ったあの極上の神秘と。
つまり、ジャックは勝負を仕掛けている。一世一代の大勝負。
「良いわ。乗ってあげる」
フランも口を三日月のように歪めて、昂る殺意を殺意で返答した。
「解体聖母(マリア・ザ・リッパー)」
ジャックもまた、ナイフを逆手に構え推進した。
自身を狩りとらんとする紅い吸血鬼に喰い殺されかねないとしても。
怯みも恐れもなく、ただ突き進む。
自身を狩りとらんとする紅い吸血鬼に喰い殺されかねないとしても。
怯みも恐れもなく、ただ突き進む。
無垢で幼い少女達の喊声が、獣のように咆哮した。
何処へ行こうと逃さない。
両者の思考は、この瞬間のみ一致する。
絶対にして必殺の一撃を駆使して刹那の交差の中で、その命を断たんとしていた。
「…………」
先に勝利を確信したのは、フランドール・スカーレット。
(カウンターでレーヴァテインを使って斬り込む)
乃亜のハンデにより弾幕を消失した今、フランの主な戦闘手段はやはり近接戦。
ジャックも高度な剣技を有しているが、所詮は人間を相手に殺す事に長けた技量。
吸血鬼を殺すには今一つ足りない。力比べでもサーヴァントのジャックに引けを取らない所か低く見積もっても5、6周りはフランが上回る自信がある。
何を繰り出すか分からないが、ナイフよりもレーヴァテインのがリーチは長い。
レーヴァテインで斬り込み、あの胴体を上半身と下半身の真っ二つに別れさせてやろう。
その後で散々切り刻んで、粉々のミンチへと変えてやる。
殺意と暴力的な快楽に酔った笑みは、しかし即座に曇らされた。
ジャックも高度な剣技を有しているが、所詮は人間を相手に殺す事に長けた技量。
吸血鬼を殺すには今一つ足りない。力比べでもサーヴァントのジャックに引けを取らない所か低く見積もっても5、6周りはフランが上回る自信がある。
何を繰り出すか分からないが、ナイフよりもレーヴァテインのがリーチは長い。
レーヴァテインで斬り込み、あの胴体を上半身と下半身の真っ二つに別れさせてやろう。
その後で散々切り刻んで、粉々のミンチへと変えてやる。
殺意と暴力的な快楽に酔った笑みは、しかし即座に曇らされた。
「ッ、が…ァ、ッ!?」
血を吐いたのはフランだった。腹を切り裂かれ破かれた肉皮から腸が滑り落ちて離散していく。
まさしく、それは解体されているというより他ならない。
まさしく、それは解体されているというより他ならない。
「、ォッ…」
臓物を腹から零し、それを抑える間もなく、漠然と自身の肉体が切り離されていく光景を眺めていく事しかできなかった。
「どう、し……」
まだ、互いに間合いは十分存在していた。
目測だが5メートル近くは空いていた筈。
ジャックの俊敏さやナイフの長さを考えても、フランを切り裂くのはまだ数秒先でなければ物理的にありえない。
目測だが5メートル近くは空いていた筈。
ジャックの俊敏さやナイフの長さを考えても、フランを切り裂くのはまだ数秒先でなければ物理的にありえない。
解体聖母は因果を覆す。
夜であり、霧があり、殺害相手が女で合った場合。
絶命を押し付け、回避すら許さず、防御を認めない、対処すらジャックのスキルにより前情報を与えさせない。
文字通りの必殺技として、敵を蹂躙し圧勝する。
絶命を押し付け、回避すら許さず、防御を認めない、対処すらジャックのスキルにより前情報を与えさせない。
文字通りの必殺技として、敵を蹂躙し圧勝する。
ジャックの到来より先に解体された死体という殺人がフランの身に起きて。
次にフランが死に、最後に全ての結果に至る理屈(ジャック)がやってくる。
次にフランが死に、最後に全ての結果に至る理屈(ジャック)がやってくる。
(リーチはわたしたちのが、長い)
フランは距離があり、ジャックとの交差にラグがあると判断。
ナイフより長いリーチのレヴァンティンならば、先にジャックを斬れると判断していた。
だが、解体聖母のレンジは10、多少距離が離れていようとレーヴァテインをも上回る射程距離。
”近接戦闘が主体のフランを相手に”。
更に条件を三つ揃えた以上、ジャックが出遅れることは決してない。
ナイフより長いリーチのレヴァンティンならば、先にジャックを斬れると判断していた。
だが、解体聖母のレンジは10、多少距離が離れていようとレーヴァテインをも上回る射程距離。
”近接戦闘が主体のフランを相手に”。
更に条件を三つ揃えた以上、ジャックが出遅れることは決してない。
「掌中の破壊者」
ジャックの半身を赤いオーラが覆う。途端にオーラから無数の弾幕が分離し離散する。
密着した超至近距離で放たれた無数の弾丸。それらは、手榴弾のピンを抜き手に持ったまま起爆を待ったのにも等しい。
全身を紅の弾(キバ)が食らい付き、喰い破る。肉体の中に異物が侵入し灼熱のような痛みが拡がっていく。
密着した超至近距離で放たれた無数の弾丸。それらは、手榴弾のピンを抜き手に持ったまま起爆を待ったのにも等しい。
全身を紅の弾(キバ)が食らい付き、喰い破る。肉体の中に異物が侵入し灼熱のような痛みが拡がっていく。
「え……っ、?」
何が起こったか分からず一瞬きょとんとして、吹き出る自分の血を見て遅れて悪寒を覚えてからジャックは飛び退く。
だが最早遅い。ジャックと共に身に着けていたランドセルと、その中に収納された時空間取り替え機を貫通し破損させていた。
ここに齎された夜は、過去から現在へと部分的に入れ替えた特殊な空間。
フランも解体聖母の能力を完全には知らないが、発動に必要なものが夜であることは推測可能だった。
そして、あの特殊な機械が夜を呼び寄せた事も。
切り刻まれ死体になりながら、その途中でスペルカードを発動する。
ジャックとジャックの握っている空間取り替え機ごと破壊する為に。
だが最早遅い。ジャックと共に身に着けていたランドセルと、その中に収納された時空間取り替え機を貫通し破損させていた。
ここに齎された夜は、過去から現在へと部分的に入れ替えた特殊な空間。
フランも解体聖母の能力を完全には知らないが、発動に必要なものが夜であることは推測可能だった。
そして、あの特殊な機械が夜を呼び寄せた事も。
切り刻まれ死体になりながら、その途中でスペルカードを発動する。
ジャックとジャックの握っている空間取り替え機ごと破壊する為に。
「うっ…ぅ……」
よって、過去と現在を繋ぐ鎖が破壊されれば、繫がりの消えた二つの時空は元ある姿へと変える。
日中に現れた夜という摂理を越えた現象は消え、解体聖母の満たされた条件は2つのみ。
絶対確殺の宝具はその必殺性を殺され、零落の姿を晒す。
日中に現れた夜という摂理を越えた現象は消え、解体聖母の満たされた条件は2つのみ。
絶対確殺の宝具はその必殺性を殺され、零落の姿を晒す。
「さあジャック、もうワンコンティニューよ?」
バラバラに解体した筈のフランドール・スカーレットが立っていた。
赤いドレスは血に汚れていて暗赤色に染まっていた。
血を流していたということは、間違いなく切り裂かれたのだ。
だが、吸血鬼(アンデッド)に”ただ”の殺人を行ったところで、それは致命にはならない。
いくら死体になろうと、死が確定されないのであれば。吸血鬼の不死性で再生できる。
臓器を体外に摘出され、腹から腸が紐のようにぶら下がって垂れているのにフランはくつくつと笑ってみせた。
赤いドレスは血に汚れていて暗赤色に染まっていた。
血を流していたということは、間違いなく切り裂かれたのだ。
だが、吸血鬼(アンデッド)に”ただ”の殺人を行ったところで、それは致命にはならない。
いくら死体になろうと、死が確定されないのであれば。吸血鬼の不死性で再生できる。
臓器を体外に摘出され、腹から腸が紐のようにぶら下がって垂れているのにフランはくつくつと笑ってみせた。
「アハッ、何泣いてるの? これからぶち壊すのに」
とても心底楽しそうで嬉しそうに、血だらけに染まり赤い水たまりに倒れたジャックを見下ろす。
嫌味を被せながら、全く反省の色もない。むしろざまあみろと鼻息を荒くしていた。
嫌味を被せながら、全く反省の色もない。むしろざまあみろと鼻息を荒くしていた。
「いた…い……」
泣き言を放ちながらジャックは瞳を潤わせる。
「な…んで……」
分からない。分からなかった。
フランの攻撃のリーチは完全に見切った筈だった。
野原しんのすけを殺害した時、フランは映画館でしんのすけを置いて単身ジャックへと飛び込んだ。
あの場面、こんな遠距離からの包囲技を使えるのなら使ってしまえば、しんのすけの元から離れずに済んだ筈だ。
フランの攻撃のリーチは完全に見切った筈だった。
野原しんのすけを殺害した時、フランは映画館でしんのすけを置いて単身ジャックへと飛び込んだ。
あの場面、こんな遠距離からの包囲技を使えるのなら使ってしまえば、しんのすけの元から離れずに済んだ筈だ。
藤木茂とのモチノキデパートの交戦も潜入しながら、一部始終を見ていた。
スプリンクラーに阻まれた時も、この技なら藤木を殺せた筈。
スプリンクラーに阻まれた時も、この技なら藤木を殺せた筈。
「一度目は使えなかったの」
頭を横に傾げて、呆れるようにつまらなさそうにフランは口を開く。
そう当初、フランは弾幕を制限されていた。それはあらゆる遠距離攻撃をほぼ禁じられたと言っても過言ではない。
弾幕ごっこに慣れたフランとしても中々に鬱陶しい制限であった。
弾幕ごっこに慣れたフランとしても中々に鬱陶しい制限であった。
「途中で使えるようになったわ」
殺し合いが始まってから、2戦目。
キャプテン・ネモとの戦闘で、フランは己の制限を”破壊”した。
それは、スペルカードの威力向上だけではない。禁止された弾幕の生成を可能とさせる直感を彷彿とさせた。
キャプテン・ネモとの戦闘で、フランは己の制限を”破壊”した。
それは、スペルカードの威力向上だけではない。禁止された弾幕の生成を可能とさせる直感を彷彿とさせた。
「ジャックは頭も良くて、卑怯だから。私とちゃんと遊んでくれない。
弾幕は使えないと思わせた方が良いと思った」
弾幕は使えないと思わせた方が良いと思った」
フランの戦いは、常にジャックに見られているという前提で戦略を練るようにしていた。
常にレーヴァテインを中心に近接戦を行い、さぞ遠距離の攻撃手段を持ち得ていないと思わせる為に。
もしまた、あの霧夜の暗殺者と相まみえる事があるのなら。
必ず、絶対の勝算を手札に抱え挑んでくる。
必ず、絶対の勝算を手札に抱え挑んでくる。
ネモのようにフランに想いを伝えるべく、正面からぶつかるような海原を踏破した船乗りでもなく。
あの紅白の巫女のように、全てを破壊する殲滅者でもなく。
あの紅白の巫女のように、全てを破壊する殲滅者でもなく。
ジャックは卑劣で非道な暗殺者。
戦い方は考えないといけない。
それを巻き返せるだけの切札を、迂闊に晒す訳にはいかない。
「ッ…グ……!」
痛みに歪んだ顔で無理矢理笑みを作って、ジャックは諦観したように微笑む。
「………かえり…っ……たか…………」
それは唯一にして彼女達の最大の願い。けれども、高い知能はそれが叶わない事を知る。
「良かったじゃない。土に還れるわよ」
少女達の願いを額面上だけで解釈し、皮肉を浴びせる。
その真意も、少女達の悲痛な境遇も、救われぬ弱者であったことも。
フランには死ぬほど、どうでもよかった。
フランには死ぬほど、どうでもよかった。
ここにいるのは。
厳粛だが慈悲深い聖女でもなければ、子供に絆される夢想家の弓兵でも。
ましてや、共に楽しい夢を見て、最期まで娘を想ってくれた母親でもない。
悪魔の妹なのだから
ぐしゃり。
頭を踏み付けて、ジャックの脳髄が散らばったのを確認して。
フランは退屈そうに、欠伸をした。
フランは退屈そうに、欠伸をした。
「復讐って成功しても、思ったよりつまらないのね」
何の同情もなく、一切の興味も消え失せ。
ジャックの顔すら思い出せないまでにフランから彼女への関心は死んでいた。
ジャックの顔すら思い出せないまでにフランから彼女への関心は死んでいた。
【時空間取り替え機@ドラえもん 破壊】
【無毀なる湖光@Fate/Grand Order 破壊】
【無毀なる湖光@Fate/Grand Order 破壊】
【ジャック・ザ・リッパー@Fate/Grand Order 死亡 フラン100ドミノ取得】
「一乙(ドミノ)、取得(ゲット)ちたぞ~!」
「ッ……ぇ、な…ん……」
梨沙は動けなかった。
首を走る熱を帯びた痛み。そして、一瞬冷たい異物が血管を切り裂く嫌悪感。
呆気に取られていると、血が見た事ない程に吹き出した。
呆気に取られていると、血が見た事ない程に吹き出した。
(う…そ……?)
