スラヴォーニヤ

ノストラダムス wiki : ノストラダムスの大事典内検索 / 「スラヴォーニヤ」で検索した結果

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  • スラヴォーニヤ
     スラヴォーニヤ (Slavonija) は、ドラバ川 (ドナウの支流) とサバ川を境界とするクロアチア東部の地方名である。ラテン語名はスクラウォニア (Sclavonia) で、フランス名はスラヴォニー (Slavonie)。ただし、古いフランス語ではエスクラヴォニー (Esclavonie) と綴り、18世紀のトレヴー辞典にもこの綴りで登場する。  17世紀末にオスマン帝国からハンガリーに割譲されて以降、歴史的にはハンガリーに属していた時期が長かったが、第一次世界大戦を経てユーゴスラビア領となり、その解体後はクロアチアに属する(*1)。 ノストラダムス関連  百詩篇集では、以下の詩篇に登場する。 詩百篇第2巻32番 詩百篇第4巻82番 詩百篇第10巻62番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • 百詩篇第4巻82番
    ...は現在のクロアチアのスラヴォーニヤ地方の古称であり、ロシアとはやや離れている。後述するように信奉者たちにはロシアと解釈する者たちがいるのは事実だが、それならそれでこういう箇所にこそ注記がいるだろう(大乗訳ではこの行には注記無し)。なお、s approche (近づく)が訳に反映されていないのも少々問題であろう。  2行目「老公爵は町を破壊し」は、Olestant が「公爵」になる語学的根拠が不明(元になったはずのヘンリー・C・ロバーツの英訳ではそのまま Olestant とされ、解釈で「公爵」と併記されている)。これは後述するテオフィル・ド・ガランシエールの解釈を踏まえたものだろうが、正当性を持つとは到底考えられない。Haut estant vieux (高貴な者は高齢で)と校訂する可能性を示したエヴリット・ブライラーの読みを採用すれば近いといえるかもしれないが、ブライラー自身ひと...
  • 地名一覧
    ... → イエール諸島 スラヴォーニヤ セヴェンヌ た タホ川 → テージョ川 タラスコン(未作成) ダルマチア ティキヌム* → パヴィーア ティチーノ川(未作成) テヴェレ川 テージョ川 テッサリア テムズ川(未作成) トゥスキア* トゥリノ トゥールーズ トスカーナ トラキア* トラブゾン トリノ ドール トレビゾンド → トラブゾン な ナポリ ナルボンヌ ナント(未作成) ニコポリス* ニース(未作成) ニュルンベルク ネー(未作成) は バイヨンヌ パヴィーア バエティカ* → 詩百篇第3巻20番 バスタルニア* → 詩百篇第3巻57番 バーゼル バチカン パドヴァ バビロン(バベル)* パリ パルマ パレルモ パンノニア* パンピュリア(パンフィリア、パンフリア)* ビゴール ピサ ビュザンティオン(ビュザンティウム、ビザンティウム)* → イスタンブル ピレネー(未...
  • 百詩篇第2巻32番
    ...clavonie はスラヴォーニヤ (クロアチア) の古い綴りである (スラヴォーニヤ参照)。  4行目 「そのときラブニナの近くで怪物が生まれるだろう」は、「ラブニナ」 という表記を棚上げするとしても、dedans (中で) が訳に反映されていないので不適切。  山根訳について。  1行目 「牛乳 血 カエルがダルマーチアに準備されよう」(*9)の「準備」 は、かつて escoudre について、エドガー・レオニがラテン語 excudere からとしてそのように訳していたせいだろう。以前は許容された読みと言えたのだろうが、現在では支持されているとはいえない読み方である。  4行目 「やがてラヴェンナの近くで怪物が生れる」 は大乗訳と同じく、dedans が訳に反映されていない。 信奉者側の見解  テオフィル・ド・ガランシエールは、ダルマティア、スクラウォニア、...
  • Balenne
    ...ように、ダルマチアやスラヴォーニヤと登場していることを考えれば、中欧の地名ないしそれと向き合うイタリアの地名の可能性が高いことは事実だろう。ゆえに有力候補はベッルーノ、リュブリャナ、ボレントあたりか。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • ジェヴォーダン
     ジェヴォーダンは南フランスの地方の名前。18世紀には謎の獣によって住民達が襲われた「ジェヴォーダンの獣」事件が起こった。これは映画化もされ、広く知られている。 【画像】DVD『ジェヴォーダンの獣』(クリックするとAmazonのページに飛びます) ノストラダムス関連  ジェヴォーダンの名は六行詩12番で1度だけ言及がある。ただし、これはノストラダムスの作とは認められないため、ノストラダムス自身は一度も言及しなかったと見るべきだろう。 名前 コメント
  • ジャン=ミシェル・ドヴォー
     ジャン=ミシェル・ドヴォー(Jean-Michel Deveau)は、フランスの歴史学者。ニース大学名誉教授、ユネスコ専門研究員(expert à l UNESCO)。  著書に 『オニスとサントンジュの歴史』クセジュ文庫(Histoire de l Aunis et de la Santonge, Que sais-je?, PUF, 1974) 『黄金と奴隷 17世紀・18世紀のガーナの要塞の歴史』(L Or et les Esclaves. Histoire des forts du Ghana du XVIe au XVIIe siècle, Karthala, 2005) などがある。 ノストラダムス関連  2006年に『化粧品とジャム論』の後半部分を現代式に綴り直し、簡略な用語集をつけた『ノストラダムスのジャム論』を出版した。 ...
