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 啓教神話とは、[[シンテーア帝国]]に伝わる神話のことである。 #divclass(indexbox){ 目次 #contents() } *シンクトレアの復興 **祖神の出会い  はじめに光が迸った。すぐに光は消え去り、そして、すべてが崩れ落ちた。[[シンクトレア]]には不死の神[[エルト]]だけが生きていた。エルトはすべてを覚えてはいなかった。エルトは数万年闇の中で過ごした。エルトは年を取らず、ずっと幼いままであった。  ある日、闇の中に光るものが見えた。その光は瞬く間に消え、再び闇が戻った。エルトはまた孤独を過ごした。  またある日、エルトは闇の中で何かに触れた。それは動いていて、自分と同じ姿をしていた。  それが何を言っているか彼には分らなかったが、それは自分を[[ツェルヨム]]と名乗ったようだった。  エルトとツェルヨムはぬくもりを感じ、お互いを話さなかった。ツェルヨムの体はエルトの体よりも幾分か大きく、またたくましかった。ツェルヨムはエルトにはないものを持っており、またエルトはツェルヨムにないものを持っていた。ツェルヨムはすさまじい怪力でエルトを持ち上げると、お互いの体を重ねた。 **太陽と月の誕生  ツェルヨムが光の神[[レガ]]を生むと、世界に光がともった。それは太陽となった。エルトとツェルヨムはお互い初めて見て、そして笑った。エルトとツェルヨムはしばらくお互いを見つめ合ったが、次第に恥ずかしく思えてきて、今度は闇がまた恋しくなった。  ツェルヨムが月の神[[フォーシュ]]を生むと、世界に闇が戻った。フォーシュは月となり、その闇を優しく照らした。エルトとツェルヨムが目覚めると、今度は強い光が恋しくなった。ツェルヨムはレガとフォーシュが一定の周期で大地を回るように命じた。こうしてシンクトレアには1日ができた。  レガとフォーシュはエルトとツェルヨムがお互いにかけているものを両方持っていた。 **水の神と木の神と火の神の誕生  エルトとツェルヨムが重なった時、ツェルヨムの股から水が吹きあがった。水が地に流れ、一つになり水の神[[レオラ]]が生まれた。レオラが地を駆けると草が生え、地が緑になった。ツェルヨムとエルトがそれに唾液を垂らすと木が生え、森の神[[ユーニア]]が生まれた。  レオラは川を作り、やがて海となった。海でレオラの体は溶け、肉は魚となり、体毛は海藻となった。  ユーニアは川の水を吸い、自らの体をもいでは地に植えた。それはまた違う木となり、次第に森が生い茂っていった。  またエルトとツェルヨムが重なった時、今度は強い熱と共に火の神[[ヴォンシス]]が生まれた。ヴォンシスは誕生と共に強い光を発して、暴れまわり、樹々を焼き払った。ユーニアは焼きただれ、溶けるように地に崩れ落ちた。溶け落ちた腕や足が動物となり、膿が滴った地に花が咲いた。ツェルヨムがユーニアを殺したヴォンシスに激怒すると、ツェルヨムは股から出た水をかけてその灯を消した。ヴォンシスは煙となり、それは空を覆い、太陽と月の光を遮った。翌朝、ツェルヨムが空に強い息を駆けると煙はたちまち西へ流れ、光が戻った。  また、これらの神々も完全な体を持っていた。 *関連項目 [[シンテーアの文化]]  
 啓教神話とは、[[シンテーア帝国]]に伝わる神話のことである。 #divclass(indexbox){ 目次 #contents() } *メインストーリー **シンクトレアの復興 ***祖神の出会い  不死の神エルトが廃墟となったシンクトレアで一人孤独に生きていた。長い月日が経つと、光の神ツェルヨムがどこからかやってきた。彼らは子を多く残し、シンクトレアを復興した。  水の神レオラは干上がった大地に水を流し、ユーニエは水を吸って木を生やした。また、レオラとユーニエが交わると花の神シューニエが生まれ、シューニエは大地を色とりどりの花で染めた。花は魂を授かり人となった。  