コルモペード

ノストラダムス wiki : ノストラダムスの大事典内検索 / 「コルモペード」で検索した結果

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  • コルモペード
     コルモペード殿(le seigneur de Cormopède)は、16世紀末頃から17世紀初頭頃に活動した占星術師。その暦書には、ノストラダムスの詩百篇集や予兆詩集から盗用した詩篇が含まれており、16世紀から17世紀にかけて何人も現れた偽ノストラダムス同様、ノストラダムスに便乗した人物の一人と言えるだろう。もっとも、彼の暦書には、ノストラダムスの秘書だったジャン=エメ・ド・シャヴィニーがラテン語の詩を寄せており、それが本物なのだとしたら、他の便乗者らとはやや異なると言えるかもしれない。 経歴  暦書に印刷されている情報以外のことは分かっていない。フランス国立図書館のサイトでは、「1541?-16…?」と記載されている。生年の根拠は『1593年向けの暦』(1592年)で、「51歳の肖像」が掲載されていることに基づくという(*1)。ただ、この種の暦書の肖像画にどこまで信を置けるか...
  • ブノワ・リゴー
    ...』(1581年頃)、コルモペード 『1594年向けの暦』(1593年)などである。 名前 コメント
  • ジャン=エメ・ド・シャヴィニー
    ...スに便乗した占星術師コルモペードの暦書も含まれている。 ジャン・ド・シュヴィニー名義 訳書『1570年7月20日にパリで生まれたアンドロギュノス』(L androgyne né à Paris le 21 juillet 1570(未作成))(リヨン、1570年) 『アストライア讃歌 Hymne de l Astrée』(リヨン、1570年) この著作は現存しない。いくつかの状況証拠から、カトラン・フォルチュネ(未作成)の著作の可能性を疑われている。 『リヨンの城砦』(La Citadelle Lyonnoise) アントワーヌ・デュ・ヴェルディエ(未作成)の書誌(1585年)でジャン・ド・シュヴィニーの未公刊の手稿として言及されていたが、この手稿の本来の著者はカトラン・フォルチュネである。これは1890年にリヨンで出版された。 『傑出した君主ジャック・ド・...
  • Chyren
    ...*4)。  なお、コルモペードが『1594年向けの暦』で詩百篇第6巻70番を盗用したときには、わざわざ C を削って Hiren と綴っていた。  アナグラムをしたのは露骨さを避ける為だとしても、なぜプロヴァンス語式のヘンリクのアナグラムとしたのか。その点についてピエール・ブランダムールは、シャルルマーニュ(Charlemagne ; カール Karl 大帝)の再来を期待する中世の予言 (いわゆる世界最終皇帝の予言に連なるものである(*5)) では、未来に現れる大君主が C または K で始まる名前と予言されていたことに関係があったのではないかと指摘した(*6)。  Chyrenをアンリと見なす読み方は、仏文学者や古典学者の間では定説化しているといってよいものであるが、ジャン=ポール・クレベールは Chrien とアナグラムして Chrestien (キリスト教徒)...
  • 原文比較の凡例【旧版】
    ...llehotte. コルモペードによる1592年向けの暦本。ノストラダムスの詩篇が一部で剽窃されている。 [1593Ri] (le Seigneur de) Cormopede, Almanach des Almanachs le plus certain pour l’an M.D.XCIIII..., A Lyon, par Benoist Rigaudコルモペードによる1594年向けの暦本で、1593年刊行と推測されている。 [1594JF] Jean-Aimé de Chavigny, La Premiere Face dv Ianvs François,...extraite et colligee des Centvries et avtres commentaires de M. Michel de Nostredame..., A Lyon, Par les he...
  • 人名一覧
    ...ライター/解釈者) コルモペード(同時代の占星術師) ジョヴァンニ・バッティスタ・コンファロニエリ(同時代の医師) さ 桜井邦朋(太陽物理学者/関連書の推薦者) 桜井輝昭(古代史研究家/解釈者) さくらももこ (漫画家) ヘンリー・サットン(出版業者) 佐藤亮拿(技術者/その他) ジョセフ・サビノ(解釈者) フィリベール・サラザン(同時代の医師) 澤田洋太郎(高校教師/その他) ジャン・ド・サント=マリー → ジャン・ジフル・ド・レシャク ステファヌ・ジェルソン(歴史学者) シクストゥス5世(ローマ教皇) リチャード・シーバース(仏文学者/翻訳者) 澁澤龍彦(未作成)(仏文学者) ジャン・ジフル・ド・レシャク(聖職者/解釈者?) 志水一夫(科学解説家/懐疑派) ジャン=エメ・ド・シャヴィニー(解釈者) シャルル9世(未作成)(フランス国王) ジャック・ド・ジャン(騎士、外交官/解釈...