  • レマン湖
     レマン湖 (Lac Léman) はスイスとフランスの国境に位置するアルプス地方最大の湖。  湖面標高372 m、深さ 310 m、面積 584 km2で、うち234 km2がフランス領である。  古称はレマヌス (Lemanus / Lemannus) で、一部の湖域はジュネーヴ湖とも異称される。アルプス山脈とジュラ山脈の境にローヌ川が流入して形成されており、湖水は再びローヌ川に流出する。風光明媚なことで知られ、湖畔にはジュネーヴ、ローザンヌといった都市が発達した(*1)。  湖畔のラヴォー地方のブドウ畑景観はユネスコの世界遺産リストに登録されている。  フランス側には、ミネラルウォーターで知られるエヴィアン=レ=バンなどがある。 【画像】『旅名人ブックス31 ジュネーブとレマン湖地方』 【画像】 Evian(エビアン) ミネラルウォータ...
  • 百詩篇第7巻20番
    原文 Ambassadeurs1 de2 la Tosquane3 langue, Auril May Alpes mer4 passer5 Celuy de veau6 expousera7 l harangue8, Vie Gauloise ne venant9 effacer10. 異文 (1) Ambassadeurs Ambassadeur 1627 1644 1653 1665 1712Guy 1840 (2) de de de 1611B (3) Tosquane 1557U 1557B 1568 Toscane T.A.Eds. (4) mer Mer 1672 (5) passer passee 1610 1611 1627 1644 1650Ri 1653 1660 1665 1716 (6) veau Vea...
  • ラヴェンナ
     ラヴェンナ (Ravenna) はイタリア、エミリア=ロマーニャ州ラヴェンナ県の県庁所在地。フランス式にはラヴェンヌ (Ravenne)。 【画像】『週刊ユネスコ世界遺産 ラヴェンナの初期キリスト教建造物群/ルネサンス都市フェッラーラとポー川のデルタ地帯』 概要  古くはアドリア海に直接臨む海港都市であり、西ローマ帝国首都、東ローマ帝国総督府所在地などだったこともある。特に中世初期のキリスト教建造物群に特色があり、「ラヴェンナの初期キリスト教建造物群」としてユネスコの世界遺産リストに加えられている。  中世後期にはダンテがこの地で『神曲』の主要部分を書き上げた。  地形の変化によって海からは切り離されたが、現在は運河によってアドリア海と結ばれている。付近で天然ガスがとれることもあり、化学工業などが発達している(*1)。 ノストラダムス関連  『予言集』で...
  • Le Traité des Confitures de Nostradamus (Deveau, 2006)
     『ノストラダムスのジャム論』(Le Traité des Confitures de Nostradamus)は、ジャン=ミシェル・ドヴォーが復刻した『化粧品とジャム論』の復刻版である。2006年にラ・ロッシェルのエートル・エ・コネートル社(Editions Etre Connaître)から出版された。 内容  『化粧品とジャム論』のうち、後半のジャム論の部分の復刻である。綴り字を現代式に直しているが、それ以外は忠実に復刻されている。底本になっているのは1556年リヨン版で、後の版で省かれることもしばしばだった巻末付録のヘルモラウス・バルバルスの書簡も復刻されている。  冒頭にはドヴォーによるルネサンス期のジャムの位置づけに関する紹介と、ノストラダムスの小伝が付けられており、巻末には70語近くの意味を記した用語集が収録されている。 ...
  • ノストラダムスの肖像画 (パリ、1754年)
    (*1) 基本データ 作品名 Michel Nostradamus Médecine et Astrologue 日本語訳 医師・占星術師ノストラダムス 作者 左:オール・ビレット(Aure Billette)、右:不明 作成時期 左:1754年、右:18世紀(1754年以降) 様式 版画 サイズ 未詳 所蔵先 フランス国立図書館 ほか (*2) コメント  比較的若い頃のノストラダムスを描いた肖像画である。18世紀に作成されたものであって、あくまでも想像図に過ぎないが、かなり珍しいものとはいえるだろう。  これはよく似た2つの版が知られている。  上の画像のうち、左はパリの出版業者ドヴォー(Deveau)が1754年に出版したもので、欄外に「パリ、サン=ジャック通りのサン=ブノワ近くでラルシュ・ダリアンスの看板を掲げるドヴォーの工房にて」(A Paris, ...