ツェルヨムは太陽の神レガと月の神フォーシュを生んだ。レガの光は神と人に繁栄を与え、レガの光は神と人に休息を与えた。 ***大地の再生  レオラとユーニエは人々のために食料を作らなければならなかった。レオラとユーニエは自らの身をもぎ取り、それは動物や魚となった。人々は感激し、彼らに生贄をささげた。生贄を受けてレオラとユーニエの体は再生した。  山の神マイオットが生まれた。山の神マイオットの大便は山となり、そこから多くの宝が生まれた。金の神リュイム、宝石の神レギトラス、鉄の神キーエは傲慢な神々であった。  レオラとユーニエの子供、雨の神レオシアは泣いてばかりいたが、泣くたびに雨を降らせた。同じく彼らの子供草の神ユーリスは草を生い茂らせて動物たちに食べさせた。  ツェルヨムが火の神ヴォンシスを生むとヴォンシスは怒り狂い森を焼いた。ユーニエを焼き殺し、レオラがそれを消そうとしたが、レオラも巻き沿いとなって焼け死んだ。ツェルヨムがヴォンシスに小便をかけると、彼は煙となって消えた。 ***ツェルヨムの死  ヴォンシスにより再び荒廃したシンクトレアを見て悲しんだツェルヨムはそのまま死んだ。エルトはツェルヨムの死に悲しみ、泣き叫んだ。その悲しみは嵐となり、風の神スャールと雷の神トヨートが生まれた。    不死の神であるはずのエルトは死に、土となった。するとその土からユーニエとレオラが生き返った。 ***神と人  マイオットは人に富を与え甘やかしたが、それを見たトヨートは人を裁いた。やがてマイオットとトヨートはつがいとなった。  レガとフォーシュの子供であり、双子のルニアとアルエが生まれると月食が起こった。ルニアとアルエは人々の恋愛をつかさどり、人々を結ばせた。 **邪神到来 ***神々の戦争  消えたはずのヴォンシスが神々を連れて再びやってきた。誘惑の神グメルザはユーリスを誘惑し、自分のものにした。グメルザは人々を惑わし、同じように人々に愛するものを奪い合わせた。悲しんだレオシアに怒りの神オンターがささやくと、レオシアは怒り狂い、グメルザとユーリスを殺害した。  死の神ラウファと病の神ケクスが現れ、人々を殺し始めた。鉄の神であり、マイオットの子キーエは傲慢な神であったが、人々との約束を守り、人々を束ねて邪神たちと戦った。マイオット、トヨートも勇敢に邪神に立ち向かった。  人々は飢え、レオラとユーニエは人々に食料を与えた。しかし、人々はユーニエの大便が食料になるのを見つけ、自分たちと照らし合わせて不浄なことだと思い、彼らを追放した。 ***破壊神誕生  戦いを避け、ルーンヒンの洞窟で隠れていたルニアとアルエはお互いを愛し合っていたが、子を作ることをレガとフォーシュに禁じられていた。しかし、彼らは禁忌を犯し子供を作った。  彼らの子供は破壊神ゲルンアルエとなり、洞窟を出て、目についたものを引き裂き始めた。邪神もろとも多くの神が殺された。人々を守っていたキーエの力も及ばず、多くの人が殺された。  人々が祈ると、追放されたレオラとユーニエが戻った。彼らは子を作り、知恵の神ゼヒライエスを生んだ。レオラとユーニエは人々に子供を託し、育てるように言い残し、人々を守るために犠牲となって死んだ。 ***皇の建国  ゼヒライエスは人を統率した。ゼヒライエスはとりわけ献身的な人の娘であったシドラに自らの宝剣を持たせ、自らの護衛にし、ゼヒライエスはゲルンアルエの討伐に向かった。  ゲルンアルエはシドラをバラバラに引き裂いた。ゼヒライエスはシドラの剣を拾って、ゲルンアルエの方に向かったが、彼女は抵抗することなく剣で刺されて死んだ。  人々はゼヒライエスをたたえた。知恵の神ゼヒライエスは人々の皇となり、シンクトレアに国を作った。ゼヒライエスは人の子とつがいとなって、その子供が人々を統治した。 *関連項目 [[啓教神話]] *関連項目 [[シンテーアの文化]]  

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