rubriche

ノストラダムス wiki : ノストラダムスの大事典内検索 / 「rubriche」で検索した結果

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  • rubriche
     rubriche は現代フランス語にない単語。DMFでは、rubrique とともに「民法ないし教会法の書物の題名」(Titre des livres de droit civil ou canon)、「法廷の議事録」(Procès-verbal d audience)、「典礼規則」(Règles de la liturgie) の意味とある(*1)。これらの意味は現代語では rubrique が担っている。  この語源は DMF にも明記されているようにラテン語の rubrica で、その本来的意味は「赤土」である。  ただし、そこから転じて、ラテン語の時点で「赤文字」「法規の項目(朱書された)」「法律、典礼規則」などの意味があった(*2)。  DFEだと rubriche は「代赭石」(rudle / ruddle)、「オーカー」(oaker / ochre)、「鉛...
  • ombriche
     ombriche は意味が確定していない語。  以下の可能性が指摘されている。 アナトール・ル・ペルチエはギリシャ語の ombros(夕立、突然の雷雨)と理解した(*1)。 エドガー・レオニは ombrage(木陰)の変形ではないかとした(*2)。 ピエール・ブランダムールは疑問符付きでOmbrie(イタリアのウンブリア地方)と理解していた(*3)。ピーター・ラメジャラーも同じ読み方をしていた(*4)。  l ombriche として登場しているが、lombriche となっている版もあることから、ベルナール・シュヴィニャールはそちらを採用している。 登場箇所 予兆詩第4番(旧5番) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • lombriche
     lombriche は、意味の不明瞭な名詞。  ベルナール・シュヴィニャールやマリニー・ローズは、lombric(みみず)の変形と理解している(*1)。  その一方、l ombriche と読まれることもしばしばである。実際、最初に登場した『1555年向けの新占筮』では、l ombriche と綴られている。  ただし、その場合のombriche にしても、何を意味するのかははっきりしない。 登場箇所 予兆詩第4番(旧5番) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • 詩百篇第9巻100番
    ...「赤色顔料」の原語 rubriche は語源からすれば「赤土」がもっとも適切な訳語である。  ただし、DFEでは鉱物由来の他の赤色顔料なども挙げられているので、より広く訳した。何らかの顔料で赤く塗ることを指すのは確かであろうと思われる。  4行目 bruine は「霧雨」だが、ピエール・ブランダムールは「霧、靄」(brouillard) と注記しているので、それに従った(*1)。   既存の訳についてコメントしておく。  大乗訳について。  2行目 「火で西の船に破滅が起こり」(*2)は、言葉の補いようによっては成立するが、前半律の区切り目は naves なので、それをまたぐ「西の船」というつなぎ方に少々違和感がある。  3行目「新しい策略が色どられた船に」は、確かにrubricheに「策略」の意味があるものの、それは17世紀以降の用法らしいので、ここで採用す...
  • 用語集
    ...on rongne rubriche ruer ruffien rumeur S sabee sacre saigne Saillinons Saint Nicolas Salin salvaterre Samarobryn sanguin Saturnin Sault Castullon Saurome s avancer sceleste sceptre sceptrifere scome → 詩百篇第8巻88番 scyphe Sedifrague Selin Seline seme semes semond senestre senoise → 詩百篇第1巻18番 sepulte serre SEX. → SEXT. SEXT. simulacre simulte Sol Solonne solu somentrée sophe sort soucq soupi stade ...
  • Insubre
     Insubre は現代イタリアのロンバルディア州(州都ミラノ)一帯に住んでいた古代のケルト人の一派インスブレス人(Insubres)に由来する語(*1)。古代にはインスブリア(Insubria)という地域名があり、現代イタリア語にも「ロンバルディアの」を意味する形容詞として insubre という語がある(*2)。 登場箇所 詩百篇第2巻65番 詩百篇第4巻19番 詩百篇第4巻36番(未作成) 詩百篇第4巻37番(未作成) 詩百篇第7巻15番 予兆詩第27番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • 予兆詩第4番
    予兆詩第4番(旧第5番) 1555年3月について 原文 O Mars cruel, que tu seras à craindre!1 Plus est la Faux avec l Argent2 conjoint. Classe, copie, eau, vent, lombriche3 caindre4. Mer, terre tresve, l amy à L.V. s est5 joint. 異文 (1) craindre ! craindre 1555Br (2) la Faux avec l Argent la faulx, avec l argent 1555Br (3) lombriche l ombriche 1555Br (4) caindre ceindre 1555Br (5) s est c est 1555B...
