生年月日 |
遠古代(詳細不明) |
年齢 |
不明 共立公暦1000年時点. |
出生地 |
セトルラーム朝ロフィルナ王国 現:レミソルト朝ロフィルナ王国 |
人種 |
ロフィルナ人 |
所属組織 |
なし |
職業 |
傭兵 |
異名 |
神殺しのカルダスト 不滅の牙狼騎士 常怒の生き証人
|
概要
カルダスト・ヴィ・ファグレート=クルノイヴァスは、遠古代のセトルラーム朝ロフィルナ王国に生まれ、数千年にわたって戦場を駆け抜けてきた不老化の戦士である。古代ロフィルナの魔導戦槍「ファグノルヴェイン」に宿る神秘的な力により、肉体は老いを知らず、今日でも遠古代の強者としての力を保ち続けている。ロフィルナの「常怒の国」として知られる苛烈な精神と誇りを体現する彼は、数多くの戦争でその名を轟かせ、ロフィルナの歴史そのものを生き証人として刻んできた。彼の生涯は、ロフィルナの栄光と堕落を映し出す鏡でもある。中近代初期における
星間文明統一機構統治下での抵抗、後の「
新秩序世界大戦」における特殊部隊構成員としての活躍、そして共立公暦590年の「
転移者星間戦争(DFPH:Dooram Fea vi Parderannam Helfilistaliam)」における壮絶な戦歴がそれを物語る。特に転移者星間戦争(DFPH)では、
ロフィルナ王国軍の兵士として目覚ましい戦果を挙げたが、同軍の非道な狼藉を止めたことで「裏切り者」の烙印を押され、追われる身となった。同1000年現在、カルダストは
闘争競技(フェアリア)の裏ランカーとして星系を渡り歩きつつ、転移者や難民を搾取する勢力に立ち向かう義侠的な行動を見せている。ロフィルナが
文明共立機構から準備指定レベル4を受け、崩壊の危機に瀕する中、彼は故郷の行く末を見守りつつ、いずれ決着をつける覚悟を秘めている。
来歴
遠古代:誕生と不老化の獲得
カルダストは、
古の魔王が倒されてから数千年後、斜陽のセトルラーム王朝と呼ばれる遠古代に生まれた。この時代、ロフィルナは大陸内での豪族間の争いが絶えない混沌とした社会だった。彼は辺境の貧しい農村で生まれ、幼少期から暴力と生存競争の中で育った。家族は豪族の略奪で失われ、10代で剣と槍を手に戦士としての道を歩み始めた。その勇猛さと冷徹な戦いぶりは、若くして地元の豪族内で名を知られるほどだった。遠古代末期、彼は最大の転機を迎える。当時、ロフィルナ最大の軍閥「ヴァルグレイト公国」と敵対する「ゴルクス派」の大規模な戦闘に参加し、同派の祭司長を討ち取った。この戦いで、祭司長が死に際に発動させた魔導儀式に巻き込まれ、古代ロフィルナの神ゲザッセルの力が宿る「ファグノルヴェイン」を手に入れた。この槍は彼の肉体を不老化に変え、数千年にわたる戦士としての運命を課した。以後、カルダストはロフィルナの歴史を生き抜き、その変遷を冷徹な目で見つめ続けた。彼の不老化は、ロフィルナの戦士文化と神秘主義が交錯する遠古代の象徴でもある。
中近代初期:宇宙進出期と星間機構の占領
中近代の初期(宇宙新暦150年代)、ロフィルナは宇宙進出を果たそうと試み、星間文明への第一歩を踏み出した。しかし、ツォルマリア人による侵略を受け、
星間文明統一機構の占領下に置かれた。この時、カルダストは既に数千年の戦歴を持つ戦士として、ロフィルナの抵抗運動の中心にいた。彼は山岳地帯や森林を拠点にゲリラ戦を展開し、ツォルマリアのキメラ部隊に対して果敢に立ち向かった。特に、占領軍の補給線を断つ奇襲作戦では、ファグノルヴェインの炎で敵の装甲車を焼き払い、民衆に「不滅の牙狼騎士」の名を印象づけた。占領軍との戦いは苛烈を極め、カルダストは何度も死線をくぐり抜けた。ある戦闘では、敵の包囲網を突破する際、ファグノルヴェインで数十の敵兵を薙ぎ払い、血と炎に染まった姿で味方を鼓舞した。しかし、星間機構の圧倒的な軍事力と統治技術の前に抵抗は限界を迎えた。彼は一度捕らえられ、ツォルマリアの強制労働施設に送られたが、不老化の肉体を頼りに過酷な環境を耐え抜き、数世紀後に脱走。占領下のロフィルナで地下活動を続け、抵抗の火を細々と守った。この時期、彼は自らの不老化を隠し、目立たぬよう生き延びる術を身につけた。
