子供とメディアリテラシー
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houdou
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メディアリテラシー教育の必要性
これら子供を対象にした教科書や番組での教育は
新聞TVを中立・正義と疑わない大人にも必要でしょう。
新聞TVを中立・正義と疑わない大人にも必要でしょう。
新聞・TVあるいは官公庁などがメディア・リテラシーをテーマに扱うときは
えてしてインターネットや携帯電話の危険性を対象とするケースが多いようですが、
実際はネットも新聞・TVもその他も含めたメディアを対象にしたリテラシーが必要なのでしょう。
えてしてインターネットや携帯電話の危険性を対象とするケースが多いようですが、
実際はネットも新聞・TVもその他も含めたメディアを対象にしたリテラシーが必要なのでしょう。
メディアリテラシーを高めるには
一 メディアを偏らせない。つまり多角的なメディアから情報を吸収すること。
二 結論を急がず、思い込みを深くしない。常に、(偏見を排した)柔軟な思考を心掛けること。
三 今何を対象として論じているかを把握し他人(メディア含む)との(情緒的よりも論理的な)意見交換を通じて自分の思考に刺激を与えること。(議論の仕方)
四 情報の発信者の意図を推察してみること。
五 情報は(何に役立てるかなど)目的意識を持って能動的に取り入れること。
二 結論を急がず、思い込みを深くしない。常に、(偏見を排した)柔軟な思考を心掛けること。
三 今何を対象として論じているかを把握し他人(メディア含む)との(情緒的よりも論理的な)意見交換を通じて自分の思考に刺激を与えること。(議論の仕方)
四 情報の発信者の意図を推察してみること。
五 情報は(何に役立てるかなど)目的意識を持って能動的に取り入れること。
教材になった捏造報道
朝日新聞KYサンゴ捏造事件
朝日新聞珊瑚捏造事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%9
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%9
朝日珊瑚事件を語り継ぐサイト
http://asahilog.hp.infoseek.co.jp/
http://asahilog.hp.infoseek.co.jp/
扶桑社公民教科書 117頁 「マスメディアの問題点」
より引用
我が国でも戦前・戦中の一時期。あるいは終戦補の占領期に、政府やGHQによりきびしい言論統制が行われていた。そのため、国の進路を左右する重大な場面においても、正しい世論が形成されず、大きな反省につながる結果をまねいたという例がある。
今日の社会では、広く言論や報道の自由が認められているが、それでもマス・メディアから得られる情報が常に正しいとは限らない。マス・メディアが自社の思惑に基づいて一面的な情報を流すといいった世論調査が行われることがある。また、購読者や視聴者を増やすため、人々の興味を引くような内容を大きく取り上げ、重要な情報が小さくあつかわれてしまうことも少なくない。
さらに、マス・メディアにはそれぞれ立場や考え方のちがいもみられる。ひとつの事件について伝える事実は同じでも、そのことにつての価値観や判断のちがいは、報道の差となってあらわれることがある。そのため、受け手にまったくちがった印象をあたえる内容となっていることも多い。
国民はマス・メディアの情報をうのみにするのではなく、なるべく種類や立場のちがう複数のメディアから情報を得るなどして、きちんと判断することが大切である。

※上部左 写真戦時下の新聞では事実と異なる報道がなされた。
右 とくダネほしさに事件をねつ造した例もある。
下 マス・メディアは常に正しいとは限らず、謝った情報で国民をミスリードすることもある。
※右グラフ 携帯電話の加入者数の推移
※右写真 インターネットカフェに集う人々
どこにいても携帯電話やパソコンをつなげば、必要な情報がやりとりできるようになった。
反面、プライバシーの流出や、コンピュータ犯罪の増加など、新たな問題も起こっている。
どこにいても携帯電話やパソコンをつなげば、必要な情報がやりとりできるようになった。
反面、プライバシーの流出や、コンピュータ犯罪の増加など、新たな問題も起こっている。
NHK週刊こどもニュース メディアリテラシーってなに?
