「分かりません。私が生き残れたのは不可解です」
主人公
イラスト |
メインデータ |
Unknown |
名前 |
?(プレイヤーネーム可変) |
種族 |
異形種 人造人間(ホムンクルス) |
分類 |
NPC(可能性の海) |
異名 |
漆黒の戦士 |
役職 |
外交官補佐代理 冒険者 エ・ランテル 領土守護者 |
住居 |
第十階層内「最古図書館」 |
サブデータ |
年齢 |
? |
性別 |
男 |
趣味 |
読書 |
創造主 |
弐式炎雷 ヘロヘロ 獣王メコン川 九曜 |
登場 |
オバマス |
声優 |
? |
概要
主人公とは、本作「MASS FOR THE DEAD」の主人公であり、ナザリック地下大墳墓 第十階層の巨大図書館「最古図書館」のNPCである。
名前は自分が設定するため、ゲームプレイヤーからは「ホム男」「ホム君」など呼び方は様々。設定前の表示名は『名もないホムンクルス』
外交官補佐代理という微妙な職責を持っており、一度も起用されたことがないという設定を持つ。ナザリックが異世界に転移前するまでは、いつか至高の御方々の役に立つためと大図書館の蔵書を読み、先人の叡智を学び続けていた。
創造主は弐式炎雷、ヘロヘロ、獣王メコン川の三人。正確には三人のうち、プロローグで選択した一人が創造主であり、選択しなかった二人は創造に関わった者として扱われる。三人とも創造主として考えているので、選択肢は後のシナリオには一切影響しない。
正体
罅の内側、万象のあらゆる可能性が眠る「
可能性の海」とでも呼ぶべき領域から生まれた存在。
エンヘラ曰く「同胞」。つまり、 本来ナザリックには存在しないはずのNPCである。実際、書籍版ではモモンガは外交官はいないと独白している(厳密には主人公は補佐代理なので外交官ではないが)
弐式炎雷、ヘロヘロ、獣王メコン川の三人が主人公について 「考えた」事はあったかもそれない。 どんな者であるべきか、話し合われた事くらいはあるのかもしれない。少なくとも
ソリュシャン?は主人公に纏わる何かを話し合われていた事を記憶してた。しかし、創造されなかった。つまり、創造される「可能性」があっただけの虚構の存在が主人公である。
主人公自身もどこまでが「構想」 に忠実かは分からず、名前すらも「
可能性の海」によって補完されただけで、創造主という事になっていた三名に付けてもらった名前ではないのかもしれないと語っている。従って存在しない筈の主人公を、存在したと記憶している
ソリュシャン?、
ナーベラル?、
ユリ?の三名がそもそもおかしく、何故か「マスターソース」にも名前がある事から、ナザリック自体、主人公を核とした異変の影響下にあると推測されている。
外見
イラストがなく、直接描写も無いため不明。美女達と関係を勘繰られたり、
ガガーラン?から夜のお誘いがあるあたり、少なくとも男性ではあるようだ。推測するとしたら以下の描写から考えられる。
- ガガーラン?から『意外と、可愛い顔してるじゃないか』と褒められる。
- ヒルマ?から『思ったより、若い』と驚かれる。
- ラナーから「厳めしい方かと思っていたら眉目秀麗なお方だった」と称される。
- シズ?が一円シールを張ろうとしている。
- ショタコンのティナ?から特別視されている様子がない。
少年ではないと思われるが、若くて可愛い系の美形なのだろうか。
役割
主にナザリック外界の調査を担当している。
スライム子などナザリックの護衛や
ソーイと共に冒険者として情報収集を行い、周囲の信用を得てナザリックに利益を齎すべく日々奮闘している。
ナザリックによる三国傀儡化計画が始まってからはナザリックを魔導国と称して三国との交渉を行う。その結果、エ・ランテル領土守護者に任命された。以降は、衣食住の確保、定期的な配給、見回りなどエ・ランテル内に留まって都市の運営を執り行い、魔導国ひいてはナザリックの影響力を伸ばすよう務めている。
ナザリック外での活動の中心人物、言わば現場指揮官であるため「これからどうするか」など細かな行動方針を委ねられる事も多い。
最古図書館では『本を探すのは私の領分』と言って司書のような事をしている。図書館の蔵書を読み漁っていたという設定通り、豊富な知識を持つため正月など普通のNPC達が良く分からない概念を解説する知恵袋としての役割が多い。外界での身分や交渉経験の豊富さを見込まれて他の作戦の補佐、支援に就くこともある。
性格
あまり冗談を言わない、実直かつ理性的な性格と語られている。