梨沙の首の左側から、水平に血が飛び散る。飛散した血飛沫が肩と頬を赤く染めた。
もう視界が虚ろで、声も発せようにも上手く喉が回らない。
体の力も抜けて、倦怠感が酷かった。
もう視界が虚ろで、声も発せようにも上手く喉が回らない。
体の力も抜けて、倦怠感が酷かった。
(し…)
けたたましく騒ぐ、ガムテの声だけが響いて。
頭も朦朧として、梨沙はその光景を漠然と眺めていた。
頭も朦朧として、梨沙はその光景を漠然と眺めていた。
「やった~やったァ~!」
梨沙の斜め前で、ガムテは飛び跳ねて両足をパンパン叩く。
嬉しさを表現したふざけた舞いは、梨沙をより困惑に落としこんでいた。
嬉しさを表現したふざけた舞いは、梨沙をより困惑に落としこんでいた。
「梨沙ッ!!」
どうして! なんで!!?
あいつ、消し飛んで!!
あいつ、消し飛んで!!
殺した筈のガムテの生存への疑問と梨沙に手を出された怒りで、フランは頭が真っ白になった。
何も考えず、猪突猛進でガムテへと突撃する。
何も考えず、猪突猛進でガムテへと突撃する。
「梨沙(マセガキ)のとこまで穴掘って、進んだんだよ~ン」
振り被った拳をいなし、半身になって避けたガムテは空中に漂った紙切れのようだった。
全くといって良いほど手応えがなく、力を流された感触はフランをより苛立たせる。
全くといって良いほど手応えがなく、力を流された感触はフランをより苛立たせる。
「あの爆破の中、左手を爆風に乗せてあんたは消し飛んだように見せたのね」
よくよく見れば、爆破の後に少しだけ凹んだ箇所がある。穴を掘ったというのも嘘じゃない。
わざと自分の手を切ったのもフランを騙す為の演出だ。
あの爆発の後に左手だけ転がっていれば、誰でもそれ以外は消し飛んだと誤認する。
その後で地面を掘って、穴は爆破の勢いで吹き飛べば平地の出来上がり。
ネモの時もやられた思い込みを逆手に利用するテクニックだ。
わざと自分の手を切ったのもフランを騙す為の演出だ。
あの爆発の後に左手だけ転がっていれば、誰でもそれ以外は消し飛んだと誤認する。
その後で地面を掘って、穴は爆破の勢いで吹き飛べば平地の出来上がり。
ネモの時もやられた思い込みを逆手に利用するテクニックだ。
「おかげで、左手喪失(なく)しちゃったァ~。 え~ん! え~ん!! 俺の左手くぅ~~~ん!!!」
ぶっしゅ~
間抜けな音で切断面から血を拭き出し、ガムテは喚きながらわなわな震える。
「やってくれたわね」
ガムテの左手を拾い上げ、フランは握力を込める。
「ね…ねぇ~ん、止めてェ、今ならその手まだくっつくかも……」
ミシミシ
「あ、ちょっとォ~? もしも~~~」
メキメキ
「ちょっ、ちょっ待てよォ!? やめてえええええええええええええっ!!!」
グチャッ
水気の混じった音でガムテの左手は、筋肉モリモリマッチョマンが握ったリンゴのように爆ぜて消えた。
ちーん
「あ…ああああ~~~ なんて日だァ……手を、手を…切るなんて」
斬ったの自分でしょ。
鬱陶しく道化(ふざけ)るが、それは仮の姿だと箱入りのフランでも理解した。
あのジャックに勝るとも劣らぬ卑劣さと外道さを備えた、現役(プロフェッショナル)の暗殺者。
涙を流し肩をわなわなと震わせて、泣いている姿も演技だ。
フランはまるで意に介さずレーヴァテインを生成し、斬り掛かる。
あのジャックに勝るとも劣らぬ卑劣さと外道さを備えた、現役(プロフェッショナル)の暗殺者。
涙を流し肩をわなわなと震わせて、泣いている姿も演技だ。
フランはまるで意に介さずレーヴァテインを生成し、斬り掛かる。
「ま、でもいっか!」
レーヴァテインを屈んで避けて、ガムテは後方へ一歩引く。
フランは横合いに薙ぎ払った後、脳天目掛け袈裟懸けに振るい落とす。
跳び上がり、ガムテは更に後方へ飛んでいく。
更に3振り目、4振り目、5振り目。
ガムテは攻撃を避けるが、その後一切の攻撃に転じない。
フランは横合いに薙ぎ払った後、脳天目掛け袈裟懸けに振るい落とす。
跳び上がり、ガムテは更に後方へ飛んでいく。
更に3振り目、4振り目、5振り目。
ガムテは攻撃を避けるが、その後一切の攻撃に転じない。
「てめーは死(ち)ぬから」
「ッ?」
6振り目を終えた時、フランは足から力が抜けていた。
「血ィ、流し過ぎ~。忍者でも、その量は即死だってのによォ。
とことん、バケモンだな~」
とことん、バケモンだな~」
極道技巧”ヤマイダレ”、解体聖母。
共に確殺必須の暗殺(ころし)の奥義。
二つまともに食らって、まだ戦闘を継続するフランの肉体(スペック)は無敵(チート)のそれだ。
だが、限界はある。乃亜のハンデ下に於いては尚更。
吸血鬼(フラン)であっても、その損傷と血の消失量は最早無視できない領域にまで達していた。
共に確殺必須の暗殺(ころし)の奥義。
二つまともに食らって、まだ戦闘を継続するフランの肉体(スペック)は無敵(チート)のそれだ。
だが、限界はある。乃亜のハンデ下に於いては尚更。
吸血鬼(フラン)であっても、その損傷と血の消失量は最早無視できない領域にまで達していた。
(…そっか、こんなに切られた事、なかったから……)
指摘されて気付いた。体の動きが鈍い。気分も非情に悪く、気持ち悪かった。
これは、多分…本当に不味(ヤバ)い。
ネモや藤木の電撃で焼かれた時の比ではない。安静にし快復に務めなければ、完全に死ぬ。
なまじ頑丈な肉体の為、損傷の度合いを正確に把握出来ていなかった。
これは、多分…本当に不味(ヤバ)い。
ネモや藤木の電撃で焼かれた時の比ではない。安静にし快復に務めなければ、完全に死ぬ。
なまじ頑丈な肉体の為、損傷の度合いを正確に把握出来ていなかった。
(…駄目。逃がさない……こいつは)
それでもフランは立ち上がる。
足に力を込め体幹を崩さない。それだけの普段なら何てことない動作だけで、残り僅かな血液が消化され外に吹き出していく。
いわば、パンクしたタイヤと同じだ。損傷個所を塞がなければ、どんどん空気(ち)が抜け、萎れていく。
足に力を込め体幹を崩さない。それだけの普段なら何てことない動作だけで、残り僅かな血液が消化され外に吹き出していく。
いわば、パンクしたタイヤと同じだ。損傷個所を塞がなければ、どんどん空気(ち)が抜け、萎れていく。
(スペルカードで一気に……!)
ガムテを生かしておけば、ネモや悟空達の障害になる。
それに、死んだ梨沙の仇を討たないと!
それに、死んだ梨沙の仇を討たないと!
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
何度も何度も謝って、涙は頬を伝って顎下へ流れる。
いつもそうだ。自分に良くしてくれた人を死なせて、足を引っ張って、また死なせて。
だから、せめてこいつだけは殺す。
何の贖罪にもならないけれど、せめてそれぐらいはしてあげないと梨沙が…!
きっと、私なんかと関わったから───。
だから、せめてこいつだけは殺す。
何の贖罪にもならないけれど、せめてそれぐらいはしてあげないと梨沙が…!
