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作:PixAI
| 生年月日 |
遠古代(詳細不明) |
| 年齢 |
不明 共立公暦1000年時点. |
| 出生地 |
セトルラーム朝ロフィルナ王国 現:レミソルト朝ロフィルナ王国 |
| 人種 |
ロフィルナ人 |
| 所属組織 |
なし |
| 職業 |
傭兵 |
| 異名 |
神殺しのカルダスト 不滅の牙狼騎士 常怒の生き証人
|
概要
カルダスト・ヴィ・ファグレート=クルノイヴァスは、不老の身で戦場を渡り歩く古の戦士である。
魔導戦槍ファグノルヴェインを握った一戦を境に肉体の時間が留まり、数千年分の戦歴を積んだ状態で現在の暦に立った。
生国の戦列を離れた後は星系を移りながら、報酬と引き換えに槍を振るう日々を送っている。
自己紹介
カルダスト・ヴィ・ファグレート=クルノイヴァスだ。長い名だから、カルダストで構わん。……何を驚いている、年の数を訊きたいのだろう。俺も数えるのはやめた、指を折るより槍の柄に刻んだ傷を数えたほうが早いが、そちらも千を越えた頃に刻むのをやめたからな。……仕事の話をしよう。金を積め、行き先を告げろ、それで槍は動く。ただし断る依頼が二つある。子と病人へ刃を向ける話、それと投降した相手を並べて始末する話だ。持ち込んだ奴は依頼主の側から数えることになるぞ、覚えておけ。……故郷か。訊くなと言いたいところだが、隠すほどのものでもない。俺を鍛えて、俺を追った国だ。恨みはあるし、未練もある、どちらも槍の重さに換算して背負っている。若い連中はよく訊くのだ、生き飽きんのかと。飽きたさ、とうに飽きた。それでも朝が来れば腹は鳴るし、目の前で誰かが殺されかけていれば手が動く。この身体はそういう作りになってしまった。……さあ、酒でも飲め。俺の来し方より、お前が生きてきた年月のほうが濃いはずだ。
来歴
カルダストが最初に武器を握ったのは、
古の魔王が討たれてから数千年を経た大陸の辺境だった。生家は豪族の略奪で焼かれ、十代のうちには槍を携えて手勢の末端へ加わっている。戦場での働きが地元の軍閥へ通った頃、パリアグレイム公国と敵対するゴルクス派との大規模な戦闘へ投入された。敵方の祭司長を討ち取った際、討たれた側が最後に発動させた魔導儀式へ巻き込まれ、古代ロフィルナの神ゲザッセルの力を宿した魔導戦槍ファグノルヴェインが手元へ残った。槍を握った時点から肉体の老いが止まり、以後は数千年にわたって戦列を移り歩く身になっている。宇宙新暦150年代、生国が宇宙へ踏み出した直後にツォルマリア人の侵攻を受け、
星間文明統一機構の統治下に置かれた。カルダストは山岳の森林へ拠点を移して抵抗へ加わり、占領軍の補給線へ奇襲を重ねている。キメラ部隊と衝突した戦闘では槍の炎で装甲車を焼き払い、包囲の一角を破って味方の退路を作った。抵抗が続いた末に捕らえられ、強制労働施設で数世紀を過ごした後に脱走し、占領下の地下活動へ戻っている。老いの止まった身体が周囲へ知られる危うさから、人目を避けて名を替えながら暮らす習いを身につけた。宇宙新暦1200年代、
ロフィルナ王国がエルク朝として独立を回復すると、カルダストは正規の兵として戦列へ復した。
世界の新秩序を巡る総力戦、
新秩序世界大戦では
ユミル・イドゥアム連合帝国のクラグモア要塞攻略戦へ加わり、単身で敵陣へ突入して防衛塔を炎で崩し、進撃路を開いている。戦後の大地は異形のキメラが徘徊する荒地へ変わり、勝利の後に残った国の疲弊がカルダストの戦意へ影を落とした。数世紀を経た頃、レミソルト朝の軍の援護として戦線へ再来し、蓄えた経験で敵の防衛線を破る役を務めている。共立公暦590年に
転移者星間戦争(DFPH:Dooram Fea vi Parderannam Helfilistaliam)が起きると、生国は
ジェルビア星間条約同盟の一員として参戦し、カルダストも一正規兵として送り込まれた。1月23日のシアップ上空の戦いでは人型機動兵器ヴェルグリーズを駆り、
アリス・インテンション(AIn)の鹵獲艦隊へ単独で切り込み、
ラヴァンジェ諸侯連合体軍の宇宙港奪還へ先んじて艦列を崩している。4月8日の四月攻勢では、3km級戦闘母艦が反撃で押される戦域へ機体を出し、装甲を槍の一撃で貫いて内部から爆発を誘発し、撃沈へ持ち込んだ。翌9日、
ディース・ヴィ・ティラスト大佐が捕虜を処分し、難民集落へ無差別攻撃をかける命令を下すと、カルダストは実行を拒んでティラスト派の兵数十名を槍で薙ぎ払い、捕虜と難民を平和維持軍へ引き渡した。軍規を乱した行いは裏切りと見なされ、
コックス大宰相の命令で追放が決まり、賞金首の指定まで下っている。追放の後はイドゥニア星系の辺境へ身を移し、素性を隠したまま
闘争競技の裏ランカーとして戦績を重ねた。共立公暦1000年の時点で生国は
文明共立機構から準備指定レベル4を受け、カルダストは辺境の宿を拠点に情勢の報せを集めている。
人物