  • Ein Erschrecklich und Wunderbarlich zeychen
     『受難の主日にあたる3月10日土曜日の7時から8時の間に、フランス・サロンの町で多くの人に目撃された恐るべき驚異の光景』(Ein Erschrecklich und Wunderbarlich zeychen...)は、1554年頃に出版された片面刷り1ページの文献である。  ノストラダムスが表題にある天体現象について、タンド伯クロード・ド・サヴォワに報告した書簡のドイツ語訳とされる。ニュルンベルクのヨアヒム・へラーによって翻訳・出版された。 【画像】『恐るべき驚異の光景』(*1) 正式名 Ein Erschrecklich und Wunderbarlich zeychen, so am Sambstag fur Jüdica den zehenden tag Martij zwischen siben und acht uhrn in der Stadt Sch...
  • Les Vrayes Centuries de Maistre Michel Nostradamus (Richard Schikowski, 1969)
     『ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集』1668年パリ版(Les Vrayes Centuries de Maistre Michel Nostradamus)は、1969年にベルリンのリヒャルト・シコウスキー(Richard Schikowski, 1969)によって、影印版が出版された。 内容  1668年パリ版の影印版による復刻である。同版には第一序文(セザールへの手紙)が含まれていなかったが、シコウスキーの復刻版の場合、巻末に1568年リヨン版の第一序文が収録されている(これも影印版である)。 その他  日本では、フェニックス・ノアの『神の計画』(日新報道、1974年)で初めて言及された。 名前 ...
  • subrogé
     subrogé は、現代フランス語では「代位すべき」の意味で、名詞としては「代理者」の意味。動詞 subroger(代位させる)の過去分詞でもある。  ピエール・ブランダムールはラテン語 subrogatus から「要求された」「熱望された」の意味を導いている(*1)。ブリューノ・プテ=ジラールもそれを踏襲している(*2)。 登場箇所 詩百篇第1巻39番(未作成) 詩百篇第2巻22番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • 出典・参考文献
     参考文献を以下に示す。利用している文献はかなりの数に上るため、以下では何度も利用する際に略号で示すなどした文献(もしくは今後作成予定の記事の中でそうする可能性が高い文献)を中心に取り上げている。利用頻度の少ない文献や、直接的な関連性の薄い歴史書などについては、その都度各記事内に書名を示している。なお、信奉者の解釈の出典は、主にそれぞれの人物の記事を参照のこと。  挙げている文献はいずれも当「大事典」管理者が所蔵しているもの、もしくはパブリック・ドメイン等の理由でインターネット上で自由に閲覧できるものだが、「出版業者関連」の節のみ、過去に利用した文献の断片的なコピーやメモしか手許にない場合がある。 ノストラダムス関連 樺山紘一 村上陽一郎(未作成) 高田勇 共編 [2000] 『ノストラダムスとルネサンス』 岩波書店 高田勇 [2000] 「フランス文学史の中のノストラダム...
  • La vie et le testament de Michel Nostradamus
     『ミシェル・ノストラダムスの生涯と遺言』(La vie et le testament de Michel Nostradamus) は、1789年にパリで刊行されたノストラダムスの伝記である。  著者は匿名の人物であるが、そこに収められたエピソードの数々は、後年のノストラダムス伝説の形成に大きく寄与した。 題名 LA VIE ET LE TESTAMENT DE MICHEL NOSTRADAMUS, Docteur en médecine, Astrophile, Conseiller-Médecin ordinaire du Roi ; né à Saint-Remy le 14 Décembre 1503, sous le regne de Louis XII.Avec l explication de plusieurs Prophéties très-curieuse...
  • Begich
     Begich は詩百篇第6巻32番にだけ登場する、意味の確定していない単語。  初出である1557年版と一部の1568年版で使われていたが、1568年版の中には Berich と綴っている版が複数あり、後の時代にはそちらが多く伝わった。  Begich についての研究は極めてまれで、ジャン=ポール・クレベール、ピーター・ラメジャラーくらいしか見られないが、彼らはいずれも Belgique (ベルギー) の誤記または綴りの揺れと見なしている。  Berich については、アナトール・ル・ペルチエが Berrichon (ベリー地方の人) の語尾音消失と見なしている。  ブリューノ・プテ=ジラールはそれを紹介し、リチャード・シーバースも疑問符付きだが、その読み方を示している。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用...
