喰い紐(く-ひも)
「喰い紐」がそんなゴマメの脳みそを食い荒らしたのだ。穴ぼこだらけにして、巣にして、白痴のようにしてしまった。──#93 正の█北 -後編-
基本情報
仮想全高 | ~20cm |
---|---|
仮想質量 | - |
存在規模 | 三号級 |
穢装等級 | 等級Ⅳ |
ステータス
存在強度 | B,E / 適切な対処ができれば、急所は脆い。急所以外は頑強。 |
---|---|
疑似知覚 | C- / 五感は薄いが、霊体・温度を感知する能力が高い。 |
穢装出力 | -(A) / 肉体には無害。ただし、強力な催眠作用がある。 |
空間機動力 | E / 寄生虫程度の移動速度。 |
知能 | 繁殖に全ての知能を割いている。ただし、人間の脳を借りることで劇的に知能が向上する。 |
概要
白い紐のような、ぬめらかな体表を持つ細い境界異常。1体のみで存在していることは少なく、群体でいることが多い。
寄生していない間は境界災害などを引き起こさない、完全な寄生型の界異である。
宿主からの皮膚接触で伝染する。
寄生していない間は境界災害などを引き起こさない、完全な寄生型の界異である。
宿主からの皮膚接触で伝染する。
その真価は、終宿主である人間に寄生した場合に発揮される。
宿主である人間の体内に侵入した喰い紐は霊力の流れに乗り、人間の頭部に到達する。
半日ほど寄生先の宿主の身体・霊体のスキャンに費やしたのち、残りの半日をかけて脳を完全な喰い紐の巣へと変質させる。
(霊体が脆い人の場合は白痴のようになることもあるが)基本的に日常動作を変わらないまま、宿主は喰い紐の繁殖に適した行動を取るようになる。
具体的にはスキンシップが多くなる、水辺に行くことが多くなるなど。
宿主である人間の体内に侵入した喰い紐は霊力の流れに乗り、人間の頭部に到達する。
半日ほど寄生先の宿主の身体・霊体のスキャンに費やしたのち、残りの半日をかけて脳を完全な喰い紐の巣へと変質させる。
(霊体が脆い人の場合は白痴のようになることもあるが)基本的に日常動作を変わらないまま、宿主は喰い紐の繁殖に適した行動を取るようになる。
具体的にはスキンシップが多くなる、水辺に行くことが多くなるなど。
最終的に喰い紐は宿主となった人間のコミュニティを乗っ取り、喰い紐の宿主だけのコロニーを作り出す。
コロニーは以前のコミュニティに擬態したまま、さらなる喰い紐の拡大を目指すのだ。
コロニーは以前のコミュニティに擬態したまま、さらなる喰い紐の拡大を目指すのだ。
推奨対処法
①祓滅方法
喰い紐は生息域である水辺に存在するか、人間の体内に存在するかのほぼ二択である。
前者の場合、一度に生息域を破壊しない場合、小さく細い肉体を利用して境界に逃走するため、補足が難しい。
後者の場合、祭具による喰い紐の祓滅は宿主の破壊そのものであるため、攻性祭具による祓滅が難しい。
厄介なことに生殖機能を持つ頭部以外は基本的に頑強であるため、忌火などの霊的攻撃をピンポイントに宿主の寄生部分かつ界異の頭部に放ち、駆除することが求められる。
喰い紐は生息域である水辺に存在するか、人間の体内に存在するかのほぼ二択である。
前者の場合、一度に生息域を破壊しない場合、小さく細い肉体を利用して境界に逃走するため、補足が難しい。
後者の場合、祭具による喰い紐の祓滅は宿主の破壊そのものであるため、攻性祭具による祓滅が難しい。
厄介なことに生殖機能を持つ頭部以外は基本的に頑強であるため、忌火などの霊的攻撃をピンポイントに宿主の寄生部分かつ界異の頭部に放ち、駆除することが求められる。
②宿主について
喰い紐の厄介な点として、寄生から24時間経った時点で宿主の脳が完全に喰い紐の巣に置換されるため、宿主の殺害以外の宿主の解放手段がなくなることである。
12時間までであれば、①の方法で後遺症なく喰い紐の駆除が可能である。
また、12時間以降であっても祓滅が可能だが、脳の侵食が開始しているため、後遺症が残る場合が多い。
喰い紐の厄介な点として、寄生から24時間経った時点で宿主の脳が完全に喰い紐の巣に置換されるため、宿主の殺害以外の宿主の解放手段がなくなることである。
12時間までであれば、①の方法で後遺症なく喰い紐の駆除が可能である。
また、12時間以降であっても祓滅が可能だが、脳の侵食が開始しているため、後遺症が残る場合が多い。
③宿主の見分け方
上記のように喰い紐の有利となる言動を行うようになるのみの変化であるため、よく見ていなければ判別は難しい。
霊体の強度がない人間であれば、霊体が不可逆に喰われ、異常行動が見られるようになるため判別は容易である。
また、かなり細かい違いだが、寄生初期から瞳孔に白い紐が這ったような紋様が現れるため、瞳を細かく観察することでも判定が可能。
上記のように喰い紐の有利となる言動を行うようになるのみの変化であるため、よく見ていなければ判別は難しい。
霊体の強度がない人間であれば、霊体が不可逆に喰われ、異常行動が見られるようになるため判別は容易である。
また、かなり細かい違いだが、寄生初期から瞳孔に白い紐が這ったような紋様が現れるため、瞳を細かく観察することでも判定が可能。
④コロニーについて
コロニーを発見した場合は、基本的にコロニーに所属する全宿主の破壊が必要である。
宿主である人間ごと祓滅する方法が最も安全かつ確実だが、倫理的な問題や作業者のショックは免れない。
また、コロニーに所属する宿主は基本的に脳を置換された(全ての脳が機能を失っている)状態のため、死亡したものと扱われる。
喰い紐の祓滅を目指す祓魔師を敵であると判断し、宿主が排除行動に出る例も多く、因習村の様相を呈する場合もある。
コロニーを発見した場合は、基本的にコロニーに所属する全宿主の破壊が必要である。
宿主である人間ごと祓滅する方法が最も安全かつ確実だが、倫理的な問題や作業者のショックは免れない。
また、コロニーに所属する宿主は基本的に脳を置換された(全ての脳が機能を失っている)状態のため、死亡したものと扱われる。
喰い紐の祓滅を目指す祓魔師を敵であると判断し、宿主が排除行動に出る例も多く、因習村の様相を呈する場合もある。
発生場所
幽世から霊的な穢れのある水辺に湧き出しやすい。
近年の日本では水道の整備に伴い、霊的な衛生度も上がっているため、民間人が被害を受けることは少ない。が、山間部などで憑かれる例も稀にある。
霊的衛生度の低い海外、禁域、九頭龍城跡地下迷宮などでは未だ広域な生息地も存在する。
近年の日本では水道の整備に伴い、霊的な衛生度も上がっているため、民間人が被害を受けることは少ない。が、山間部などで憑かれる例も稀にある。
霊的衛生度の低い海外、禁域、九頭龍城跡地下迷宮などでは未だ広域な生息地も存在する。
関連ページ
随時追加予定...
権利情報
権利者 | 霧島明 |
---|---|
コンタクト先 | Twitter:https://twitter.com/museum1127 |
他作品での使用範囲 | 自由にご使用ください。縁起としての使用も可。 |
登場作品 | 『正の█北 -後編-(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24237996)』 |