きっと、私なんかと関わったから───。
「あ、そいつ。まだ生存(いき)てるよ」
「えっ……」
呆気に取られたのと、胸にガムテが投擲したジャックのナイフが突き刺さったのはほぼ同時だった。
それはフランがジャックの右手を圧し折った時に取りこぼしたナイフだ。
器用にもガムテは隻腕で刀を持ったまま、それを回収し懐に忍ばせていた。
それはフランがジャックの右手を圧し折った時に取りこぼしたナイフだ。
器用にもガムテは隻腕で刀を持ったまま、それを回収し懐に忍ばせていた。
「がァ…!」
やられた。
胸に生えたナイフはフランの失態の証。
心臓を穿たれ、決して無視できない鋭い痛みを覚えながらフランは足を止めた。
心臓を穿たれ、決して無視できない鋭い痛みを覚えながらフランは足を止めた。
また、一本取られたのだ。
胸を貫く激痛に藻掻き、困惑に飲み込まれフランはスペルカードの発動を流してしまった。
ガムテはそのまま走って、逃げ去っていく。
既にフランの射程外、弾を放っても届かない。
何より、もうそんなことは大事ではなくなっていた。
ガムテはそのまま走って、逃げ去っていく。
既にフランの射程外、弾を放っても届かない。
何より、もうそんなことは大事ではなくなっていた。
「梨沙ッ!? 梨沙!!」
頸動脈を切られても即死はしない。死にはするが、すぐには死なない。
いずれ死ぬとしても今をまだ生きていれば、駆け寄らずにはいられない。
いずれ死ぬとしても今をまだ生きていれば、駆け寄らずにはいられない。
「じゃーね! 永眠(バイバイ)~。
カップラーメン・シーフードヌードル!!」
カップラーメン・シーフードヌードル!!」
ガムテのおどけた嘲笑など最早、耳にも入らず。
首から血を流した少女を抱え上げて、フランは叫ぶ。
ただ一寸の望み薄の希望を込めて。
首から血を流した少女を抱え上げて、フランは叫ぶ。
ただ一寸の望み薄の希望を込めて。
───ジャックのランドセル、取りに行く暇なかったな。
舌打ちしながら、ガムテは自身の手際の悪さに苛立っていた。
壊れた幻想から離脱する時、フランにガムテの死を偽装する為、左手を犠牲にしたせいだ。
慣れない片腕の動作に、フランを相手に攻撃を避け続けるのに手一杯で肝心の武器の補充が疎かになってしまった。
辛うじて、フランへの止めになればと、ジャックの落としたナイフだけ拾い胸に刺したが。
壊れた幻想から離脱する時、フランにガムテの死を偽装する為、左手を犠牲にしたせいだ。
慣れない片腕の動作に、フランを相手に攻撃を避け続けるのに手一杯で肝心の武器の補充が疎かになってしまった。
辛うじて、フランへの止めになればと、ジャックの落としたナイフだけ拾い胸に刺したが。
「とりま、王子(プリンス)と再合流だなァ」
地獄への回数券のお陰で左手の出血は大量だが、すぐに死ぬようなものでもない。
服の端を千切って強く止血用に縛り付けてから。
ガムテはゼオンとの合流地点へと急いだ。
服の端を千切って強く止血用に縛り付けてから。
ガムテはゼオンとの合流地点へと急いだ。
【E-3 /1日目/日中】
【輝村照(ガムテ)@忍者と極道】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(中)、左手欠損
[装備]:地獄の回数券(バイバイン適用)@忍者と極道、
破戒すべき全ての符@Fate/Grand Order、妖刀村正@名探偵コナン、
[道具]:基本支給品、魔力髄液×9@Fate/Grand Order、地獄の回数券@忍者と極道×2
[思考・状況]基本方針:皆殺し
0:ゼオンと別エリアで合流。ゼオンもそのうち殺す。
1:村正に慣れる。短刀(ドス)も探す。
2:ノリマキアナゴ(うずまきナルト)は最悪の病気にして殺す。
3:この島にある異能力について情報を集めたい。
4:シュライバーを殺す隙を見つける。
5:じゃあな、ヘンゼル。
6:ジャックに思うとこはなくもないが……。
[備考]
原作十二話以前より参戦です。
地獄の回数券は一回の服薬で三時間ほど効果があります。
悟空VSカオスのかめはめ波とアポロン、日番谷VSシュライバーの千年氷牢を遠目から目撃しました。
メリュジーヌとルサルカの交戦も遠目で目撃しました。
[状態]:ダメージ(大)、疲労(中)、左手欠損
[装備]:地獄の回数券(バイバイン適用)@忍者と極道、
破戒すべき全ての符@Fate/Grand Order、妖刀村正@名探偵コナン、
[道具]:基本支給品、魔力髄液×9@Fate/Grand Order、地獄の回数券@忍者と極道×2
[思考・状況]基本方針:皆殺し
0:ゼオンと別エリアで合流。ゼオンもそのうち殺す。
1:村正に慣れる。短刀(ドス)も探す。
2:ノリマキアナゴ(うずまきナルト)は最悪の病気にして殺す。
3:この島にある異能力について情報を集めたい。
4:シュライバーを殺す隙を見つける。
5:じゃあな、ヘンゼル。
6:ジャックに思うとこはなくもないが……。
[備考]
原作十二話以前より参戦です。
地獄の回数券は一回の服薬で三時間ほど効果があります。
悟空VSカオスのかめはめ波とアポロン、日番谷VSシュライバーの千年氷牢を遠目から目撃しました。
メリュジーヌとルサルカの交戦も遠目で目撃しました。
面白い所だったのにな。
興覚めと言わんばかりに、しかめ面でブラックは口笛を吹く。
二人の王の戦いに突如として現れた黒穴。あれにはブラックには覚えがあった。
自身に支給された二枚の支給品、皮肉で宛がったのかブラックとホワイトの名前を冠した二枚のカード。
大方、白雷の少年が介入し使用したのだろう。
とことん、余計な真似をして白けさせてくれたものだ。右手はコートのポケットに差し込んだまま、左手で気だるげに後頭部の髪に触れる。
二人の王の戦いに突如として現れた黒穴。あれにはブラックには覚えがあった。
自身に支給された二枚の支給品、皮肉で宛がったのかブラックとホワイトの名前を冠した二枚のカード。
大方、白雷の少年が介入し使用したのだろう。
とことん、余計な真似をして白けさせてくれたものだ。右手はコートのポケットに差し込んだまま、左手で気だるげに後頭部の髪に触れる。
まあ良い。いずれ、またあの異界の王とは相まみえるだろう。
生きていれば、何処かで殺し合う定めだ。
生きていれば、何処かで殺し合う定めだ。
「ああまで、趣味が合わねえとな」
魔神王が語る不死王の方が話だけでも面白く興味を抱いたくらいだ。
死ぬ前に見ておきたかったなと、勿体なくも思う。
死ぬ前に見ておきたかったなと、勿体なくも思う。
「よう、ご機嫌どうだ? お嬢さん(フロイライン)」
雑多な取るに足らない想念を惟みるのを止めて、ブラックは血だらけで倒れている少女を見下ろして言った。
「……寝ようと思ってたのに」
物憂いな表情で、フランドール・スカーレットは口を開く。
酷い有様だった。
全身が血で真っ赤に染まり、腸や胃などの内臓が飛び出し露出している。
五臓六腑の内、心臓を除いた全ての臓腑が収まる所に収まっていない。
肝心の心臓も胸に突き立てられたナイフが、致命傷を与えていると物語っていた。
永くない。
ブラックから見ても、ここまで息があったのが不思議なくらいだ。
酷い有様だった。
全身が血で真っ赤に染まり、腸や胃などの内臓が飛び出し露出している。
五臓六腑の内、心臓を除いた全ての臓腑が収まる所に収まっていない。
肝心の心臓も胸に突き立てられたナイフが、致命傷を与えていると物語っていた。
永くない。
ブラックから見ても、ここまで息があったのが不思議なくらいだ。
「こう見えて、大急ぎで戻ってきてやったんだぜ?」
「ふーん、負けたんだ」
人類は愚か、魑魅魍魎が跋扈するHLにて恐れ慄かれる13王に対し、礼を失する態度だった
だが、事実としてフランは忖度なく場景から感じ取った所感を口にする。
会話すらこの時が初めてで互いに瞥見しただけだったが、ブラックの豪気な有様はそれに釣り合った金甌無欠の超越体であったからこそだという事は理解している。
だが、事実としてフランは忖度なく場景から感じ取った所感を口にする。
会話すらこの時が初めてで互いに瞥見しただけだったが、ブラックの豪気な有様はそれに釣り合った金甌無欠の超越体であったからこそだという事は理解している。
「良い目ん玉持ってるな。…だが、負けちゃいねえよ」
「負けた奴は皆そう言うわ」
「負けた奴は皆そう言うわ」
外見に負傷は見られず、飄々とした態度も変わらないが。
かつて、あった力強さは鳴りを潜めている。
内面に確かにあった力が絞りカスだけ残して、食い散らかされたかのような。
さぞ衰弱し弱っているのだろうと、フランは一目で見抜く。
ありとあらゆる物質を壊す程度の能力により、平素から多くの物を破壊してきた影響だろうか。
物を壊すという、事の本質に触れ握り潰す行為を重ねたからか、フランは目に映る景色以上の情報を読み取った。
ブラックもそれ以上の否定はせず、薄く笑みを浮かべ、それが肯定だとフランは認識する。
かつて、あった力強さは鳴りを潜めている。
内面に確かにあった力が絞りカスだけ残して、食い散らかされたかのような。
さぞ衰弱し弱っているのだろうと、フランは一目で見抜く。
ありとあらゆる物質を壊す程度の能力により、平素から多くの物を破壊してきた影響だろうか。
物を壊すという、事の本質に触れ握り潰す行為を重ねたからか、フランは目に映る景色以上の情報を読み取った。
ブラックもそれ以上の否定はせず、薄く笑みを浮かべ、それが肯定だとフランは認識する。
「で、あのメスガキ…ありゃなんだ?」
ブラックが視線を向けた先、的場梨沙が日陰の下で建物の外壁に背中を預けて腰掛けていた。
目は閉じられ意識はあるように思えない。変わっているのが、雨も降っていないのに梨沙の左の腕から肩に掛けて、傘が開かれ立てられていた事だ。
目は閉じられ意識はあるように思えない。変わっているのが、雨も降っていないのに梨沙の左の腕から肩に掛けて、傘が開かれ立てられていた事だ。
「雨が降るって天気でもないしな」
この島の気候は晴天そのもので雨雲など意図的に誰かが操らない限り、流れてきそうにない。
しかも物陰に下にいるのだから、雨くらいは凌げるだろうに傘が開かれていた点だ。
どちらかと言えば、これはそう。
雨ではなく、この島を照らしつけている日光から梨沙を守るように傘を持たせているような。
しかも物陰に下にいるのだから、雨くらいは凌げるだろうに傘が開かれていた点だ。
どちらかと言えば、これはそう。
雨ではなく、この島を照らしつけている日光から梨沙を守るように傘を持たせているような。
「吸血鬼の有名な伝承知ってる? 噛んじゃったの」
「…………ハハッ。お前マジか?」
薄ら笑いが一瞬消えて、面を食らったようにブラックから表情が死んだ。
間を置いてから、呆れ果てるような面白がるような、判別の付かない笑い顔で口許を吊り上げる。
間を置いてから、呆れ果てるような面白がるような、判別の付かない笑い顔で口許を吊り上げる。
「棺桶に籠ってて、余程人恋しかったのかよ」
