ノストラダムス関連年表

ノストラダムス wiki : ノストラダムスの大事典内検索 / 「ノストラダムス関連年表」で検索した結果

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  • ノストラダムス関連年表
     このノストラダムス関連年表では、彼の生涯やノストラダムス現象に関わりのある主な出来事についてまとめた。  信奉者側がどのような事件を的中させたと主張しているかについては的中例として有名な予言を参照のこと。 ノストラダムスの存命中の関連年表 1503年12月14日(木曜日) - 誕生。 1518年頃? - アヴィニョン大学で自由七科を学んだとされる 1520年 - 学業を中断したと推測されている。 1521年 - 各地を遍歴し、薬草の採取や関連する知識の収集につとめる(- 1529年) 1529年10月23日 - モンペリエ大学医学部に入学。数年以内におそらく除籍。 1531年 - アジャンでアンリエット・ダンコスと最初の結婚。 1530年代後半? - 最初の妻と子どもをペスト(?)で失う。以降放浪したとされる。 1545年前後? - 手稿『オルス・アポロ』を...
  • ノストラダムス関連商品の一覧
    ノストラダムス関連商品の一覧  この項目では、書籍、映像作品、音楽作品、ゲームなどに分類されない雑貨などを取り扱う。なお、ゲーム 『ノストラダムスに聞いてみろ♪』、アニメ 『世紀末オカルト学院』のような二次的な創作に関連するグッズは、それらの記事に関連させる形でまとめる予定なので、この項目には含めない。 服飾 ノストラダムス大人用コスチューム♪ハロウィン♪ ノストラダムスマスク ハルマゲドン・ブラトリンプがかつて発表した試作品のブラジャー(*1)。 占い・オカルト 詩百篇タロット クリスタル・マニ『ムー』1994年9月号に広告が掲載された水晶玉。「ノストラダムスの予言が、今ここに」 という小見出しで紹介文が書き始められていた(*2)。 食品 ノストラダムス伝説札幌の千秋庵製菓が1999年のバレンタインデー向けに発売した、ノストラダムスの肖像が描かれたチョコレー...
  • ノストラダムス
    ...ノストラダムス現象 ノストラダムス関連年表 外部リンク ノストラダムス(Wikipedia日本語版の記事)主執筆者は当「大事典」管理者でもあるsumaruで、この記事は「秀逸な記事」に選出されている。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • ノストラダムス現象
     ノストラダムス現象は、ノストラダムスとその作品が影響を及ぼしてきた様々な事象のことである。  ノストラダムスは、『予言集』や翌年一年間を予言した『暦書』類などの形で様々な 「予言」 を残した。  彼の (主として暦書で展開した) 予言は同時代でも様々な反応を惹き起こし、とりわけ同時代においては批判者や中傷者、さらに便乗的な偽者や模倣者を生み出した。ノストラダムスの予言は死後も大事件のたびに便乗する者や政治的意図を持つ者たちが大きく採り上げ、現代に至るまで多くの便乗本や解釈書が刊行されてきた。  これらの原動力としては、当初は暦書が主体であったが、次第に『予言集』の影響が強くなっていった。その『予言集』は、18世紀末までに130種以上の版を重ねるという成功をおさめ、2022年現在では英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、オランダ語、フィンランド語、スウェーデン語...
  • ノストラダムスとルネサンス
     『ノストラダムスとルネサンス』は、2000年に岩波書店から出版された論集。樺山紘一・高田勇・村上陽一郎(未作成)編。 【画像】カバー表紙 内容 以下の論文が収められている。 「ノストラダムス 16世紀ヨーロッパの証人」(樺山紘一) 「フランス文学史の中のノストラダムス」(高田勇) 「フランス・ルネサンスとノストラダムス」(村上陽一郎(未作成)) 「16世紀フランスの学芸の世界」(月村辰雄) 「四行詩について」(細川哲士) 「16世紀出版文化の中のノストラダムス」(宮下志朗) 「ラブレーとノストラダムス」(荻野アンナ) 「ルネサンスの宇宙論と占星術」(桂芳樹) 「天のしるしと神のことば―パラケルススにおける予言と預言について」(岡部雄三) 「ノストラダムスと医学のルネサンス」(伊藤和行) 「カバラとノストラダムス」(竹下節子) 「ノストラダムス物語の生成」(高田勇...
  • ノストラダムス2世
     ノストラダムス2世(Michel de Nostradamus le jeune, 1574年歿?)は、ノストラダムスに便乗した同時代の占星術師の一人である。本名や生年は不明で、ノストラダムス本人との血縁関係は一切裏付けられていない。また、「ノストラダムスの弟子」と自称していたが、この点も裏付けが取れない。  なお、Nostradamus le jeune は「若者(の方の)ノストラダムス」の意味である。普通「2世」は姓でなくファースト・ネームにつくものなので、むしろ「小ピット」「小デュマ」などにならって「小ノストラダムス」とでもした方が良いのかもしれないが、先行する文献に倣って「ノストラダムス2世」としておく。 【画像】ノストラダムス2世の肖像画(『20年間の予言』扉の木版画)(*1) 活動  記録上この名前を初めて確認することができるのは1568年のことである...
  • ノストラダムス2016
     「ノストラダムス2016」は寿ひさし(平井久司)(漫画)、三陽五郎(會川昇)(原作)の漫画作品。2016年を舞台とするSF作品であり、『コミックGENKi』1992年5月号から1994年9月号まで連載された。 書誌 作者の名義  第1回は「漫画寿ひさし、原作三陽五郎」となっていたが、その後、原作者名は「會川昇」で表記されることが多かった。「寿ひさし」は最終回のみ「寿ひさし改め平井久司」となっている。 掲載  隔月刊だった『コミックGENKi』(角川書店)1992年5月号から1994年9月号まで連載された(1993年5月号のみ休載)。全13話+番外編1話(1994年5月号)。  『コミックGENKi』は1994年9月号をもって休刊となったため、『歴史ロマンDX』へ移籍した「八犬伝」ほか、新たに創刊される季刊『コミックNEWTYPE』への移籍が発表されたいくつかの連載...
