ダブルクロス The 3rd EDITON リプレイ『Truth or Fiction』 > シーン20

scene20~彼女の未来~

シーンプレイヤー:PC1「大家 好信」


GM:さてラストを飾るのはPC1のエンディングです…が。
PL1:はい。
GM:シナリオのシーン設定は、一緒に登校する場面なんですが…学校とか行ってます?
好信18歳、中卒フリーターです。
GM:うし、じゃあ別のシーンに変えましょう。

事件から数週間後、N市某所


GM:PC1は長丁場だったとある任務を終えて、数日ぶりに家への道を上機嫌で歩いている。

好信「いーきをきらーしてさー。」(オクターブ下)



好信「かけーぬけたみーちをー。」(オクターブ下)

好信「ふーりかえーりはしないのさー。」(オクターブ下)

GM:任務からの解放感は流石の『エンドレスジャーニー』にもすっかり年相応の表情が浮かんでいる。

好信「ただーみらーいだけーをみーすえなーがらー。」(オクターブ下)

好信「はなつねっがーーーーあああああぁい。」(オクターブ下)

GM:しかし、そんなご機嫌な帰り道に水を差される。

???:「おうおう嬢ちゃん、ちょっとお茶しない?」
GM:既視感のある路地裏から一昔前の小悪党じみた声が聞こえる。

好信「かんなみたーいにねーいのーちをけずってさーあ。」(オクターブ下)

好信「じょーうねつーをともーしてはー。」(オクターブ下)
好信:チラッと路地裏を覗き込む。

GM:路地を覗くとどこかで見たような感じで、チンピラが女の子に悪絡みしているようだ。
GM:女の子も顔こそ見えないが、何か既視感を感じる事だろう。

PL4:逃げてー!チンピラ逃げてー!

好信「またーひかーりとーかげーをつーれてー…。」(オクターブ下)

好信「すすーむんだあ!」(オクターブ下)
好信:路地に向かって歩き始める。

好信:「おおきなーこえでーこえをかーらーしてー。」
好信:大声で歌いながらチンピラに近付く。


チンピラ:「あ!?なんだてめぇ!」

PL3:グラサン流行ってるのかな?
PL2:オープニングと同じ場面は胸熱。
PL4:チンピラのくせにスーツネクタイきちっとしてまあ。
PL2反社や詐欺師ほど服はきちっとする不思議。

好信「あいさーれたーいとうたーってるんだよー。」(オクターブ下)
好信:ワイヤーウィップを抜く。

チンピラ:「!?」

好信「がきじゃーあるまいしーじーぶんにーいいきかすけどー。」(オクターブ下)
好信:チンピラの足をワイヤーウィップを絡め取り、そのまま宙に放り投げる。

好信「まーだーこーたえさがーしてしまう。」(オクターブ下)
好信そのまま頭からチンピラをアスファルトに叩きつける!

チンピラ:「ぐへ!」
チンピラ:頭を強打し一撃で気絶する。

PL2:秒で倒されるチンピラの運命。

GM:チンピラを倒した先には、見慣れない制服に身を包んだ少女の姿があった。


「あっ!好信だ!」

好信「あら、永見じゃない。」

:「助かったよ~!私監視対象だから、下手に動くと色んな人に迷惑かけちゃうじゃない?」
:「どうしようか困ってたんだけど、好信が来てくれて良かったー。」

PL3:まあその監視してる人目の前にいるんですけども…。
PL4:まーた支部長の胃痛が…。
PL2:彼の事だから彼なりの理由もあるんだよ、多分。
PL5:それもう監視者と呼ばないのでは…?

好信「そう言えば、今日からだっけ。学校。」

:「うん!支部長さんとか色んな人が動いてくれて、何とかね。」

好信「ねえ、永見。」

:「なに?また変な事?」

好信:「無事平和な日常に戻り、何事もないような普通の清く正しい高校生活…。」
好信「なーんて、間違っても送っちゃダメよ。」

:「へ~、一応聞いてあげよっかな。どうして?」

好信「思い出ってのは与えられるもんじゃないのよ。」

好信「やりたいこと全部やろうとすれば、フツーに規則の枠なんて飛び越えちゃうわ。」

好信「何かあっても、私が監視者としての立場でいくらでも揉み消してあげるから、やりたい放題生きなさいよ。」

PL4:やりたい放題できるよう見守る…監視だな!
PL3:もうひとりが…もうとりがちゃんとしてくれるはず…と思ったけど純愛ロイス…。
PL2:そもそもPC2に監視に押し付けてるしな。
PL4:支部長の人選大丈夫…?
PL2:多分PC2は昴だからこそ監視者の任務を受けてるだけだし…。
PL5:まあかといってもモブに任せるわけにはいかないでしょう。