  • oruche
     oruche は詩百篇第6巻99番にのみ登場する語。  アナトール・ル・ペルチエはギリシャ語の oros と理解して、「山」「岩」の意味とした。この読み方はブリューノ・プテ=ジラールも支持している(*1)。  しかし、エドガー・レオニ、ピーター・ラメジャラー、マリニー・ローズ、ジャン=ポール・クレベールはいずれも cruche(甕)の誤記と理解している(*2)。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • 関連書一覧
     ここでは、ノストラダムス予言などに関連して出された著書・論文などをリストアップする。ただし、該当するものはどんなに少なく見ても数百点にのぼり、全てをリストアップすることは困難なので、折を見て少しずつ追記していくようにしたい。基本的に刊行年順としている。ある著者がどんな関連書を出したのかをまとめて知りたいという場合には、その著者の記事を見ていただきたい。  まだまだリストアップしている書名は少ないが、将来的な増大を見越して、以下のように細分化する。 ノストラダムス本人の作品の一覧予言集一覧 暦書一覧 化粧品とジャム論(再版一覧つき) 本人の作品以外の関連書(日本以外)アントワーヌ・クレスパンの著作一覧 ノストラダムス2世の著書一覧 マザリナード 日本で刊行された関連書ノストラダムス関連のコンビニ本の一覧 ノストラダムス関連の小説・漫画などの一覧  この記事で以下にリストアップし...
  • rubes
    rubes (名詞)rube(s) という語は現代フランス語にも16世紀フランス語にも見当たらない。rubis(ルビー)の変形と見る説と、roubles(ルーブル。ロシアの通貨単位)と見る説がある。どちらの説も韻を踏むための変形と見る点では同じ。 前者は、エドガー・レオニ、ピーター・ラメジャラー、リチャード・スモーレー(未作成)らが採っている。 後者はテオフィル・ド・ガランシエール、ミシェル・デュフレーヌらが採っている。 マリニー・ローズは両方の可能性を示している。 アナトール・ル・ペルチエ、ブリューノ・プテ=ジラールらは、何も説明していない。 登場箇所 百詩篇第6巻49番
  • Pronostico di Michele Nostradamo
     『フランス語からイタリア語に1565年に訳されたミシェル・ノストラダムスの占筮』(Pronostico di Michele Nostradamo tradotto dallo francese in lingua italiana nel 1565.)は、1565年頃に作成された手稿。作成者やフランス語原本との対照などについては、研究の蓄積が全くなく、不明。 正式名 Pronostico di Michele Nostradamo tradotto dallo francese in lingua italiana nel 1565. ミシェル・ノストラダムスの占筮。フランス語からイタリア語に1565年に訳されたもの。 所蔵先  イタリア国立アンブロジャーナ図書館に所蔵されている。 外部リンク http //www.propheties.it/全ページ分のダウンロード...
  • Li Presagi et Pronostici di M. Michele Nostradamo
     『1565年に始まり1570年分まで歴年を語るミシェル・ノストラダムス師の予兆と占筮』(Li Presagi et Pronostici di M. Michele Nostradamo, Qvale principando L Anno M. D. LXV. diligentemente discorrendo di Anno in Anno fino al 1570.)は、1564年頃から1565年頃に出されたイタリア語版の暦書。特認や木版画の有無を除けばほぼ同じ2種類の版が存在しているものの、どちらも偽版と考えられている。 【画像】扉に特認の記述がある版(左)とない版(右)(*1) 正式名 Li Presagi et Pronostici di M. Michele Nostradamo, Qvale principando L Anno M. D. LXV. ...
  • Pronostico e Tacoyno Francese, Fatto per Maestro Michel Nostradamus
     『ミシェル・ノストラダムス師により作成されたフランスの占筮と雑記』(Pronostico e Tacoyno Francese, Fatto per Maestro Michel Nostradamus.)は、イタリア語訳されたノストラダムスの暦書。1557年頃にミラノのインノチェンティオ・チコネラによって出版された。  現在確認されている範囲では、外国語訳されたノストラダムスの暦書の中で最古のものである。 【画像】『占筮と雑記』の扉(*1) 正式名 Pronostico e Tacoyno Francese, Fatto per Maestro Michel Nostradamus.Con la dechiaratione de giorno, in giorno, anchora la dechiaratione della Lune, de mese...