  • 偽ノストラダムス
     ノストラダムスの知名度にあやかり、一族の者でないにもかかわらず、ノストラダムス姓を名乗った偽ノストラダムスというべき人物は何人もいる。  16世紀には、少なくとも ノストラダムス2世 アントワーヌ・クレスパン・ノストラダムス フィリップ・ノストラダムス の3人が現れた。関連して、ノストラダムスの甥やノストラダムスの弟子を勝手に名乗った者たちも複数いた。  17世紀以降の暦書には、ノストラダムスの名を冠したものが多かったが、それらは当然ノストラダムス本人とは何の関係もない匿名のパンフレット作家たちの著作に過ぎない。  19世紀イギリスではガブリエル・ノストラデイマス、マーリン・ノストラデイマス(未作成)という2名が登場したが、少なくともガブリエルの方はノストラダムスとの血縁関係を主張するなどはしていないため、権威付けのペンネームにすぎなかったものと思われる。  権...
  • ノストラダムス関連のコンビニ本の一覧
    ノストラダムスを扱ったコンビニ本の一覧  ここでいう「コンビニ本」とは、コンビニエンスストアなどに置かれているような500円前後の廉価なペーパーバックのコミック、ムックなどを指す。こうした文献のうち、オカルトや予言を扱ったものには、ある種の賑やかしのような形でノストラダムスにも数ページ程度割かれていることがしばしばある。  それらの情報には、ウィキペディアをはじめとするネット上の情報を適当に拾い集めただけのチープなものも少なからず存在している。  関連書一覧に逐一載せていくにはあまりにも瑣末な情報だが、その一方で、ブームが完全に沈静化した21世紀日本でのノストラダムスの扱われ方を考える一助にはなると思われるので、このページにまとめておく。  なお、一部、コンビニ本の定義に当てはまらないような雑誌の増刊の類も含める。*は漫画。 2006年 『PSY-サイ- 人智を超...
  • トンデモノストラダムス本の世界
     『トンデモノストラダムス本の世界』は、山本弘が1998年に洋泉社から出版した著書。日本で刊行された100冊以上のノストラダムス本について、笑える点を指摘しつつ紹介している。翌年に改訂文庫版が出版された。  洋泉社版は『トンデモ本の世界(未作成)』『トンデモ本の逆襲(未作成)』『トンデモ超常現象99の真相(未作成)』に続く「本家と学会第4弾」と位置付けられていた(*1)。 【画像】洋泉社版のカバー(クリックすると Amazon のページに飛びます) 構成  第1章「ノストラダムスをめぐる13のダウト」ではノストラダムスに関するありがちな誤解をとりあげ、第2章「フィクション大魔王・五島勉の伝説」では、五島勉の『ノストラダムスの大予言』シリーズのおかしな点を検証している。  第3章「トンデモ・ノストラ研究家列伝」と第4章「トンデモノストラ本大行進」では、切...
  • ノストラダムス一族
    父方の先祖・親類 アストリュージュ・ド・カルカソンヌ(ノストラダムスの五世祖) ヴィタル・ド・カルカソンヌ(ノストラダムスの高祖父) アルノートン・ド・ヴェロルグ(ノストラダムスの曾祖父) ヴァンゲソンヌ(ノストラダムスの曾祖母) ピエール・ド・ノートルダム(ノストラダムスの祖父) トリスタン・ド・ヴェロルグ(ノストラダムスの大叔父) ブランシュ・ド・サント=マリー(ノストラダムスの祖母) ジョーム・ド・ノートルダム(ノストラダムスの父) フランソワ・ド・ノートルダム(ノストラダムスの叔父) アルルのピエール・ド・ノートルダム(ノストラダムスの叔父) カトリーヌ・ド・ノートルダム(ノストラダムスの叔母) バルトロメ・ド・ノートルダム(ノストラダムスの叔母) マルグリット・ド・ノートルダム(ノストラダムスの叔母) 母方の先祖・親類 ジャン・ド・サン=レミ(ノストラダムスの母方の曽祖父...
  • ノストラダムスの甥
     ノストラダムスの甥は、ノストラダムスの弟や妹の子供(男子)のこと。史料的に裏付けられる範囲では7人が確認できるが、いずれも特筆されるような業績は残していない。  しかし、16世紀半ばから17世紀初頭の偽ノストラダムスたちは、しばしば権威付けに「ノストラダムスの甥」と名乗った。ジャン・ド・ノートルダムはこのような風潮に対し、知人宛の手紙の中で、ノストラダムスの縁者であるかのように騙る占星術師たちはいずれも偽者であると断じている。  「ノストラダムスの甥」という名称はその後途絶えていたが、19世紀になると、暦書の名義として使われるようになった。『ノストラダムスの甥による1849年向けの絵入りの有用な予言暦』(Almanach Prophétique, Pittoresque et Utile pour 1849, Publié par neveu de Nostradamus...