「好きに言えばいいわ」
馬鹿にしたような口調は、フランの勘に触る。だが強く言い返す気もそんな体力もない。
ネモから落胆され、軽蔑されても文句は言えないと思う。
もしも、ここでネモが現れて、彼に人間を脅かす怪物として討たれようものならフランは甘んじて受け入れるだろう。
それだけの行い、ここまでに積み重ねた全ての出会いと触れ合った人達の想いを無駄にして、無価値な塵芥に変えた自覚はある。
ネモから落胆され、軽蔑されても文句は言えないと思う。
もしも、ここでネモが現れて、彼に人間を脅かす怪物として討たれようものならフランは甘んじて受け入れるだろう。
それだけの行い、ここまでに積み重ねた全ての出会いと触れ合った人達の想いを無駄にして、無価値な塵芥に変えた自覚はある。
「ほんとは嫌なんだけど、貴方しか居ないから言うだけ言うわ。
梨沙の事、お願いして良い?」
梨沙の事、お願いして良い?」
期待はしていない。
敵か味方かも分からない、意志も思考も思想も計り知れない超越者。
こんなのに懇願することが、如何に馬鹿な行いか。
敵か味方かも分からない、意志も思考も思想も計り知れない超越者。
こんなのに懇願することが、如何に馬鹿な行いか。
「あの子はきっと…これから、苦しい思いをするから」
人はたかだか100年生きれば、寿命を終えて死ぬ。儚くあまりにも短い命だ。
この先数年は良いだろう。けれど梨沙は成長の止まった体と、不気味にまで年老いない病的な若々しさに、いずれ人の営みから弾き出される。
アイドルという人の目に付く仕事だって続けることは出来ない。
フランは梨沙から人としての人生と、あるべき輝かしい夢と未来を無情にも奪い去ったのだ。
数十年経てば両親にも友人にも皆先立たれ、梨沙にはレミリアや咲夜のような家族や理解者も残されず、幻想郷でもない人間界で孤独に死なないだけの地獄を味わい続ける。
同じ時間を生きていける存在が居ない世界なんて、きっと死んだ方がマシなのだろう。
この先数年は良いだろう。けれど梨沙は成長の止まった体と、不気味にまで年老いない病的な若々しさに、いずれ人の営みから弾き出される。
アイドルという人の目に付く仕事だって続けることは出来ない。
フランは梨沙から人としての人生と、あるべき輝かしい夢と未来を無情にも奪い去ったのだ。
数十年経てば両親にも友人にも皆先立たれ、梨沙にはレミリアや咲夜のような家族や理解者も残されず、幻想郷でもない人間界で孤独に死なないだけの地獄を味わい続ける。
同じ時間を生きていける存在が居ない世界なんて、きっと死んだ方がマシなのだろう。
「私が死なせたくなかったの」
悟空を信じていない訳じゃない。ネモの想いは伝わってきていた。
死んだ者達はドラゴンボールで生き返れる。理屈では分かっていた。
でも、止まらない血と冷たくなっていく梨沙を見て。
どうしても、自分の腕の中で冷たくなっていくしんのすけと重なって。
梨沙の首筋を噛んでしまった。
死んだ者達はドラゴンボールで生き返れる。理屈では分かっていた。
でも、止まらない血と冷たくなっていく梨沙を見て。
どうしても、自分の腕の中で冷たくなっていくしんのすけと重なって。
梨沙の首筋を噛んでしまった。
「……戻れる、方法は…あると思うけど」
頼みのドラゴンボールも、絶対にその願いを叶えてくれるか懐疑性がないわけではない。
結局フランはネモと悟空の人間性を信じたのであって、ドラゴンボールの性能を殆ど知らない。
もしも、戻れなかったら……。
結局フランはネモと悟空の人間性を信じたのであって、ドラゴンボールの性能を殆ど知らない。
もしも、戻れなかったら……。
「ガキの子守り、ねえ?」
はっきりしない有耶無耶な態度で、嘲るようにブラックは言う。
予想できたことだ。ネモや悟空ならともかく、この男が自分の言う事を聞く道理なんかない。
予想できたことだ。ネモや悟空ならともかく、この男が自分の言う事を聞く道理なんかない。
「貴方が元気になるまで、その子を扱き使えばいい」
悪魔が求むのは、厳正なる契約である。
「日光にさえ注意すれば、色々使い道はあるわよ。だって吸血鬼だし」
メリットさえあれば契約に応じる。古今東西、悪魔は契約には誠実だった。
ある意味、神の忠実な戦士である天使なんかより、余程人間に寄り添った人外達だ。
ある意味、神の忠実な戦士である天使なんかより、余程人間に寄り添った人外達だ。
「……良かったな」
フランには一瞥もくれず、ブラックはジャックの遺体に視線を向ける。
その横に転がったランドセルを念動力で浮かせる。宙を漂ってそれはブラックの手に掴まれた。
その横に転がったランドセルを念動力で浮かせる。宙を漂ってそれはブラックの手に掴まれた。
「荷物持ちのバイトをこれから募集するとこだ。
ま、あとはあのメスガキの面接次第かな。採用するかどうかは」
ま、あとはあのメスガキの面接次第かな。採用するかどうかは」
「落ちたら、どうなるの?」
「縁がないってだけの話さ」
「あっそ…」
呆れるように、フランは溜息を吐く。
最期までどっちつかずで、明言せずに気の利いた事も聞かせてくれない。
ここまで譲歩させただけマシだろうかと、フランは自分を得心させるように務めた。
最期までどっちつかずで、明言せずに気の利いた事も聞かせてくれない。
ここまで譲歩させただけマシだろうかと、フランは自分を得心させるように務めた。
「結局、偽物は偽物…紙は紙か」
紙の月も信じれば本物になれるかもと、ベーカリーは言ってくれたけど。
結局、何を信じようと紙が月になることはない。
しんのけやもネモも梨沙も、どんな言葉を掛けて貰って思いやられようとも。
物事はそう簡単には変わらない。見える気がしただけだ、偽物が本物に。
死ぬ間際だというのに、途端に馬鹿らしくなってきた。
命を懸けて、下手糞なりに色々足掻いた結末が。無駄な努力を重ねただけというのは。
結局、何を信じようと紙が月になることはない。
しんのけやもネモも梨沙も、どんな言葉を掛けて貰って思いやられようとも。
物事はそう簡単には変わらない。見える気がしただけだ、偽物が本物に。
死ぬ間際だというのに、途端に馬鹿らしくなってきた。
命を懸けて、下手糞なりに色々足掻いた結末が。無駄な努力を重ねただけというのは。
「月なんてもん、近くで見ればでかいだけのデコボコな石ころだよ。
見せようとしてるだけ、紙のが上等なもんさ」
見せようとしてるだけ、紙のが上等なもんさ」
何処か弾んだ声だった。
「楽しめたよ、お前。
この島で一番楽しかった」
この島で一番楽しかった」
空を見上げて、フランを横目で見ながらブラックは物を言う。
「ご堪能いただけて光栄だわ」
ふっと、糸が切れたようにフランの肩が脱力して下がった。
「……見れると良いわね。見たいものが」
瞼を閉じて、眠るように項垂れる。
もう限界だった。最後のガムテの心臓への一刺しが、想像よりも重傷だった。
これでフランの体内にある生命維持に必要な臓器の全てが破損した事になる。
流石の吸血鬼といえども、ここまでされれば死なない訳にはいかない。
もう限界だった。最後のガムテの心臓への一刺しが、想像よりも重傷だった。
これでフランの体内にある生命維持に必要な臓器の全てが破損した事になる。
流石の吸血鬼といえども、ここまでされれば死なない訳にはいかない。
「言ってろ」
最早、目を開けることもせず。フランは目を瞑ったまま口許を釣りあげた。
最期に見る光景を考えた時、ブラックよりも真っ暗な瞼の下の方が良いと思ったのだ。
最期に見る光景を考えた時、ブラックよりも真っ暗な瞼の下の方が良いと思ったのだ。
───ごめんなさい。ネモ…梨沙……船にもコンサートにも私行けそうにないわ。
それは正解だったと、フランは思う。
脳裏に浮かんだのは、悟空やネモや梨沙達の顔だ。
死ぬ前に脳が見せるただの記憶の映像だとしても、ブラックの顔を見るよりはずっと良い。
脳裏に浮かんだのは、悟空やネモや梨沙達の顔だ。
死ぬ前に脳が見せるただの記憶の映像だとしても、ブラックの顔を見るよりはずっと良い。
───ありがと、しんちゃん。
レミリアと咲夜、そして霊夢と魔理沙。
最後に初めて友達になってくれた少年に、届かない独りよがりな自己満足だとしても。
改めて、お礼を言った。
最後に初めて友達になってくれた少年に、届かない独りよがりな自己満足だとしても。
改めて、お礼を言った。
【フランドール・スカーレット@東方project 死亡 ガムテ100ドミノ取得】
フランが息を引き取り、そこが日光の下だからだろう。
灰になって消えていく様を眺めながら。絶望王は目を細めて、ほくそ笑んでいた。
灰になって消えていく様を眺めながら。絶望王は目を細めて、ほくそ笑んでいた。
「じゃあな───フランドール・スカーレット」
特に何の感傷もなく、掌で二つの玩具を弄びながら離別を告げる。
「こいつは貰ってくよ」
それは他ならぬ、フランドール・スカーレットの真紅の眼球だった。
二つの眼球を灰になる前に摘出し掌の上で転がしていた。
二つの眼球を灰になる前に摘出し掌の上で転がしていた。
「俺の前のプランじゃ、別の目ん玉使う予定だったんだけどさ。
プランBがあっても面白いだろ。まあ、プランAは始める前から邪魔が入ったんだけどな」
プランBがあっても面白いだろ。まあ、プランAは始める前から邪魔が入ったんだけどな」
あっけからんに、明るい口調でブラックは愚痴を独りごちる。
「帰ってあっちの目ん玉使うか、ここでこっちの目ん玉使うのか…」
破壊の目という物事の綻びを捉える目、使い方次第では楽しくなる。
”ありとあらゆるものを破壊する程度の能力”はかの13王の御眼鏡に適ったのだった。
”ありとあらゆるものを破壊する程度の能力”はかの13王の御眼鏡に適ったのだった。
「そいつはシカマル達次第だな」
目玉を二つポケットに仕舞う。
受け取ったレシートを見もしないで、気安くポケットに突っ込むかのように。
参加者の遺体はランドセルには入らなかったので、止む無くだ。
吸血鬼の目玉だ。一日程度なら、腐ることもないだろうと高を括る。
受け取ったレシートを見もしないで、気安くポケットに突っ込むかのように。
参加者の遺体はランドセルには入らなかったので、止む無くだ。
吸血鬼の目玉だ。一日程度なら、腐ることもないだろうと高を括る。
しかし、必要に迫られてとはいえ、あまりにも乱雑な扱いだった。
そもそも、この眼球に力が宿っていたのか。またはフランに備わった力が、眼球を通して発揮されたのか。
それすらもはっきりとしていない。
それすらもはっきりとしていない。
だからか。
別に落とそうが壊れようが使えなかろうが、なんでも良いと言わんばかりだった。
別に落とそうが壊れようが使えなかろうが、なんでも良いと言わんばかりだった。
口笛を吹きながら、手ごろな石に腰を下ろして。
膝に吠え杖を付きながら、ブラックは薄ら笑いを崩さない。
膝に吠え杖を付きながら、ブラックは薄ら笑いを崩さない。
眠れる吸血姫が目覚めるのは、その後数分後のことだった。