より引用
今回番組でとりあげたメディアリテラシーのポイントは4つ。
今回番組でとりあげたメディアリテラシーのポイントは4つ。
1.テレビに映るのは一部分
テレビは現実のすべてを映しているわけではない。
静かで趣のあるお寺かなと思ったら、実はうるさい観光客や風情のない駐車場を映さないようにしていただけ・・・とか、
テレビで「若者の街」として紹介されていた映像と、実際の街の様子が違っている、なんてことも。
静かで趣のあるお寺かなと思ったら、実はうるさい観光客や風情のない駐車場を映さないようにしていただけ・・・とか、
テレビで「若者の街」として紹介されていた映像と、実際の街の様子が違っている、なんてことも。
一部を切り取ることで全体のイメージが違って伝わることは、戦争の報道でも起こりうる。
独裁者を倒してみんなが喜んでいるシーンだけ見ると、戦争は終わったのかなと思うよね。
独裁者を倒してみんなが喜んでいるシーンだけ見ると、戦争は終わったのかなと思うよね。
でもテレビに映っていないところでは、まだ争いがつづいているかもしれない。
だから映像や写真を見るときは、映っているものだけじゃなく、その外側の映っていないものも想像してみることが大事なんだ。
だから映像や写真を見るときは、映っているものだけじゃなく、その外側の映っていないものも想像してみることが大事なんだ。
2.インタビューは編集でかわる
テレビは、限られた時間で、話の要点をわかりやすく伝えなければならない。
そこで、インタビューの一部分を切り取ったりつないだりして使うことが多い。これを「編集」という。
でも編集の仕方で、印象がまったく変わることがあるんだ。
そこで、インタビューの一部分を切り取ったりつないだりして使うことが多い。これを「編集」という。
でも編集の仕方で、印象がまったく変わることがあるんだ。
インタビューのどの部分を使えば、その人がいいたかったことがきちんと伝わるのか、番組を作る側は、誤解のないように注意をしなければならない。
テレビを見る側も、インタビューはあくまでその人が話したことの一部分だということを忘れないようにしてほしい。
テレビを見る側も、インタビューはあくまでその人が話したことの一部分だということを忘れないようにしてほしい。
3.数字やグラフに注意
{数字のデータやグラフを見せられるとなんだか客観的な感じがして説得力があるよね。
でもそこに落とし穴がある。同じデータをもとにしても、グラフの作り方で印象がかわることがあるんだ。}棒グラフの目盛りの下の方を省略したり、折れ線グラフの傾き方をかえたりすることで、変化の仕方が大きく見えるようになる。
でもそこに落とし穴がある。同じデータをもとにしても、グラフの作り方で印象がかわることがあるんだ。}棒グラフの目盛りの下の方を省略したり、折れ線グラフの傾き方をかえたりすることで、変化の仕方が大きく見えるようになる。
だから注意が必要なんだ。
4.音楽でイメージがかわる
テレビ番組には、音楽がつけられていることが多いよね。つける音楽によって、同じ映像でも全然違うイメージになるんだ。
たとえば同じ新幹線の映像でも、楽しい旅行にみえたり、不吉なことがおこりそうにみえたり。
同じ動物の親子の映像が、感動的に見えたり、悲しそうに見えたり。
音楽には見る人の心に訴えかける大きな力がある。
番組を作る側は、伝えたいメッセージがわかりやすく伝わるように音楽にも工夫を凝らしているんだ。
たとえば同じ新幹線の映像でも、楽しい旅行にみえたり、不吉なことがおこりそうにみえたり。
同じ動物の親子の映像が、感動的に見えたり、悲しそうに見えたり。
音楽には見る人の心に訴えかける大きな力がある。
番組を作る側は、伝えたいメッセージがわかりやすく伝わるように音楽にも工夫を凝らしているんだ。
ふだん何気なく見ているテレビ。
そんなテレビがどういうものなのか知っておくことが、正しく情報を受け取る上で、大切なことなんだ。
そんなテレビがどういうものなのか知っておくことが、正しく情報を受け取る上で、大切なことなんだ。