  • 詩百篇第10巻14番
    詩百篇第10巻 14番* 原文 Vrnel1 Vaucile2 sans conseil de soy mesmes3 Hardit4 timide par5 crainte prins vaincu, Accompaigné6 de plusieurs putains blesmes7 A Barcellonne aux8 chartreux9 conuaincu. 異文 (1) Vrnel Vrner 1665Ba (2) Vaucile vauclle 1568X, Vauclle 1590Ro, Vaucil 1611B 1981EB (3) soy mesmes soy-mesmes 1568C 1603Mo 1644Hu 1649Xa, soy mesme 1665Ba 1668A, soy-mesme 1667Wi 1668P 1720T...
  • 六行詩12番
    六行詩集 12番* 原文 Six cens cinq tres grand 2 nouuelle, De deux Seigneurs la grand3 querelle, Proche de Genaudan4 sera, A vne Eglise apres l offrande Meurtre commis, prestre5 demande6 Tremblant de peur se sauuera. 異文 (1) cinq cinq 1600Mo (2) tres grand tres-grande 1600Mo, tresgrand 1611 1628dR 1649Ca, tres-grand 1627Ma 1627Di, tres-grand 1644Hu, tres grand 1672Ga (3) la grand ...
  • 詩百篇第9巻
    第1巻・第2巻・第3巻・第4巻・第5巻・第6巻・第7巻・第8巻・第9巻・第10巻・第11巻・第12巻  ミシェル・ノストラダムス師の予言集の詩百篇第9巻(百詩篇第9巻)は、100篇の四行詩で構成されている。補遺篇などは存在しない。現在確認できる範囲内では、1568年版予言集で初めて公刊された。 翻訳  以下に詩百篇第9巻の全100篇の翻訳を提供する。  詩番号にリンクが貼ってあるものは、別ページに解説を用意してある。ただし、詩番号の隣の*にリンクが貼ってある場合は、当面、非公開なのでご理解いただきたい。  リンク先の原文の底本は当「大事典」の区分で言うところの 1568A(ギナール式。ルソ式では1568B)である。  訳文はいずれも不断の見直しを必要とする仮訳だが、とりわけ解説を作成していない詩については、今後の詳細な分析の中で、主として採用する訳文が大き...
  • 詩百篇第1巻80番
    詩百篇第1巻 80番* 原文 De la sixiesme claire1 splendeur celeste2 Viendra tonner3 si fort en la4 Bourgoigne5 Puis6 naistra7 monstre de treshideuse8 beste9. Mars, Apuril, May, Iuing grand charpin rongne10. 異文 (1) claire clair 1589Me 1612Me 1981EB (2) celeste Celeste 1672Ga (3) tonner trouuer 1589Me 1612Me, tonnerre 1605sn 1628dR 1649Xa, tourner 1627Ma 1981EB, tomber 1716PRc, Tonnerre 1...
  • ウィリアム・フルク
     ウィリアム・フルク(William Fulke, 1538年-1589年)は、イングランドの神学者。ピューリタンの立場から多くのキリスト教関連書を刊行し、当時代表的なカトリックの論敵の一人として知られた。ほかに、占星術批判なども展開した。 【画像】フルクの肖像画(1589年)(*1) 生涯  ウィリアム・フルクはロンドンに生まれ、ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジで学んだ。その後、ロンドンにて、父の指示で6年間法学を学んだが、神学を学ぶために大学へ戻った。1564年にはセント・ジョンズ・カレッジのフェローとなっている(後に神学博士号を取得)。  1570年代にはウォーリーやケンジントンの僧職(及びそれに付随する利権)を得ている。その後、イングランド大使リンカーン伯の随行牧師としてフランスに赴き、帰国してからケンブリッジ大学ペンブルック・ホール(現ペンブルッ...
  • バイヨンヌ
     バイヨンヌ (Bayonne) は、フランス南西部の河港都市で、アドゥール川とニーヴ川 (Nive) の合流点に位置する。ピレネー=ザトランティック県に属する。  古代ローマ時代の城塞都市に起源を持ち、ラテン語名はラプルドゥム (Lapurdum) である。1199年から長らくイングランド領だったが、1451年にフランスに帰属した。  旧市街やヴォーバンの要塞を含むグランバイヨンヌと、対岸のプチバイヨンヌに分かれる。13世紀から16世紀にかけて建造されたサントマリー大聖堂が、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として世界遺産に登録されている(*1)。 ノストラダムス  百詩篇では以下の詩篇で言及されている。 百詩篇第8巻85番(未作成) 百詩篇第8巻86番 百詩篇第9巻63番(未作成)  また、百詩篇第1巻79番(未作成)に登場する Bay. ...
