Sinszaliafel
la-Ostiigepton Denapaliol Xamicio
企業形態 |
株式会社 |
業種 |
情報通信 |
創業者 |
スコルト・パナセト |
本社 |
エルミア共和国 |
解散 |
Sint. |
国際星間通信グループ(エルミア語:)とは、
大宇宙にかつて存在した情報通信企業である。エルミア星間通信公社の民営化によって誕生したエルミア星間通信株式会社を中核として
大宇宙の多くの地域で情報通信船事業を展開していたが、超高速通信の導入の遅れから事業に行き詰まり、詐欺事件や死亡事故の発覚後経営破綻した。
事業内容
- ラヴェルト・ゲルデンを中心とした各宙圏での情報通信船による通信
- インターネットサービスプロバイダ
- 音声通話サービス
- 郵便
- 長距離貨物輸送
- 企業向けオンラインシステム
- 宙域開発
- 金融
- 不動産
歴史
エルミア星間通信公社(第一通信)時代
エルミア帝国の領域が拡大するにつれて膨大化していった星系間の情報通信システムの管理・維持は■■省の業務をひっ迫させていた。そこで、効率化のために星系間通信の管理部門を独立させる案が持ち上がり、■■■■年にエルミア星間通信公社(第一通信)が国営企業として設立された。
エルミア星間通信株式会社時代
1555年のエルミア革命で
エルミア帝国が消滅し、帝国の各領域が分裂独立したことにより、エルミア星間通信公社も独立した各国の企業となる形で分裂した。この中で公社の直接的後継企業となったのは当然、
エルミア共和国で設立されたエルミア星間通信株式会社であった。
国際星間通信グループ時代
一度は各国で数社に分裂したエルミア星間通信公社であったが、国家間の通信の効率化などの理由から、
大宇宙連合会議の成立を契機として国際星間通信グループが設立され、旧公社の各社がグループ内に収まった。ただし、ベリオンなど一部の国では星系間通信事業を行政機関・国営企業に移管していたため、グループには入らず、事業協力協定を結ぶのみにとどまった。
国際星間通信グループは旧公社の事業展開していなかったレーウス宙圏などでも通信サービスを開始し、レーウス・バブルに伴って事業は急拡大、郵便・貨物輸送・宇宙開発・金融・不動産などにも手を広げるなど、企業としての絶頂期に達していた。
転落
ダーケフオス危機に伴ってレーウス・バブルが崩壊すると、多くの事業の採算が取れなくなり、数年にわたって赤字を出した。しかし、巨大企業となっていた通信グループには多少の赤字程度なら耐えられる体制が整っており、不況もそう長くは続かないだろうという経営陣の判断により、攻めの姿勢を崩さず、コストの削減を行わなかったため、損失と負債は膨らみ続けた。
不況が終わると黒字に転換したものの、通信時代が訪れると超光速通信技術の普及による新興企業の通信事業での拡大という新たな問題に瀕していた。通信グループの抱える旧式の通信システムを超光速通信に置き換えるには資金が足りず、ここに来てグループの巨大な事業規模は完全に足枷と化していた。一時は超光速通信事業を展開する新興企業を買収することで対応しようとするも、その多くは先端技術を独占しようとする各国政府によって保護されており、買収はことごとく失敗し、結局は巨額の負債を抱えながらの次世代通信への非効率的な転換を余儀なくされた。
相次ぐ不祥事の発覚
超光速通信システムへの置き換え費用が嵩んだにもかかわらず、星系間通信サービスに占めるシェアが減少したことにより、再び決算は慢性的な赤字に転じた。通信グループは黒字化のため、社員に圧力をかけ、強引な契約や、サービス内容の表示偽装、無理なコスト削減や債務の隠蔽などの違法な業務が常態化するようになった。
■■■■年■月にはグループが運用する情報通信船と旅客宇宙船の衝突事故が発生、多数の死亡者を出したこの事故は世間の注目を集め、事故原因が情報通信船の乗組員の過労と判明すると注目の対象は国際星間通信グループの内情に移った。
違法な業務に対する疑惑が報じられると、グループへの批判が強まったが、経営陣はこれらの報道を一貫して否定したことから、非難の対象は彼ら経営陣に移った。
その経営陣も同年■月に発生した建設中の新本社爆発事故に視察中だったところで巻き込まれ、社長の■■■■を含む9割の幹部が死亡した(なお事故の原因は資金不足による安全基準に満たない工事とも、恨みがあった元社員により計画されたとも言われているが、直接的な原因は未だに判明していない)。
新たに社長に就任した■■■■は翌日の記者会見で一転して全ての疑惑を認めた。
経営破綻
記者会見の内容を受け、各国の捜査機関による各所の国際星間通信グループへの一斉捜査が行われた。捜査を行うべき対象が余りにも膨大であったため、
大宇宙では今まで類を見ない規模での国際合同捜査タスクフォースが結成され、
大宇宙連合会議でもこの問題は取り上げられた。
グループが行ってきた数々の不正が明らかになると、既に下落が始まっていたグループ会社の株価は暴落し、更に無数の訴訟を受けることになった。
■■■■年■月■日、国際星間通信グループは
エルミア共和国■■法の適用を申請し、倒産した。
破産手続は数年にわたって行われ、■■■■年に完了した。資産や子会社は他社に売却され、利益は債権者に分配された。
その他
- 違法な業務に対する疑惑が報じられ、グループへの批判が強まった際、グループが倒産すれば膨大な不渡りだけでなく、星系間通信が不通になり、大宇宙文明の後退にも繋がるとして一部ではグループを擁護する向きもあった。しかし実際には各国の中央銀行や金融機関が迅速に動いたことで経済への影響は最小限に抑えられ、星系間通信も超光速通信事業を展開する同業他社がすでに大きなシェアを握っていたことと、実際に不通になった地域には国やそれら企業が支援を行ったことで事前に恐れられていたような事態は起こらず、むしろグループの資産やシェアを同業他社が吸収し、拡大したことで、大宇宙全体への超光速通信の普及が早まったとすら言える。
- 経営陣の9割が死亡したことで、行方不明になった資産が多数存在していると言われている。とくに爆発事故を起こした新本社が存在していた小惑星■■■■は事故後ラヴェルト星系を離れて以降消息がつかめておらず、一部では新本社を含むそれら資産をディガイナのラジオ放送の運営者が回収したことが、広大な放送網・情報網の構築に繋がったという都市伝説が流布されている。
関連項目
最終更新:2022年04月07日 01:56