  • Les Oracles de Michel de Nostredame, 1867
     『ミシェル・ド・ノートルダムの神託集』(Les Oracles de Michel de Nostredame)は、1867年にパリで出版されたアナトール・ル・ペルチエの著作。  3部構成の内容が、2分冊の中に収められている。 正式名 Les Oracles de Michel de Nostredame, Astrologue, Médecin et Conseiller ordinaire des Rois Henri II, François II et Charles IX.Édition ne varietur, comprenant 1o Le Texte-type de Pierre Rigaud (Lyon, 1558-1566), d après l édition-princeps conservée à la Bibliothèque de Paris,...
  • The True Prophecies or Prognostications of Michael Nostradamus
     『ミシェル・ノストラダムスの真の予言集あるいは予測集』(The True Prophecies or Prognostications of Michael Nostradamus)は、テオフィル・ド・ガランシエールの著書。  1672年にロンドンのトマス・ラトクリフとナサニエル・トムソンによって出版され、1685年に同じ都市のジョン・サラズバリーによって再版された。  初めての仏英対訳版『予言集』であると同時に、フランス語以外の言語で出版された最初の版でもある。 【画像】1672年版の扉(*1) 正式名 The True Prophecies or Prognostications of Michael Nostradamus, Physician to Henry II. Francis II. and Charles IX. Kings of Fran...
  • 原文比較の凡例【旧版】
    校異(原文比較)の基本的なルール  「大事典」では、百詩篇についての各記事では原文の比較を行っている。その時のルールは以下の通りである。 u と v、i と j、s と z 等の違いは原則として異文とは見做していない。また、c や l の挿入や、複数になった際の語末の t, d 等の脱落についても同様である。ただし、各版の系譜を考察する上で有益と判断した場合には一部取り入れた。(例)vn と un、ioinct と joint、grands と grans などは基本的に区別しなかった。 綴り字記号の有無は原則としてすべて異文とみなした。ただし、17世紀以降出版されたもので、単につづり方が現代式になっているだけの場合は採録していない。このケースには -ee が -ée となっているものや、-és が -ez になっているものも含む。(例)a と à は区別したが、estre と ê...
  • アンリ2世への手紙 (1557年)
     ノストラダムスは『予言集』に収められた「アンリ2世への手紙」よりも前に、『1557年向けの予兆』でもアンリ2世にあてた献辞を公表していた。  以下に対訳を掲げるが、要約すると以下のようになる。  まず前年に国王に謁見したことの礼とともに『1557年向けの予兆』を捧げている。次に、いかに国王が由緒正しい系譜に位置付けられているかを述べ、さまざまな学問的知見によっても国王個人が(血筋以外に取り得のない暗愚な君主などではなく)非常に優れた存在だと証明できると請合っている。最後に占星術的算定の正確さを強調するとともに、国王に庇護を求めている。 原文と対訳 AV TRES INVINcible, trespuissant Roy, Henry, second de ce nom, Michel de Nostradame souhaite victoire fel...
  • Cassich
     Cassich は意味の確定していない語。いくつもの可能性が指摘されている。 アナトール・ル・ペルチエはギリシア語 Kaisar から「カエサル」とした(*1)。 エドガー・レオニはギリシア語の Cassiterides (錫諸島)ではないかとした。これはコーンウォールのシリー諸島(Scilly)のことだという(*2)。 マリニー・ローズはブーシュ=デュ=ローヌ県の町カシ(Cassis, カシスとも)と推測した(*3)。 ジャン=ポール・クレベールは中期フランス語の cassis (排水溝)か、Classich の誤植でclasseのことではないかとした(*4)。 ピーター・ラメジャラーはシチリア島の地名カルタジローネ(Caltagirone)のこととした(*5)。  ラメジャラーの読み方は強引なようだが、ロジェ・プレヴォを踏襲した彼の解釈にひきつけて理解する分には一定...
  • brigue
     brigue は現代フランス語では「陰謀」「術策」の意味だが、中期フランス語ではそれ以外に「喧嘩」(querelle, dispute)の意味があった(*1)。 登場箇所 百詩篇第2巻100番(未作成) 百詩篇第5巻51番(未作成) 百詩篇第5巻80番(未作成) 百詩篇第10巻5番 予兆詩第41番(旧37番) 名前 コメント
  • Almanach povr L'An M. D. LXIII.
