瘴気




瘴気


概要


 瘴気とは、から湧き出ている黒い靄のことである。

 接触した動植物に汚染を齎し、昏倒もしくは狂暴化させる力を持つ。瘴気により汚染された生物は汚染獣と呼ばれる。汚染獣となったものは、痛みを忘れ生物を見境なく襲うようになり、筋肉の異常発達と損傷、それを上回る速度で筋肉の修繕が行われる。

 目に見えない極小の粒子でも影響を与えるらしい。*1影響を有無は負傷、消耗、力量の度合いによる。*2ただし、レベルの低い者も含めてナザリックの者が狂暴化した例は無い。これはナザリックが九曜の制御下にあるとは異なる、ある種の独立したや、そこから湧く瘴気による汚染・情報改変の影響下にいるせいだとエンへラは考察している。

汚染


 から漏れ出す瘴気は動植物から土壌にまで影響して汚染を齎し、汚染獣へと変える。

 目に見えない極小の粒子でも影響を与えるらしいが、見える分は遮蔽物で瘴気を遮ったり、衝撃波で吹き飛ばしたりもできる。瘴気による汚染に対する抵抗力は鍛錬の度合い(恐らくレベル)によって変わる他、負傷、消耗によっても変化するため、作中では王国戦士団から陽光聖典の平隊員、ガゼフまで幅広い汚染者を出した。

 脳にまで汚染が達したことで狂暴化し、肉体に対するリミッターが外れることで限界を超えた動きができるのだろうと見られている。汚染された状態でも武技は使用できる。

 狂暴化発症後にも汚染は進行し、それに伴って対象の身体能力も上昇していく。これにはンフィーレアが「いずれ肉体の方が限界が訪れるかもしれない」とも語っていて限度が示唆されている。

 後に瘴気をエネルギーとして吸収、装備の稼働エネルギーとして、変換・消費・無害化して放出する装備「混沌適応装備弐式・瘴気外套」がナザリックで開発された。

汚染の解除


 汚染状態は一時的な状態異常ではなく、アンデッド化のように死亡、蘇生されても解除されることはない。

 第一部・第十五章『罅割れゆく世界』まで解除方法不明で、ナザリック・魔導研究所などによる調査が続けられていたが、死が迫る土壇場でゾフィが解除方法発見。ンフィーレアによるガゼフの汚染解除が実施され、立証された。

 汚染解除に用いられる薬は「混沌石」と「強い感情を抱きながら死んだ魂のある死体」を材料に作られる。死体は天寿を全うした老人や、不慮の事故で苦しむ間もなく死んだ者では成立しない。この薬の材料に使われた死体は蘇生魔法を受け付けなかったそうで、魂にかける蘇生魔法の不発と、死体が新鮮である必要がある事実から、必要なものは魂だと判断された。

 汚染の解除を経験した者は、再度瘴気に触れても再び汚染される事はなくなる。更には能力自体も大幅に強化されるようで、汚染の解除を受けたガゼフは逸脱者に近いまでの実力を発揮できるようになった。

 汚染解除後も、戦闘中など一部場面ではガゼフのイラストが汚染されていた頃の赤目の双眸になっている。「汚染獣を彷彿とさせる異様な双眸」との描写もあるため、比喩表現でなければイラスト通り変化が起きていると思われるが、汚染解除後の力にON、OFFの概念があるかは明言されていない。

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最終更新:2025年02月10日 19:38
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*1 第三章 罅割れた大森林 2話

*2 第九章 禍つ闇 3話