:「ふふ、いいの?そんなことして。」

:「じゃあ好信の言う通り、やりたい事全部やってみよっかなー。」
「永見 昴ができなかったことも…ね。」

:「まずは、高校よねー!友達作ってー、勉強もしてー、帰りにタピオカとか食べちゃってー…。」

PL2:あかり「…帰り道にタピオカの店寄らなきゃ…(使命感)」

「それから…恋なんかもして。」

好信:微笑んで頷く。

:「私、好きなように生きる。」
「お父さんと、それから…永見 昴の分までね!」

好信:「その2人の事もね、重く感じたらいつでも置いてきゃいいのよ。」
好信「道は前にしかないんだから。」

:「あーやっぱり!絶対そう言うと思った。」

「…でもね。私はちゃんと2人を背負って生きていくって決めたの。」
「それも私のしたいことだから!それは変わらないよ、この先もね。」

好信:「今はそれでいいんじゃない?」
好信:「もし迷った時は私の背中を探せばいいのよ。」

好信「私は止まらないから。」

:「…ありがと。」

昴のスマホトーザサーレタドアーノムーコーニーアータラシイナニーカーガマッテイテー

:「あ、あかりからだ!これからタピオカ飲みに行こうだって!」

PL4:裏でこっそり会話聞いておったな…。
PL2:イージーエフェクト《ウサギの耳》
《ウサギの耳》
聴覚の指向性を高め、10km先に落ちた針の音も聞くことが可能になるイージーエフェクト。
監視者としての立場を考えても使用目的はともかくその後の行動はバレたら怒られるかもしれない。
PL4:ストーk…監視者…?

:「好信も一緒に来なよ!」

好信:「私は嫌よ。甘過ぎるのよね、あれ。」

PL2:前飲んだけど結構甘いのよね(経験者)
PL4:台湾のが安くておっきくておいしかったゾ。
PL2:そりゃ本場は強いわな。
PL5:そういえばタピオカ専門店には行ったことないですね。

:「今あたしのしたいことは、あんたとタピオカを飲むことなの!」
:「やりたいことやれって言ったの、好信なんだから強制連行よ!」

好信:「そうね…。」

好信「でも甘いものをいただくなら…。」
好信不意に昴の肩を抱き寄せる。

好信「これくらいのがいいかしら。」

好信一瞬触れる程度に唇を重ねる。

好信「ごちそうさま。私はもうお腹いっぱいだから、タピオカは2人でどうぞ。」

PL4:あっ!やった!やったぞ!!あいつやりおった!!
PL2:これは《光の裁き》案件。
※《光の裁き》
敵の周囲を光で埋め尽くし、攻撃にダイス数増加と回避不能を付与する対決エフェクト。
間違っても私怨で使うようなエフェクトではない。

思い切りPC1の頬をグーパン!

「バカ!アホ!」

「初めてだったんだよ!?もう知らない!」

PL2:グーパンは残当。
PL4ご褒美にご褒美とかずるくない???
PL2:ずるいですねぇ…役得かな?
PL5:これ多分監視役のチェンジを要求されますね…。

好信「あら。」

好信「永見。」

「なによ!?」

PL3:「永見。」って真剣な顔で呼んだあとにとんでもないこと言い出すの毎度笑ってしまう。

好信「こっちも初めてよ。」

「うっさい!そんなのどうでもいいよ!!!」

GM:怒りからか、それとも別の何かなのか、彼女は真っ赤になって立ち去る。

PL4:ああああああ!!!くああああああ!!!好き。
PL3:好き。
PL2:個人的には好きやな。PC2はブチギレだけど。
PL4:初タピオカはあかりちゃんがもらえるんやから…落ち着いて…。

好信:背中が消えるまでその場を動かずに見守る。

好信「これでも思いっきり値引きしてあげたのよ。」

好信「とーざさーれたどあーのむーこうにー。」(オクターブ下)

好信「あーたらしいなにーかーがまっていてー。」(オクターブ下)

好信「(永見、一個だけ嘘ついて悪いわね。)」

好信「きっとーきーっとーってーぼくーをうーごかーしてる。」(オクターブ下)

好信「(キス『は』初めてじゃないのよ。)」

:それなあああ初めてじゃねえのなあああ!!!
PL2:最初にやったんだよなぁ…。
PL3:本当にね…。
PL2:キスで上機嫌は一応童貞ムーブかな?
PL1:昴のキスへの反応が良かったんでしょ(適当)
PL2:この発言だけ聞いたら経験者の発言なんだよな
PL3:経験2人といえば2人だから…。
PL1これはダブルクロス、(乙女の純潔への)裏切りの物語や。
PL2:誰が上手いことを(ry
PL1:存分に主人公させてもらった。感謝しかない。

好信:上機嫌で歌いながら、行き先を変更しウィンドウショッピングへと繰り出す。

好信「いいこーとばーかりーでーはーないさー。」(オクターブ下)

好信「でーもつーぎのーとびーらーをのっくしたーい。」(オクターブ下)

好信「もっとーおおきなはーずのーじぶーんをさがす。」(オクターブ下)

好信「おわーりなーきたーび。」(オクターブ下)

GM:PC1はいつもの日常に戻っていく。
GM:でもそれは、この物語が始まる前とは少し違った日常かもしれない…。

三年前、一人の少女が死んだ。

しかし、一人の少女が生を得た。

彼女の存在は紛れもなく真実であり、

彼女の思いもまた本物なのだ。

ダブルクロス The 3rd Edition『Truth or Fiction』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。


GM:いやーほんとみんなお疲れ様!

GM:シナリオはここまでだけど、おまけにアフタープレイの様子をどうぞ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2020年11月14日 17:33