ダブルクロス The 3rd EDITON リプレイ『Crumble Days』 > シーン4

scene4~交差(クロス)




GM:では、次のシーンを始める前にPC間ロイスを取得していただきましょう

 PC間ロイスは、文字通りPC同士で取得するロイスである。PC番号順に取得していく場合が多い。
 シナリオ開始前にプレイヤー同士であらかじめ相談して決めておく場合もあるが、今回は進行中に初めて面識が生まれるキャラクターもいるという事でシナリオ内での取得となっている。

GM:ロイス取る順番はPC1→PC2→PC3→PC4→PC1で。決まった人からどんどん発表していってください
鍵助:うっすうっす
57:うえーい

理人:リヒト→エルミナ 〇尊敬/不安
理人:支部長として働く姿に尊敬しているが子供にしか見えない見た目や時たま出る謎の言動から不安も感じているという感じで

エルミナ:3→4は……感情表で振ろう!

 ルールブックには「感情表」という、ダイスロールでランダムにポジティブな感情とネガティブな感情を決定できる表が掲載されている。
 ロイスに設定したい感情がうまく思いつかない、あるいはランダムさを楽しみたい場合はその表を参考にしてこのようにダイスで感情を決定する事もできる。
 また、今回のセッションで使用しているオンラインセッションツール「ccfolia(ココフォリア)」のダブルクロス用ダイスボットにも感情表コマンドが内蔵されている。

エルミナ:ET DoubleCross : 感情表(86-36) > ○好意(こうい) - 疎外感(そがいかん)
GM:疎外感、ちょっと面白いのが出たわね

エルミナ:じゃあ、こうしよう

エルミナ:エルミナ→57 〇好意/疎外感
エルミナ:ワンちゃんなのでかわいいと思っているがその生命力あふれる野性みボディにメカなりの距離感を感じている

GM:メカと犬の距離感
鍵助:ワイも振る~
57:お、ワイもそうしよかな

鍵助:ET DoubleCross : 感情表(87-6) > ○好意(こうい) - 脅威(きょうい)

57:ET DoubleCross : 感情表(87-93) > ○好意(こうい) - 憤懣(ふんまん)

鍵助:好意は皆同じか
57:えらい好意率高くない…?
GM:PC間和気あいあいで草生えますよ

 鍵助から理人への感情は好意、理人からエルミナへの感情は尊敬、エルミナから57への感情は好意、57から鍵助への感情も好意、という結果になった。
 妙に偏っているが、時にはこんなこともある。
 PC間の関係にバリエーションを持たせたい場合は、感情が被った場合振りなおす、という方法もある。

57:元々有為か好意のつもりだったしこれでいいかな

鍵助:鍵助→理人 〇好意/疎外感
鍵助:好意→助けてくれた、脅威→エクスペクトパトローナムみたいなん使っとる・・・あんなん使われたらひとたまりもなさそう…って感じで

GM:強者と認識されている

57:57→鍵助くん 〇好意(こうい) - 憤懣(ふんまん)
57:UGNエージェントになってから初めて出来たような後輩なのでよく思っている…けど、本人があんまり頭が良くないからノイマンも相まって考え方がよくわからんって感じで

GM:GMはこのシナリオ、脳筋のPC1しか見たことないので新鮮だった(小並感)
GM:ほかに特にやっておきたいこと等なければこのあたりでシーンを閉じます!
エルミナ:あい
理人:ええでー
57:OKOK
GM:では次のシーンへ!



【シーン6:転校生】(シーンプレイヤー:PC②)

理人:リヒト君か

理人:1d10 DoubleCross : (1D10) > 10
理人:[ PC2 ] 侵蝕率 : 45 → 55
理人:あがるー

GM:ですね!鍵助くんも登場です。
57:学生パート!
鍵助:これ楽しみにしてたシーン!