子供向けメディアにおける問題実例
毎日小学生新聞「NEWSの窓」政治 麻生降ろし
以下記事引用
毎日小学生新聞 2009年3月15日
http://s01.megalodon.jp/2009-0315-2121-15/mainichi.jp/life/edu/maishou/mado/news/20090315kei00s00s002000c.html
毎日小学生新聞 2009年3月15日
http://s01.megalodon.jp/2009-0315-2121-15/mainichi.jp/life/edu/maishou/mado/news/20090315kei00s00s002000c.html
麻生降ろし
◆毎日新聞(まいにちしんぶん)論説委員(ろんせついいん)・与良正男(よらまさお)
◆毎日新聞(まいにちしんぶん)論説委員(ろんせついいん)・与良正男(よらまさお)
◇自分(じぶん)で首相(しゅしょう)を選(えら)んでおいて、自分(じぶん)のことを心配(しんぱい)する議員(ぎいん)
「麻生首相降(あそうしゅしょうお)ろしが始(はじ)まった」--。新聞(しんぶん)やテレビで、しきりとこんなニュースが流(なが)れています。麻生太郎総理大臣(あそうたろうそうりだいじん)を首相(しゅしょう)の座(ざ)から降(お)ろそうとする動(うご)きが、自民党(じみんとう)の中(なか)で始(はじ)まったという話(はなし)です。
「麻生首相降(あそうしゅしょうお)ろしが始(はじ)まった」--。新聞(しんぶん)やテレビで、しきりとこんなニュースが流(なが)れています。麻生太郎総理大臣(あそうたろうそうりだいじん)を首相(しゅしょう)の座(ざ)から降(お)ろそうとする動(うご)きが、自民党(じみんとう)の中(なか)で始(はじ)まったという話(はなし)です。
毎日新聞(まいにちしんぶん)が先月行(せんげつおこな)った全国世論調査(ぜんこくよろんちょうさ)では麻生内閣(あそうないかく)の支持率(しじりつ)はわずか11%。10人(にん)に1人(ひとり)しか支持(しじ)していない、つまり、麻生(あそう)さんには任(まか)せられないと答(こた)えた人(ひと)が圧倒的(あっとうてき)に多(おお)かったのです。歴代(れきだい)の首相(しゅしょう)の中(なか)でもとくに低(ひく)い数字(すうじ)だけに、自民党(じみんとう)の国会議員(こっかいぎいん)は今(いま)、大(おお)あわてになっています。
以前(いぜん)、このコーナーで書(か)きましたが、今年(ことし)9月(がつ)までには必(かなら)ず衆院議員選挙選(しゅういんぎいんせんきょせん)があります。自民党(じみんとう)の議員(ぎいん)からすれば、「人気(にんき)のない麻生(あそう)さんが首相(しゅしょう)のままでは、自民党(じみんとう)は負(ま)けてしまう」「自分(じぶん)の選挙(せんきょ)も危(あぶ)なくなっしまう」と思(おも)っているのでしょう。
では、麻生(あそう)さんの次(つぎ)はだれが首相(しゅしょう)になるのか--という話(はなし)の前(まえ)に、考(かんが)えておきたいことがあります。昨年秋(さくねんあき)、福田康夫前首相(ふくだやすおぜんしゅしょう)が突然(とつぜん)、辞(や)めると言(い)い出(だ)して、「麻生(あそう)さんが人気(にんき)がありそうだから」と、麻生(あそう)さんをリーダーに選(えら)んだのは、ほかでもない、自民党(じみんとう)の人(ひと)たちです。ところが支持率(しじりつ)が下(さ)がると、そんな選(えら)んだ責任(せきにん)も忘(わす)れて、またまた別(べつ)の人(ひと)を探(さが)そうとする。
確(たし)かに日本(にっぽん)の政治(せいじ)のルールでは、国会(こっかい)で多数(たすう)を占(し)める与党(よとう)が選(えら)べば、その人(ひと)が首相(しゅしょう)になります。でも小泉純一郎元首相(こいずみじゅんいちろうもとしゅしょう)が辞(や)めて以来(いらい)、一度(いちど)も衆院選(しゅういんせん)は行(おこな)われていません。国民(こくみん)が首相(しゅしょう)を選(えら)んだわけでも、「この人(ひと)が首相(しゅしょう)でいいですよ」と、有権者(ゆうけんしゃ)が選挙(せんきょ)で託(たく)したわけでもないのです。