【E-3 /1日目/日中】
【絶望王(ブラック)@血界戦線(アニメ版)】
[状態]:疲労(超々極大 時間経過で中まで回復)、ダメージ(超々極大 時間経過で小まで回復)、空腹
[装備]:フランの眼球×2@東方project(ポケットの中)
[道具]:フランとジャックの基本支給品、テキオー灯@ドラえもん、
改造スタンガン@ひぐらしのなく頃に業、マリーンの腕章@Fate/Grand Order
探偵バッジ×5@名探偵コナン、ジャックのランダム支給品1
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いに乗る。
0:梨沙が起きるのを待つ。その後は…こいつ次第だろ。
1:気ままに殺す。
2:気ままに生かす。つまりは好きにやる。
3:シカマル達が、結果を出せば───、
4:江戸川コナンは出会うまで生き伸びてたら、な。
5:シカマルと逸れたが…さて、どうしたもんかね。
6:魔神王にはリベンジしときたい。
[備考]
※ゲームが破綻しない程度に制限がかけられています。
※参戦時期はアニメ四話。
※エリアの境界線に認識阻害の結界が展開されているのに気づきました。
[状態]:疲労(超々極大 時間経過で中まで回復)、ダメージ(超々極大 時間経過で小まで回復)、空腹
[装備]:フランの眼球×2@東方project(ポケットの中)
[道具]:フランとジャックの基本支給品、テキオー灯@ドラえもん、
改造スタンガン@ひぐらしのなく頃に業、マリーンの腕章@Fate/Grand Order
探偵バッジ×5@名探偵コナン、ジャックのランダム支給品1
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いに乗る。
0:梨沙が起きるのを待つ。その後は…こいつ次第だろ。
1:気ままに殺す。
2:気ままに生かす。つまりは好きにやる。
3:シカマル達が、結果を出せば───、
4:江戸川コナンは出会うまで生き伸びてたら、な。
5:シカマルと逸れたが…さて、どうしたもんかね。
6:魔神王にはリベンジしときたい。
[備考]
※ゲームが破綻しない程度に制限がかけられています。
※参戦時期はアニメ四話。
※エリアの境界線に認識阻害の結界が展開されているのに気づきました。
【的場梨沙@アイドルマスター シンデレラガールズ U149(アニメ版)】
[状態]ダメージ(大)、不安(小)、有馬かなが死んだショック(極大)、将来への不安(極大)、吸血鬼化、気絶
[装備]しんちゃんがフランに渡した傘、シャベル@現地調達、ハーピィ・ガール@遊戯王5D's
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ゲームから脱出する。
0:私、死んだわ……。
1:シカマルについていく
2:この場所でも、アイドルの的場梨沙として。
3:でも……有馬かなみたいに、アタシも最期までアイドルでいられるのかな。
4:桃華を探す。
5:フランはちょっと怖い。でも…悪い子ではないと思う。
[備考]
※参戦時期は少なくとも六話以降。
※吸血鬼化しました。今後梨沙が吸血鬼を増やす事は不可能です。
※あまり強くないです。
[状態]ダメージ(大)、不安(小)、有馬かなが死んだショック(極大)、将来への不安(極大)、吸血鬼化、気絶
[装備]しんちゃんがフランに渡した傘、シャベル@現地調達、ハーピィ・ガール@遊戯王5D's
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ゲームから脱出する。
0:私、死んだわ……。
1:シカマルについていく
2:この場所でも、アイドルの的場梨沙として。
3:でも……有馬かなみたいに、アタシも最期までアイドルでいられるのかな。
4:桃華を探す。
5:フランはちょっと怖い。でも…悪い子ではないと思う。
[備考]
※参戦時期は少なくとも六話以降。
※吸血鬼化しました。今後梨沙が吸血鬼を増やす事は不可能です。
※あまり強くないです。
「下らぬ横槍が入ったか」
魔神王はモチノキデパートから遠く離れた土地で淡々と呟く。
絶望王を氷の断頭台に上げ、その処刑執行を下そうとしたその瞬間だった。
別に強力な力に介入され、別々の場所へ強制的に移転させられた。
何者かは知らないが、余計な真似をされたものだ。
邪神の力まで持ち出し絶望王をようやく仕留めきるその寸前だったものを。
別に強力な力に介入され、別々の場所へ強制的に移転させられた。
何者かは知らないが、余計な真似をされたものだ。
邪神の力まで持ち出し絶望王をようやく仕留めきるその寸前だったものを。
「だが、奴に地縛神の力が通じたのを知れたのは僥倖」
この島で強大な力を持つ、13王が一人絶望王に対して。
地縛神の力は有効に働いていた。
莫大な召喚コストに見合った力であることに疑いようはない。
絶望王の欠点である火力不足を補うには、十分すぎる性能ではあるだろう。
地縛神の力は有効に働いていた。
莫大な召喚コストに見合った力であることに疑いようはない。
絶望王の欠点である火力不足を補うには、十分すぎる性能ではあるだろう。
「しかし…偽りの神では足りぬな」
魔神王の掌からカードが紫炎を上げ、瞬く間に消失する。
厳密にはこれは地縛神の精巧なレプリカだ。乃亜がグールズの複製技術を流用し作り上げたコピーカード。
一度の使用で神格の力に耐え切れず、消失する使い捨ての紛い物。
厳密にはこれは地縛神の精巧なレプリカだ。乃亜がグールズの複製技術を流用し作り上げたコピーカード。
一度の使用で神格の力に耐え切れず、消失する使い捨ての紛い物。
「必要なのは、真なる地縛神の力とその贄だ」
一つ、本物の地縛神を手中に収める事。
これは乃亜の報酬システムとやらを活用する機会があるのなら、打診してみる価値はある
そして強大な力故に、それを補う贄の確保。
ただ一度の召喚で賢者の石が半分も消化された。
不死の命すら得られる宝石が、この有様だ。多用するのであれば、これに匹敵する膨大なエネルギーが要る。
これは乃亜の報酬システムとやらを活用する機会があるのなら、打診してみる価値はある
そして強大な力故に、それを補う贄の確保。
ただ一度の召喚で賢者の石が半分も消化された。
不死の命すら得られる宝石が、この有様だ。多用するのであれば、これに匹敵する膨大なエネルギーが要る。
「だが、それでもまだ足りぬ。もっとだ。より強大で強固な力が要る」
絶望王等、目先の障害でしかない。
乃亜すらも下し、そして乃亜をも超える力が必要だ。
乃亜すらも下し、そして乃亜をも超える力が必要だ。
魔神王にとって、この殺し合いは始まりの一端でしかない。
乃亜を殺した所で二度目の殺し合いが勃発しないとは限らないのだ。
このような力を持ち、殺し合いの開幕を画策する輩が一人ではないと断言しきれない。
乃亜以外にも同じような輩が現れ、また魔神王を連れ去りふざけた余興へと巻き込みかねない。
乃亜を殺した所で二度目の殺し合いが勃発しないとは限らないのだ。
このような力を持ち、殺し合いの開幕を画策する輩が一人ではないと断言しきれない。
乃亜以外にも同じような輩が現れ、また魔神王を連れ去りふざけた余興へと巻き込みかねない。
「二度と、我を縛る愚行すら考え付かぬよう。
ここで完膚なきまでの恐怖と破壊を植え付けねばならぬ」
ここで完膚なきまでの恐怖と破壊を植え付けねばならぬ」
魔神王の願いは一つだ。
己を縛ろうとする者達の根絶、そしてこのような殺し合いへ金輪際招こうとすら思わぬほどの恐怖を受け付ける事。
だからこそ、もっと強き力を。上るべき高みへと駆け上がる必要がある。
己を縛ろうとする者達の根絶、そしてこのような殺し合いへ金輪際招こうとすら思わぬほどの恐怖を受け付ける事。
だからこそ、もっと強き力を。上るべき高みへと駆け上がる必要がある。
「藤木を喰らう。奴の役割は終わった」
まず手始めに、藤木の持つ雷の力を手に入れるとする。
絶望王との交戦の際、邪魔になりかねないネモ達を散らす為に利用したが。
もうその必要性もない。
次、見掛けた時は即座に食らいその力をこの身に取り込んでくれよう。
絶望王との交戦の際、邪魔になりかねないネモ達を散らす為に利用したが。
もうその必要性もない。
次、見掛けた時は即座に食らいその力をこの身に取り込んでくれよう。
魔神王はまた歩み出す。
その身に、切実な願望と果てなき力への欲求を滾らせながら。
この魔神にとって、絶望王すら通過点でしかなかった。
その身に、切実な願望と果てなき力への欲求を滾らせながら。
この魔神にとって、絶望王すら通過点でしかなかった。
【地縛神 Wiraqocha Rasca(コピーカード)@遊戯王5D's 消失】
【D-8/一日目/日中】
【魔神王@ロードス島伝説】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(大)、魔力消費(極大)
[装備]:魔神顕現デモンズエキス(3/5)@アカメが斬る!
[道具]:賢者の石@ハリーポッターシリーズ(半分消費)
[思考・状況]基本方針:乃亜込みで皆殺し
1:絶望王は理解不能、次に出会う事があれば必ず殺す。
2:魂砕き(ソウルクラッシュ)を手に入れたい
3:変身できる姿を増やす
4:覗き見をしていた者を殺すまでは、本来の姿では行動しない。
5:本来の姿は出来うる限り秘匿する。
6:藤木は見付け次第食らう。
7:真なる地縛神を手にする。報酬システムを使い乃亜に打診する価値はある。
8:より強い力を手にする。これではまだ足りぬ。
[備考]
※自身の再生能力が落ちている事と、魔力消費が激しくなっている事に気付きました。
※中島弘の脳を食べた事により、中島弘の記憶と知識と技能を獲得。中島弘の姿になっている時に、中島弘の技能を使用できる様になりました。
※中島の記憶により永沢君男及び城ヶ崎姫子の姿を把握しました。城ヶ崎姫子に関しては名前を知りません。
※鬼舞辻無惨の脳を食べた事により、鬼舞辻無惨の記憶を獲得。無惨の不死身の秘密と、課せられた制限について把握しました。
※鬼舞辻無惨の姿に変身することや、鬼舞辻無惨の技能を使う為には、頭蓋骨に収まっている脳を食べる必要が有ります。
※右天の脳を食べた事により、右天の記憶を獲得しました。バミューダアスポートは脳が半分しか無かった為に使用できません。
※野原しんのすけの脳を食べた事により、野原しんのすけの記憶と知識と技能を獲得。野原しんのすけの姿になっている時に、野原しんのすけの技能を使用できるようになりました。
※野原しんのすけの記憶により、フランドール・スカーレット及び佐藤マサオの存在を認識しました
※変身能力は脳を食べた者にしか変身できません。記憶解析能力は完全に使用不能です。
※幻術は一分間しか効果を発揮せず。単に幻像を見せるだけにとどまります。
[状態]:ダメージ(中)、疲労(大)、魔力消費(極大)
[装備]:魔神顕現デモンズエキス(3/5)@アカメが斬る!