鍵助:1d10 DoubleCross : (1D10) > 6
鍵助:[ PC1 ] 侵蝕率 : 50 → 56

GM:先のシーンの翌日になります。

 鍵助と綾瀬はUGN傘下の病院から退院した。事故の規模から考えれば、それはあまりに早い退院であることは事実だ。
 事件が予想通りファルスハーツの陰謀であるなら、ふたりの身に危険が及ぶことも考えられる。
 理人は鍵助の保護のため、また、事件と矢神秀人の関係を調査するため、ふたりの通う高校に生徒として潜入することになった。
 ただちに編入の手続きが整えられ、理人は身分を偽って同じクラスに”転入”する。

GM:鍵助くんのRPから開始しましょうか。リヒト君は先生と一緒に教室に入ってくるという形で
鍵助:はーい

GM:朝の学校。そこには、いつも通りの友人たちの姿があった。

鍵助:「おはよう」普通にガラー
GM:教室に入ると、いつもより少しだけ騒がしい。 例のバス事故は俄かに話題をさらっているようだ。
鍵助:「(…いや、無視も変だな…)どうしたんだ一体?」
GM:「あ、門西手じゃないか! 昨日バス事故ったんだってな。知ってたか?」
GM:いつも通りの調子でクラスメイトが話かけてくる。世界は何も変わっていないように見える。
鍵助:「(バレてはいない…か…)ああ、ニュースでも言っていたな。恐ろしい事故だったと」綾瀬ちゃんの事確認します
綾瀬:「あ……門西手くん、おはよう」
綾瀬:少し遅れて、綾瀬はあなたに気付く。軽く包帯を巻いたりしているが、事故の影響はもうほとんどないようだ。
鍵助:これ事故の時、一緒にバスに乗ってたことは綾瀬は覚えてるんですかね?
GM:それなのですが、綾瀬はバスに乗ってたことがすでにクラスメイトに知れているようですね
GM:鍵助くんが一緒だったかどうかは自分から言わなければ……という感じですね!

 ワーディングに巻き込まれた一般人は虚脱感や精神的ショックを感じ、行動不能になったり気絶したりする。
 また、ワーディング下の状況を一般人が正しく把握することは困難であり、前後の記憶があやふやになってしまう場合もある。
 それとは別に、UGNはレネゲイド関連の事故に巻き込まれた一般人の記憶を『処理』する場合がある(その様な能力をもったオーヴァードの力で、である)。
 鍵助の発言は、それらを確認する為、という訳だ。

鍵助:ああそれなら…
鍵助:「おはよう綾瀬、お互い災難だったな。何を隠そう、ボクらはそのバスに乗ってたからな。偶然不慮の事故に巻き込まれるなんて…」
綾瀬:「……あ、うん、そうだね。私、よく覚えてないんだけど……鍵助くんも大したことないみたいで良かった」
鍵助:「ボクは意識を失って倒れていたらしい。事故のこと自体は今朝のニュースで把握したんだよ。そっちも大事ないようでよかった、安心したよ」
綾瀬:「う、うん……心配してくれてありがとうね! あ、ホームルーム始まるから、またあとでね!」
鍵助:「なんか慌ててたな…??」席に戻る
綾瀬:ふだんのはきはきとした調子と打って変わって、今日の綾瀬はどこか心ここにあらずといった様子です
鍵助:「!?(何を普通に事件の事を喋ってるんだボクは…!安否確認することに夢中で気付かなかった…!なんて弊害だ、レネゲイドウイルス!)」
GM天然だった!
理人:レネゲイドウイルスとばっちりでは?(笑)