     『1563年向けの暦』(Almanach povr L An M. D. LXIII.)は、ノストラダムスの暦書のひとつ。1562年にアヴィニョンのピエール・ルーが出版した。 【画像】『1563年向けの暦』の扉(1905年の復刻版)(*1) 正式名 Almanach povr L An M. D. LXIII. Auec les presages, calculé expliqué par M. Michel Nostradamus, Docteur en medecine, Astrophile de Salon de Craux en Prouuence. Dédié au tres ill. Seign. et tres excellent capitaine, le S. Françoys Fabrice de Serbellon, General pou...
  • ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集 (ピエール・アブグー、1689年)
     『ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集』(Les Vraies Centuries et Prophéties de Maistre Michel Nostradamus)は、1689年にボルドーのピエール・アブグーによっても出版された。 【画像】左から、1689年アブグー版の扉、第一部扉、第二部扉 (*1) 正式名 全体の扉 LES VRAYES CENTURIES ET PROPHETIES DE MAISTRE MICHEL NOSTRADAMUS.Où se void representé tout ce qui s est passé se passe presentement tant en France, Espagne, Italie, Allemagne, Angleterre, que autres parties du mo...
  • ノストラダムスの肖像画 (レオナール・ゴーチエ)
    (*1) 基本データ 作品名 なし 作者 レオナール・ゴーチエ(Léonard Gaultier) 作成時期 1600年頃 様式 木版画 サイズ 3.5 cm x 3 cm 収録文献名 ガブリエル・ミシェル・ド・ラ・ロシュマイエ『1500年から現在までにフランスで活躍した多くの著名人たちの肖像画集』(Gabriel Michel de la Rochemaillet, Pourtraictz de plusieurs hommes illustres qui ont flery en France depuis l an 1500 jusques à present, Paris, J. le Clerc, ca1600) コメント  この文献は144人の官吏、学者、芸術家などの肖像を並べたものである。上の画像から分かるように、ノストラダムスはその129番目に収録されている。こ...
  • 原文比較の凡例
    注意:校異(原文比較)については現在、旧式から新式への移行作業中です。原文比較の凡例【旧版】が適用されている記事のほうが多いため、そちらもご参照下さい。具体的には、各詩の記事冒頭の詩番号(『詩百篇第X巻 Y番』という形で書かれています)に * 印がついているものは移行済みです。* が付いていない、または詩番号そのものの記載が無いものは旧式の略号で記載されています。 校異(原文比較)の基本的なルール  「大事典」では、詩百篇(百詩篇)についての各記事では原文の比較を行っている。その時のルールは以下の通りである。 u と v、i と j、s と z 等の違いは原則として異文とは見做していない。また、c や l の挿入や、複数になった際の語末の t, d 等の脱落についても同様である。ただし、各版の系譜を考察する上で有益と判断した場合には一部取り入れた。(例)vn と un、ioinc...
  • Lettre Critique sur la personne & sur les Ecrits de Michel Nostradamus
     「ミシェル・ノストラダムスの人物と著作に関する批判的書簡」(Lettre Critique sur la personne sur les Ecrits de Michel Nostradamus)は、1724年に公表された匿名の論文。『メルキュール・ド・フランス』の1724年8月号と1724年11月号に掲載された。 内容  「ノストラダムスは予言者だったのか。もしそうでないのなら、彼は百詩篇集で何を言いたかったのか」という書き出しで始まる長文の「書簡」で、ノストラダムスの詩は未来を描いたものではなく、過去の事件をモデルにして描いたものだとする考えを提示している。そして、24篇をとりあげ、具体的にどのような事件がモデルになっているかを示している。 コメント  ノストラダムスの予言詩に、過去をモデルとする詩篇が存在している可能性を示したのは、おそらくこの論文が最初と思わ...
  • Brundis
     Brundis は古代ローマの都市ブルンディシウム(Brundisium)に由来する語。現代イタリアの都市ブリンディジ(Brindisi)のことである。アナトール・ル・ペルチエの指摘以来、特に異論はない。  なお、現代フランス語ではブリンディジはそのまま Brindisi と綴る。 登場箇所 百詩篇第5巻99番 百詩篇第7巻31番 名前 コメント
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (ピエール・デュ・リュオー)
     『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』は1628年から1630年頃にトロワのピエール・デュ・リュオーによっても出版された。 【画像】左から順に第一部、第二部、付録の扉(*1) 正式名 第一部 Les Propheties de M. Michel Nostradamus. Reueues corigées sur la coppie Imprimee à Lyon par Benoist Rigaud.1568. A Troyes, Par Pierre Du Ruau, ruë nostre Dame. ミシェル・ノストラダムス師の予言集 1568年にリヨンで出されたブノワ・リゴーの版に基づき校正・改訂された版 トロワにて、ノートル・ダム通りのピエール・デュ・リュオーによる。 第二部 Les Propheties de M. Michel No...
