惑星ヴェオン・レギトの居住区は人工プラントでできており、巨大な島のようになっている。皇帝家は本日釣りをしに、東エリアの端へと向かった。
 ヴェオン・レギトの辺境エリアは人口過疎から半廃墟状態となっており、廃墟ビルに侵入する。
 この居住地は自転の関係で常に夜。ライトをつけて、割れた窓から海に向けて釣り糸を垂らす。

(ビンビンビンビン)
レイニエちゃん
 「あ~~!(グルグルグル)」
 「あ、ペレウリだ!」
シュラウスくん
 「説明するッス!ペレウリとはアース連邦でいうシラギスのような魚で煮ても焼いても刺身にしてもおいしいッス!!」
レイニエちゃん
 「だれと話してるのぉ~?」
(ビンビンッ)
サンヴァーお姉ちゃん
 「オッ(グルグルグルグル)」
 「ウォードリ(フグ)じゃねえかよ、カスがよォ~」
シュラウスくん
 「説明するッス!」
サンヴァーお姉ちゃん
 「ウッセダマッテロ!」
シュラウスくん
 「ウワァン」
サティアさん
 「よしよし」
シュラウスくん
 「ぐすん」
サンヴァーお姉ちゃん
 「あ~まじ、フグ絶滅しねぇかな(ヒョイッ)」
 「(シュォンシュォン)(レーザー拳銃)(ジュッジュッッ)」
レイニエちゃん
 「あ~~!命は大切にしないといけないんだよぉ~~」
 「あ、フグじゃん。ファッキュー(ポーイ)(シュオンシュオンシュオン)」
ヅィーガーちゃん
 「検疫センターに持っていけば毒抜いてもらえるじゃないですか」
サンヴァーお姉ちゃん
 「めんどくせーじゃん」
ルニアス
 「行政がフグ全部毒抜きせーばいいのに」
ヅィーガーちゃん
 「なんか生態系管理が面倒なことになるらしくて、それはできないんですって」
ルニアス
 「ホーン」

……(1時間後)

ヅィーガーちゃん
 「今日は月が綺麗ですね…」
サンヴァーお姉ちゃん
 「ヅィーガーって結構ロマンチストだよな」
ヅィーガーちゃん
 「そ、そんなことないです」
シュライスくん
 「(ガッッガッッ)うわ、でかい!!」
 「お、大物だ!!」
サンヴァーお姉ちゃん
 「お、これで今日は夕飯に困らねぇな。ナイスシュラウス!」
シュラウスくん
 「に、逃げられた……」
サンヴァーお姉ちゃん
 「シュラウス餌にしてサメ釣ろうぜ」
シュラウスくん
 「ビエーーン」
サティアさん
 「こらサンヴァー。あんまりシュラウスをいじめたらだめでしょ」
サンヴァーお姉ちゃん
 「ジョーダンだよ、ジョーダン」

……(1時間後)

サンヴァーお姉ちゃん
 「よし、もうそろそろ帰ろうぜ」
ヅィーガーちゃん
 「行きますか。これだけあれば、刺身に焼き魚、煮魚と今日は魚料理づくしにできます」
サンヴァーお姉ちゃん
 「ヅィーガーの料理はうまいからなぁ~~楽しみだぜ」

(帰宅後)

 ルニアス亭はヴェオン・レギトの核の近くの第5階層居住エリア。6人でいるには狭すぎる、子供部屋1部屋のようなリビングに、小さなキッチン、バスルーム、トイレ、ロフトにある小さな寝室でできている。
 ヴェオン・レギトでは毎月もらえるベーシック・インカムが決まっている。そのため、居住区を狭くすることで、好きなことに使える金が増えるのだ。
 特に皇帝家はルニアスがギャンブルで金を刷るため、このような世界空間となっている。

サンヴァーお姉ちゃん
 「相変わらず狭い家だこと」
ヅィーガーちゃん
 「私は好きですよ。狭い方が絆を育めるというか」
サンヴァーお姉ちゃん
 「まぁそれもそうなんだけどさ。なんつうか、あったかいしな……」
レイニエちゃん
 「サンヴァーもロマンチックなこと言うじゃん」
サンヴァーお姉ちゃん
 「温度的にだよ!俺はそんなしんみりしたこと言わねぇの!」
サティアさん
 「ウフフ」

HAPPY END!!
(魚料理編に続く)

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最終更新:2018年11月29日 22:44