  • ノストラダムス協会
     ノストラダムス協会(l Association des Amis de Michel Nostradamus)は、1983年に組織されたフランスの研究グループで、会長はノストラダムス書誌学の世界的権威であるミシェル・ショマラ。  1983年2月8日付の官報に設立が公示されている。直訳すれば「ミシェル・ノストラダムス友の会」であるが、日本では「ノストラダムス協会」と意訳されることが多い。  年1回の割合で機関誌「ミシェル・ノストラダムス研究誌」(Cahiers Michel Nostradamus(未作成))を発行した(1983年-1988年)。機関誌以外にも、1555年版予言集の影印本である『ついに再発見された初版本!「予言集」(1555年)』(La 1ère édition enfin retrouvée! Les Prophéties (lyon, 1555)(未作成)...
  • 日本のノストラダムス現象
     日本におけるノストラダムス現象は、西欧主要国やアメリカでのそれと比べれば、明らかに特殊な経緯をたどった。その基点となったのが五島勉の『ノストラダムスの大予言』(1973年) であったことは疑いないところだが、そのインパクトゆえに、1973年から1974年ころのブームを回顧したり分析したりする文献はいくつも出された代わりに、それ以後を包括的に扱い、日本のノストラダムス現象の全体像を通覧する文献はほとんど出てこなかった。  例外といえるのは田窪勇人の「日本におけるノストラダムス受容史」(『ユリイカ』1999年2月号) くらいのものであろう。あとは、山本弘の『トンデモノストラダムス本の世界』および『トンデモ大予言の後始末』が、日本のノストラダムス本のほとんどを取り扱っているという点で、間接的にではあるが、日本のノストラダムス現象の全体像をつかむことに役立つとはいえる。 【...
  • 秘伝ノストラダムス・コード
     『秘伝ノストラダムス・コード ― 逆転の世界史』は、2011年5月に海竜社から刊行された竹本忠雄の著書。  信奉者側の立場からの解釈書で、800ページ近い大著である。帯の推薦文は荒俣宏。 【画像】カバー表紙 内容  目次を以下に示す。 プレリュード タイム・トラベラーの跡 第1部 戦う青年医師、「神通力」を得る第1章 苦難と求道の旅 第2章 時を超える翼を得る 第3章 『予言集』出版とヨーロッパの戦慄 第2部 「トリノの大理石板」の謎と「ノストラダムス・コード」第1章 意志と運命の戦いに火をつける 第2章 「シオン修道会第十五代総長ノストラダムス」 第3章 揺るぎなき神託か、悪魔的迷信か 第4章 宗教戦争の惨劇とヴァロワ王家の最後 第3部 ヴェルサイユの栄光と落日第1章 ブルボン宮苑のラスト騎士道 第2章 星落つ、秋風ヴェルサイユ 第4部 《第一のバビロン》...
  • 虹とノストラダムス
     『虹とノストラダムス』は、太田忠司の小説。2012年にPHP研究所から発売された。帯の惹句は「あの頃、僕たちは世界の終わりを信じていた」「『あの予言』に触れたすべての人に贈る物語」。 【画像】カバー表紙 コメント  粕谷知世の『終わり続ける世界のなかで』のように、日本のノストラダムス現象を題材にとった小説といえるだろう。  海外の場合、ノストラダムスその人を題材にした小説や演劇は古くからあるが、ジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌやパコ・ラバンヌの解釈が惹き起こしたパニックを題材にした創作の話は、当「大事典」では確認していない。ノストラダムスその人よりも、五島勉の『ノストラダムスの大予言』が与えた社会的影響の方が創作の題材になりやすいという点も、日本のノストラダムス現象の特殊な側面を示すものといえるだろう。 文庫版  2016年5月に『明日、世界が終わると...
  • ノストラダムスの弟子
     「ノストラダムスの弟子」は、同時代の暦書などに見られる名義だが、実体は不明である。 【画像】ノストラダムスの弟子(『1574年向けの暦』)(*1)  ノストラダムスと直接的に接点のあった人物で弟子と位置付けうる人物はジャン=エメ・ド・シャヴィニーしかいない。ただし、ノストラダムスは1561年の知人への書簡の中で、新しく雇った秘書として紹介している。  それ以外に「弟子」と呼びうる人物は確認されていないが、1560年頃には早くも『ミシェル・ノストラダムス師の弟子によって構成された1561年向けの暦』が登場している。  著者が名前を出さずに「弟子」を名乗る著書はほかに『ノストラダムスの一番弟子による1567年向けの真の占筮』と『ノストラダムス師の弟子による1574年向けの暦(未作成)』の2点を確認することができる。いずれも実体は不明である。  名前を名乗って...
  • ノストラダムスの墓
     現在のノストラダムスの墓はサロン=ド=プロヴァンスのサン=ローラン教会(サン=ローラン参事会聖堂)にある。  しかし、もともとノストラダムスが遺言していた場所はそれと異なっており、移転されたのは1813年のことであった。 ノストラダムスの遺言  ノストラダムスは口述した遺言書の中で、次のように埋葬場所を指定していた(当「大事典」の区分でいう3節)。 本遺言人ミシェル・ノストラダムス師はその魂が肉体から召し上げられた暁には、その亡骸が前記サロン市の聖フランチェスコの修道院の墓所に丁重に葬られることを望み、また命じる。そして、その〔修道院の〕大扉と聖マルタの祭壇の間の壁に寄り添う墓碑または記念碑が作られることを望む。  「聖フランチェスコの修道院」とはフランシスコ会修道院のことである。  実際に、当初はフランシスコ会修道院附属聖堂でこの遺言の通りに埋葬されていたといい、...
  • ノストラダムス関連の小説・漫画などの一覧
     ノストラダムスを主題とするフィクション、およびノストラダムス本人かノストラダムス予言に作品の主要部分もしくは主要キャラクターが触発されている作品の一覧。  また、内容的な関連性がなくともタイトルに「ノストラダムス」やそれに準ずる名称が含まれていれば、リストアップしている。  *印がついているのは、成人向け作品。 海外の小説・演劇の脚本など  刊行年順になっている。 Jacques Bienvenu, Comedie facecieuse et tres plaisante du Voyage de Frere Fecisti en Provence, vers Nostradamus (1599 / 1829) (Eustache Le Noble), Entretiens de Rabelais et de Nostradamus (1691) Eustache L...