  • 原文比較の凡例
    ...llehotte. コルモペードによる1592年向けの暦本。ノストラダムスの詩篇が一部で剽窃されている。 [1593Ri] (le Seigneur de) Cormopede, Almanach des Almanachs le plus certain pour l’an M.D.XCIIII..., A Lyon, par Benoist Rigaudコルモペードによる1594年向けの暦本で、1593年刊行と推測されている。 [1594JF] Jean-Aimé de Chavigny, La Premiere Face dv Ianvs François,...extraite et colligee des Centvries et avtres commentaires de M. Michel de Nostredame..., A Lyon, Par les he...
  • ノストラダムス現象
    ...・ビイイ(未作成)やコルモペードのように、ノストラダムスの詩篇を盗用した占星術師も複数いた。  彼らはノストラダムスの著書を真似たが、そこで模倣の対象になったのは、主に暦書類の書式であって、『予言集』を真似て詩集を出した者は、ピエール・ド・ラリヴェ(未作成)のような例外を除けば、ほとんどいなかった。他方、ノストラダムスの作品からの盗用は、むしろ『予言集』の詩篇が対象となる場合が多かった。 解釈者たちの時代  この時代は、16世紀末葉から現代にあたる(この時代の初期は模倣者たちの時代と重なる)。ノストラダムスの予言について、最初に体系的な解釈を施したのは、ノストラダムスの秘書であったジャン=エメ・ド・シャヴィニーである(1594年)。  しかし、その後ノストラダムスの注釈者が一気に増えたわけではなく、19世紀までは各世紀数人程度しか注釈者は現れなかった。しかし、ノスト...
  • パレルモ
     パレルモ (Palermo) はイタリア、シチリア島シチリア自治州の州都であり、パレルモ県の県庁所在地。フランス式にはパレルム (Palerme)。 概要  シチリア島のパレルモ湾に発達した都市で、その歴史は紀元前8世紀にフェニキア人が建設した都市に遡る。その後、ローマ、ビザンティン帝国などに組み込まれ、イスラーム勢力やノルマン人の侵略も受けた。  11世紀から12世紀にかけてシチリア王国が成立すると、その後めまぐるしく支配者を変えつつも繁栄した。現在のパレルモには時代ごとの様々な様式の記念建造物群が残っている。  現在は食品工業や繊維工業も発達している(*1)。 ノストラダムス関連  ノストラダムスの予言での登場箇所は以下の通りである。 詩百篇第2巻16番(未作成) 詩百篇第7巻6番 詩百篇第8巻9番(未作成) 予兆詩第19番(旧17番) ※記事への...
  • コルドバ
     コルドバ (Córdoba) はスペイン、アンダルシア地方の都市で、コルドバ州の州都。  古称はコルドゥバ (Corduba) およびコロニア・パトリキア (Colonia Patricia)。英語名はコードウヴァ (Cordova)、フランス語名はコルドゥ (Cordoue) という。 概要  古来、交通の要衝で、語源はフェニキア語で「オリーブ油製造所」の意味だという(*1)。古代ローマ時代にはアンダルシア地方にあったローマ属州バエティカの首都として栄え、哲学者のセネカらを輩出した。  5世紀にヴァンダル人の西進によってその居住地となり、さらにそれを攻め滅ぼしに侵入した西ゴート人の勢力下に入った。  その後、ウマイヤ家のアブドゥル・ラフマーン1世が逃れてきて、756年に後ウマイヤ朝 (コルドバ・カリフ国) が成立すると、その首都として栄えた。1031年に後ウマ...
  • アルモリカ
     アルモリカ(Armorica) は古代の地域名で、フランス北西部のセーヌ川とロワール川に挟まれた地域を指した。  現代フランス語ではアルモリック(Armorique)で、しばしばブルターニュ地方とほぼ同義とされるが(*1)、ブルターニュとノルマンディ西半分を含む地域であった。  西暦450年以降はブリテン島からケルト系のブリトン人が流入した地でもある(*2)。  現代ではフランス西部の丘陵地帯、アルモリカ山地 (Massif Armoricain)として、その名を残している。 【画像】 古代のアルモリカと民族の分布(*3) ノストラダムス関連  『予言集』では以下の登場例がある。 Armorique詩百篇第4巻95番(Armoniqueの異文として) 詩百篇第6巻60番(未作成) Harmorique詩百篇第10巻36番(異文として?) ...
  • コルシカ島
     コルシカ島 (Còrsica) はフランス南部の島であり、オート・コルス県、コルス・デュ・シュド県の2県を構成する。フランス読みはコルス (Corse)、島民のことは小文字の corse で表すのだが、日本での慣例およびノストラダムスの時代の扱いなどを踏まえて、当「大事典」では (地方行政単位としての呼称を除いて)「コルシカ」 と表記する。 【画像】『コルシカ島の美しい歌』(CD) 概要  面積8,680 km2で、広島県よりやや大きい程度の島である。ポルト湾周辺の切り立った断崖と青い海がおりなす景観は、自然美や地質学的価値が認められてユネスコの世界遺産リストに登録されている。  古代フェニキア時代からの歴史を持ち、14世紀からジェノヴァ領、1768年以降はフランス領となっているが、伝統的にイタリア文化の影響が濃い。古くから農牧畜業が盛んである。  ...