GM:鍵助が席に座ると、扉を開けて担任が教室に入ってくる
GM:「おはよう。さて、急なお知らせになるが、今日からこのクラスで学ぶことになった転校生が来ている」

GM:あ、天羽くんは偽名とかは使わないでいいかな?
理人:ええでー RBやしもともと戸籍とかないやろ
エルミナ戸籍なき戦士

 ※レネゲイドビーイングのキャラクター=戸籍が無いという訳ではありません。RBキャラでプレイ予定の方はご安心ください。

GM:「それじゃあ天羽くん、入って入って」了解了解
鍵助:「あ、そうか今日から来るんだな…」ボソッ
理人:じゃあ教室に入って軽く頭を下げてから教壇で黒板に名前を書こう
GM:教室に入れば、ひときわ目を引く金髪の美青年にクラスの女子は浮足立つ。
理人:「皆さんおはようございます、今日から一緒に学ぶことになった天羽 理人です」
GM:どこからともなく「キャー」と黄色い声が上がる。
鍵助:「…。」( ゚д゚)ハッ!
鍵助:「(あ、(綾瀬がイケメン好きかもしれない可能性を見落としていた…!))」
理人:「アメリカ人とのハーフでこんななりですが、日本生まれ日本育ちの日本人です、英語は話せないので日本語で話しかけてくださいね」
理人:「知り合いからは名前をもじってリヒトと呼ばれています。みんなも是非そう呼んでくださいね。よろしくお願いします」
鍵助:「ハハハ…」チラッと綾瀬ちゃん確認します。見えるかな?
綾瀬:「ハーフ……この学校には珍しいね!ちょっとびっくりしちゃった」 隣の席の友達と談笑している
鍵助:「(これは…どっちだ…?!)」
57:反応を気にしてる鍵助くんいいぞ
理人:席は鍵助の後ろとかかな?
GM:そうね、鍵助くんの後ろで!
GM:「席は……門西手の後ろが空いてるな。風紀委員として新しい友人にいろいろ教えてあげてくれ」
理人:自己紹介が終わって席についたらさも初対面のように自己紹介しよう
鍵助:「門西手鍵助です、よろしく」
理人:「ケンスケ君だね、僕のことはリヒトって呼んでください。色々聞いてしまうかもしれないけど、よろしくね」握手
鍵助:「ああ」握手&若干口角ヒキツリー

 露骨に綾瀬の様子を気にする鍵助。そこで、GMが助け舟を出す。

GM:綾瀬の心境を探るために【知覚】で判定してみてもいいぞ!
鍵助:判定してみたい!
GM:いいぞ!目標値は8で

鍵助:1dx+1 DoubleCross : (1R10+1[10]) > 8[8]+1 > 9 >成功

 達成値は9。見事成功である。

鍵助:おら!
エルミナ:おっ
GM:つよい
理人:ええ出目
GM:では、純粋な興味として新しい仲間のことが気になるようですが、それはそれとして、視線は頻繁に鍵助くんのほうを向いていることがわかる
鍵助:ダニィ!?
綾瀬:「っ!」慌てて目をそらす
理人:眼がばっちりあっちゃったんですね
鍵助:「(しまったジロジロ見過ぎたか!?)」
57:あら^~
綾瀬:「……」
鍵助:「(くっ、ボクを見る横目でリヒトを目視していたのか…?くそ、分からない…!どうしたこういう時に役立たないのか、レネゲイドウィルスーーー!!)」
GM:そんな一幕がありながら、ホームルームが終わって休憩時間に入る
理人:葛藤している間にHR終わってしまったと
57:初々しいですわねえ
鍵助:いや別に綾瀬の事はそういうアレじゃないし……

 ちなみに、ロイス上の鍵助から綾瀬への感情は「慕情」である。

GM:草 微笑ましいねえ…!先生が去ったところで、理人くんはクラスの女子に囲まれます
GM:前の学校で何していたのとか、定番の質問攻めだ
理人:ニコニコしながら無難に質問に答えたりしてよう
57:恋人の有無についてめちゃくちゃ聞かれてそう
エルミナじゃあまず年齢を教えてくれるかな?
GM16歳、レネゲイドビーイングです
理人年齢はみんな一緒やろwww
エルミナ16歳?もう働いてるの、じゃあ?
鍵助UGNです(即答)
エルミナUGN……あっ(察し)ふーん
GM:しかし、その輪の中に綾瀬は入ろうとしない

 「その輪」というのはもちろん語録の応酬ではなく、理人への質問攻めの事である。

鍵助:綾瀬ちゃんなにしてんのやろ?
GM:綾瀬はそっと立ち上がると、鍵助くんの席のところまで歩いてきますね
鍵助:「(うおあ!待て待て心の準備が)」
綾瀬:「……あの、門西手くん。あの、バスの事故のこと、なんだけど……」
鍵助:「ああ、少し話そうか。場所を変えよう(うお!いきなり冷静になるなボク…!制御ができない…)」
綾瀬:「えっと……う、うん。今はちょっとだけど、放課後にでも、ね」
鍵助:「えっ!?あ、ああそうだな!すまないな、急に…!」
綾瀬:「う、ううん、いいの!私のほうこそ、いきなりごめんね!」