  • ノストラダムスの往復書簡
     ノストラダムスの往復書簡は数十通単位で残っている。  多くはノストラダムスが受け取った手紙だが、そこで言及されている様々な情報は、生前のノストラダムスの状況をうかがい知る上で貴重な史料である。  また、数は少ないが、ノストラダムス自身が書いた手紙の数々は、直接的にノストラダムスのプライベートな言説に触れる一層貴重な史料といえる。  まとまった書簡集としてはBN ms. Lat. 8592があり、誰が転記したのか特定されていない写本とはいえ、専門家たちから内容の真正性は認められている。  もともとの手紙は息子のセザール・ド・ノートルダムが保管していたもので、その性質上、ノストラダムスが書いた手紙(10通)よりも、ノストラダムス宛の手紙(41通)の方がずっと多い。  ノストラダムス自身の手紙が手許に残っているのは不自然なようだが、彼は秘書に清書させたりしていたので、そうした過...
  • アンリ・ノストラダムス
     アンリ・ノストラダムス(Henri Nostradamus)は、ノストラダムスの甥とされる人物。  彼の名は1605年版の『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』に登場する。それによれば、アンリはノストラダムスの甥であり、1605年版で初めて『予言集』に付け加えられた「六行詩集」は、ノストラダムス本人からアンリに託されたものであったという。  しかし、現在明らかにされている範囲内では、7人いたノストラダムスの甥に「アンリ」は含まれていない(ノストラダムスの甥参照)。また、「六行詩集」は他のノストラダムス作品との文体の違いが顕著なため、「アンリ・ノストラダムス」は偽書である「六行詩集」の権威付けのために創作された人名の可能性もある。  一部の信奉者は、アンリをノストラダムスの実弟ジャンの息子と仮定しているようだが、エドガール・ルロワの実証的な研究で否定されている(*1...
  • ノストラダムスの肖像一覧
     ノストラダムスの肖像は、版画、油絵、彫刻など数多く存在する。しかし、その詳細な情報(作成時期、サイズ、所蔵先など)はあまり紹介されることがない。  以下はその隙間を埋めるためのリストである。リンク先には、肖像とその紹介を記載してある。  なお、著作権法が定める保護期間内の作品は、原則として対象外とする。結果として、漫画作品に描かれたノストラダムスや、現代の解釈書のカバーにイラストレーターが描いた肖像などは当面対象外となるが、Amazon の商品ページにリンクさせられるものについては、今後扱う可能性がある。  肖像の名称について正式名がない、もしくは確認できない場合が多く、論者によってまちまちな場合もある。そこで記事名は、絵の場合「ノストラダムスの肖像画」、彫刻の場合「ノストラダムスの彫像」で原則として統一する。また、カッコ内は作成者名、出版地名、所蔵先名などを用いているが、個...
  • ノストラダムス ― 予言の真実
     『ノストラダムス ― 予言の真実』は、エルヴェ・ドレヴィヨンとピエール・ラグランジュの著書『ノストラダムス 永遠回帰』の日本語訳版。2004年に創元社の「知の再発見」双書の第118番として出版された。伊藤進監修、後藤淳一(未作成)訳。 【図版】カバー表紙 内容  原書の記事を参照のこと。  日本語版は図版の省略などもほとんどなく、レイアウトなども含めてかなり忠実に訳されている(ちなみに、クルト・アルガイヤーの『1987年――悪魔のシナリオ』など、いくつか日本語文献の写真が載っているが、これは差し替えではなく原書のままである)。 さらに、付録には監修者伊藤進による小論「人文主義者ノストラダムス」が加えられ、巻末には日本語版独自の簡潔な読書案内(日本語文献対象)まで付いている。 コメント  日本で海外のノストラダムス現象について俯瞰できる文献は、高田勇...
  • ノストラダムス予言全書
     『ノストラダムス予言全書 ― ノストラダムス百科全書パート2』は、日本語訳されたピーター・ラメジャラーの著書。1998年に東洋書林から出版された。田口孝夫(未作成)・目羅公和(未作成)共訳。 【画像】『ノストラダムス予言全書』カバー表紙(クリックするとAmazonのページに飛びます) 内容  1997年に出版されたThe Nostradamus Encyclopediaの忠実な翻訳である。ただし、本書に収録されているのは、そのうち第3部と第5部のみである。残りの部分はパート1と位置付けられた『ノストラダムス百科全書』で訳されている。  予言解釈、予言の原文、用語集など、『予言集』原典とその解釈のための要素が多く収録されている。 コメント  特筆すべきは予言の原文がそのまま収録されていることである(六行詩45番は1行目が脱落しているが、これは原書の時点...
  • ノストラダムス予言集 (岩波書店)
     『ノストラダムス予言集』は、1999年に岩波書店から出版された著書。ピエール・ブランダムール校訂、高田勇・伊藤進編訳。2014年に岩波人文書セレクションの1冊として復刊された。 【画像】ハードカバー版 内容  ピエール・ブランダムールが『最初の百詩篇集、つまりは(1555年マセ・ボノム版)予言集(未作成)』において校訂した原文を元に四行詩の翻訳を行い、ブランダムールによる釈義(paraphrase, 現代フランス語によって解釈を交えて訳したもの)の日本語訳を添えている。二つの翻訳は原典からの訳が文語体、釈義は口語体という訳し分けが行われている。  さらに、訳者2人による四行詩の解説が、古典や同時代的証言からの引証や豊富な図版とともに展開されている。  ブランダムールの校訂版では、セザールへの手紙と『予言集』初版収録分の353篇全ての四行詩について解説が行わ...