  • Almanach, Pour l'an 1560
     『1560年向けの暦』(Almanach, Pour l an 1560)は、ノストラダムスの暦書のひとつ。1559年頃にパリのギヨーム・ル・ノワールが出版した。 【画像】『1560年向けの暦』の扉。本来は二色刷りである。(*1) 正式名 Almanach, Pour l an 1560, Composé par Maistre Michel Nostradamus, Docteur en Medicine, de Salon de Craux, en Provence. Tu teipsum oblectes, vulgi verba loquacis. Sperne, bene hic de te dicet, at ille malè.プロヴァンス州サロン・ド・クローの医学博士ミシェル・ノストラダムス師により構成された1560年向けの暦。 内容  24葉...
  • Recueil des Presages Prosaiques de M. Michel de Nostredame
     『ミシェル・ド・ノストラダーム師の散文予兆集成』(Recueil des Presages Prosaiques de M. Michel de Nostradame)は、1589年にジャン=エメ・ド・シャヴィニーがまとめた手稿。彼が著作をまとめる上での参考資料となったが、公刊されることはなかった。 【画像】手稿の扉(*1) 正式名 Recueil des presages prosaiques de M. Michel de Nostradame lors qu il vivoit, Conseillier du Roy tres chrien Charles IX. du nom, et medecin ordinaire de sa Magté.Oeuvre qui se peut dire a la verité, les merveilles de nost...
  • ミシェル・ショマラ
     ミシェル・ショマラ(Michel Chomarat, 1947年11月23日- )は、フランスの出版業者、書誌学者。ノストラダムスに関する数千点に及ぶ資料を収集しており、その他の古版本、古版画、フリーメイソン関係、出版史関係を含めた約45000点の膨大な資料は、ミシェル・ショマラ文庫(未作成)(Fonds Michel Chomarat)としてリヨン市立図書館(未作成)に所蔵されている。ノストラダムスの学術的書誌研究の分野では世界的な権威。  ミシェル・ショマラ出版社(Editions Michel Chomarat)を経営する傍ら、出版史や書誌学に関する研究を行っている。書誌学上の研究としては『17世紀フランスにおける刊行書の書誌的総覧・第8巻(ローヌ・アルプ)』(*1)がある。これは多くの書誌学者が分担執筆しているシリーズの1冊である。他に、『18世紀トレヴーの印刷の虚実』(...
  • lascher
     lascher は現代フランス語の lâcher (緩める、放す、不意に発する) にあたる。中期フランス語でも同じような意味であった(*1)。ただし、LAFだと、より古い語形 laschier の意味として、se retirer (引退する、退却する)、s abstenir (控える、断つ)、se fatiguer (苦労する、疲れる)、faiblir (衰弱する、崩れる)などの意味が載っている(*2)。 登場箇所  名詞形や過去分詞を含む。 百詩篇第4巻7番 百詩篇第5巻8番 百詩篇第5巻28番(未作成) 百詩篇第5巻80番(未作成) 百詩篇第8巻76番 百詩篇第9巻62番 予兆詩第145番(旧134番) 六行詩3番 コメントらん 以下のコメント欄はコメントの著作権および削除基準を了解の上でご使用ください。なお、当「大事典」としては、以下に投稿されたコメントの信頼性...
  • coucher
     coucher は、現代フランス語では自動詞として「横になる」、他動詞として「横たえる、寝かす」「打ち倒す、殺す」などの意味。  中期フランス語としては他に「出産する」(accoucher)、「薬剤や塗料を塗る」(badigeonner)、「表現する」(exprimer)、「解釈する」(interpréter)、「賭ける、危険を冒す」(risquer, miser au jeu)、「約束する」(promettre)など、多彩な意味があった(*1)。 登場箇所 百詩篇第4巻77番 予兆詩第131番(旧121番) 六行詩15番 名前 コメント
  • Explication sur les Propheties et Centuries
     『予言集と百詩篇集の説明』(Explication sur les Propheties et Centuries)は、1688年にボルドーのジャン・マルテルらが出版した解釈書。著者名の記載はない。 正式名 EXPLICATION SUR LES PROPHETIES ET CENTVRIES, PREDIT PAR CE GRAND ORACLE M. NOSTRADAMVS,Touchant l accroissement, honneur dignitez de nôtre Invincible Monarque LOUIS XIV. ENSEMBLE AUTRES PREDICTIONS remarquables sur le temps present avenir. A BORDEAVX, Chez JEAN MARTEL, Marchand Libraire...