中近代中期~後期:新秩序世界大戦
宇宙新暦1200年代、ロフィルナは星間機構からの独立を果たし、新生
ロフィルナ王国(エルク朝)として再興した。カルダストは兵士として戦場に復帰し、後に勃発した「新秩序世界大戦(
セクター・イドゥニア大戦)」に参加した。この戦争は、世界の新秩序を巡るツォルマリア系列諸国との星間規模の総力戦であり、ロフィルナの存亡をかけた戦いだった。―――更に数責任世紀を経た頃、カルダストはレミソルト朝ロフィルナ軍の援護として再来。数千年の経験を活かしながら敵の防衛線を突破する活躍を見せた。特に、
ユミル・イドゥアム連合帝国の戦略拠点「クラグモア要塞」攻略戦では、単身で敵陣に突入し、ファグノルヴェインを手に数千の敵兵を薙ぎ払った。彼は要塞の防衛塔を炎で焼き崩し、ロフィルナ軍の進撃路を切り開いた。この戦功で「不滅の牙狼騎士」の名が周辺星系に伝わり、彼の存在はロフィルナの戦士たちに勇気を与えた。しかし、戦争の結果、ロフィルナの大地は異形のキメラが徘徊する荒廃した姿に変わり、カルダストは勝利の裏にある国の疲弊と堕落に深い失望を抱いた。彼はこの時、ロフィルナの精神が失われつつあることを痛感し、戦士としての道をさらに孤独に進む決意を固めた。
共立公暦590年:転移者星間戦争(DFPH)
共立公暦590年に「
転移者星間戦争(DFPH)」が勃発。
ラヴァンジェ諸侯連合体政府と転移者革命軍「
アリス・インテンション(AIn)」の衝突に、ロフィルナ王国は
heldoの一員として参戦した。カルダストはロフィルナ王国軍の一正規兵として送り込まれ、数千年の戦歴を持つ「歴史の刃」として重用された。「シアップ上空の戦い」(1月23日)では、人型機動兵器ヴェルグリーズを駆り、AInの鹵獲艦隊を単独で翻弄。高速で艦隊間を飛び回り、炎をまとった巨槍ファグノルヴェインで敵艦を次々と撃破し、ラヴァンジェ軍の宇宙港奪還を支えた。この戦いで彼は、敵艦の司令官が絶望的な叫びを上げる中、冷徹に任務を完遂した。「四月攻勢」(4月8日)では、さらに壮絶な戦果を挙げた。ロフィルナ宇宙艦隊の3km級戦闘母艦がAInの反撃に苦戦する中、カルダストはヴェルグリーズで単身突入。母艦の装甲をファグノルヴェインの一撃で貫き、内部で爆発を誘発して撃沈した。この戦功は「神殺しのカルダスト」の異名を星系中に轟かせ、敵味方を問わず彼の名を畏怖の対象とした。彼の戦闘は、まるで古代の神話が現代に蘇ったかのような迫力を持ち、ロフィルナ軍の士気を一時的に高めた。しかし、翌4月9日、彼の運命は大きく変わる。ロフィルナ軍大佐ディース・ヴィ・ティラストが捕虜虐殺と難民キャンプへの無差別攻撃を命じた際、カルダストはこれに激しく反発した。「ロフィルナの誇りは闘争に宿るが、無垢な者を屠るのは蛮行だ」と叫び、大佐の命令を無視。自らティラスト派の兵士数十名をファグノルヴェインで薙ぎ払い、捕虜と難民を平和維持軍に引き渡した。彼は血に染まった槍を手に、難民たちの怯えた目を見つめながら、「これが俺の戦いだ」と呟いた。この行動はロフィルナ軍の規律を乱す「裏切り」と見なされ、コックス大宰相直々の命令で追放が決定。カルダストは「国家の敵」として賞金首となり、ロフィルナから追われる身となった。
共立公暦1000年:追われる身として
国を追われたカルダストは、星系を渡り歩く孤独な傭兵として生きる道を選んだ。
転移者星間戦争(DFPH)の後、彼はロフィルナの堕落に深い失望を抱きつつも、その歴史と精神への執着を捨てきれなかった。追放直後、彼はロフィルナの追跡を逃れるため、イドゥニア星系の辺境へと身を隠した。当初は目立たぬよう活動を控えていたが、DFPHでの経験が彼の心を離さず、転移者や難民を搾取する勢力への義侠的な介入を始めた。シアップの難民キャンプで出会った生存者たちの窮状が、彼の行動を駆り立てた。この時期、ロフィルナ政府は彼を「神への冒涜者」「王国の汚点」と糾弾し、抹殺を試みた。ティラスト派の刺客が初めて彼を襲った際、カルダストはファグノルヴェインで応戦し、刺客団を全滅させた。彼は「ゲザッセルの名を汚す者に神の加護はない」と吐き捨て、刺客の装備を戦場に残して立ち去った。この事件は、彼がロフィルナに与えた最初の警告となり、裏社会での彼の名を一層高めた。共立公暦1000年が近づくにつれ、彼は