  • ノストラダムスの誕生日
     ノストラダムスの誕生日は1503年12月14日(木曜日)とされている。これはほぼ定説化した日付だが、2006年にパトリス・ギナールが1503年12月21日とする新説を発表した。本項目では、ノストラダムスの誕生日に関する記録、それに対するギナールの反証、当「大事典」としての雑感をまとめておく。 誕生日に関する記録  ノストラダムス一族には、地元の洗礼記録の存在などによって生年月日が絞り込める例が少なくない。しかし、ノストラダムスが生まれたサン=レミ=ド=プロヴァンスの場合、1518年以降のものしか残されていないため、ノストラダムスの直接的な出生記録は存在しない(*1)。  ノストラダムスの誕生日についての同時代的な言及は 本人の個人的な手紙 元秘書ジャン=エメ・ド・シャヴィニーの伝記(1594年) 長男セザール・ド・ノートルダムの注記(1614年) の3点である。また...
  • ノストラダムス研究史
     ノストラダムスの研究史について概観する。日本で流行した「1999年人類滅亡」のような通俗的な予言解釈に比べて、歴史学、文学、書誌学といった領域からの研究が後れを取っていたことは否めない。しかし、特に20世紀半ば以降、専門的な研究も着実に蓄積されてきている。以下、ジャンルごとに研究史について概括的に整理する。 伝記研究の歴史 書誌研究の歴史 著作研究の歴史  こうした研究史についての研究や紹介は、従来あまり行なわれてこなかった。日本語文献では、『ノストラダムスとルネサンス』(2000年) 所収の高田勇の論文や、田窪勇人の論文 「ノストラダムスの学術研究の動向」(2010年) などはその例外的な成果といえるだろう。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • 21ノストラダムス NO5
     『21ノストラダムス NO5』は2007年に発売された池田邦吉の著書。  2003年から発刊された『21ノストラダムス』シリーズの第5巻で、事実上の最終巻になっている。 【画像】カバー表紙 内容  かつて池田は、『ノストラダムスの預言書解読』シリーズで1999年9月27日にベスビオ山が噴火するという解釈を展開していた。  『21ノストラダムス』シリーズでは順次解釈を修正していく中で、正しい噴火の日を2007年9月27日と確定した。この第5巻は予定日直前(初版発行日は2007年9月15日)に、9月27日の出来事に絞ってその日を予言したという150篇以上の詩の解釈を展開するものとなっている。  後半は「資料編」と題して、新しくとりあげた詩篇の原文対訳のページになっている。 コメント  言うまでもなくベスビオ山では2007年にはもちろん、2021...
  • ノストラダムス百科全書
     『ノストラダムス百科全書』は、日本語訳されたピーター・ラメジャラーの著書。1998年に東洋書林から出版された。田口孝夫(未作成)・目羅公和(未作成)共訳。 【画像】『ノストラダムス百科全書』カバー表紙(クリックするとAmazonのページに飛びます) 内容  1997年に出版されたThe Nostradamus Encyclopediaの忠実な翻訳である。ただし、本書に収録されているのは、そのうち第1部、第2部、第4部のみである。残りの部分は『ノストラダムス予言全書』に回された。  実質的に伝記、書誌など背景知識に関わる要素が多く収録されている。 コメント  翻訳は丁寧で、地名・人名辞典などもわざわざ五十音順に並べ直されている。ノストラダムスを時代背景から丁寧に読み解こうとする場合、本書の膨大な情報が大いに役立つだろう。 書誌 書名 ノストラダ...
  • フィリップ・ノストラダムス
     フィリップ・ノストラダムス(Philippe Nostradamus)ないしフィリッポ・ノストラダーモ(Philippo Nostradamo)は、ノストラダムスに便乗した同時代の占星術師の一人である。  ノストラダムスの偽者は複数いたが、このフィリップ・ノストラダムスは、ノストラダムスの正式な血族によって偽者と名指しされた唯一の人物でもある。ノストラダムスの実弟ジャン・ド・ノートルダムは1570年1月25日付のスチピオン・チーボ(Scipion Cibo)に宛てた手紙で、「フィリップ・ド・ノートルダムとかいう輩」(ce quidam Philippe de Nostredame)は権威付けにノートルダム姓を名乗っているだけであり、「その他のノストラダムス達」も含め、誰一人正当な血縁者はいないと述べている(*1)。  フィリップの著作の刊行点数は他の偽ノストラダムスにくらべて少...
  • ノストラダムスの大予言
     『ノストラダムスの大予言』は、1973年に祥伝社から発行された五島勉の著書。 1974年のノンフィクション部門ベストセラー1位、総合部門2位(*1)。実質的に日本のノストラダムス現象の幕開けとなった著作である。  2014年には電子書籍版が出された。 【画像】Kindle版 構成 目次の傍点は下線で代用した。 序章 史上、空前絶後の大予言者ノストラダムスの生涯について簡単に説明され、ペストを不思議な未来医術で鎮めたことなどが挙げられている。そして予言詩集『諸世紀』を著し、ルイ16世処刑のギロチンの幅や、アメリカから出た黒い船がエダという都に辿りつくことなどを予言したと説明される。 1章 四百年前に今日を完全に予言アンリ2世に対し、10年後に死ぬと予言したというエピソードを皮切りに、自動車の出現を予言した「馬についての対話」(百詩篇第10巻31番)、海外旅行ブー...