もっと気(き)になるのは「麻生(あそう)さんでは自分(じぶん)の選挙(せんきょ)が危(あぶ)ない」と、政治家(せいじか)があっけらかんと口(くち)にすることです。「自分(じぶん)のため」ではない。「国民(こくみん)のために」となぜ言(い)えないのでしょう。私(わたし)には不思議(ふしぎ)です。
政治部(せいじぶ)デスクなどを経(へ)て2004年(ねん)から論説委員(ろんせついいん)。早稲田大学大学院客員教授(わせだだいがくだいがくいんきゃくいんきょうじゅ)も務(つと)め、TBS「みのもんたの朝(あさ)ズバッ!」、大阪(おおさか)・毎日放送(まいにちほうそう)「ちちんぷいぷい」にも出演(しゅつえん)。1957年生(ねんう)まれ。
毎日新聞社含め大手マスコミが椿事件さながらの首相・自民党叩きによる「麻生降ろし」と、小沢代表・民主党擁護を行ってきた背景の上で、
自社の世論調査での麻生内閣支持率低下という結果をソースとして導き出された論旨は以下です。
自社の世論調査での麻生内閣支持率低下という結果をソースとして導き出された論旨は以下です。
- 元々、人気がありそうだと麻生氏を総理に推した自民党議員が、支持率低下するや「自分の選挙があぶない」と、麻生氏を降ろそうとしている。
- これは無責任だ。なぜ「自分の選挙のため」でなく「国民のため」といえないのか。
これは典型的な※マッチポンプ報道の一例です。
そもそも「誰が」「なぜ」麻生降ろしを行っているかについては触れず、まるで「麻生降ろし」の原因も責任も与党内部のみにしかないような印象に単純化された記事です。
仮に子供向けだから単純にしないとわかりにくいのだとしても、「麻生降ろし」の刷り込みと与党のみへの責任転嫁という印象操作が編集意図にないといいきれるでしょうか?
新聞はTVに比較して公器としての中立性の制限は緩いにしても、子供にこそメディアリテラシー教育が必要とされるなか、読者が小学生である以上これは問題でしょう。
そもそも「誰が」「なぜ」麻生降ろしを行っているかについては触れず、まるで「麻生降ろし」の原因も責任も与党内部のみにしかないような印象に単純化された記事です。
仮に子供向けだから単純にしないとわかりにくいのだとしても、「麻生降ろし」の刷り込みと与党のみへの責任転嫁という印象操作が編集意図にないといいきれるでしょうか?
新聞はTVに比較して公器としての中立性の制限は緩いにしても、子供にこそメディアリテラシー教育が必要とされるなか、読者が小学生である以上これは問題でしょう。
選挙権を得るまで時間のある小学生を対象に政治記事を作る際
端的にどの党、政治化家が良い・悪いという事を論ずるよりも
政治や選挙のシステムをわかりやすく説明していく事を目的とすべきではないでしょうか。
またマスメディアと政治がどのように影響しあっているのか
という点が省かれては片手落ちです。
端的にどの党、政治化家が良い・悪いという事を論ずるよりも
政治や選挙のシステムをわかりやすく説明していく事を目的とすべきではないでしょうか。
またマスメディアと政治がどのように影響しあっているのか
という点が省かれては片手落ちです。
※マッチポンプ
「マッチで火をつけておきながら、それをポンプで消す」というように、自分でわざわざ問題を作り出しておきながら、そ知らぬ顔で、自分がそれを解決することで賞賛や利益を得るあくどい自作自演の手法。
「マッチで火をつけておきながら、それをポンプで消す」というように、自分でわざわざ問題を作り出しておきながら、そ知らぬ顔で、自分がそれを解決することで賞賛や利益を得るあくどい自作自演の手法。
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