 非常にぎこちないやり取りが繰り広げられる裏で、理人は自身がN市に来たそもそものきっかけである矢神秀人の存在を気にかけていた。
 情報通りなら、彼は鍵助達と同じクラスの生徒であるはずだ。

理人:矢神は教室にいる?
GM:矢神はですね、いますよ
GM:ちょうど、鍵助くんと綾瀬さんが話しているところに、割って入ろうとするように歩いてきます
理人:囲まれつつ横目で様子だけ把握してる感じで
鍵助:お?鍵助とも知り合いなのか
矢神:クラスメイトなので面識はありますね。どの程度の知り合いかはお任せしますが

矢神:「おいおい、門西手くん」
鍵助:「矢神?どうした、珍しいな」
矢神:「ちょっと見かねたものでね。……綾瀬さんが怯えてるじゃないか」
鍵助:「…なに?」
GM:見れば、鍵助は少し綾瀬の手が震えていることに気付くかもしれない。
綾瀬:はっとしたように、もう片方の手で綾瀬は震えを抑える。首を振って、大丈夫だよのサイン
矢神:「君を見ると、事故のことを思い出してしまうんじゃないかな? 少し、席を外したほうがいいと思うけどね」
理人もしかして矢神君アシストしてるだけでは?

 確かに。

鍵助:「綾瀬、すまないな怯えさせてしまったか」
綾瀬:「う、ううん、大丈夫だから……!」首を左右に振る
矢神:その様子を、面白くなさそうに矢神は見ている
鍵助:「無理してないか?」って綾瀬ちゃんにもっかい聞こうかな、目をまっすぐ見て
綾瀬:「……っ!違うよ……違うんだけど……」
綾瀬:はっきりと答えることはできず、目を逸らす
鍵助:「だ、そうだ。今回はなにか勘違いしてるんじゃないか?矢神」ジロリ
矢神:「……ほら、あまり綾瀬さんを追い詰めちゃいけないよ」
鍵助:「綾瀬。『無理をするな』『何か相談があったらいつでもいいから話してくれ』。ボクはいつでも相談に乗る」
鍵助:「…あ!風紀委員としてな!うん!!」
綾瀬:「う……ん、ありがとう……」
矢神:「フン、まあ綾瀬さんがそう言うならいいけどさ」
鍵助:えーなんやろなんやろー
GM:矢神はその場を跡にして席に戻ろうとしますが、すれ違い様に、理人くんに話しかけてきますね
理人:おっと、こっちにきたか
矢神:「……ずいぶんな人気だね、天羽くん、でいいかな」
理人:「君もリヒトと呼んでくれて構わないよ。僕になにか用かい?」
矢神:「いや、挨拶に来ただけさ。僕は矢神、宜しく」
理人:「ヤガミ君だね。よろしく」
矢神:それから、周りに聞こえないほどの声で
矢神:「ああ……できれば、僕のことはあまり詮索しないで欲しい。僕だって平穏な学校生活が送りたいんだ」
理人:「その言葉は覚えておくよ」
理人:小声でこっちも返そう。行動に反映するかは明言しない
矢神:「ありがたいよ。お互い、平穏な学校生活を」
矢神:薄く笑みを浮かべて、背中を向けて去っていく
理人:「平穏ね、君が何もしなければ問題ないと思うけどね」一人つぶやく
鍵助:不穏~
57:いいやり取りだ…

GM:さて、まもなく授業が始まろうというところですが一旦シーンエンドになります
GM:次からは情報収集パートです!

 ひとまず、日常へと帰還した鍵助。だが、彼の周囲に忍び寄る歪みは既にその片鱗を匂わせていた。
 次回からはゲーム中盤、事件の調査の為のシーンになり、本格的にPC達が行動する事となる……!



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最終更新:2020年01月04日 00:34