  • ノストラダムスの大警告
     『ノストラダムスの大警告』は、1989年にムー・スーパー・ミステリー・ブックスの一冊として刊行された藤島啓章の著書。 【画像】 『ノストラダムスの大警告』カバー。金文字で「完全解読!!」と大書されている。 内容  目次は以下の通り。 第1章 エイズ、原発事故、中東紛争はすべて予言どおりに成就した! 第2章 大予言者ノストラダムスの波瀾に富んだ生涯 第3章 人類に襲いかかるすさまじい大災厄の警告! 第4章 ノストラダムスは富士山の大爆発まで予言していた!? 第5章 激動する国際情勢は人類を破滅の淵へと追いやる 第6章 運命のシナリオが描く全面核戦争と謎の救世主 第7章 1999年、破滅の予言が成就するとき何が起こるのか?  基本的なシナリオは、以下の通り。  1990年代初頭にアメリカとソ連が同盟関係になるが、長続きせず、中東戦争をきっかけに米・西欧とソ・東...
  • ノストラダムス・メッセージ
     『ノストラダムス・メッセージ ソ連体制崩壊 ― 第三次大戦篇』 は、1991年に角川書店から刊行されたヴライク・イオネスクの著書。日本語版監訳者は当時筑波大学教授だった竹本忠雄である。 【画像】 『ノストラダムス・メッセージ』カバー 構成 ノストラダムス暗号とイオネスク解読 - 日本語版監修・翻訳者序 第一部 核超大国時代 - 第二次大戦後の世界 第一章 ソ連の新戦術 - 壊乱、詐術、スパイ 第二章 核エネルギー探査とスパイ活動の激化 第三章 スターリン支配下の国々の抑圧と殉難 第四章 ソ連外交のもたらした四つの危機 第五章 ヴェトナム戦争 第六章 その他の現代諸事件(一九六〇 - 一九七〇年代) 第二部 ソ連体制の崩壊と第三次大戦 第一章 概観 第二章 先駆症状 - イラン危機 第三章 挑発とテロリズムの拡散 第四章 天安門事件 - 中国人学生の蹶起と悲...
  • ノストラダムス大予言の秘密
     『ノストラダムス大予言の秘密』は、高木彬光の著書。1974年に日本文華社から新書版で刊行され、翌年に角川書店から文庫版が刊行された。 【画像】 文庫版のカバー 目次 第一章 ノストラダムスは一九九九年に人類が滅亡するとは予言していない 第二章 ノストラダムスの予言書とはどういう本なのか 第三章 占いと予言とはどう違うか? 私の占い研究歴からの判断 第四章 日本の大予言者I 高島嘉右衛門について 第五章 日本の大予言者II 出口王仁三郎について 第六章 ノストラダムスの予言の的中率は九九パーセントか三五パーセントか 第七章 日本と第二次世界大戦に対するノストラダムスの予言 第八章 ゲーテのパスツール・ショックは史実を無視したデッチアゲである 第九章 奇怪な人魚の解釈は荒唐無稽なデタラメである 第十章 この予言詩の解釈は人によってぜんぜん違っているのだ...
  • ノストラダムス研究史 (伝記研究)
     ノストラダムスの伝記研究の歴史について概観する。  「ノストラダムスとは何者か」 を考えるとき、彼の生涯を実証的に裏付けてゆく作業は欠かせない。しかし、それが本格化したのは20世紀半ばになってからのことであった。 伝説の形成  ノストラダムスについての最初の評伝はジャン=エメ・ド・シャヴィニーの 「ミシェル・ド・ノートルダム師の生涯に関する小論」 だろう。これは彼の著書 『フランスのヤヌスの第一の顔』(1594年) に収録され、17世紀以降の『予言集』 の多くの版に再録されたことで、そこに描かれたユダヤ系の名家に生まれ、医師としても予言者としても絶大な成功を収めたノストラダムスの生涯や人物像が、大いに広められた。  断片的な情報ではあったが、ノストラダムスの実子セザール・ド・ノートルダムの『プロヴァンスの歴史と年代記』(1614年) も、ノストラダムスについての情報を提供した...
  • ノストラダムスの超法則 死活の書
     『ノストラダムスの超法則 死活の書』は、五島勉が1994年に青春出版社から刊行した著書。  同社の新書版「プレイブックス」の一冊として刊行され、1994年の年間ベストセラー新書・ノンフィクション部門第7位にランクインした(トーハン調べ、日販調べとも)。  奥付がその年の12月になっていることを考えると、短期的にかなりの売れ行きを示したと考えられる。 【画像】カバー表紙 内容  序章「大予言を阻止する『ノストラダムスの超法則』 ― 残されていたもう一つの衝撃をはじめて明かす」は導入的な内容である。  ノストラダムスの予言詩集とは別に、プライベートな手紙に驚くべき超法則が隠されていたが、ジャン・デュペーブの『ノストラダムス:未公刊書簡集』(1983年)で復刻された当時の手紙をそのまま紹介することは禁止されているので、自分がエッセンスを取り出して、他の伝記類の情報と...
  • ノストラダムスに聞いてみろ♪
     『ノストラダムスに聞いてみろ♪』は、Lime (ライム)が2008年に発売した成人指定のパソコンゲーム。いわゆる「萌え擬人化」で、ノストラダムスの『予言集』を擬人化した美少女「ストラ」などが登場する、「コミカルドタバタ恋愛アドベンチャー」(*1)である。Windows 2000/XP/Vista 対応。 【画像】ゲーム(StandardEdition, 18禁)のパッケージ 派生  ゲーム発売前に 関連書籍『ノストラダムスに聞いてみろ♪ プレリュードブック』 (メディアビレッジ、2007年) が刊行された。  また、このゲームからの派生として、各種メディアで以下のような作品が存在している。 ドラマCD 『ノストラダムスに聞いてみろ♪』 小説 『ノストラダムスに聞いてみろ♪ 秋葉穂ノ香の約束』(神楽陽子、キルタイムコミュニケーション、2008...