  • pique
     pique は現代フランス語では女性名詞として「槍、楊枝」「ちょっとした仲たがい、皮肉」など、男性名詞として「(トランプの)スペード」の意味がある。  DMFには「仲たがい、諍い」(brouille) などの意味も載っており、DFEには「討論」(debate)、「不和」(quarrel)、「怨恨」(grudge)などの意味も見られる。  ピエール・ブランダムールはさらに強く「戦争」(guerre)、「攻撃」(attaque)などの意味も与えている(*1)。 登場箇所 百詩篇第1巻28番 百詩篇第3巻7番(未作成) 百詩篇第3巻30番 百詩篇第4巻81番(未作成) 百詩篇第5巻1番 百詩篇第6巻56番(未作成) 百詩篇第7巻37番 百詩篇第8巻11番(未作成) 百詩篇第10巻27番 百詩篇第10巻61番(未作成) 六行詩26番 ...
  • Meysnier
     Meysnier はジャン=エメ・ド・シャヴィニーの注釈では初代エクス高等法院長オペード男爵ジャン・メニエ(Jean Meysnier, Baron d’Oppède)のこととなる(*1)。  単語の改変を一切必要としないこの読み方は十分に説得的だが、この解釈は長らく忘れられており、他に以下のような解釈が生まれた。 アナトール・ル・ペルチエはMesnier と同じと見た上で、ロマン語に由来する「執達吏」を意味する語とした(*2)。 エドガー・レオニはムーヌ(Meusne)というプロヴァンスの町の名としていた(*3)。 ピーター・ラメジャラーは munuisier(指物師)のアナグラムもどきとし、語源的には「切り刻む人」等の意味があったとする(*4)。 登場箇所 詩百篇第11巻91番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用...
  • 地名一覧
     地名記事の一覧。未作成の記事が多いがご寛恕いただきたい。* 印は歴史的地名。 あ アヴィニョン アウクスブルク(アウグスブルク) アウソニア* アグド アジャン アスティ アルビ アルマダ アルモリカ* アルル アングレーム アンスウィ アンチーブ(アンティーブ) アンティオキア* アンティポリス → アンチーブ アンフィポリス* イエール諸島 イギリス諸島 イスタンブル(イスタンブール) イラク → バビロン* イラン → ペルシア* イングランド インスブリア* → Insubre ヴァティカン → バチカン ヴァレンヌ ウィーン(未作成) ヴィエンヌ ヴィチェンツァ ヴィルフランシュ ヴェネツィア ウェールズ ヴェルチェッリ ヴェローナ エヴルー エノー エフェソス* エペイロス*(エピルス) エペソ* → エフェソス オセール(オーセール) オルレアン(未作成) か カオ...
  • 予兆詩第19番
    予兆詩第19番 (旧17番) 1557年6月について 原文 Victor naval1 à hourche2, Anvers3 divorce, Né4 grand5 du ciel6, feu, tremblement7, haut brule Sardaigne8 bois, Malte, Palerme9, Corse. Prelat mourir, l un frape10 sus11 la mule12.(*1) 異文 (1) naval naual. 1628 1649Ca 1650Le 1668 (2) hourche houches 1557Ke, Houche T.A.Eds. (3) Anvers enuers 1557Ke (4) Né N ay 1557Ke (5) grand Grand 1594JF (6) du...
  • マドレーヌ・ド・ノートルダム
     マドレーヌ・ド・ノートルダム(Madeleine / Magdeleine de Nostredame, 1551年頃 - 1623年)は、ノストラダムスとアンヌ・ポンサルドの間に生まれた長女(第一子)。  1551年頃の生まれというのはエドガール・ルロワの推測であって、正確な生年は全くわからない。1553年12月に生まれたセザール・ド・ノートルダムがマドレーヌのことを「姉」(la soeur aînée)と明言していることなどからして、それ以前に生まれていたことは間違いない(*1)。  ノストラダムスは1547年11月に再婚したが、そのすぐ後にイタリアへの小旅行に出掛け、サロンに腰を落ち着けたのは1549年以降のことだったとされる。こうしたことも考慮すれば、ルロワの推測は十分に説得的なものといえるだろう。  マドレーヌの若いときのことはあまり分かっていない。ノストラダ...
  • ジャン=ポール・クレベール
     ジャン=ポール・クレベール(Jean-Paul Clébert, 1926年2月23日 - 2011年9月20日(*1))は、パリ出身のフランス人作家。  歴史に造詣が深い作家で、70作を超える作品を発表してきた。『チャリティバザーの火事』(L Incendie du Bazar de la Charité, Denoël, 1978)で、フランスの権威ある文学賞であるゴンクール賞歴史部門(le prix Goncourt du récit historique)を受賞。  さらに『ミストラルのプロヴァンス』(La Provence de Mistral, Edisud, 1980)で郷土文学賞(le prix de la littérature régionaliste)、『ルイーズ・コレあるいは詩才』(Louise Collet ou la muse, Presses de la...