モモンガ?に褒美を聞かれた時は、任務に必要となる物資か探索に役立つマジックアイテムと答え、どこまでも真面目だと称された。
口調はですます丁の丁寧語で心理描写は共通語。基本内心でも真面目で冷静な口調を崩さないが、
エンヘラと相対した時や、咄嗟の状況では「貴様」や「糞っ!」などの荒々しい口調が出ている。
創造されて一度も起用された事がない「設定」だったためか、至高の四十一人の役に立てていない状態を生きているとは言えないと語り、外界調査を就いている現状を働けるだけで十分過ぎるほど幸せだと感じている様子。
他のNPCと同様に至高の四十一人の為なら命すら投げ捨てる価値観も持っている。ナザリックの危険にレベル1で無力な自分を温存する必要がないなどと
モモンガ?を説得しようとしたり、「任務を果たせず逃げ帰ったら、きっと自分にがっかりする」と危険地帯に留まったり、偽装工作のため自分の声帯を口唇虫に食べさせるなど、ナザリックに対する忠誠心は疑う余地がない。
何事にもストイックに取り組むことを是として、野外活動のため
アウラ?から野伏の知識を教わり、図書館で上流階級のマナーを学習し、聖王国の言語を習得しようとするなど学習に余念がない。また、それを「戦闘能力を持たない自分が少しでも役に立つために学ぶ、努力するのは当然のことだ」と内心独白している。
NPCは人間に対して嫌悪感を示すものも多いが、主人公は内心不明ながら表面上不都合なく接する事ができている様子。ただし、あくまで信頼を得るため仲良くする or 助けるなど打算的付き合いで、個人を思いやる友好的な姿は確認されてない。むしろ、
ナーベラル?と日常会話をしながら因縁を付けてきた人間を殺害、
スライム子に一言死体処理をお願する。強化トレントの性能確認のため捕まえられた野盗を、
デミウルゴス?に促されるまま逡巡の様子もなく殺害、何事もなかったかのようにトレントの性能を称える。などの様子から人間に対しては無関心よりのスタンスではないかと推測される。
とはいえ、態々危険地帯に身を置く民衆を『下等な生物たちの下等な行動』と称したり、自身の所以的に
ある意味で同族にあたる者に対して「図に乗るなよ
下等生物風情が」とか言うあたり、一般的ナザリックの異形種らしく下に見ている模様。
評価
冒険者となって以降次々と実績を上げて名声を得た、素性も分からず国家の後ろ盾を持たない実力者(後に魔導国の者であると明かされる)。どこかの組織に所属している様子で、三国から探りを読んだ上で利用する洞察力を持つなど権力者からは有用性は認めつつも一定の警戒を持たれている。
自らの有用性を示し、人々の信頼を得る行動方針も影響して『危機の時ほど、他者の者を守るために動く』など英雄的な人物として評価される事もある。
第十一章以降はエ・ランテルの管理者にして
魔皇ヤルダバオト?を追い返した英雄として評価される。民衆人気が高く「漆黒の戦士」の人形や似顔絵が作られ、子供にも愛されているようだ。
言ってしまえば原作書籍における「モモン」と同じような評価に、「魔導国」から出向してきた街の管理者としての評価を足した感じ。
強さ
1レベルの人造人間なのであまりにも弱い。参考として1レベルの人造人間が1レベルの人間種と戦った場合、人造人間の勝率は60%ほどである。殆ど人間と変わらない。
体力も低く一章では
ナーベラル?に追従するため息絶え絶えで走ったり、歩き疲れて水を貰ったりしていた。後に改善したのか、もしくはアイテムで誤魔化したのか一章以降はそういった描写は少なくなっている。
ザリュース?からは戦いが得意なようには見えないと称され、主人公自身も肯定するなど滅法戦えない様子だが、第四章では
金級冒険者との模擬戦では勝利している。作中で『素晴らしい采配』と言及されたこともあり、アイテムなどでテイマー系統のよ うに戦った可能性も提起されるが詳細は不明。
作中全体で評価されているポイントは「指揮」「采配」「機転」「戦術」「判断力」「洞察力」。第九章で触手それぞれの再生速度の違いを見抜いたり、第十三章で
シャルティア?の行動を読んで布陣を動かすなど、指揮役としての活躍が多いので第四章でもそのような活躍をしたと見るべきか。
「
九曜」を所以とする「神権」を用いれば戦闘可能。同種の力を持つ
エンヘラは
セバス?を圧倒したが、主人公の場合はレベルの違いか、
エンヘラより出力で劣っているらしい。また、そもそもの肉体が極めて脆弱なため一定の強化はできてもモモンガや守護者などであれば処理はそう難しくない防御力とのこと。各種能力にしても、罅を作り出して移動するなどの力も使用できず、攻撃も咄嗟のコントロールは難しいと、使いこなせていない。