  • 詩百篇第10巻13番
    詩百篇第10巻 13番* 原文 Soulz1 la pasture d animaux2 ruminant3 Par eux conduicts4 au5 ventre herbipolique6 Soldatz7 caichez8 les9 armes10 bruit11 menant12, Non loing13 temptez14 de cite15 Antipolique16. 異文 (1) Soulz Souz 1568C 1591BR 1597Br 1603Mo 1606PR 1607PR 1610Po 1611A 1627Ma 1627Di 1650Ri 1716PR, Sous 1644Hu 1650Mo 1653AB 1665Ba 1720To 1772Ri 1840, Soubs 1611B 1668P 1672Ga 1981EB, Soubz...
  • 百詩篇第2巻22番
    原文 Le camp Asop1 d Eurotte2 partira, S adioignant proche de l isle3 submergée4 D Arton5 classe6 phalange7 pliera, Nombril du monde plus8 grand voix subrogée. 異文 (1) Asop 1555 1557U 1557B 1568A 1588-89 1590Ro 1650Le 1668 Aso, 1589PV 1649Ca, Alcop 1653 1665, Ascop T.A.Eds. (2) d Eurotte 1555 1589PV 1627 1644 1649Ca 1650Le 1650Ri 1653 1665 1668A d Europe T.A.Eds. (3) de l isle de li...
  • 百詩篇第5巻38番
    百詩篇第5巻 38番 原文 Ce grand1 monarque2 qu’au3 mort succedera Donnera vie illicite lubrique4 Par nonchalance à tous5 concedera6, Qu’a7 la parfin fauldra la loy8 Salique9. 異文 (1) grand garnd 1605 (2) monarque Monarque 1594JF(p.232) 1605 1611 1620PD 1628 1644 1649Xa 1981EB 1653 1665 1716 1840 (3) qu’au qu’an 1588Rf (4) illicite lubrique illicite lubrique 1600 1610 1627 1630Ma 1...
  • pompe
     pompe は現代語では (1)「(儀礼などの)盛大さ、荘厳さ」、あるいは複数形でキリスト教用語として「(俗世の)虚栄」などの意味 (2)水を吸い出すポンプの意味 (3)プロヴァンス地方でクリスマスイヴに食べる菓子パンの意味 の3つの語がある(*1)。  中期フランス語では (1)「飾り、豪奢な装身具」(ornement, parure riche et somptueuse)、「(入市式についての)盛大さ」(apparat solennel)、「豪華さ」(faste, somptuosité)、宗教語としての「偽りの威光、現世の虚栄」(faux prestiges, vanités de ce monde)の意味 (2)「馬の装具」(parure de cheval)、「玉房」(pompon)、「馬の膝当て」(genouillère de cheval)、「円形の菓子...
  • Il Vero Pronostico
     『優れた占星術師にして哲学者であるフランス人ミシェル・ノストラダムス師により算定された真の占筮』(Il Vero Pronostico Calcolato Dall Eccellmo. Astrologo, et Filsofo M. Michel Nostradamo Francese)は、イタリア語で刊行されたノストラダムスの暦書。ボローニャでアレッサンドロ・ベナッチによって1566年に出版されたが、単なる偽版のようである。 【画像】『真の占筮』の扉(*1) 正式名 Il VERO PRONOSTICO CALCOLATO DALL ECCELL.mo ASTROLOGO, ET FILOSOFO M. MICHEL Nostradamo Francese. Il qual narra diligetemente tutte le peruerse calamit...
  • Les Prophéties de Michel Nostradamus, JCL, 1989
     『ミシェル・ノストラダムスの予言集』(Les Prophéties de Michel Nostradamus)は、1989年にカナダのケベックの出版社 JCL が出版した文献。  エリザベート・ベルクールの著書であるNostradamus trahi に収録された1605年版と称する原文を忠実に転記している。校正役はミシェル・デュフレーヌで、彼はこの版の題材を対象として Dictionnaire Nostradamus をまとめた。  なお、1605年版と称してはいるが、実際には18世紀後半以降の版であろうと考えられる。詳しくはNostradamus trahiの記事参照。 内容  百詩篇第一巻1番 - 第十巻100番、百詩篇補遺(第6巻100番および第11巻・第12巻を除く) 【画像】 表紙 ...