  • レランス諸島
     レランス諸島 (Îles des Lérins) はカンヌの南の海に浮かぶ島々で、主としてサン=トノラ島とサント=マルグリット島からなる。日本の観光関連書などでは「レラン諸島」としているものも多い(*1)。  サント=マルグリット島には紀元前3世紀の遺跡なども残っているが、その名前が知られるようになったのは、4世紀にサン=トノラ島にやってきて修道院を開いた聖ホノラトゥス(サン=トノラ)によってである。彼が開いたレランス大修道院は今も残るが、建物は後の時代に再建されたものである。  サント=マルグリット島の名前は聖ホノラトゥスの妹にちなんでおり、彼女がこの島に女子修道院を建てたという。この島の砦には1687年から1698年まで、いわゆる「鉄仮面の男」が収容されていたことで知られている。その要塞は1712年に築城の名手ヴォーバンによって補強され、星型要塞として残っている(*2...
  • Boni.
     Boni. は詩百篇第8巻52番の途切れた4行目に登場する何らかの固有名詞(おそらく地名)と思われる語。  ポワン(ピリオド)の存在は略しているためなのか、文末としての句読点なのか、はっきりしない。  ジャック・ガリガン版『予言集』(アヴィニョン、1791年)では、Bonieu となっている。  アナトール・ル・ペルチエが指摘するように、これはプロヴァンスの都市ボニウ (Bonnieux) と理解できる(*1)。  しかし、この異文の正統性は疑わしい。  また、文脈との整合性から、以下のような可能性も指摘されている。 エドガー・レオニは、ポワチエの少し南にあるボンヌ=ヴォー修道院(Bonnes-Vaux)の方が適切としていた(*2)。 ジャン=ポール・クレベールはボニファシオ(Bonifacio, コルシカ島の町)やボニウを挙げつつも、文脈からボニ=シュル=...
  • グルノーブル
     グルノーブル (Grenoble) はフランス南東部、イゼール県の県庁所在地で、イゼール川とドラック川の合流点付近に発達した。 概要  クラロ (Cularo) あるいはグラティアノポリス (Gratianopolis) という古称を持つ。旧市街は3世紀末のディオクレティアヌス帝時代に起源を持ち、市内現存最古の建造物であるサン=ローラン教会(11世紀以降)が残る。近世・近代には手袋製造業が栄え、18世紀には機械技師ヴォーカンソン、作家スタンダールを輩出した。  旧市庁舎がスタンダール記念館となっているほか、稀覯書の所蔵で知られる市立図書館にはスタンダールの草稿も残る。  1968年には冬季オリンピック開催都市となった(*1)。 ノストラダムス関連  南仏の主要都市のひとつなので、当然ノストラダムスは立ち寄ったことがあったろうが、直接的な記録はないようである...
  • 詩百篇第10巻47番
    詩百篇第10巻 47番* 原文 De Bourze1 ville2 à la dame3 Guyrlande, L on4 mettra sus5 par la trahison faicte, Le grand prelat6 de Leon par7 Formande8, Faux pellerins rauisseurs9 defaicte. 異文 (1) Bourze bourze 1597Br 1606PR 1607PR 1610Po 1650Ri 1653AB 1665Ba 1716PR 1720To, bourse 1603Mo 1650Mo (2) ville vile 1627Di 1627Ma 1644Hu 1650Ri 1650Le 1667Wi 1668, Ville 1672Ga (3) la dame dame la 1...
  • 迷い犬を発見した話
     「迷い犬を発見した話」は、ノストラダムスの予言者としてのエピソードの一つ。 伝説  宮廷での滞在中には、ノストラダムス的な輝かしい伝説がボーヴォー家(Beauveau)の若き小姓(page)の小話に結びついている。その小姓は、世話を任されていた立派な犬が行方不明になってしまって、ある晩に困り果てて「サン=ジェルマン=ロセロワ近くの」ノストラダムスが逗留していた邸宅にやってきた。  夜もかなり更けていたので、小姓は王の代理で参りましたと大声で叫んだ。そして訪問の目的を告げようとすると、それより先に扉越しにノストラダムスが叫んだ。「何事ですかな、王の小姓どの。迷い犬のためにそんなにも叫んだりして。オルレアンへの道へお行きなさい。そこで紐につながれたまま見付かりますよ」(Qu est-ce que c est, page du roi ? Que voilà bien des cri...
  • ジャン・ド・ヴォゼル
     ジャン・ド・ヴォゼル(Jean de Vauzelles, 1495年? - 1557年?)は、フランスの詩人、翻訳家。著書では本名を書かずに、銘句「真の熱情で」(D un vray zèle)を筆名代わりとすることがまま見られた。 生涯  リヨンで生まれ、イタリアで法学博士号と司祭の資格を手に入れた。フランスに戻ってからは、サン=ロマンの主任司祭に任命され、後にフランス王フランソワ1世の礼拝堂司祭にも任命されている。  詩人クレマン・マロやモーリス・セーヴの知人であり、自身でも作詩を多く行った。ちなみに、兄マチュー・ド・ヴォゼルの妻はセーヴの妹クローディーヌである。  彼の詩の中で最も知られるのは、『死神の幻影と飾られた顔』である。これは、ハンス・ホルバインによる51枚の木版画に合わせて四行詩を並べたもので、エンブレム・ブックの一つである。  ヴォゼルはマルグリット・ド・...