寡黙な物腰と古めかしい作法が、カルダストの平時の印象を作っている。用件を伝える言葉は短く、皮肉を一言だけ置いて口を閉じる場面が多い。数千年分の観察が言葉の底へ諦観を沈めており、意気込みを語る若い者へは相槌だけを返す。信を置く基準は明快で、掲げた信念を最後まで通した相手へ深い敬意を払う。裏切りへ幾度も遭った経験から、初対面の相手へ渡す情報は名と用件の範囲へ収めている。怒りを抱え続けることを美徳とする生国の気風が芯に残り、腹へ溜めた怒りを戦場でまとめて放つ扱い方をする。戦場を離れた場では声を張る機会が消え、宿の卓では黙って杯を傾けている。単独で寝食を済ませる暮らしが長く続き、共に戦った者の名を覚えたまま、その後の年月を一人で歩いてきた。故郷へ向ける感情は愛惜と憎悪が同時に居座る形で、堕落の進みを憎みながら誇りの回復を願っている。歴史の当事者として残った自覚から、生国の精神が消える前に決着へ関わる役を自らへ課している。時間の尺度が周囲の者と食い違うため、月の単位で語られた約束を年の単位で受け取る癖が抜けきらぬまま残っている。
戦闘能力
カルダストの戦い方は、間合いを詰めて槍の一撃で決める形を軸にしている。数千年の実戦で刀剣から火器までの扱いを覚え、地形の使い方と隊列の崩し方を体で記憶している。魔導戦槍ファグノルヴェインは古代ロフィルナの技術の産物で、握り手の意思へ応じて炎を吐く。装甲を貫く一点へ熱を集める使い方から、周囲を面で焼く使い方へ切り替わり、炎の濃さは握り手の気の高ぶりに従って変わる。柄の重量は人の膂力の目安を越えるものの、長い鍛錬で振りの軌道が体へ馴染み、穂先の速さは重量の印象から離れている。人型機動兵器ヴェルグリーズは、セトルラーム製の機体をカルダスト自身が改造した全高12mの一機である。槍の炎制御と連動する系を組み込み、加速性能を保ちながら装甲の厚みを確保している。動力の消費が速く、長い交戦では補給の段取りが先に尽きるため、短時間で勝敗を決める組み立てを好む。突入の場面では被弾を承知で直進し、装甲の軋む音の中で相手の急所を突く判断を保つ。古い騎士の作法へ機動兵器の運用を重ねた戦法を採るので、相手は次の一手を読み取る手掛かりを掴みかねる。老いの止まった身体が傷への怖れを薄めた結果、退避の頃合いが遅れる癖も残り、深傷を負ったまま戦域へ居続ける場面がある。相手が油断へ傾いた呼吸を音の切れ目から読み取り、間合いを一足で潰す手も使う。
語録
「戦士は闘争に生き、名誉に死ぬ、ただし意味を欠いた血は神の名まで汚す」
「名を訊くのは構わん、覚える約束はしかねるぞ、俺の頭は千年前の宿の匂いで満杯だ」
「痛みには慣れる、慣れた分だけ手当てが遅れるから、若いうちは大声で痛がっておけ」
「値切るのは構わんぞ、その分だけ俺は早く帰る、槍は預けた時間の長さで働く」
「旗の色を覚えるのは、とうにやめた、俺の頭に残っているのは旗の下で飯を分けた顔の並びだけでな」
「神の名を掲げて人を並べる奴が一番厄介でな、言い返す相手は天の側に座っている」
「酒の味は水と同じところへ落ち着いた、それでも注いでもらうのは、卓の向かいの話を聞く口実がほしいからだ」
「歴史を背負うと言えば聞こえは立派だが、実のところ荷を下ろせる場所を探して歩いているだけだ」
エピソード
- カルダストは闘争競技の賞金の一部を難民集落へ回しており、食料と薬を積んだ荷車を自ら押して辺境の宿場を巡っている。荷を狙った集団が道で待ち構えた際には槍の石突きだけで退け、折れた車輪の修理代を集団の懐から回収した。
- アリウス女大公の使者が辺境の宿へ現れ、協力の依頼を述べた際、カルダストは槍を壁へ立てたまま話を最後まで聞いた。返答を保留した形で使者を帰し、置いていかれた書状は翌朝の焚き付けへ回っている。
- 裏の興行で新型の機動兵器を持ち込んだ相手と立ち合い、初手の一撃で機体の胴を両断した。決着が速すぎて賭けの精算が揉め、興行主は以後カルダストの試合へ最低時間の規定を設けている。
- 宿を囲んだ刺客の一団を夜半に崩し、首領の装備だけを路上へ並べて立ち去った。装備の型式から差し向けた派閥の関与が露見し、追跡を指揮する将校が交代する運びとなった。
- 数千年前に自分が積んだ石垣を探して古い戦場跡を訪ねたところ、石は近くの家の土台へ組み込まれていた。家人が石垣の由来を土地の伝承として語ったため、カルダストは訂正を控えたまま礼を述べて立ち去った。
- 槍の炎制御の点検を頼んだ工房で、素材の年代が計器の目盛りから外れ、職人が計器を三度取り替えた。修理代の代わりに工房の看板の鉄枠を焼き直して据え、以後は来訪の順番を優先で回してもらっている。
- 名を上げる目当てで路上の立ち合いを挑んできた若手へ、石突きのみで応じて三合で終わらせた。相手が翌日も同じ場所へ立っていたため、朝の稽古の相手として時間を割く習いが生まれている。
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最終更新:2026年08月05日 02:12