しゅみせん
大陸の形さえ分かるほどの高さで、軌道エレベーターにも等しい設備を用いて頂上まで登る。
その頂には連邦の
劫波が存在している。それは頂上に巨大な円盤を被せたような見た目の白金の構造物で、製造から800年かけて直径20kmまで成長した。この白金の都市は
ダクシャの住居も兼ねている。
麓には高級将校専用の保養所などもあり、休養や軍議に使われている。
ブラフマプラで最も高く大きな山。標高は120040m。
この霊峰は
ブラーフマナ連邦の領土(首都に位置する)にあり、国の象徴となっている。この国の発展は須弥山と共にある。
この山の火山灰の地層が世界全体に被さっていることから、太古の昔に大噴火が起きて頂上部分が消し飛んだとされる。
神話
当地には須弥山の神話が伝わっている。
遥か昔に須弥山の頂上には怖しい神が住んでおり、我々の先祖を支配していた。圧政に耐えかねた民衆は自由を勝ち取るための大戦争を起こし、神を倒した。その結果須弥山の頂上は消し飛び、新たな人の世が始まったという。
歴史
第五神暦300年代初頭、初の人工衛星が打ち上げられ、須弥山の頂上付近に遺跡の残骸が散らばっていると判明。当地には現在をはるかに上回る科学力があったことが明らかになった。
だが熱圏に達していたため、まともに発掘作業はできず、考古学的な発見しか成し得なかった。火山の噴火と頂上の大戦争が同時に起きて、それによって壊れたのだと分かったが、それ以外に利益を得られるものはなく、戦争もあったのでまともに遺跡調査は進まない。
四十年ほど遅々としか調査が進まない状況は続いたが、麓近くまで数棟の高層ビルに値する質量の遺物が転がり落ちるという事故が起きる。奇跡的に中身は無傷で回収され、手に入れたオーパーツを基に文明は加速。
随身機のような数多くのテクノロジーが復元。
復元技術は国が世界制覇を成す原動力になり、須弥山の遺跡調査は国是となっている。今も日々頂上から遺物は持ち帰られているが、
当時存在したとされる文明には全く追いつけていない。
エリア
須弥山は大まかに六つのエリアに分けられており、登るほど異なる世界を見れる。
麓全体。
標高2000mくらいまでは平地と変わらず、居住地にもなっている。
霊央須弥仙兵学院の敷地もここ。
標高5000mを過ぎたあたり〜。
氷河を基調とした風景になり、8000mまでいけば低酸素域となる。ここまでがまともな高山と言っていい。
7000m地点に建てられた軍基地までが生身で登山できる限界であり、これ以上は高高度専用の随身機を着込まなければならない。
対流圏。標高10000m以上〜。
危険すぎるため、通常は山肌に設置されたエレベーターを使い第四エリアまで通り抜ける。
成層圏。標高約20000m〜。
見た目上は穏やかな気候になり安全。しかし低酸素域であることは変わらず、油断して事故が多発する。肉体よりも精神に負荷がかかる。
中層圏。標高50000m〜。
最低気温に達し、摂氏は-100°。
上層の標高90000mには遺跡発掘用のベースキャンプがあり、ここで一息つける。ここまで登るのに4週間はかかる。さらに頂上まで随身機で登るなら10日間かける(エレベーターもある)。
熱圏。頂上の標高約120000mまで。
国の首都が北国なので、オーロラを見れることがある。
標高117000mになれば、遺跡の残骸が目立ち始める。
巨大な一つの宮殿のようなものが、木っ端微塵に砕けて放射状に広がったと推察されている。
元型などの遺物を見ることができる。ちなみに遺物を破損した場合、それが相当悪質だと判明したときは死刑になる。
頂上には基地が設けられており、最上階には天文台がある。
備考
須弥山とはインド神話の世界の中心に聳え立つ黄金の山メール山の漢字音訳。山頂にはブラフマーの都城がある。
ちなみに地球で最も標高が高い山はエベレスト8848m、太陽系で最も高い山は火星のオリンポス山21230mである。
関連項目
コメント
- 地球重力と大差ないと考えると、自重で潰れるのよね。山本体が成立してもそれを支える地殻が壊れる。 -- 名無しさん (2025-06-17 19:34:47)
最終更新:2025年07月05日 08:44