  • 百詩篇第3巻11番
    原文 Les armes1 batre au ciel2 longue saison, L arbre3 au milieu de la cité4 tumbé5 Vermine6, rongne7, glaiue8 en face tyson, Lors le monarque9 d Hadrie10 succombé. 異文 (1) armes Armées 1672 (2) ciel Ciel 1672 1712Guy 1716 1772Ri (3) L arbre L Arbre 1672 (4) cité Cité 1672 1712Guy (5) tumbé 1555 1627 1840 tombé T.A.Eds.(sauf tombe 1665) (6) Vermine Verbine 1568 1590Ro 1597...
  • ロジェ・プレヴォ
     ロジェ・プレヴォ(Roger Prévost, 生年未詳)は、フランスの文学者。高等師範学校(ノルマル)の出身で、古典文学で高等一級教授資格(アグレガシオン ; 高校・大学の教員資格)を取得した。 ノストラダムス関連  1999年に 『ノストラダムス・神話と現実』 を出版した。同書はプレヴォの博識ぶりをまざまざと見せつけるもので、同時代的、歴史的文脈でノストラダムスを読むための重要な指摘を多く含んでいる。この文献については、仏文学者の高田勇も「感銘を受けた」(*1)と評価している。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • Corsibonne
     コルシボンヌの港(Port de Corsibonne)は詩百篇第9巻54番に登場する地名。  どこを指すかについて、定説があるとは言いがたい状況だが、有力説はラヴェンナ近郊(ラヴェンナの分離集落)のポルト・コルシーニであろう。 アナトール・ル・ペルチエは Corsegue の同義語と位置づけ、コルシカ島のこととした(*1)。 エドガー・レオニはラヴェンナの港、ポルト・コルシーニ(Porto Corsini)として、英訳でもポルト・コルシーニとした(*2)。ピーター・ラメジャラー、リチャード・シーバースも同様に英訳している(*3)。 ジャン=ポール・クレベールやマリニー・ローズは不明としている(クレベールは一応、コルシカ島の可能性を挙げている)(*4)。  ポルト・コルシーニとする場合、なぜコルシボンヌなどと変形したのかが問題となるだろうが、最も単純な答えは、押韻のための変形と...
  • 詩百篇第9巻54番
    詩百篇第9巻 54番* 原文 Arriuera au port de Corsibonne1, Pres2 de Rauenne qui pillera la dame3, En mer4 profonde5 legat6 de la7 Vlisbonne8 Souz roc9 cachez10 rauiront septante ames. 異文 (1) Corsibonne Corcibonne 1572Cr (2) Pres Prês 1667Wi (3) dame Dame 1665Ba 1672Ga 1720To 1840 (4) mer Mer 1672Ga (5) profonde prafonde 1611A, parfonde 1611B (6) legat legar 1611A, leger 1611B 1981...
  • 詩百篇第10巻60番
    詩百篇第10巻 60番* 原文 Ie pleure Nisse1, Mannego2, Pize3, Gennes, Sauone, Sienne, Capue4, Modene5, Malte Le dessus sang glaiue par estrennes, Feu, trembler terre6, eau, malheureuse7 nolte8. 異文 (1) Nisse Nice 1627Ma 1627Di 1672Ga 1800AD (2) Mannego Monnego 1568X 1590Ro, Manuego 1627Ma 1627Di, Monaco 1672Ga, manége 1800AD (3) Pize pise et 1800AD (4) Capue Capuë 1597Br 1606PR 1607PR...
  • ガスコーニュ
     ガスコーニュ(Gascogne)はフランスの南西部の地方名。かつての州の名前でもあった。ガロンヌ地方とピレネー地方に挟まれ、現在の県名で言えばジェール県(県都オーシュ(未作成))、ランド県(県都モン・ド・マルサン)、オート・ピレネー県(県都タルブ)およびアリエージュ、オート・ガロンヌ、ロト・エ・ガロンヌ、タルン・エ・ガロンヌ各県の一部を含む(文献によってはガロンヌ県、ピレネー・ザトランティック県の一部を含めるものもある)。  ビスケー湾は別名ガスコーニュ湾とも言う。 歴史  古代ローマ時代にはバスク人の祖先に当たるバスコン人(Vascons)が流入し、バスコニアと呼ばれた。これが転訛したのがガスコーニュの語源である。602年成立のガスコーニュ公国は1036年にアキテーヌ公領に併合され、途中イングランド領時代を経て、百年戦争後にフランス領として確定した。17世紀成立のギュイエンヌ...