  • 百詩篇第2巻48番
    原文 La grand1 copie2 qui3 passera les monts4. Saturne en l Arq5 tournant du6 poisson7 Mars Venins8 cachés9 sous testes de saulmons10 Leurs11 chief12 pendu13 à fil de polemars14. 異文 (1) grand grand 1772Ri (2) copie Copie 1672 (3) qui que 1557U 1557B 1568A 1588-89 1589PV 1590Ro (4) monts Mons 1656ECL, Monts 1672 1772Ri (5) en l Arq en l Arc 1568I 1611B 1649Ca 1650Le 1660 1668,...
  • Angolmois
     Angolmois (アンゴルモワ、日本ではしばしば「アンゴルモア」とも)は、恐怖の大王が登場することでも有名な詩百篇第10巻72番に出てくる固有名詞である。  アンゴルモワの大王(アンゴルモアの大王)という形で登場し、信奉者的な解釈ではことさらに謎語であるかのように語られがちだが、実際にはアングーモワ地方(Angoumois)を指すに過ぎない。  当時、o と ou は交換可能な綴りであり、Angolmois と Angoulmois は実質的に同じ綴りである(*1)。  そして、アングーモワのことを当時 Angoulmois と綴っていたことは、フランス国立図書館の蔵書検索などでそれを表題に含む文献がいくつもヒットすることなどから、容易に確認することができる。  それどころか、ノストラダムス自身が参照していた可能性が高いシャルル・エチエンヌの『フランス街道案内』(...
  • 百詩篇第7巻6番
    百詩篇第7巻 6番 原文 Naples, Palerme1, toute la Secille2, Par main barbare3 sera inhabitee, Corsicque4, Salerne de Sardeigne5 l’isle6, Faim peste, guerre fin de7 maulx intẽptee8. 異文 (1) Palerme Palerne 1600 1610 1627 1644 1650Ri 1653 1665 1716 (2) Secille Secile 1557B, Sicille 1600 1610 1627 1650Ri 1716, Cecile 1605 1611A 1628 1649Xa 1649Ca 1650Le 1668, Cicile 1611B 1981EB, Sicile 1644...
  • 百詩篇第4巻95番
    原文 Le regne1 à2 deux laissé3 bien4 peu tiendront, Trois ans sept moys passés5 feront la guerre6 Les deux vestales7 contre rebeleront8, Victor puis nay9 en Armonique10 terre11. 異文 (1) regne Regne 1672 (2) à a 1588*-89* 1672 (3) laissé laisse 1588R* 1589R*, laisé 1650 1668, l’aissé 1867LP (4) bien par 1588*-89* (5) passés ou passez posez 1627 1644 1650Ri 1653 1665 1840 (6) gue...
  • 安田一悟
     安田一悟(やすだ いちご、1949年- )は、岡山県出身の著述家。京都産業大学中国語科卒業(*1)。  宗教法人「幸福の科学」に設立時から参加していた古参の信者だといい(*2)、同教団の教義などとノストラダムス予言を関連付けた解釈書 『アンゴルモアの大王』(たま出版、1994年) 『白い女王の箱』(たま出版、1996年) を著した。  『白い女王の箱』のあとがきでは、次回作としてヨーロッパ思想史に関連する文献を出したいと述べていたが、出版されていないようである。 【画像】『白い女王の箱』カバー表紙(クリックするとAmazonのページに飛びます) 名前 ...
  • Corsibonne
     コルシボンヌの港(Port de Corsibonne)は詩百篇第9巻54番に登場する地名。  どこを指すかについて、定説があるとは言いがたい状況だが、有力説はラヴェンナ近郊(ラヴェンナの分離集落)のポルト・コルシーニであろう。 アナトール・ル・ペルチエは Corsegue の同義語と位置づけ、コルシカ島のこととした(*1)。 エドガー・レオニはラヴェンナの港、ポルト・コルシーニ(Porto Corsini)として、英訳でもポルト・コルシーニとした(*2)。ピーター・ラメジャラー、リチャード・シーバースも同様に英訳している(*3)。 ジャン=ポール・クレベールやマリニー・ローズは不明としている(クレベールは一応、コルシカ島の可能性を挙げている)(*4)。  ポルト・コルシーニとする場合、なぜコルシボンヌなどと変形したのかが問題となるだろうが、最も単純な答えは、押韻のための変形と...
  • マザリナード
     マザリナード(Mazarinades)とは、フロンドの乱(1648年 - 1653年)の最中に宰相ジュール・マザランを主題として出版されたパンフレット群の総称である。多くはマザランをイタリア出身の成り上がり者、守銭奴等と批判するものであったが、逆にマザランを擁護する側も親マザランのパンフレットを出版し、大きな文書合戦となった。 ノストラダムス関連  ノストラダムスの予言も当然引き合いに出された。予言詩そのものを解釈してマザランの失脚は予言されていたとするもの、予言を新たに創出してノストラダムスがこう述べていると騙るものなど様々である。それらは17世紀のノストラダムス現象を考察する上での重要な史料となる。  なお、反マザランといえば反マザランの偽四行詩を収録した1649年頃の偽『予言集』が有名だが、あれは普通マザリナードには含まれず、19世紀にまとめられたモローのマザリナー...