闘争競技(フェアリア)の裏ランカーとしての地位を築き始めたが、それはまだ初期段階であり、彼の戦闘力と不老化の肉体が噂として広まりつつあった。カルダストは、ロフィルナが
文明共立機構から準備指定レベル4を受け、内戦の危機に瀕するのを遠くから知った。
アリウス女大公の理想主義と
コックス大宰相の権力欲が衝突する現状を聞き、彼はロフィルナの歴史に決着をつける決意を固め始めた。追われる身としての孤独な旅路の中で、彼は自らの使命を模索し、故郷への帰還を静かに計画し始めた。
現在の状況
共立公暦1000年、ロフィルナは
文明共立機構から準備指定レベル4を受け、内戦と崩壊の瀬戸際に立たされている。カルダストはイドゥニア星系の辺境で活動し、
闘争競技の裏ランカーとして名を馳せている。彼の試合は観衆を熱狂させる一方、裏社会では「不滅の狼騎士」として恐れられ、多くの挑戦者が彼に挑んでは敗れている。ある試合では、対戦相手の新型機動兵器をファグノルヴェインの一撃で両断し、観客席に炎の槍を突き立てて静寂を強いた。観衆はその圧倒的な存在感に息を呑み、彼の名は星系に響き渡った。別の試合では、ヴェルグリーズを駆り、複数の敵を同時に相手取り、炎の嵐で戦場を焼き尽くした。この勝利で、彼は裏ランカーの頂点に君臨する存在となった。ロフィルナ政府からの追っ手は絶えない。ティラスト派の精鋭部隊が彼を包囲した際、カルダストはヴェルグリーズで一瞬にして陣形を崩し、刺客の首領をファグノルヴェインで串刺しにした。「ゲザッセルの名を汚す者には死を」と呟き、その冷徹な眼差しは刺客たちに恐怖を植え付けた。彼は首領の装備を戦場に残し、ロフィルナ政府への警告とした。最近では、コックス大宰相が直々に雇った傭兵団が彼を襲撃したが、カルダストは夜闇の中で奇襲を逆手に取り、団長の首を観衆の前で晒した。この戦いは、闘争競技の観客にも彼の復讐心を見せつける結果となった。
カルダストは
闘争競技で稼いだ莫大な賞金の一部を転移者支援に回している。DFPHで出会ったシアップの難民たちの苦境を忘れられず、彼は定期的に難民キャンプを訪れ、食料や医療品を運び込む。ある夜、ラマーシャのキャンプを襲った傭兵団を壊滅させ、生存者に金を渡して立ち去った。難民の一人は「彼は神か悪魔か」と呟き、別の者は「我々のために戦ってくれる」と涙を流した。彼の行動は義侠心を超え、DFPHで果たせなかった誓いを果たす執念に近い。最近、彼はシアップの子供たちから「狼のおじさん」と呼ばれ、不器用ながら笑みを浮かべたという。事実上、内戦状態と評しても過言ではないロフィルナの現状を、カルダストは遠くから見つめている。アリウスは彼を「ロフィルナの失われた誇りの象徴」と見なし、密かに使者を送って接触を試みた。使者が「我々に力を貸してほしい」と懇願した時、彼は「理想は血で汚れる」と冷たく言い放ち、去らせた。一方、コックスは「危険な反逆者」として抹殺を目論み、ティラスト派に高額の報酬を約束して彼の首を狙わせている。コックスの刺客が彼に挑んだ際、カルダストは「権力は俺を縛れん」と一喝し、刺客を炎で焼き尽くした。彼はどちらにも与しない中立の立場を貫くが、心の奥底でロフィルナの歴史に終止符を打つ役割を自らに課している。「この国は俺を生んだ。そして俺を裏切った。だが、俺がこの手で終わらせてやる。それが最後の務めだ」と静かに語る彼の声には、決意と哀しみが混じっている。イドゥニア諸国の紛争が最終局面を迎える中、彼は星々の闇の中でファグノルヴェインを手に持つ。その瞳には、ロフィルナの終焉を見届ける覚悟が宿っている。彼の帰還が崩壊を加速させるのか、新たな秩序をもたらすのか、それは誰にも予測できない。彼の存在は、ロフィルナの混沌に一石を投じ、星系全体に波紋を広げる可能性を秘めている。
人物