  • ノストラダムス新世紀予言
     『ノストラダムス新世紀予言』は、1999年に学習研究社から出版されたオッタービオ・チェーザレ・ラモッティの著書。訳者は北周一郎とダリオ・オルシーニ。 【画像】カバー表紙 内容  ノストラダムスの予言絵画を紹介したイタリア語著書『ノストラダムスによって描かれた世俗の科学と未来の教皇たち』(Scienza temporale e papi del futuro illustrati da Nostradamus)を翻訳したものである。  冒頭には訳者北周一郎による「プロローグ」、巻末には北によるノストラダムスの簡略な伝記が追加されている。 コメント  イタリア語版を確認していないので断言できないが、英訳版 The Nostradamus Codeと見比べると、発見の経緯や奥書の存在について紹介した冒頭部分が省かれているようである(その部分は英語版独自の追...
  • ノストラダムスの大予言IV
     『ノストラダムスの大予言Ⅳ 1999年、日本に課された"第四の選択"』は、五島勉の『ノストラダムスの大予言』シリーズの4冊目。  1982年に祥伝社から刊行された。 【画像】 カバー表紙 構成  目次を示す。一段下げているのは、各章タイトルのサブタイトル。 まえがき 1章・“戦慄の新解釈”、出現!「日本が書くで破滅する」と解釈したフォンブリューヌ 2章・謎を孕む二つの予言詩ノストラダムスは果たして“日ソ核戦争”を暗示したか? 3章・人類を救う“別のもの”を追って巧妙にすりかえられたノストラダムス予言の真意 4章・“恐怖の大王”の正体は何か?「一九九九年七の月」の大破局を、フォンブリューヌはどう解いたか 5章・真の大破局と“第三の選択”真の危機から、フォンブリューヌはなぜ目をそむけたか 6章・「日本を壊滅せよ」――呪いの深層願望古代ローマ滅亡...
  • いまさらノストラダムス
     『いまさらノストラダムス』は、善内美景の漫画作品。  女性向け漫画雑誌 『月刊コミックジーン』 2012年11月号から連載が開始され、2013年3月に最初の単行本が刊行された。  2014年に全2巻で完結。 【画像】 『いまさらノストラダムス(1)』 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • シーザー・ノストラダムス
     シーザー・ノストラダムス(1939年- )は、静岡県出身のノストラダムス解釈者。  本名は阿方滋(あがた しげる)で、愛媛大学の音楽科を卒業したという(*1)。  『隕石激突(未作成)』(明窓出版 発行/星雲社 発売、1991年)の時点では、ヤマハ音楽教室の音楽指導員だったようである。  なお、高橋良典『ノストラダムスの遺言(未作成)』(飛鳥新社、1996年)の第2部と第3部を担当している「研究家X氏」も、この人物と同一であろうと思われる(*2)。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • ノストラダムスの万能薬
     『ノストラダムスの万能薬』は、1999年に八坂書房から刊行された著書。クヌート・ベーザーのThe Elixirs of Nostradamus (1995) の日本語訳版で、訳者は明石三世。 【画像】カバー表紙 内容  今のところ日本で唯一の『化粧品とジャム論』の訳書である。ただし、訳者もあとがきできちんと断っているが、転訳につぐ転訳を繰り返している。  『化粧品とジャム論』の初版は1555年だが、1557年版の時点で、章の省略や様々な異文の混入が見られた。1572年にイェレミー・マルツがドイツ語訳した版の底本は未詳だが、自身の判断で第1部第18章を省いた旨の断り書きがあるので、省略のない初版に近い系統からの訳だったのかもしれない。  ベーザーはそれを現代ドイツ語に直して Die Elixiere des Nostradamus. として刊行したが、英語版...
  • ノストラダムスの2016年予言
    2015年予言―2016年予言―2017年予言  一部メディアにはノストラダムスが2016年について予言しているかのような主張が見られる。だが、それは事実ではない。 ノストラダムス本人の作品には、2016年と明記された予言など存在しない。 『ノストラダムスの予言は的中していた! 2016年「人類40億人滅亡」恐るべき証拠』  並木伸一郎の著書『ノストラダムスの予言は的中していた! 2016年「人類40億人滅亡」恐るべき証拠』(竹書房、2015年)は、題名に反して、ノストラダムス予言から2016年の破局を導くものではない。  ノストラダムス予言で直接解釈されているのは百詩篇第10巻72番のみで、「2016年」という年号はその解釈にすら出ていない。 『2016年向けのノストラダムス予言トップ10』  Alex Noudelmanが「2016年向けのノストラダム...
  • ミシェル・ノストラダムスの予言集 (ノストラダムス出版社)
     『ミシェル・ノストラダムスの予言集』は1800年頃にサロンの「ノストラダムス出版社」という名義でも出版された。 【画像】扉(*1) 正式名 LES PROPHÉTIES DE MICHEL NOSTRADAMUS, DIVISÉE EN DIX CENTURIES. Nouvelle Édition, imprimée d après la copie de la première Edition faite sous les yeux de CÉSAR NOSTRADAMUS son fils en 1568. A SALON, Chez l Imprimeur de NOSTRADAMUS. 十巻の百詩篇に分けられたミシェル・ノストラダムスの予言集1568年に息子セザール・ノストラダムスの監修で作成された初版本に基づいて印刷された新版。 サロン、 ノストラ...