  • アンリ・ボードリエ
     アンリ・ボードリエ(アンリ=ルイ・ボードリエ Henri-Louis Baudrier、1815年5月29日-1884年6月17日)は、フランスの法曹家、書誌学者。没後出版された『リヨン書誌』全12巻は、16世紀リヨン出版史研究に関する重要文献である。  リヨンの裁判長の息子として生まれ、自身も1841年に弁護士資格を取得した。その後、リヨン、ナンチュア、モンブリゾンなどで検事や判事を歴任した。  ボードリエは、生業の傍ら、リヨンの古版本収集や書誌の調査を丹念に行っていた。生前にはその成果はほとんど日の目を見ることはなかったが、死後、息子のジュリヤン・ボードリエによって『リヨン書誌』(Bibliographie lyonnaise(未作成))として順次まとめられていった。  最終的にジュリヤンの義理の息子も引き継いだものの、ボードリエの書誌研究の全てが公刊されるに...
  • 詩百篇第9巻54番
    詩百篇第9巻 54番* 原文 Arriuera au port de Corsibonne1, Pres2 de Rauenne qui pillera la dame3, En mer4 profonde5 legat6 de la7 Vlisbonne8 Souz roc9 cachez10 rauiront septante ames. 異文 (1) Corsibonne Corcibonne 1572Cr (2) Pres Prês 1667Wi (3) dame Dame 1665Ba 1672Ga 1720To 1840 (4) mer Mer 1672Ga (5) profonde prafonde 1611A, parfonde 1611B (6) legat legar 1611A, leger 1611B 1981...
  • Armonique
     Armonique terre という形で詩百篇第4巻95番に登場するが、Armonique というフランス語は存在しない。  このため、1588年ニコラ・ロフェ未亡人版などに見られる異文を支持し Armorique terre の誤植と捉える立場と、 ピエール・リゴーの版などに見られる異文を支持し Armenique terre の誤植と捉える立場がある。  前者をとっているのはブリューノ・プテ=ジラールやピーター・ラメジャラーであり、アルモリカの土地、つまりブルターニュと理解している。  後者を支持しているのは、ジャン=ポール・クレベールであり、アルメニアの土地と理解している。  さて、以下は当「大事典」としての勝手な読みだが、仮に原文を最大限尊重すると、Harmonique との発音の一致にも注意されてしかるべきではないだろうか。  ノストラダムス...
  • 詩百篇第9巻60番
    詩百篇第9巻 60番* 原文 Conflict Barbar1 en la Cornere2 noire. Sang espandu trembler la d Almatie3, Grand Ismaël4 mettra son promontoire, Ranes trembler secours Lusitanie. 異文 (1) Barbar barbar 1590Ro 1667Wi, Barbar. 1665Ba 1840, Barbare 1672Ga (2) Cornere 1568 1605sn 1628dR 1649Ca 1649Xa 1672Ga 1772Ri cornere 1590Ro, Cornete 1591BR 1597Br 1603Mo 1611, Cornette 1606PR 1607PR 1610Po 1627Di 16...
  • ロードス
     ロードスないしロドス (Rodos / Rhódos) は、エーゲ海に浮かぶギリシアの島およびその主都にあたる港湾都市である。ギリシア語では 「ロドス」 のほうが正しいようだが、日本では慣例的に 「ロードス」 という読みも広く用いられている。当「大事典」では、とりあえず『コンサイス外国地名事典』第3版の表記に従っておく。英語およびフランス語読みは 「ロ(ー)ド」。  紀元前10世紀頃からドリス人による入植が始まり、都市ロードスは紀元前407年頃に成立した。前290年ごろに建設された巨大な太陽神ヘリオス像で知られ、この巨像は 「世界の七不思議」 に数えられていたが、前225年ごろの地震によって倒壊した。前2世紀頃には天文学者ヒッパルコスが天文観測の場として利用したとされている。  14世紀以降、聖堂騎士団 (ヨハネ騎士修道会) の拠点となり、城壁に囲まれた旧市街が成立した。その街並み...
  • 化粧品とジャム論 (リゴー、1572年)
     『化粧品とジャム論』は、1572年にリヨンのブノワ・リゴーによっても再版された。 【画像】扉(*1) 正式名 EXCELLENT ET TRESVTIL OPV-scule à tous necessaire, de plusieurs exquises Receptes, diuisé en deux parties.La premiere nous monstre la façon de faire diuers Fardemens Senteurs pour illustrer la face. La seconde pour faire confitures de diuerses sortes, tant en miel, que succre, vin cuict. Composé par maistre Michel Nostradamus d...
  • パトリオット世紀末!