能力
レベル1なので、種族的能力以外に特殊な力は持たないが、学習し得た知恵や創造主により設定された地位相応の能力を持つ。
人造人間が種族的に持つ選択ペナルティの一つ。主人公も例によってナザリックの食堂で健啖家な様子が目撃されている。
血の色が人間と違う。人造人間の種族特徴であり、主人公も該当すると思われるが流血描写が無く詳細は不明。
本来の役職が『外交官補佐代理』なので相応の外交能力を持つ。本編では各国権力者達と一定の距離を保った上で信用を得るなど、相手の心理を把握し強気に出るところを見極めてナザリックの利益に繋げている。
高い指揮、采配能力を持つ。上述した通り戦闘内容がゲームプレイヤーに任される事が多いせいか不明点が多い。
外交、指揮など頭脳労働を得意とするため必然的に高い。とはいえ
デミウルゴス?や
アルベド?には劣る自覚を持っていて、実際に両者と同格の頭脳と描写されている
ラナーの真意を掴み損ねるなど、三者には劣る描写がされている。
上述した通り戦闘力は無いも同然だが、対外的にはエ・ランテルを悪魔から救った強者となっている。
デミウルゴス?との戦いまで力を隠していた背景については、「なんらかの制限がある」方向での解釈を誘導し、「漆黒の戦士」でいる間だけの制限付きの強さとして浸透させているようだ。
断片的であれば聖王国の文字を読める。マジックアイテムを使えば解読は可能とはいえ、住民たちの前で使用すると怪しまれる可能性があり、貴重なアイテムであるため持ち出す訳にもいかない以上、学習の価値は高いと判断して勉強したとの事。
野伏の知識。野伏の職業を習得する事はできないが、野外活動の技術は必須として
アウラ?から学んでいる。
上流階級のマナーなど作法についての知識。
エントマ?との実践練習も行っている。
最古図書館の文献、蔵書を読み込んで得た図書知識。『経営者の名言百選』『恋愛のすすめ』『温泉街湯けむり殺人』など幅広い書物を読み込んでいて、言葉や理論を引用して説明、説得に用いている。『殺し間』『十字砲火』などの戦術・軍学の知識も本から得たもの。シャルティアやマーレに求められておすすめの本を紹介も行った。
現地調査の一環で収集した物を流用した、特別な効果の乗らないアイテムの設計。
【純潔の重装騎士】アルベドでは、深刻な技術流出とはならない範囲で、至高の四十一人の残した知識を元に有用な商品が作る事で、ナザリックの資金繰りを楽にしたいとの考えで実行。鍛冶長の助力を得て、ダイエット用ギプスの試作品を作った。
作中の動向
- ナザリック崩壊の時、NPCの中で唯一生存。
- カルネ村を汚染獣から守護。
- トブの大森林で罅を発見、活動を停止させる法を公表。。
- カッパー級冒険者から始まり、鉄鉱山の悪魔退治など,順次任務を果たしプラチナ級に昇級
- エ・ランテルで死の螺旋を準備中だったズーラーノーン撃退。
- リザードマンとの友好関係を構築。熱鉱石を手に入れる。
- 三国会談で王国を代表して勝機を見せ、その後、混沌獣を撃退。
- ラナー王女の護衛で三国会談に出席。王国代表として力を見せる。
- ガゼフ救出の条件として、魔導国を王国に公式に認めさせる。
- エ・ランテル北方の洞窟で未知の触手モンスターを発見。
- 混沌獣と三国同盟、そしてヤルダバオトの戦争で皇帝を救出して英雄に浮上する。
- エ・ランテルの復興を遂げ、エ・ランテル領土守護者に任命。
装備
モモンガからナザリック外部での功績を称えられて受け取ったもの
探索に役立つマジックアイテムとして褒美に受け取ったもの。召喚したゴブリンは管理すべき領域が発生した場合に備えて部隊編成を行い、主人公が領土守護者に任命された後はエ・ランテルの新区画で亜人達の監督をしている。名前は現地の伝説に残る小鬼の勇者から取っている。書籍版での彼らの名前と同じなのは偶然(大人の事情)。
見た目以上に入れられる魔法の鞄。
第一章でモモンガから持たされたアイテムの一つ。転移魔法の座標がズレる世界であると判明する前に持たされたもので、もしも使用していたら大惨事だったかもしれない。
その名の通りの品。
人前では使えない。詳細不明。
肉体的に弱い主人公が第四階層、第七階層で行動するために必要な各種耐性を取得するアイテム。
モモンガ?から一時的に借りたもの。
関連項目
自由コメント欄
最終更新:2025年05月24日 03:11