  • ノストラダムスの大予言 (映画)
     『ノストラダムスの大予言』は、1974年に公開された東宝の映画。1974年8月3日公開、1時間54分。監督 舛田利雄、構成・脚本 八住利雄、特技監督 中野昭慶。観客動員数は年間2位。 【画像】海外版のビデオ 内容  原作として五島勉の『ノストラダムスの大予言』が挙げられているが、内容的な関連性はあまりなく、むしろ特別スタッフとして参加した西丸震哉(未作成)の思想が色濃く反映されているという指摘もある(*1)。  そのストーリーは、環境研究所の西山良玄(丹波哲郎)、娘のまり子(由美かおる)、恋人のカメラマン中川明(黒沢利雄)らを中心に、彼らが直面する極度の公害やそれが引き起こす災厄を描写するものとなっている。  製作スタッフはかなり真剣に警世の側面を打ち出そうとしたともされるが、その描写には説教色の強さや、荒唐無稽さが少なからず見られるとも指摘されている(*...
  • ノストラダムスの予言絵画
     ノストラダムスの予言絵画は、1982年にローマの国立中央図書館で発見された80枚ないし82枚の水彩画からなる文書の通称である。正式名は『息子セザールに宛てた未来のキリストの代理者に関するミシェル・ノストラダムスの予言』(Vaticinia Michaelis Nostradami de Futuri Christi Vicarii ad Cesarem Filium)、海外では略して『ノストラダムスの予言』(Vaticinia Nostradami)とも呼ばれるが、日本語訳したときに紛らわしいので、当「大事典」では「予言絵画」としておく。  タイトルは手書きだが元々あったものではないらしく、オッタービオ・チェーザレ・ラモッティによれば、奥付とは筆跡が異なり、1689年以降に書き加えられたものだという(*1)。  センセーショナルに「失われた予言書」(*2)、「新たに発見された書...
  • ノストラダムスの大予言II
     『ノストラダムスの大予言II』は1979年に出版された五島勉の著書。  『ノストラダムスの大予言』シリーズの第2弾で、1980年度のベストセラーランキング総合第3位(*1)。  公称発行部数は1991年の時点で100万部(*2)、1997年の時点で92万部(*3)とされていた(数値が不自然なようだが、出典のママ)。 【画像】カバー表紙 内容  まず、サブタイトルにもなっているグランド・クロスについて、それをとりあげたテレビ番組を引き合いに出しつつ紹介している。  その際に、1999年8月18日に太陽系の惑星が地球からの見かけ上、十字に並ぶことが説明され、さらにフランク・スタッカートの説の紹介として当時のヨーロッパでは太陰暦が使われており、当時の暦でいう1999年7月は現在の暦の1999年8月だと指摘されている(第1章)。  そして、このグランド・クロ...
  • ノストラダムスの生涯 (竹下節子)
     『ノストラダムスの生涯』は、1998年に朝日新聞社から出版された竹下節子の著書。 【画像】 カバー表紙 内容  題名が示すとおり、ノストラダムスの伝記が中心になっている。  第1章「ノストラダムスの時代」では、ルネサンスの時代精神、人文主義とオカルティズム、印刷術の発達とそれが果たした役割などが、簡潔に紹介されている。  第2章「ノストラダムスの生涯」は最も分量の多い章であり、先祖、生涯、『予言集』以外の作品などについて、手際よくまとめられている。伝記の土台となっているのは、エドガール・ルロワの伝記研究やジャン・デュペーブの往復書簡研究である。なお、アンリエット・ダンコスへの言及も見られるが、これは、公刊された文献として、国際的に見ても最も早い部類に属している。  第3章「予言について」は、予言と預言、占星術とキリスト教など、ノストラダムス予言を論ずる前提とな...
  • 《新たなる時代への序曲》真説ノストラダムスの大予言
     『《新たなる時代への序曲》真説ノストラダムスの大予言』は、2002年に出版された加治木義博の著書。  これ以降、『真説ノストラダムスの大予言』シリーズが書かれることはなかったので、著書の中で明示されたわけではないが、結果的に最終巻となった。 【画像】カバー表紙 内容  この本は2002年2月1日初版発行、つまり2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを踏まえて出版された。  序章「ノストラダムスの予言は間違っていなかった!」では、ノストラダムスが同時多発テロを見通しただけでなく、そこから繋がる次の世界大戦の様子まで詳細に予言していると主張し、前提としてリンカーンとケネディの暗殺、ソ連崩壊、チャレンジャー号爆発など、過去の的中例を挙げている。  第1章「わかっていた多発テロとアフガン戦争」、第2章「テロの裏面まで熟知したノストラダムス」では、アメリ...
  • ノストラダムスと榊くん
     「ノストラダムスと榊くん」は、香魚子のマンガ作品。『デラックスマーガレット』 2010年7月号に掲載され、単行本『隣の彼方』に収録された。 【画像】 『隣の彼方』カバー あらすじ  主人公の少女 「私」 の隣に越してきた 「榊くん」 は未来を見通す不思議な力を持っていた。積極的に未来を開示したがらない 「榊くん」 にせがんで教えてもらった未来には、「8年後に世界が終わる」 という予言が含まれていた。その予言は 「私」 と 「榊くん」 の関係にも変化をもたらし、やがて成長した 「私」 はその日を迎える。 コメント  やわらかいタッチの絵柄でつむぎだされる詩的な物語である。  あらすじからもあるていど明らかなように、ノストラダムスその人が登場しないのはもちろんだが、作品中ではその名前に一度も言及されていない。世界の終わりを告げる少年の隠喩として題名に挙げられて...
  • @wiki全体から「ノストラダムス関連年表」で調べる

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