カルダストは寡黙で、古代の戦士らしい厳格さと威厳を漂わせる男だ。戦場では冷酷無比だが、転移者星間戦争(DFPH)で捕虜と難民を救ったように、無垢な者への攻撃を許さない強い正義感を持つ。数千年の経験からくる深い洞察力と、ロフィルナ人特有の荒々しさが共存し、彼の言葉には皮肉と諦観が滲む。長い生涯で幾度も裏切りを経験したため他人を信じにくいが、信念を貫く者には深い敬意を示す。彼の眼差しには、ロフィルナの栄光と堕落を重ね見た者の重みが宿り、時に遠くを見つめるその瞳は、歴史の重圧に耐える孤独を物語っている。彼の性格は、ロフィルナの「常怒の国」の精神を色濃く反映している。怒りを内に秘め、戦場ではそれを爆発させるが、無駄な暴力には嫌悪感を示す。DFPHでのティラスト大佐との対立は、彼の内なる葛藤を象徴する出来事だった。大佐の蛮行を止めた時、彼は自らの手で血を流しながらも、どこか救われたような表情を浮かべたという。それは、ロフィルナの堕落に抗う彼の意志の表れであり、彼の荒々しさの中に潜む人間性が垣間見えた瞬間だった。彼は仲間を持たず、孤独を好むが、その孤独は自ら選んだものではなく、数千年の歴史が彼に強いたものだ。
信念
「戦士は闘争に生き、名誉に死ぬ。だが、無意味な血は神をも穢す」この信念は、ロフィルナのゲザッセルの教えに根ざしつつ、数千年の戦場で磨かれたものだ。転移者星間戦争(DFPH)での行動は、彼がロフィルナの誇りを守ろうとした証であり、無差別な暴力に堕した故郷への失望と愛情が混在している。彼にとって戦うことは魂を燃やす行為だが、その目的を見失ったロフィルナ軍の蛮行を許せず、自らの手で正そうとした。その結果として追われる身となった今も、彼の信念は揺らいでいない。カルダストは、ロフィルナの歴史に対する深い責任感を抱いている。遠古代の純粋な闘争心、中近代の星間戦争での犠牲、そして現代の混沌と堕落――彼はこれら全てを背負い、ロフィルナの精神が完全に失われる前に、何らかの形で決着をつけたいと考えている。彼の信念は単なる戦士の誇りではなく、数千年の歴史を生き抜いた者としての使命感に裏打ちされている。彼はロフィルナを愛しつつも、その堕落を憎み、自らがその歴史の終幕を担う覚悟を持っている。
戦闘能力と装備
カルダストの戦闘能力は、数千年の戦歴に裏打ちされた超人的なものだ。あらゆる戦術と武器に精通し、特に近接戦闘で無類の強さを発揮する。魔導戦槍「ファグノルヴェイン」は古代ロフィルナの技術の結晶で、彼の意志に応じて炎を操り、敵の装甲を貫くだけでなく広範囲を焼き尽くす威力を持つ。転移者星間戦争(DFPH)では、この槍でティラスト派の兵士数十名を瞬時に制圧し、その恐るべき威力を証明した。槍の炎は彼の怒りを映すかのように燃え上がり、戦場で赤い軌跡を描く。その重さを感じさせない軽やかな動きは、数千年の鍛錬の賜物だ。機動兵器「ヴェルグリーズ」は、セトルラーム製の機体をカルダストが改造したもので、全高12m。ファグノルヴェインと連動する炎制御システムを搭載し、高速戦闘と防御力に優れる。DFPHの「四月攻勢」でロフィルナの3km級戦闘母艦が危機的状況に瀕した際、その機動性と破壊力が遺憾なく発揮された。彼はヴェルグリーズを操りながら、古代の騎士道と現代の技術を融合させた予測不能な戦法で敵を圧倒する。ただし、エネルギー消費が激しく、長時間戦闘では補給が課題となるため、カルダストは短時間で決着をつける戦術を好む。彼はこの弱点を逆手に取り、敵が油断した瞬間を突く狡猾さも持つ。彼の戦闘スタイルは、ロフィルナの「常怒」の精神を体現している。敵に一切の容赦を与えず、瞬時に勝負を決めるその姿は、まるで戦場を支配する狼のようだ。DFPHでの戦闘記録によれば、彼は敵の攻撃を意に介さず突進し、ヴェルグリーズの装甲が悲鳴を上げる中でも冷静に敵の急所を突いたという。この無謀さと計算された冷静さの両立が、彼を不敗の戦士たらしめている。彼の戦いは、単なる暴力ではなく、ロフィルナの誇りを体現する儀式でもある。
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最終更新:2025年08月29日 19:29