     『パトリオット世紀末!~ノストラダムス・恐怖の大王ご光臨』は、1994年に光栄から出版された著書。編者の名義は「TEAMアンゴルモア」。ノストラダムスを題材に採った一種のパロディ本である。 内容  カバーイラストはしりあがり寿。口絵のカラーイラストは高橋葉介、濱田マリ、西家ヒバリ。  第I章「カオスが街にやってくる」は、恐怖の大王の襲来にどう備えるかを扱っている。シェルターやノアの方舟の製作、恐怖の大王の撃退法などが述べられているが、明らかにジョークと分かるアイデアばかりである。  第II章「“恐怖の大王”をオトす!」では、恐怖の大王はどんな存在だと思うかなどについて、濱田マリ(歌手)、天野喜孝(イラストレーター)、水野美紀(女優)、天久正一(漫画家)にインタビューしている。その上で、世紀末のファッションやメイク、恐怖の大王への貢物や口説き文句をいろいろと挙げてい...
  • あんごるモア 大予言の結末
     『あんごるモア 大予言の結末』は、1999年10月にオーサリングヘヴンから発売されたパソコンゲーム。コメディタッチのアドベンチャーゲームである(成人指定)。Windows95対応。 内容  Amazon の商品説明では「大予言をパロディ化したエロコメ18禁アダルトアドベンチャー」と紹介されている。ヒロインの名前がアンゴルモアだというが、この場合の「アンゴルモア」は「恐怖の大王」と同等の存在として用いられているようである。 名前 コメント
  • ミシェル・ノストラダムスの予言集 (ランドリオ、ルセ)
     18世紀末頃にはリオンのランドリオが度々 『予言集』 の出版に携わった。そのうちルセとだけ組んだものには刊行年の記載がない。 正式名  二巻本であり、それぞれの扉に記載されているのは以下の通りである(*1)。 第一巻 PROPHETIES DE MICHEL NOSTRADAMVS, Dont il y en a trois cens qui n ont iamais esté imprimees ; Trouuees en vne Bibliotecque laissee par l Autheur. NOUVELLE EDITION, D après un Exemplaire trouvé dans la Bibliothèque du célèbre PASCAL. AVEC LA VIE DE L AUTEUR. TOME PREMIER. A RI...
  • 詩百篇第11巻91番
    詩百篇第11巻 91番* 原文 Meysnier1, Manthi2, le tiers qui viendra Peste3 nouueau insult, enclos troubler Aix les lieux fureur dedans4 mordra5. Puis6 les Phocens7 viendront leur mal doubler. 異文 (1) Meysnier Meysinier 1667Wi 1668 1672Ga 1689Ou 1689PA 1689Ma 1689Be 1691AB HCR (2) Manthi Mauthi 1627Ma 1627Di 1644Hu 1650Le 1650Ri 1653AB, Mauth 1665Ba 1697Vi 1698L 1720To, Manthy 1780MN, Ma...
  • ノストラダムス2016
     「ノストラダムス2016」は寿ひさし(平井久司)(漫画)、三陽五郎(會川昇)(原作)の漫画作品。2016年を舞台とするSF作品であり、『コミックGENKi』1992年5月号から1994年9月号まで連載された。 書誌 作者の名義  第1回は「漫画寿ひさし、原作三陽五郎」となっていたが、その後、原作者名は「會川昇」で表記されることが多かった。「寿ひさし」は最終回のみ「寿ひさし改め平井久司」となっている。 掲載  隔月刊だった『コミックGENKi』(角川書店)1992年5月号から1994年9月号まで連載された(1993年5月号のみ休載)。全13話+番外編1話(1994年5月号)。  『コミックGENKi』は1994年9月号をもって休刊となったため、『歴史ロマンDX』へ移籍した「八犬伝」ほか、新たに創刊される季刊『コミックNEWTYPE』への移籍が発表されたいくつかの連載...
  • シチリア島
     シチリア島 (Sicilia) はイタリア南部にある地中海最大の島であり、面積は25,707 km2(日本の四国の1.5倍弱)。イタリアのシチリア自治州を構成する。フランス名はシシル (Sicile)で、日本では英語名のシシリー (Sicily) も比較的使われる。 【画像】『シチリアへ行きたい』 概要  少なくとも紀元前13世紀ごろから人が住んでおり、その頃から数百年間におよぶパンターリカの岩壁墓地遺跡は、古代ギリシア・ローマ時代の建造物群が多く残る主要都市シラクーザとともに、ユネスコの世界遺産リストに加えられている。  古代ギリシア時代の名称はトリナクリアで、この名称は島が三角形であることに由来する。  地中海を制する上での地理的重要性から様々な勢力が入植、侵略してきた歴史を持ち、中世にはパレルモを首都とするシチリア王国が成立するが、その王家もめ...
  • カストールとポリュデウケース
     カストールとポリュデウケース(Castor Pollux, カストルとポルックス)は、ギリシャ神話に登場する双子。ゼウスが愛したレダの子で、どちらも人間とする説、ゼウスの子とする説、異父兄弟で片や人間、片や不死とする説など、様々な異伝があるらしい。  双子座にかたどられているのはこの双子で、まとめてディオスクーロイとも呼ばれる。  古来、船乗り達の守り神としてもあがめられ、いわゆる「聖エルモの火」として知られる船の舳先などに見られる放電現象も、この双子が船を安全に導くために姿を変えて現れたものと信じられた。  ルネサンス期には、聖エルモの火に関連付けたカストールとポリュデウケースのモチーフは、盛んに用いられていた(*1)。 登場箇所 詩百篇第2巻15番 詩百篇第2巻90番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡...