[道具]:賢者の石@ハリーポッターシリーズ(半分消費)
[思考・状況]基本方針:乃亜込みで皆殺し
1:絶望王は理解不能、次に出会う事があれば必ず殺す。
2:魂砕き(ソウルクラッシュ)を手に入れたい
3:変身できる姿を増やす
4:覗き見をしていた者を殺すまでは、本来の姿では行動しない。
5:本来の姿は出来うる限り秘匿する。
6:藤木は見付け次第食らう。
7:真なる地縛神を手にする。報酬システムを使い乃亜に打診する価値はある。
8:より強い力を手にする。これではまだ足りぬ。
[備考]
※自身の再生能力が落ちている事と、魔力消費が激しくなっている事に気付きました。
※中島弘の脳を食べた事により、中島弘の記憶と知識と技能を獲得。中島弘の姿になっている時に、中島弘の技能を使用できる様になりました。
※中島の記憶により永沢君男及び城ヶ崎姫子の姿を把握しました。城ヶ崎姫子に関しては名前を知りません。
※鬼舞辻無惨の脳を食べた事により、鬼舞辻無惨の記憶を獲得。無惨の不死身の秘密と、課せられた制限について把握しました。
※鬼舞辻無惨の姿に変身することや、鬼舞辻無惨の技能を使う為には、頭蓋骨に収まっている脳を食べる必要が有ります。
※右天の脳を食べた事により、右天の記憶を獲得しました。バミューダアスポートは脳が半分しか無かった為に使用できません。
※野原しんのすけの脳を食べた事により、野原しんのすけの記憶と知識と技能を獲得。野原しんのすけの姿になっている時に、野原しんのすけの技能を使用できるようになりました。
※野原しんのすけの記憶により、フランドール・スカーレット及び佐藤マサオの存在を認識しました
※変身能力は脳を食べた者にしか変身できません。記憶解析能力は完全に使用不能です。
※幻術は一分間しか効果を発揮せず。単に幻像を見せるだけにとどまります。
【地縛神 Wiraqocha Rasca(ウィラコチャラスカ)のコピーカード @遊戯王5D's】
効果モンスター
星10/闇属性/鳥獣族/攻 1/守 1
効果モンスター
星10/闇属性/鳥獣族/攻 1/守 1
乃亜がグールズの技術を流用して複製したコピーカード。
一度の使用で消失する使い捨て。
別の支給品やカードによる再生や復活は不可能。
一度の使用で消失する使い捨て。
別の支給品やカードによる再生や復活は不可能。
魔神王に支給。水銀燈にランドセルを奪われる前に懐に隠し持っていた。
冥界の王に選ばれし、ダークシグナーが操ることが許される邪神の一柱。
今ロワでは地縛神が認める邪な者であれば使用可能。
冥界の王に選ばれし、ダークシグナーが操ることが許される邪神の一柱。
今ロワでは地縛神が認める邪な者であれば使用可能。
召喚には多量の魂、それに連なる膨大なエネルギーを必要とする。
魔神王は賢者の石を半分消費して召喚した。
制限により参加者と意思持ち支給品の魂は吸収できない。
魔神王は賢者の石を半分消費して召喚した。
制限により参加者と意思持ち支給品の魂は吸収できない。
地縛神と名の付いたカードは一人の使用者に付き、同時に一体までしか操れない。
あらゆる攻撃を透過し受け付けない。
ただし全ての攻撃がすり抜ける為、これは相手からの攻撃に対し使用者を守ることを一切しない事を意味する。
ただし全ての攻撃がすり抜ける為、これは相手からの攻撃に対し使用者を守ることを一切しない事を意味する。
相手が発動したモンスター以外の魔法罠カードの効果を受け付けない。
依り代となる大地が召喚に必須であり。その依り代が破壊または消失した場合自壊する。
魔神王はデモンズエキスの能力を最大限発揮し、氷の魔城を創り出し依り代とした。
魔神王はデモンズエキスの能力を最大限発揮し、氷の魔城を創り出し依り代とした。
またあらゆるを防御を通り抜けた防御無視の攻撃を加える事が出来る。
ただし、Wiraqocha Rascaの攻撃力は1である為、後述の効果が適用されなければ一般人すら殺せない。
ただし、Wiraqocha Rascaの攻撃力は1である為、後述の効果が適用されなければ一般人すら殺せない。
対象にした参加者及に疲労(超々極大)、ダメージ(超々極大)を強制付与する。
ウィラコチャラスカ消失後、これらの疲労とダメージは時間の経過と共に回復する。
この効果は一度に一人にのみを対象に発動できる。
ウィラコチャラスカ消失後、これらの疲労とダメージは時間の経過と共に回復する。
この効果は一度に一人にのみを対象に発動できる。
以下、原作アニメ版の効果テキスト。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、
「地縛神」と名のつくカードを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。
フィールド上にフィールド魔法が表側表示で存在しない場合、
このカードの以下の効果は無効となり、このカードはエンドフェイズ時に破壊される。
●このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
●相手モンスターはこのカードを攻撃対象にする事ができない。
●このカードは相手の魔法・罠カードの効果を受けない。
●1ターンに1度、自分のターンのバトルフェイズをスキップする事で、
相手ライフを1にする事ができる。
※遊戯王Wikiより引用。
「地縛神」と名のつくカードを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。
フィールド上にフィールド魔法が表側表示で存在しない場合、
このカードの以下の効果は無効となり、このカードはエンドフェイズ時に破壊される。
●このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
●相手モンスターはこのカードを攻撃対象にする事ができない。
●このカードは相手の魔法・罠カードの効果を受けない。
●1ターンに1度、自分のターンのバトルフェイズをスキップする事で、
相手ライフを1にする事ができる。
※遊戯王Wikiより引用。
───しおちゃん!!
私は何が起こったのか分からなかった。
急に、眼帯をした奇麗な軍人さん…声から男の子みたいだったけど。
見た目の奇麗さから考えられない凶悪な笑い声を聞いて。
無惨さんが、大声で叫んだ後…二人の姿が消えた。
凄い物音がして、きっと戦っているのは分かったけど、本当にそれしか分からなくて。
もう、死んじゃったかもしれない。諦める気はないけど、どうしようもないと絶望しかけた時に。
ネモさんの分身みたいな人、コックさんのネモさん、ベーカリーさんが私に覆いかぶさってくれた。
マリーンさん達は凄い悲鳴を上げて、八つ裂きにされて。
ベーカリーさんも痛そうな叫びを上げて、それでもずっと私を庇ってくれた。
顔に脂汗が浮かんでて、とても痛くて苦しそうだったのに。
背中を何度も抉られて、絶対に辛いのに。
急に、眼帯をした奇麗な軍人さん…声から男の子みたいだったけど。
見た目の奇麗さから考えられない凶悪な笑い声を聞いて。
無惨さんが、大声で叫んだ後…二人の姿が消えた。
凄い物音がして、きっと戦っているのは分かったけど、本当にそれしか分からなくて。
もう、死んじゃったかもしれない。諦める気はないけど、どうしようもないと絶望しかけた時に。
ネモさんの分身みたいな人、コックさんのネモさん、ベーカリーさんが私に覆いかぶさってくれた。
マリーンさん達は凄い悲鳴を上げて、八つ裂きにされて。
ベーカリーさんも痛そうな叫びを上げて、それでもずっと私を庇ってくれた。
顔に脂汗が浮かんでて、とても痛くて苦しそうだったのに。
背中を何度も抉られて、絶対に辛いのに。
私は息を飲んだ。
いずれ、ネモさんを殺す決意はしてたけど。
マリーンさん達を、バラバラにしてそれでもずっと楽しそうに笑ってた軍人さんみたいな事なんかしたくなかった。
何が何だが、訳が分からなくて。吐きそうになって。
マリーンさん達を、バラバラにしてそれでもずっと楽しそうに笑ってた軍人さんみたいな事なんかしたくなかった。
何が何だが、訳が分からなくて。吐きそうになって。
でも、ずっとベーカリーさんが抱き締めて守ってくれた。
最後には超えなきゃいけない人で、殺さなくちゃ駄目な人なのに。
私は怖くて悲しくて、ベーカリーさんの胸の中でずっと泣いていた。
私は怖くて悲しくて、ベーカリーさんの胸の中でずっと泣いていた。
急に壁と天井が崩れた時、私は首根っこを掴まれて。
ベーカリーさんから引っぺがされるみたいに、無惨君に引き寄せられた。
ベーカリーさんから引っぺがされるみたいに、無惨君に引き寄せられた。
血だらけになったベーカリーさんは、最後に安心したみたいに微笑んで。
───よかった。
私は…その顔がずっと忘れられなかった。
「───起きろ、貴様」
背中を襲う衝撃、打ち付けられた鈍い痛み。
私は物みたいに地面に投げ付けられたんだと、理解して目を覚ました。
瞼を開いた時には、とても不機嫌そうな無惨君が居た。
私は物みたいに地面に投げ付けられたんだと、理解して目を覚ました。
瞼を開いた時には、とても不機嫌そうな無惨君が居た。
(…ネモさんは優しかったんだな……)
◇◇◇◇
何故、私がこんな場所に飛ばされねばならぬ。
業腹な事だ。この場所はネモと孫悟空とやらが合流するカルデアから、正反対の場所。
何者かが、何らかの血鬼術の類で私とこの小娘の場所を転移させたのは想像に難くない。
しかし、何故こんな場所なのだ? こんな島の東の最果てに何故よりにもよって私を送り込んだ?
何故だ? シカマルや龍亞のような無価値な者共等いくらでもいただろう?
しおや梨沙のような足手纏い、フランのような戯けを送れば良かろう。
どうして私なのだ? ネモを守り、首輪の解析を助ける事の出来るのはこの私しか居ないのだぞ。
シカマル如きにそれがやれるか? 一人でこの島を渡り歩く事も叶わぬ脆弱さだ。
この私こそが、ネモの傍に居て然るべきだ。
ネモが居なければ、首輪を外す事は叶わぬ。ネモと孫悟空と私以外の全ては、無意義だという事が何故分からぬ?
何者かが、何らかの血鬼術の類で私とこの小娘の場所を転移させたのは想像に難くない。
しかし、何故こんな場所なのだ? こんな島の東の最果てに何故よりにもよって私を送り込んだ?
何故だ? シカマルや龍亞のような無価値な者共等いくらでもいただろう?
しおや梨沙のような足手纏い、フランのような戯けを送れば良かろう。
どうして私なのだ? ネモを守り、首輪の解析を助ける事の出来るのはこの私しか居ないのだぞ。
シカマル如きにそれがやれるか? 一人でこの島を渡り歩く事も叶わぬ脆弱さだ。
この私こそが、ネモの傍に居て然るべきだ。
ネモが居なければ、首輪を外す事は叶わぬ。ネモと孫悟空と私以外の全ては、無意義だという事が何故分からぬ?
正気なのか?
はっきり言おう。奴等は狂っている。
実に愚かしい。
「立て、貴様」
「ぅっ…ま…」
「私は待たぬ。お前のつまらぬ行いで私の貴重な時間を割く事、万死に値すると思え」
神戸しおという狂人の腹を蹴り上げる。
奴は甘えている。驕っている。
ネモという、生温く手緩い環境に身を置いたせいか奴は殺し合いという過酷な戦場を理解していない。
だが、私は違う。奴のように甘やかすつもりはない。
この女は殺し合いに乗っている。ネモが言っていた事だ。
何を考え、こんな愚物を匿うのか。これを抱えたが故に奴は首輪の解析が遅れたのではないか?
だが、ネモと悟空への手土産に使えるのは確かだ。
腹正しく、気は進まぬがこいつを連れるのは私の利になる。
奴は甘えている。驕っている。
ネモという、生温く手緩い環境に身を置いたせいか奴は殺し合いという過酷な戦場を理解していない。
だが、私は違う。奴のように甘やかすつもりはない。
この女は殺し合いに乗っている。ネモが言っていた事だ。
何を考え、こんな愚物を匿うのか。これを抱えたが故に奴は首輪の解析が遅れたのではないか?