  • カンパーニア
     カンパーニア (Campania) はイタリア南部の州。州都はナポリ。肥沃なカンパーニア平野を中心とする地方で、古来、農業地帯として知られた。現在は、ナポリ周辺では工業地帯としても発達している。  古来、侵略や入植が繰り返された地域で、12世紀にシチリア王国の一部となり、1861年にイタリア王国に編入された(*1)。 ノストラダムス関連  ノストラダムスはフランス北東部のシャンパーニュ地方と綴りの上ではあまり区別していなかったが(*2)、百詩篇集での3回の登場はすべてイタリアの地名とともに出ており、ピエール・ブランダムールはいずれもカンパーニアと理解している。 百詩篇第2巻84番(未作成) 百詩篇第3巻52番(未作成) 百詩篇第4巻36番(未作成) 名前 ...
  • 百詩篇第5巻20番
    百詩篇第5巻 20番 原文 Dela1 les Alpes2 grand3 armée4 passera, Vn peu deuant naistra5 monstre6 vapin Prodigieux subit tornera7, Le grand Tosquan8 à son lieu plus propin. 異文 (1) Dela Delà 1591BR 1597 1611 1628 1644 1649Ca 1650Ri 1650Le 1668 1981EB, De là 1600 1610 1627 1630Ma 1653 1665 1716 1840, De la 1605 1649Xa 1672 (2) Alpes Aldes 1627, Alpres 1649Xa (3) grand gand 1589PV, grand’ ...
  • 詩百篇第1巻6番
    詩百篇第1巻 6番* 原文 L’oeil1 de Rauenne sera destitué2, Quand à3 ses pieds les4 aesles5 falliront6, Les deux de Bresse7 auront constitué Turin8, Verseil9 que10 Gauloys11 fouleront. 異文 (1) L’oeil Loeil 1589Me (2) destitué distitué 1605sn (3) à a 1588Rf (4) les (vers2) des 1611B (5) aesles 1555 1557U 1568 1588-89 1589PV 1590SJ 1840 aelles 1557B, aeles 1590Ro, aisles T.A.Eds. (6) f...
  • イスラーム
     イスラーム (Islam) は、7世紀初頭にメッカ(マッカ)のムハンマドによって開かれた宗教で、世界三大宗教のひとつとされている。日本ではイスラム教と呼ばれることも多いが、イスラームは聖俗を二分化させず、すべてを唯一神につながるものと見なし、その政治体制・社会生活などとも密接に結びつくことから、単にイスラームと呼ばれる場面も増えている。  イスラームは「絶対服従」「帰依」などを意味するアラビア語がもとになっており、帰依者のことをムスリムと呼ぶ(当「大事典」では通俗的な分かりやすさを優先して「イスラム教徒」 「イスラーム信徒」 などと呼称することがしばしばである)。  かつて回教と呼ばれたが、これはムスリムの多い回紇 (ウイグル) から来た漢名で、近年ではほとんど使われなくなっている。 概要  ムハンマドが40歳の頃に啓示を受けて開いたとされる宗教であり、『クルアー...
  • サルデーニャ島
     サルデーニャ島 (Sardegna) はシチリア島に次ぐ地中海第2位の面積を持つ島であり、イタリアのサルデーニャ自治州を構成している。フランス式にはサルデーニュ (Sardaigne)。  紀元前16世紀ごろから作られたヌラーゲの住居跡は石造の防衛機構で、ス・ヌラーゲ・ディ・バルーミニの名でユネスコの世界遺産リストに登録されている。  紀元前7世紀にはフェニキア人が入植し、のちにローマ人たちも入植した。  6世紀以降ビザンティン帝国の支配下にあったが、のちにピサ、ジェノヴァといった都市国家の支配を受けるなど、様々な国の支配を受けた。  1861年にイタリアに統一。  最高峰プンタ・ラ・マルモラ (1834 m) をはじめとする山がちな地形で、古くから農牧畜業が主産業となってきた。  特に牧畜は、料理をはじめとする郷土文化とも深く結びついている(*1)。 ...
  • アントワーヌ・ヴォラン
     アントワーヌ・ヴォラン(Antoine Volant)は16世紀リヨンの出版業者。  出版業・書肆以外にも芸術方面に才能を発揮し、1545年から1573年までの間に、彫刻家(tailleur d histoires(*1))、画家、ドミノチエ(dominotier(*2))などの職業も経験していた。  1561年からは出版業者のトマ・ド・ストラトン(Thomas de Straton)と親しくなり、共同事業なども行った。1564年にリヨンでペストが流行したときには、ヴォランは子ども2人の後見人にストラトンを指名したほどに信頼していたが、皮肉にもそのペスト流行時にストラトンが病没してしまった(*3)。 ノストラダムス関連  1555年に『化粧品とジャム論』の初版を出版し、1556年と1560年に再版した。  暦書の共同出版も行い、ジャン・ブロトーと共同で 『1558...
