転移異常
概要
転移異常とは、異世界において世界規模で起きている、
罅の影響だと思われる転移の異常のことである。転移系魔法などを使用した際、指定した場所とは別の場所に転移してしまう。
ナザリック転移系罠の座標もズレるようで、《魔封じの水晶》による転移、転移失敗率0%の第十位階魔法《ゲート/転移門》による転移でも転移先にズレが起きる。
転移先のズレには法則性があり、発動場所と転移先が同じであれば何度転移しても同じ場所にズレて転移する。ナザリックでは、この法則性を利用して、第ニ階層にある広間からデミウルゴスの管理する鉱石の採掘場に《ゲート/転移門》を使用する事で、絶海の孤島への行き来に利用している。
『蜘蛛ですが、なにか?』の「私」の空間魔法にも影響があるようで「テレポート系の魔法の座標が上手く指定できない」「迂闊に試すと壁の中にいるを体験する羽目になりそうな嫌な予感がする」とのこと。同じ空間魔法でも《空納》(所有物を異空間に収納または取り出す)はちゃんと機能するなど例外はある様子。このような例外は、モモンガ達のいる異世界でも同じく存在し、《空納》と似た効果を持つアイテムボックス、ナザリック階層間移動用の固定の転移門、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンによる転移など一部は正常に機能している。また、
第一部・第十五章『罅割れゆく世界』では転移を自由に行使する
混沌獣が登場している。
作中での影響
ナザリックでは徒歩や馬車、
ペリュトンで飛行などの利用が多くなっている。物資の運搬なども《フローティング・ボード/浮遊板》に載せて不可視化するなど工夫がされているがこれも「転移門があればしなくてもいい苦労だ」とのこと。偽装身分(アンダーカバー)を持つ
ソーイや
レギィなどは頻繁にナザリックへの行き来が発生するため、靴の消耗を気にするような描写もある。
ナザリック内でも転移系罠が機能停止していて、正常に機能しているリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを使った転移も、念のため使用を最小限に抑えてるらしく、階層間の移動が少し不便だとするモモンガの独白がある。頻繁にナザリックとエ・ランテルを行き来している
主人公達程ではないだろうと言われいるが、内外問わず全体的に不便に感じている様子が伺える。
異世界の現地住民にとっては転移系魔法自体希少なせいか言及が殆ど無く不明。
不定形の異形が転移で同様の異常が起きているため、ナザリックの者達特有の異常ではない筈だが、
水辺に潜る聖女たちの4話にて、イビルアイが『退くぞ!』と言った後《ゲート/転移門》と同じエフェクトで蒼の薔薇全員が地下から地上に移動するという、まるで転移でも使用したかのような展開がある(描写から貯水槽の下から上への移動で、すぐに追っ手に捕捉される距離だと考えると、転移ではなく、蒼の薔薇を全員を上に引き上げるような魔法だとも考えられるか……?)
関連項目
自由コメント欄
最終更新:2025年08月06日 19:32