だが、ネモと悟空への手土産に使えるのは確かだ。
腹正しく、気は進まぬがこいつを連れるのは私の利になる。
止むを得ぬ。
しおを連れ、カルデアを目指すしかあるまい。
精々、この私の足を引っ張るな。
精々、この私の足を引っ張るな。
(近くには海馬コーポレーションか)
タブレットを確認し、近くの目ぼしい施設を調べる。
不幸中の幸いだが、近くには海馬コーポレーションがあった。
モクバが居るやもしれぬ。見付ければ、奴の成果を聞き出すとしよう。
何の成果もなかった時は……。
不幸中の幸いだが、近くには海馬コーポレーションがあった。
モクバが居るやもしれぬ。見付ければ、奴の成果を聞き出すとしよう。
何の成果もなかった時は……。
あとは、ルサルカの持っていた支給品の力を何処かで試したいところだ。
栞が剣に変わり、斬り付けた対象の過去を改変する力か。
改変した記憶と改変前の記憶を、しっかり覚え認識していれば然程の悪影響はなさそうだ。
場合によっては、必要となる武具かもしれぬ。死神の刀よりは有用といえるだろう。
扱いに慣れておくのも悪くない。
栞が剣に変わり、斬り付けた対象の過去を改変する力か。
改変した記憶と改変前の記憶を、しっかり覚え認識していれば然程の悪影響はなさそうだ。
場合によっては、必要となる武具かもしれぬ。死神の刀よりは有用といえるだろう。
扱いに慣れておくのも悪くない。
休息を取る暇はない。
一刻も早く、カルデアに向かい孫悟空とネモと合流しなくては。
【ネモ・ベーカリー@Fate/Grand Order 消失】
【ネモ・マリーン×3@Fate/Grand Order 消失】
【ネモ・マリーン×3@Fate/Grand Order 消失】
【一日目/日中/G-8】
【鬼舞辻無惨(俊國)@鬼滅の刃】
[状態]:ダメージ(中) 、回復中、俊國の姿、乃亜に対する激しい怒り。警戒(大)。 魔神王(中島)、シュライバーに対する強烈な殺意(極大)
[装備]:捩花@BLEACH、シルバースキン@武装錬金、ブック・オブ・ジ・エンド@BLEACH
[道具]:基本支給品×2(ルサルカの分)、夜ランプ@ドラえもん(使用可能時間、残り6時間)
[思考・状況]基本方針:手段を問わず生還する。
0:しおを連れてカルデアへ。近くのKCへ寄りモクバも探してやるか。
1:禰豆子が呼ばれていないのは不幸中の幸い……か?そんな訳無いだろ殺すぞ。
2:脱出するにせよ、優勝するにせよ、乃亜は確実に息の根を止めてやる。
3:首輪の解除を試す為にも回収出来るならしておきたい所だ。
4:ネモ達は出来る限り潔白の証明者として生かしておくつもりだが、キレたらその限りではない。
5:一先ず俊國として振る舞う。
6:中島(魔神王)、シュライバーにブチ切れ。次会ったら絶対殺す。
7:しおは悟空への手土産に使えない事もないか? 何としても悟空と同盟を結ぶ。
8:ネモ、早く首輪を外せッ!!
[備考]
参戦時期は原作127話で「よくやった半天狗!!」と言った直後、給仕を殺害する前です。
日光を浴びるとどうなるかは後続にお任せします。無惨当人は浴びると変わらず死ぬと考えています。
また鬼化等に制限があるかどうかも後続にお任せします。
容姿は俊國のまま固定です。
心臓と脳を動かす事は、制限により出来なくなっています、
心臓と脳の再生は、他の部位よりも時間が掛かります。
ネモが入手した首輪の解析データを共有しています
[状態]:ダメージ(中) 、回復中、俊國の姿、乃亜に対する激しい怒り。警戒(大)。 魔神王(中島)、シュライバーに対する強烈な殺意(極大)
[装備]:捩花@BLEACH、シルバースキン@武装錬金、ブック・オブ・ジ・エンド@BLEACH
[道具]:基本支給品×2(ルサルカの分)、夜ランプ@ドラえもん(使用可能時間、残り6時間)
[思考・状況]基本方針:手段を問わず生還する。
0:しおを連れてカルデアへ。近くのKCへ寄りモクバも探してやるか。
1:禰豆子が呼ばれていないのは不幸中の幸い……か?そんな訳無いだろ殺すぞ。
2:脱出するにせよ、優勝するにせよ、乃亜は確実に息の根を止めてやる。
3:首輪の解除を試す為にも回収出来るならしておきたい所だ。
4:ネモ達は出来る限り潔白の証明者として生かしておくつもりだが、キレたらその限りではない。
5:一先ず俊國として振る舞う。
6:中島(魔神王)、シュライバーにブチ切れ。次会ったら絶対殺す。
7:しおは悟空への手土産に使えない事もないか? 何としても悟空と同盟を結ぶ。
8:ネモ、早く首輪を外せッ!!
[備考]
参戦時期は原作127話で「よくやった半天狗!!」と言った直後、給仕を殺害する前です。
日光を浴びるとどうなるかは後続にお任せします。無惨当人は浴びると変わらず死ぬと考えています。
また鬼化等に制限があるかどうかも後続にお任せします。
容姿は俊國のまま固定です。
心臓と脳を動かす事は、制限により出来なくなっています、
心臓と脳の再生は、他の部位よりも時間が掛かります。
ネモが入手した首輪の解析データを共有しています
【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】
[状態]ダメージ(小)、全身羽と血だらけ(処置済み)、精神的疲労(大)
[装備]ネモの軍服。
[道具]なし
[思考・状況]基本方針:優勝する。
0:ネモさんが乃亜君を倒すのを邪魔する。そうしないと、さとちゃんを助けられない。
1:ネモさん達と合流するまで、無惨君に付いていくしかない。
2:また、失敗しちゃった……上手く行かないなぁ。
3:ネモさん、優しかったんだな…。
4:マリーンさん、ベーカリーさん……。
[備考]
松坂さとうとマンションの屋上で心中する寸前からの参戦です。
[状態]ダメージ(小)、全身羽と血だらけ(処置済み)、精神的疲労(大)
[装備]ネモの軍服。
[道具]なし
[思考・状況]基本方針:優勝する。
0:ネモさんが乃亜君を倒すのを邪魔する。そうしないと、さとちゃんを助けられない。
1:ネモさん達と合流するまで、無惨君に付いていくしかない。
2:また、失敗しちゃった……上手く行かないなぁ。
3:ネモさん、優しかったんだな…。
4:マリーンさん、ベーカリーさん……。
[備考]
松坂さとうとマンションの屋上で心中する寸前からの参戦です。
やったわ。上手く行ったのよ。
辛うじて残り一つの仙豆を口にして、よやく安堵の息を吐いた。
死に掛ける思いをしたけど、何とかなったんだわ。
ゼオンもまだシュライバーと戦ってるのか、雷の解呪を行っても全く妨害してこない。
辛うじて残り一つの仙豆を口にして、よやく安堵の息を吐いた。
死に掛ける思いをしたけど、何とかなったんだわ。
ゼオンもまだシュライバーと戦ってるのか、雷の解呪を行っても全く妨害してこない。
やった…やったわ。やったのよ…わた、し……。
「ランドセル、が……」
ダメージと疲労の蓄積で意識を手放しかけた時、ようやくランドセルをなくした事に気付く。
いつだ? 分からない。無惨とシュライバーが暴れた時か、ゼオンとシュライバーが戦った時か。
ああ…駄目だ、仙豆でも回復しきれなかった肉体の負担が……。
私の武器…だったのに……メリュジーヌ…を……。
いつだ? 分からない。無惨とシュライバーが暴れた時か、ゼオンとシュライバーが戦った時か。
ああ…駄目だ、仙豆でも回復しきれなかった肉体の負担が……。
私の武器…だったのに……メリュジーヌ…を……。
いえ…その前に、ゼオンの電撃の解呪を終わらせて…よ、し…だいじょ…うぶ……。
これで、なんとか……。
これで、なんとか……。
◇◇◇◇
ベーカリーが死んで、マリーンが3人死亡した。
フランの行方は分からず、シカマル達としお達とも完全に逸れた。
誰かが使った異能力によって、僕らは完全に分断されてしまった。
フランの行方は分からず、シカマル達としお達とも完全に逸れた。
誰かが使った異能力によって、僕らは完全に分断されてしまった。
特にしおは、何の武器も持たない無力な少女だ。
それに彼女と約束もした。
ただの子供として、この殺し合いを終えて家に返すと。
僕の居ない間に、しおが手を汚す事があるとしたら。その時は僕も彼女に対して非情にならないといけない。
その前に彼女を見つけ出せれば……。
それに彼女と約束もした。
ただの子供として、この殺し合いを終えて家に返すと。
僕の居ない間に、しおが手を汚す事があるとしたら。その時は僕も彼女に対して非情にならないといけない。
その前に彼女を見つけ出せれば……。
「……駄目だ」
僕個人の私情を挟めば、今すぐにでもしおを探し迎えに行くべきだ。
でも、そういう訳にはいかない。僕はニンフから命を懸けたリレーを受け取ってしまった。
もう僕の命も行動も、僕だけの為に使う訳にはいかないんだ。
だから……しおを、僕は探さない。
一度、首輪を外す為に他の参加者を見捨てる選択をした僕に。
しおだけを例外扱いする訳には…いかない。
それはフランやシカマル達も同様だ。
でも、そういう訳にはいかない。僕はニンフから命を懸けたリレーを受け取ってしまった。
もう僕の命も行動も、僕だけの為に使う訳にはいかないんだ。
だから……しおを、僕は探さない。
一度、首輪を外す為に他の参加者を見捨てる選択をした僕に。
しおだけを例外扱いする訳には…いかない。
それはフランやシカマル達も同様だ。
どうやら、ここはカルデアの近くだと判明した。もう肉眼でも、はっきりと視認できる。
このままカルデアへ先行してもいいかもしれない。もう、目と鼻の先だし。
このままカルデアへ先行してもいいかもしれない。もう、目と鼻の先だし。
「クソ……」
問題はランドセルから取り出したエーテライトだ。
残った三つの内、二つが完全に破壊されていた。
藤木の雷の力のせいだ。
ランドセルを遠ざける時に、電撃を飛ばしたから……。
タブレットも完全に故障して、イカれていた。
やはり、藤木を放逐しろというプロフェッサーの懸念は間違ってはいなかった。
残った三つの内、二つが完全に破壊されていた。
藤木の雷の力のせいだ。
ランドセルを遠ざける時に、電撃を飛ばしたから……。
タブレットも完全に故障して、イカれていた。
やはり、藤木を放逐しろというプロフェッサーの懸念は間違ってはいなかった。
『……キャプテン、リスクは高いですが。彼女を連れてカルデアに向かう他ないと思いますー』
脳内でその当のプロフェッサーの意見が響き渡る。
今、僕の腕の中には赤髪の少女が居る。同じように彼女も、デパートの周辺にいて飛ばされてきたのだろう。
この黒い軍服…マリーンやベーカリーが消える寸前、同期した記憶の中にあった白髪の少年の物と同じだ。
当然、ただの人間じゃない。警戒はすべきだ。
僕の所感としても、あのリーゼロッテと似ている気がする。弱い者苛めが大好きそうな顔だ。
彼女を助けて、ましてやカルデアに連れていくなんて危険にも程がある。
それでもプロフェッサーが、敢えてリスクを取って彼女を連れていけと進言するには理由がある。
この黒い軍服…マリーンやベーカリーが消える寸前、同期した記憶の中にあった白髪の少年の物と同じだ。
当然、ただの人間じゃない。警戒はすべきだ。
僕の所感としても、あのリーゼロッテと似ている気がする。弱い者苛めが大好きそうな顔だ。
彼女を助けて、ましてやカルデアに連れていくなんて危険にも程がある。
それでもプロフェッサーが、敢えてリスクを取って彼女を連れていけと進言するには理由がある。
『少なくとも魔術師としては、凄腕かとー』
「……」
『エーテライトも残り一つ。失敗は許されませんしー。
殺し合いのペースを考えれば、残り半日でゲームは決着するでしょう。
私達だけで首輪を解析し、外すには些か時間も厳しく。技術的にも問題があるかとー』
「……」
『エーテライトも残り一つ。失敗は許されませんしー。
殺し合いのペースを考えれば、残り半日でゲームは決着するでしょう。
私達だけで首輪を解析し、外すには些か時間も厳しく。技術的にも問題があるかとー』
誰かに掛けられた呪いに対し、この少女は解呪に成功していた。
僕だって分かる。彼女の魔術師としての力量は途轍もない。
僕だけがエーテライトで解析作業をするより、彼女の力を借りた方が精密性も上がり、時間の短縮も図れる。
時刻は既に昼の12時を過ぎ。半日も経過している。
時間もなければ、残り一つのエーテライトで失敗も許されない。
藤木を放逐することを提案していたプロフェッサーも、こればかりは完全な苦渋の決断だ。
その表情は晴れない。
僕だって分かる。彼女の魔術師としての力量は途轍もない。
僕だけがエーテライトで解析作業をするより、彼女の力を借りた方が精密性も上がり、時間の短縮も図れる。
時刻は既に昼の12時を過ぎ。半日も経過している。
時間もなければ、残り一つのエーテライトで失敗も許されない。
藤木を放逐することを提案していたプロフェッサーも、こればかりは完全な苦渋の決断だ。
その表情は晴れない。
「行こう」