  • 百詩篇第4巻27番
    原文 Salon, Mansol1, Tarascon2 de SEX.3 l arc4, Ou5 est debout6 encor7 la piramide8, Viendront liurer le prince9 Dannemarc10 Rachat honni11 au temple12 d Artemide13. 異文 (1) Mansol Nansol 1557B, Tansol 1668P (2) Tarascon Tarrascond 1627 (3) SEX. 1555 1557U 1568 1644 1650Le 1650Ri 1668 1840 sex 1588-89 1590Ro, SEX, 1597 1600 1605 1610 1611 1628 1649Xa 1660 1716, Sex 1557B 1589PV 1649Ca...
  • 百詩篇第6巻51番
    原文 Peuple assemblé1, voir nouueau expectacle2, Princes Roys par plusieurs3 assistans Pilliers faillir, murs, mais4 comme miracle, Le Roy5 sauué6 trente des instans. 異文 (1) assemblé assamblé 1590Ro, assemble 1672 (2) expectacle exspectacle 1605 1649Xa, spectacle 1590Ro 1672, espectacle 1650Ri (3) plusieurs plusieus 1557B (4) murs, mais murs, mis 1557B, murs Mais 1627 (5)...
  • ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集 (ジャン・ヴォルケ、1689年)
     ケルンの出版業者ジャン・ヴォルケは、『ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集』を1689年に出版した。現ドイツ領内で出版された18世紀以前の『予言集』は、この1冊だけである。 【画像】第一部の扉(*1) 正式名 第一部 Les Vrayes Centuries et Propheties de Maistre Michel Nostradamus,Où se void representé tout ce, qui s est passé, tant en France, Espagne, Italie, Alemagne, Angleterre, qu autres parties du monde. Revëues corrigées suivant les Editions imprimées à Lyon l an 1644. à Am...
  • 詩百篇第8巻66番
    詩百篇第8巻 66番* 原文 Quand1 l escriture2 D.M. trouuee3, Et caue4 antique5 à lampe6 descouuerte, Loy, Roy7, Prince8 Vlpian9 esprouuee10, Pauillon Royne11 Duc12 sous13 la couuerte14. 異文 (1) Quand Quant 1568X (2) l escriture l Escriture 1627Ma 1627Di 1644Hu 1650Ri 1672Ga (3) trouuee treuuee 1627Ma 1627Di (4) caue Cave 1672Ga (5) antique antiqué 1653AB 1665Ba 1720To (6) lampe ...
  • 詩百篇第8巻36番
    詩百篇第8巻 36番* 原文 Sera commis conte1 oingdre2 aduché3 De4 Saulne sainct Aulbin5 Bell œuure6 Pauer de marbre7 de tours8 loing9 espluché10 Non Bleteram11 resister chef d œuure12. 異文 (1) conte contre 1649Xa 1667Wi 1672Ga 1697Vi 1720To 1981EB (2) oingdre/oindre ioindre 1590Ro, oinde 1605sn 1649Xa, Oinde 1672Ga (3) aduché a duché 1590Ro 1650Le, à duché 1627Ma 1627Di 1644Hu 1650Ri...
  • 化粧品とジャム論 (プランタン)
     『化粧品とジャム論』は、1557年にアントウェルペン(未作成)のクリストフ・プランタン(未作成)によっても出版された。特定の章が削除された最初の版であろうと思われる。 【画像】1557年版の扉(*1) 正式名 LE VRAY ET PARFAICT EMBELLISSEMENT DE LA FACE, conservation du corps en son entierc ontenant[sic.]plusieurs Receptes secretes desirées non encore veûes. LA SECONDE PARTIE, CONTENANT LA FAÇON ET MANIERE de faire toutes confitures liquides, tant en succre, miel, qu'en vin c...
  • アヴィニョン
     アヴィニョン (Avignon) は、南フランス、ヴォークリューズ県の県庁所在都市。古称はアウェンニオ (Avennio)。現名称はそれが転訛したものだが、語源未詳である。  なお、ジュラ県にある同名の町の方はローマ人名アウェンヌスからではないかと推測されている(*1)。  ローヌ川とデュランス川の合流点に近く、古くからの交通の要衝であった。9世紀以降、地域の中心都市となったが、異端とされたアルビ派に加担した都市として制圧され、13世紀にはプロヴァンス伯領に編入された。  本格的な発展はいわゆる「教皇のバビロン捕囚」時代以降のことで、アヴィニョン教皇庁の所在地として栄えた。その後も教皇領となっていたが、1791年にフランス領に組み込まれた。  現在でも、特に教皇庁時代の多くの建造物群が残り、その歴史的景観は 「アヴィニョン歴史地区」 の名前で世界遺産にも登録されている...
  • 百詩篇第6巻98番
    百詩篇第6巻 98番 原文 Ruyné1 aux Volsques2 de3 peur si fort terribles, Leur grand4 cité5 taincte6, faict pestilent7 Piller8 Sol, Lune violer leurs9 temples10 Et les11 deux fleuues12 rougir de sang coulant. 異文 (1) Ruyné Ruyne 1590Ro 1627 1650Le 1668 1672 (2) Volsques volsq̃s 1557B, volsques 1590SJ (3) de ne 1627 (4) grand grand' 1591BR 1597 1610 (5) cité ciré 1627, Cité 16...
