ここでは「驚異」(prodige)を描写している予言をまとめる。
「驚異」は、現代風に言えば超常現象ということになるが、現代とは違って奇形の誕生なども「驚異」に含まれる。この索引は時代的背景を尊重してそうした分類を踏襲するが、当「大事典」として奇形児などを差別する意図は一切ない。
天からの異常降下物
雨の代わりに、乳、血、石、蛙などが降る現象、いわゆる怪雨あるいはファフロツキーズ。
天体現象
彗星、流星、日蝕など。「天の火」は空で見られるもののみ(地上に降るものは「天からの異常降下物」の節に)。
空の幻像・怪音
ありえないものが目撃されたり、姿は見えないのに音だけ聞こえる現象。16世紀の瓦版には、そうした例がしばしば記録されていた。
実際に起こったかどうかはともかく、当時は起こりうる現象と認識する人々が一定数存在したのである。
聖エルモの火
聖エルモの火は、船乗りによく知られていた放電現象の一種。
怪物
ありえない
怪物の誕生のほか、当時の認識では、奇形の誕生もここに含まれる。念押しになるが、当「大事典」として何らかの差別を肯定する意図は一切ない。
※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
最終更新:2020年02月11日 02:36