  • An Almanac for the Year 1564.
     『1564年向けの暦』(An Almonac for the Year 1564.)は、英語で書かれたノストラダムスの暦書。ただし、実際の1564年向けと推測されている内容からはかけ離れており、偽版であることが明らかである。タイトルページなどが失われているせいもあってか、出版地、出版業者名ともに不明である。 【画像】第二部にあたる『1564年向けの占筮』の扉(*1) 正式名 第一部 An Almonac for the Year 1564. Translated out of French into English 1564年向けの暦。フランス語から英語へ翻訳された版。 第二部 A Prognostication for the yeare of our Lorde God. 1564. Made and sette forth by maister M...
  • ミシェル・ノストラダムス師の新予言 (1603年)
     『ミシェル・ノストラダムス師の新予言』(Nouuelle Prophetie de M. Michel Nostradamus)は、ノストラダムスの『予言集』の版の一つである。1603年にパリのシルヴェストル・モローが出版 (販売) した。題名はそれ以前に全く用いられなかったもので、それ以後も1650年の再版(偽版?)を除けば全く引き継がれることがなかった。 【画像】1603年版の扉(*1) 正式名 NOVVELLE Prophetie de M. Michel Nostradamus, qui n ont iamais esté veuës, n y imprimees, que en ceste presente annee.DEDIE’ AV ROY. A PARIS, Pour Syluestre Moreau, Libraire. 1603. AVEC P...
  • cherté
     cherté は現代フランス語では「高値」の意味。中期フランス語ではそれに加えて「慈愛」(tendresse, affection)、「窮乏、飢饉」(disette, pénurie)の意味もあった(*1)。 登場箇所 詩百篇第3巻5番 詩百篇第3巻34番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • Recueil des revelations et propheties merveilleuses de saincte Brigide
     『聖ビルギッタ、聖キュリロスや他の多くの聖者たちや敬虔な人々の啓示と驚くべき預言の集成』(Recueil des revelations et propheties merveilleuses de saincte Brigide, sainct Cirile plusieurs autres saincts religieux personnages)は、1575年にノストラダムス2世によって出版された文献。 【画像】(左)第一部扉、(右)第二部扉(*1) 正式名 第一部 RECVEIL DES REVELATIONS ET PROPHE-ties merueilleuses de Saincte Brigide, Sainct Cirile plusieurs autres Saincts religieux personnages.Outr...
  • troche
     troche は現代フランス語では「複合花」(fleuron)や貝の一種の意味(*1)。  現代仏和辞書の中には古い用法として「同じものの束」などの意味を載せているものがある通り、古語としては「束」(faisceau)、「集団、軍団」(assemblage, troupe)などの意味があった(*2)。ほかに、DMFには「ぶどうの若芽」(sarment)という意味が載っている。  マリニー・ローズは標準的な古フランス語や中期フランス語の語義を挙げつつも、当時の綴り方から troque(物々交換)と同じ意味で使われている可能性があることも指摘している。  「物々交換」という訳は加治木義博も採用していたが、ローズのような緻密な語源研究に基づくものなのか、安易に troc(物々交換)に置き換えて訳しただけなのかは不明である。 信奉者側の旧説  アナトール・ル・ペルチエはギリシ...
  • ノストラダムスの遺言書 原文と語注
     ノストラダムスの遺言書の原文を示す。日本語訳についてはノストラダムスの遺言書 全訳と訳注を参照のこと。底本はダニエル・ルソの紹介によるマルセイユ原本(*1)を使用し、直後にカッコのない下線部はエドガー・レオニの紹介によるアルル写本(*2)での省略部分、直後にカッコのある下線部はアルル写本でカッコ内の語に置き換わっている箇所を示す(「マルセイユ原本」「アルル写本」といった当「大事典」特有の便宜的名称については、ノストラダムスの遺言書・遺言補足書の概説を参照のこと)。マルセイユ原本とマルセイユ抄本の比較については、パトリス・ギナールによる外部サイトのコンテンツLa troisième et dernière Épître de Nostradamus Son Testamentを参照のこと。  原本に節の区切りはないと思われるが、ここでは原文と日本語訳を対応させやすいように、ダニエル・ル...
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