  • スランの港
     スランの港(Port Selyn)は港の名前だが、どの港(港町)を指したものか確定していない。  Selynは「月」「セリム1世」等の意味とされるので、Port Selyn の直訳は「月の港」もしくは「セリムの港」である。  複数の詩に登場しているが、同じ港なのかは定かではない。候補としては、以下のものがある。 ピエール・ブランダムールが詩百篇第2巻1番の解釈で疑問符付きで示したラ・ロッシェル(未作成)(*1)。エヴリット・ブライラーは、その詩の解釈でだけ文脈に適合しているとしている(*2)。 ジャン=ポール・クレベールが詩百篇第2巻1番の解釈で示した「月の港」ボルドー マリニー・ローズが詩百篇第1巻94番に関連して示したセリムの港コンスタンティノープル(*3) エドガー・レオニが3つの詩の解釈で一貫して示した三日月型の共和国ジェノヴァにある港町ジェノヴァ(*4)。ラ...
  • 化粧品とジャム論 (ヴォラン、1556年)
     『化粧品とジャム論』は、1556年にもリヨンのアントワーヌ・ヴォランによって再版された。 【画像】初版ないし1556年版の扉。説明は後述(*1)。 正式名 Excellent moult utile Opuscule à touts necessaire, qui desirent auoir cognoissance de plusieurs exquises Receptes, diuisé en deux parties.La premiere traicte de diuerses façon de Fardemens Senteurs pour illustrer embellir la face. La seconde nous monstre la façon maniere, de faire confitures de plusie...
  • 百詩篇第7巻1番
    原文 L ARC1 du tresor2 par Achiles3 deceu4, Aux procrees5 sceu la6 quadrangulaire7 Au faict Royal8 le comment sera sceu9, Corps10 veu pendu au veu11 du populaire 異文 (1) L ARC L Ac 1557B, L ac 1620PD, L Arc 1597 1605 1610 1611B 1627 1644 1649Xa 1649Ca 1650Le 1672 1716, LArc 1628 1668, L arc 1840 (2) tresor Thresor 1672 (3) Achiles Aclilles 1627, Archilles 1653 (4) deceu deçeu 1568...
  • 百詩篇第4巻23番
    原文 La legion1 dans la marine2 classe3 Calcine4, Magnes5 soulphre6, poix7 bruslera Le long repos de lasseurée8 place9 Port Selyn10, Hercle feu11 les consumera12. 異文 (1) legion Legion 1672 (2) marine Marine 1656ECL 1665 1672 (3) classe clace 1627, Classe 1712Guy (4) Calcine Caline 1627, Calciue 1656ECL(p.123) (5) Magnes magnes 1627, Magne 1649Ca 1650Le 1668, Magues 1656ECL...
  • Selin
     Selin は現代フランス語式に読めば「スラン」。綴り字記号を補えば「セラン」(sélin)で、フランス語の一般名詞としては「はまぜり(浜芹)」の意味。  しかし、ノストラダムスの用語としては、月の女神セレネ(Sélènê)の派生語、つまりはギリシャ語に由来する「月」の関連語とされることが多い。名詞的に捉える場合(エドガー・レオニなど)と形容詞的に捉える場合(ベルナール・シュヴィニャール)があり、後者の場合、女性形Selineに対応する男性形とされる。  フランス王アンリ2世はディアーヌ・ド・ポワチエを溺愛し、彼女の名前ディアーヌ(月の女神)に因んだものか、自分の紋章にも三日月の意匠を取りいれていた。このことから、エドガー・レオニ、ピエール・ブランダムール、ロジェ・プレヴォらは、特に「偉大なスラン」(le grand Selin)や「シラン・スラン」(Chyren Sel...
  • Tardaigne
     Tardaigne は何らかの地名の変形というのは間違いないと思われるが、いくつかの説がある。 北フランスの小さな町タルドノワ(Tardenois)これは、ロジェ・プレヴォ、マリニー・ローズ、ジャン=ポール・クレベールの説である(*1)。 スペインの地名セルデーニャ(Cerdaigne)これはピエール・ブランダムールの説である(*2) スペインの地名タルダホス(Tardajos)ピーター・ラメジャラーは当初セルデーニャを採っていたが、のちにこちらを提示した(*3)。 イタリアのサルデーニャ島(Sardaigne)これはアナトール・ル・ペルチエが提示し、ミシェル・デュフレーヌも踏襲していた(*4)。 エドガー・レオニも採っていたが、彼の場合はタルドノワ説にも触れており、上記の論者たちよりも早い言及である(*5)。 登場箇所 詩百篇第8巻49番 ※記事へのお問い合わせ等が...
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