僕は少女を背負った。他に選択肢はない。
仮に彼女を排して、事を進めても…やはり、首輪の解析は厳しい。
しおにエーテライトを使用した時、当のしおは容態を崩してしまっている。目に余る拙い使い方だ。
ぶっつけ本番、残り一本で僕が事を進められるとは思わない。
リスクは高いが、魔術師の協力者が得られるのなら僕も望むところだ。
仮に彼女を排して、事を進めても…やはり、首輪の解析は厳しい。
しおにエーテライトを使用した時、当のしおは容態を崩してしまっている。目に余る拙い使い方だ。
ぶっつけ本番、残り一本で僕が事を進められるとは思わない。
リスクは高いが、魔術師の協力者が得られるのなら僕も望むところだ。
首輪もシカマルと龍亞から譲って貰った。
もう、これ以上解析を遅らせる訳にもいかない。
もう、これ以上解析を遅らせる訳にもいかない。
鬼が出るか蛇が出るか。
不幸中の幸いは、恐らくリーゼロッテよりは戦闘に長けてはいない…ということだろう。
それでも、リーゼロッテよりマシというだけで、僕が彼女を抑えられる保障にはならないけど。
不幸中の幸いは、恐らくリーゼロッテよりは戦闘に長けてはいない…ということだろう。
それでも、リーゼロッテよりマシというだけで、僕が彼女を抑えられる保障にはならないけど。
フランとしお、シカマル達の無事と…この先の事を祈りながら。
僕はプロフェッサーと一緒に歩き出した。
僕はプロフェッサーと一緒に歩き出した。
【エーテライト×2@Fate/Grand Order 破壊】
【B-3/一日目/日中】
【キャプテン・ネモ@Fate/Grand Order】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、仮面の者、しおに対する不安(極大)
[装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、
、神威の車輪Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品(タブレット破壊)、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、
ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、エーテライト@Fate/Grand Order、
110mm個人形態対戦車(予備弾×4)@現実、オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、ネモに指示され龍亞が集めた火薬液解除液に必要な物品、首輪×5(割戦隊、勝次、かな)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:赤髪の女(ルサルカ)を連れてカルデアへ。
1:カルデアに向かい設備の確認と、得たデータをもとに首輪の信号を解析する。
2:魔術術式を解除できる魔術師か、支給品も必要だな……
3:首輪のサンプルも欲しい。
4:カオスは止めたい。
5:しおとは共に歩めなくても、殺しあう結末は避けたい。
6:エーテライトは、今の僕じゃ人には使えないな……
7:藤木は次に会ったら殺す。
8: リーゼロッテを警戒。
9:悟空と一刻も早く合流したい。
10:ドラゴンボールのエラーを考慮した方が良いかもしれない。悟空と再会したら確認する。
11:魔術師の協力者は望むところだけど……。
12:皆無事でいて欲しい。しおも…。
[備考]
※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。
※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。
※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、
優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。
※フランとの仮契約は現在解除されています。
※エーテライトによる接続により、神戸しおの記憶を把握しました。
※仮面装着時に限り、不撓不屈のスキルが使用可能となります。
※現在装着中の仮面が外れるかどうかは、後続の書き手にお任せします。
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、仮面の者、しおに対する不安(極大)
[装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、
、神威の車輪Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品(タブレット破壊)、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、
ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、エーテライト@Fate/Grand Order、
110mm個人形態対戦車(予備弾×4)@現実、オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、ネモに指示され龍亞が集めた火薬液解除液に必要な物品、首輪×5(割戦隊、勝次、かな)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:赤髪の女(ルサルカ)を連れてカルデアへ。
1:カルデアに向かい設備の確認と、得たデータをもとに首輪の信号を解析する。
2:魔術術式を解除できる魔術師か、支給品も必要だな……
3:首輪のサンプルも欲しい。
4:カオスは止めたい。
5:しおとは共に歩めなくても、殺しあう結末は避けたい。
6:エーテライトは、今の僕じゃ人には使えないな……
7:藤木は次に会ったら殺す。
8: リーゼロッテを警戒。
9:悟空と一刻も早く合流したい。
10:ドラゴンボールのエラーを考慮した方が良いかもしれない。悟空と再会したら確認する。
11:魔術師の協力者は望むところだけど……。
12:皆無事でいて欲しい。しおも…。
[備考]
※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。
※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。
※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、
優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。
※フランとの仮契約は現在解除されています。
※エーテライトによる接続により、神戸しおの記憶を把握しました。
※仮面装着時に限り、不撓不屈のスキルが使用可能となります。
※現在装着中の仮面が外れるかどうかは、後続の書き手にお任せします。
【ルサルカ・シュヴェーゲリン@Dies Irae】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)全身に鋭い痛み (大)、シュライバーに対する恐怖、キウルの話を聞いた動揺(中)、メリュジーヌに対する妄執(大)、ブック・オブ・ジ・エンドによる記憶汚染、気絶
[装備]:血の伯爵夫人@Dies Irae
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:今は様子見。
0:……
1:シュライバーから逃げる。可能なら悟飯を利用し潰し合わせる。
2:ドラゴンボールに興味。悟飯の世界に居る、悟空やヤムチャといった強者は生還後も利用できるかも。
3:メリュジーヌは絶対に手に入れて、足元に跪かせる。叶わないなら殺す。
4:ガムテからも逃げる。
5:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
6:俊國(無惨)が海馬コーポレーションを調べて生きて再会できたならラッキーね。
7:どんな方法でもわたしが願いを叶えて───。
[備考]
※少なくともマリィルート以外からの参戦です。
※創造は一度の使用で、12時間使用不可。停止能力も一定以上の力で、ゴリ押されると突破されます。
形成は連発可能ですが物理攻撃でも、拷問器具は破壊可能となっています。
※悟飯からセル編時点でのZ戦士の話を聞いています。
※ルサルカの魔眼も制限されており、かなり曖昧にしか働きません。
※情報交換の中で、シュライバーの事は一切話していません。
※ブック・オブ・オブ・ジ・エンドの記憶干渉とルサルカ自身の自壊衝動の相互作用により、ブック・オブ・ジ・エンドを使った相手に対する記憶汚染と、強い執着が現れます。
※ブック・オブ・ジ・エンドの効果はブック・オブ・ジ・エンドを手放せば、斬られた対象と同じく数分間で解除されます。
※ブック・オブ・ジ・エンドを手放した事で、多分これ以上記憶障害と執着は悪化せず、徐々に元に戻ると思われます。
でも自壊衝動のせいで、やっぱり悪化するかもしれません。
※バルギルド・ザケルガの解呪に成功しました。それをネモに目撃されています。
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)全身に鋭い痛み (大)、シュライバーに対する恐怖、キウルの話を聞いた動揺(中)、メリュジーヌに対する妄執(大)、ブック・オブ・ジ・エンドによる記憶汚染、気絶
[装備]:血の伯爵夫人@Dies Irae
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:今は様子見。
0:……
1:シュライバーから逃げる。可能なら悟飯を利用し潰し合わせる。
2:ドラゴンボールに興味。悟飯の世界に居る、悟空やヤムチャといった強者は生還後も利用できるかも。
3:メリュジーヌは絶対に手に入れて、足元に跪かせる。叶わないなら殺す。
4:ガムテからも逃げる。
5:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
6:俊國(無惨)が海馬コーポレーションを調べて生きて再会できたならラッキーね。
7:どんな方法でもわたしが願いを叶えて───。
[備考]
※少なくともマリィルート以外からの参戦です。
※創造は一度の使用で、12時間使用不可。停止能力も一定以上の力で、ゴリ押されると突破されます。
形成は連発可能ですが物理攻撃でも、拷問器具は破壊可能となっています。
※悟飯からセル編時点でのZ戦士の話を聞いています。
※ルサルカの魔眼も制限されており、かなり曖昧にしか働きません。
※情報交換の中で、シュライバーの事は一切話していません。
※ブック・オブ・オブ・ジ・エンドの記憶干渉とルサルカ自身の自壊衝動の相互作用により、ブック・オブ・ジ・エンドを使った相手に対する記憶汚染と、強い執着が現れます。
※ブック・オブ・ジ・エンドの効果はブック・オブ・ジ・エンドを手放せば、斬られた対象と同じく数分間で解除されます。
※ブック・オブ・ジ・エンドを手放した事で、多分これ以上記憶障害と執着は悪化せず、徐々に元に戻ると思われます。
でも自壊衝動のせいで、やっぱり悪化するかもしれません。
※バルギルド・ザケルガの解呪に成功しました。それをネモに目撃されています。
120:メチャメチャ哀しい時だって、ふいに何故か | 投下順に読む | 122:人は大抵、何かの途中で終わってしまうものだけど/夢は夢で終われない |
時系列順に読む | ||
114:死嵐注意報 | 藤木茂 | 124:新世界の神となる |
魔神王 | 129:SYSTEM | |
ゼオン・ベル | 125:世界で一番暑い夏 | |
輝村照(ガムテ) | ||
ジャック・ザ・リッパー | GAME OVER | |
109:束の間の休息 | 奈良シカマル | 124:新世界の神となる |
龍亞 | ||
113:It's Only a Paper Moon | フランドール・スカーレット | GAME OVER |
的場梨沙 | 122:人は大抵、何かの途中で終わってしまうものだけど/夢は夢で終われない | |
109:束の間の休息 | 絶望王 | |
113:It's Only a Paper Moon | 神戸しお | 133:道の先、空の向こう |
109:束の間の休息 | 鬼舞辻無惨 | |
キャプテン・ネモ | 122:人は大抵、何かの途中で終わってしまうものだけど/夢は夢で終われない | |
110:ルサルカ・シュヴェーゲリンの受難 | ルサルカ・シュヴェーゲリン | |
111:竜虎相討つ! | ウォルフガング・シュライバー | 135:Someday I want to run away |