  • 百詩篇第3巻87番
    百詩篇第3巻 87番 原文 Classe Gauloyse1 n’aproches2 de Corseigne3 Moins4 de sardaigne5,tu t’en6 repentiras7 Trestous8 mourres9 frustrés10 de laide11 Grogne12 Sang nagera captif13 ne me14 croyras. 異文 (1) Gauloyse gauloise 1589PV 1590Ro 1981EB (2) n’aproches n’aproche 1557B 1588-89 1597 1600 1610 1611B 1656ECL 1668 1712Guy 1716 1981EB, naproche 1672 (3) Corseigne Corsegue 1557U 1557B 1...
  • ランドリオ
     ランドリオの印刷所 (l imprimerie de Landriot) は18世紀終わりごろの『予言集』のいくつかの版を手がけた業者である。  フルネームが示されたことはなかったので詳細は不明だが、メロの書誌研究では該当しそうな人物が1人見付かる。  ピエール・ランドリオ (Pierre Landriot, 1752.7-1821.7.31) である。彼の出版業者としての活動はリオンで1789年から1807年( ?)、ガナで1794年から1795年( ?)、クレルモン・フェランで1798年( ?)から1821年( ?)とされていて、「少なくとも」 1798年から1807年の間は、リオンとクレルモン・フェランでマチュー・ルセ (Mathieu Rousset) と提携していたという(*1)。 ノストラダムス関連  以下の3冊の『予言集』を刊行した。 ミシェル・ノス...
  • 詩百篇第10巻36番
    詩百篇第10巻 36番* 原文 Apres1 le Roy du soucq2 guerres3 parlant, L isle4 Harmotique5 le tiendra à mespris6, Quelques ans bons rongeant vn pillant Par tyrannie7 à l isle8 changeant pris. 異文 (1) Apres Apes 1611A, A pres 1611B (2) soucq Sud 1672Ga (3) guerres querres 1653AB 1665Ba (4) L’isle Lisle 1568X, L’Isle 1597Br 1603Mo 1650Mo 1653AB 1665Ba 1667Wi 1672Ga 1720To 1840, L’ sle 1627...
  • 秘伝ノストラダムス・コード
     『秘伝ノストラダムス・コード ― 逆転の世界史』は、2011年5月に海竜社から刊行された竹本忠雄の著書。  信奉者側の立場からの解釈書で、800ページ近い大著である。帯の推薦文は荒俣宏。 【画像】カバー表紙 内容  目次を以下に示す。 プレリュード タイム・トラベラーの跡 第1部 戦う青年医師、「神通力」を得る第1章 苦難と求道の旅 第2章 時を超える翼を得る 第3章 『予言集』出版とヨーロッパの戦慄 第2部 「トリノの大理石板」の謎と「ノストラダムス・コード」第1章 意志と運命の戦いに火をつける 第2章 「シオン修道会第十五代総長ノストラダムス」 第3章 揺るぎなき神託か、悪魔的迷信か 第4章 宗教戦争の惨劇とヴァロワ王家の最後 第3部 ヴェルサイユの栄光と落日第1章 ブルボン宮苑のラスト騎士道 第2章 星落つ、秋風ヴェルサイユ 第4部 《第一のバビロン》...
  • 百詩篇断片・3番
    シャストゥイユが伝えた百詩篇 3番 原文 Cordube1 encor recouvrera son siegge (...) (...) (...) 異文 (1) Cordube Corduba (Ruzo) 校訂  コルドバの綴りはどちらを採用しても大きな違いはないだろうが、ノストラダムスは百詩篇正篇で使用した3回はいずれも Cordube と綴っているので、この詩が本人の作ならば、おそらくそちらが正しいということになるのだろう。 日本語訳 コルドバは今一度その座を得るだろう。 〔・・・〕 〔・・・〕 〔・・・〕 訳について  1行しか残っていないので、かえって文脈の把握が難しい。recouvrerは意味する範囲が広いので、いろいろな訳がありうる。 解説  コルドバが再び政治の中心地になるということか。コルドバは古代ローマ...
  • お気楽極楽ノストラざまス
     『お気楽極楽ノストラざまス』は有馬啓太郎(未作成)の漫画作品。  『COMICガム』(ワニブックス)vol.8からvol.13に連載され、1998年から1999年にかけて全2巻の単行本として出版された。 【画像】旧版第1巻のカバー表紙 内容  1999年の日本を舞台とするラブコメディである。  時節柄「ノストラダムス」と名づけられた新発見の彗星が地球に接近するところから話は始まる。主人公である高校生北条和也は、魔法陣を描いて「恐怖の大王」を呼び出そうとする友人らとともに校庭にいたところ、空から飛来してきた巨大なブタもどきと遭遇する。そのブタもどきの中からは裸の少女ミントが現れ、和也に求婚する。  和也は幼馴染の奈良橋和美に思いを寄せていることもあって、拒否しようとはするのだが、その優柔不断さと間の悪さとによってミントとの同棲生活が始まり、さらなるトラブルに巻き...
