東名首都圏電気鉄道キハ10000系気動車
キハ10000系気動車(キハ10000けいきどうしゃ)は、東名首都圏電気鉄道の特急形気動車。

主要諸元
編成 | 2・4両編成 |
起動加速度 | 2.8km/h/s |
営業最高速度 | 140km/h(2両編成時) 160km/h |
減速度 | 5.6km/h/s(常用最大) 6.2km/h/s(非常) |
編成定員 | 2両編成:100名 4両編成:216名 |
全長 | 21,300mm |
全高 | 4,490mm |
車体長 | 20,870mm(先頭車) 20,800mm(中間車) |
全幅 | 2,950mm |
車体幅 | 2,900mm |
車両重量 | 43.6t(キハ10000-0) 43.1t(キハ10000-1000) 40.8t(キハ11000-0) 40.3t(キハ11000-1000) |
機関出力 | 405kW(550ps)/ 4,500rpm SA6D160H(最大回転数5,000rpm、1両辺り2基) |
編成出力 | 1,620kW(2,200ps)(2両編成時) 3,240kW(4,400ps) |
駆動装置 | DW21-B形液体式変速機(変速1段、直結4段) |
ギア比 | 1速:2.803 2速:1.852 3速:1.236 4速:0.890 終減速比:1.988 |
台車 | M-DT66形軸梁式軽量ボルスタレス台車(アクティブ制振装置・ ヨーダンパ・アンチローリング装置付) |
ブレーキ方式 | 機関ブレーキ・排気ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (応荷重、直通予備、救援、耐雪、抑速ブレーキ付き) |
保安装置 | ATS-SW,ATC-IM EB,TE装置,列車防護無線装置 |
製造メーカー | 新潟トランシス |
概要
東名首都圏電気鉄道の中期経営計画によって示された、「千葉方面への新たな観光需要開拓計画」の一環として設定された鹿島臨海鉄道への直通特急「ことぶき」用として新潟トランシスで製造された。2012年4月現在、4両編成10本と2両編成8本が在籍する。
本項目では本形式の試験車両であるキハ10000系9000番代「10000GT」についても解説する。
構造
車体
車体は基本構体はステンレス製、先頭車先頭部は普通鋼製の、2300系1000番代で確立された東海道湾岸鉄道のステンレス車両の一般的な構成を踏襲している。外観デザインはステンレス製であることから、窓周りにダークブルー、窓下に白色の帯を入れた以外は余計な色を入れず、ステンレスの地色を生かしてシンプルに仕上げている。乗降扉には冬季の車内保温性を考慮し、半自動ボタンが設置されている。
安全面ではオフセット衝突対策と衝撃吸収構造採用のために車体構造を見直している。また、車両連結面には近年の車両には必須となった装備である転落防止幌を設置し、旅客の転落事故防止を図っている。先頭車前面は日本初のハイパワー気動車であるキハ181系に敬意を表し、窓や灯具類の配置にキハ181系のイメージを色濃く残したデザインとしつつ、フォグランプの追加や連結器への電気連結器付き密着連結器採用で現代の車両と並んだ場合でも見劣りしないようにアレンジしている。
4両編成以上であれば、2300系や2500系、12000系などと同じく、東名首都圏電気鉄道の標準最高速度である160km/hで運転することが可能である。4両編成は中間車を抜いた2両・3両編成での運転も可能であるが、2両編成の場合は制動力の問題から、最高速度が140km/hに制限される。
路盤や最高速度の兼ね合いから、直通先の鹿島臨海鉄道線内ではフルスペックは必要ではないため、性能選択スイッチを設けている。選択可能な形式は鹿島臨海鉄道6000形、8000形とキハ40・47形である。2016年3月までは切替スイッチの1つは8000形ではなく鹿島臨海鉄道7000形になっていたが、2015年に7000形が廃車されたこと、2016年3月26日から8000形が営業運転を開始することを受けて2016年1月から2月に掛けて全車両のソフト変更が行われている。
側面の種別・行先表示器は3色LEDとしている。なお、本形式の前面デザインのベースとなったキハ181系では前面貫通扉に列車愛称表示器が設置されていたが、本形式では省略されている。
主要機器
エンジンは排出ガス対策としてコモンレール燃料噴射装置を採用し、排出ガスから窒素酸化物やすすなどの排出量を低減したコマツ製SA6D160Hを各車両に2基搭載している。エンジン1基の定格出力は405kW(550ps)、定格回転数は4,500rpmで、日本の営業用気動車としては初となる1両1,000psを達成した。各エンジンには過給器と呼気冷却装置を備えている。
空気圧縮機は気動車では標準的なベルト駆動式を採用した。吐出量は毎分600lとなっている。
空調装置などのサービス電源用として、エンジンと連動して駆動する発電機を搭載している。電源装置は用途に応じて三相交流440V・50kVA、交流100V・10kVA、直流100V・5kW、直流24V・2kWの4種類を供給している。
台車は気動車では標準的な1軸駆動式台車であるM-DT66を採用した。駆動軸は車両中央寄りの2軸となっている。軸箱支持方式は3000系などで実績のある軸梁支持方式で、アンチローリング装置とアクティブ制振装置を設置している。
車内
編成・形式
キハ10000形
0番代

1000番代

キハ11000形
0番代

1000番代

キハ10000系9000番代「10000GT」

東名首都圏電気鉄道の鉄道車両 | |||
電車 | 近距離用 | 200系 - 600系 - 800系 - 1000系 - 1300系 - 1500系? | |
中距離用 | 直流用 | 300系 - 700系 - 2000系 - 2300系 - 2500系 - 2700系 - 3000系 - 3300系 | |
交直両用 | 3500系 | ||
遠距離用 | 直流用 | 400系(運用終了) - 500系(運用終了) - 20000系 - 21000系 - 22000系 - 23000系 - 24000系 - 25000系 - 26000系? - 27000系 | |
交直両用 | 10000系 - 12000系 - 13000系 | ||
事業用 | MR3000系(運用終了) - MR5300系 - MR7150系 - MR9000系 | ||
展示用 | 名鉄1600系 - 名鉄7000系 | ||
気動車 | キハ100系(運用終了) - キハ150系(運用終了) - キハ1000系(運用終了) - キハ1500系(運用終了) - キハ10000系 | ||
客車 | M10系(運用終了) - M15系(運用終了) - M20系(運用終了) - 20系(展示用) | ||
貨車 | チキ5200M形 - チキ5500M形 - チキ6000M形 - チキ7000M形 - ホキ800M形 | ||
蒸気機関車 | C62形(展示用) | ||
電気機関車 | EF100形(運用終了) - EF150形(運用終了) - EF200形(運用終了) - EF250形(運用終了) - EF20000形 | ||
ディーゼル機関車 | DE10M形 - DD51M形 - DF200M形 |