  • 百詩篇第3巻20番
    百詩篇第3巻 20番 原文 Par les1 contrées2 du grand fleuue Bethique3 Loing d Ibere, au regne4 de Granade5, Croix repoussées par gens Mahumetiques6 Vn de Cordube trahira7 la8 contrade9. 異文 (1) les leurs 1627 (2) contrées Contrées 1672 (3) Bethique Betique 1557B 1605 1649Xa 1672, Bezaique 1588-89 (4) regne 1555 1840 royaume 1557U 1557B 1568 1589Me 1589PV 1590Ro 1590SJ 1591BR 1597 1605 16...
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (ランドリオほか、1792年)
     18世紀末頃にはリオンのランドリオが度々 『予言集』 の出版に携わった。そのうちルセ、ボヴェールと組んだものは、ランドリオが出版した版の中で唯一刊行年が明記されている。 【画像】第一部扉と第二部扉(*1) 正式名  二部構成であり、それぞれの扉に記載されているのは以下の通りである(*2)。 第一部 LES PROPHETIES DE MICHEL NOSTRADAMVS, Dont il y en a trois cens qui n ont iamais esté imprimees ; Trouuees en vne Bibliotecque laissee par l Autheur. NOUVELLE EDITION, D après un exemplaire trouvé dans la Bibliothèque du célèbre ...
  • 直撃!人類滅亡超真相
     『直撃!人類滅亡超真相』は、2000年に秋田書店から刊行された漫画作品。山本弘作、寺嶋としお画。『週刊少年チャンピオン』誌に不定期連載された読みきりをまとめたもので、少年チャンピオンコミックスの一冊として刊行された。 内容  オカルト情報を何でも鵜呑みにし、傍迷惑な行動に出る高校生の少年、宇野見信治 (うのみ しんじ)が、幼馴染の天才少女、元村しいなの手助けによってオカルト情報の真相を知るというものであり、雑誌連載時には、3つのテーマがそれぞれ前後編で掲載された。 「直撃!ノストラダムス超真相」『週刊少年チャンピオン』1999年第22・23合併号、24号 「直撃!UFO 宇宙人超真相」『週刊少年チャンピオン』1999年第41合併号、42号 「直撃!地球大異変超真相」『週刊少年チャンピオン』2000年第19号、20号 ノストラダムス関連  上記の題名リストから明らかな...
  • Le Traité des Confitures de Nostradamus (Deveau, 2006)
     『ノストラダムスのジャム論』(Le Traité des Confitures de Nostradamus)は、ジャン=ミシェル・ドヴォーが復刻した『化粧品とジャム論』の復刻版である。2006年にラ・ロッシェルのエートル・エ・コネートル社(Editions Etre Connaître)から出版された。 内容  『化粧品とジャム論』のうち、後半のジャム論の部分の復刻である。綴り字を現代式に直しているが、それ以外は忠実に復刻されている。底本になっているのは1556年リヨン版で、後の版で省かれることもしばしばだった巻末付録のヘルモラウス・バルバルスの書簡も復刻されている。  冒頭にはドヴォーによるルネサンス期のジャムの位置づけに関する紹介と、ノストラダムスの小伝が付けられており、巻末には70語近くの意味を記した用語集が収録されている。 ...
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (クロード・ガルサン、1643年)
     『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』は、1643年にマルセイユのクロード・ガルサンによっても2種類出版された。2種類の版は題名も内容も異なるが、いずれも第二部まで収められているにもかかわらず、二部構成を採用しなかった初めての版である。 【画像】扉に使われている木版画(*1) ミシェル・ノストラダムス師の予言集 正式名 LES PROPHETIES DE M. MICHEL NOSTRADAMVS.PRINSES SVR LA COPIE IMPRIMEE à Lyon, par Benoist Rigaud.1568. A MARSEILLE, Chez CLAUDE GARCIN, Imprimeur de la Ville à la Loge. M. D. C. XXXXIII. ミシェル・ノストラダムス師の予言集1568年にリヨンで出されたブノワ・リゴーの...
  • アンリ2世
     アンリ2世(Henri II, 1519年 - 1559年)は、フランス国王(在位1547年 - 1559年)。 【画像】同時代の画家フランソワ・クルーエが描いたアンリ2世(*1) 生涯  フランソワ1世と王妃クロードの次男。パヴィアの戦いで大敗を喫しマドリードに幽閉されていた父の身代わりとして、わずか7歳のときに兄であった王太子フランソワともども、人質としてスペインに送られた。1530年にカンブレーの和約が締結された後に彼らは帰還したが、アンリは周囲に影響されないでいるには幼すぎたので、生涯を通じて、その態度物腰はフランス的というよりもスペイン的なものだった。  1533年にはカトリーヌ・ド・メディシスと結婚し、1536年に兄フランソワの死によって王太子となった。そのときから、彼は余生を完全に支配されることになる2人の人物の影響下に入った。一人は愛人のディ...
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