レイヤーエフェクト
ディザリング効果

Dither/ディザリングエフェクトの解説:

レイヤー内に存在しているピクセルに等しくディザパターンを被せます。ディザパターンに使用するカラーは、単色または最大2色まで設定できます。
ピクセルアートの雰囲気をより演出するのに役立ちます。
  • レイヤーエフェクトなのでレイヤー内にピクセルがペイントされていなければ何も起こらない
  • ディザパターンは1パターンのみだが、後述の「ランダム」「カスタム」で変化をつけたりカスタマイズすることは可能
  • ディザエフェクトをプロジェクト内のレイヤーに追加した直後のディザカラーは透過色となっている。ディザカラーを追加した場合はその色を使用してディザパターンが描画される。ディザカラーを設定パネルから削除して指定カラーが存在しない場合は再び透過色によるディザが適用される。


ディザエフェクトの項目・設定方法

  • 効果オンオフ切り替えスイッチ:レイヤーエフェクト共通の機能。設定を保持したままエフェクトのオンオフを切り替えることができる。

  • レイヤーエフェクトの削除:こちらも共通の機能。外見は「閉じるボタン」のそれだが、これを押した瞬間に確認も警告もなしに管理パネルから削除される。手を入れに入れたエフェクト設定が消滅するので十分に注意を。
    • 削除した直後なら「Undo」で復活させることができるがアンドゥ可能履歴は20手とものすごく少ないのでこまめなプロジェクト保存(※save asのほう)をこころがけよう。

  • ディザカラーの追加:カラー設定ウィンドウが開いてディザカラーを指定できる。2つまでディザカラーを指定できる(上の画像では2枚目がディザカラーを2つ指定している状態)。
    • 解説の便宜上、左を第1カラー、右を第2カラーとここでは以降そう呼称する

  • ディザカラーの削除:すでにディザカラーが指定されていればそれを削除する。第1第2問わず、最後に設定してハイライト表示されているほうのディザカラーが削除される。

  • ディザリングのスタイル:ディザリングをかける際のパターン形式を以下の項目から選択できる。
    • 25%、37%、50%、63%、75%:ディザリングのパターン密度を数値で選べる。数値毎の見た目の違いは本ページ後半の作例を参照。
    • Random:均一均質ではない、ランダムなパターンのディザリングがかかる。
      • ランダムといっても「バラついた」という意味合いで、設定し直すたびにランダム抽選でディザが変化するといったことはない。
    • Custum:下の項目で読み込んだカスタムパターンを用いてディザリングをおこなう。
    • Choose Custom File:インポートウィンドウが開き、手持ちの画像をカスタムパターンとして読み込むことができる。対応フォーマットはPNGもしくはJPGの二つ。



ディザリングの設定値による見え方の違い
※違いがわかりやすいよう、下地にはグラデーションをペイントしている。
  • Progect Size: W480xH64 / Standard Pixel Art

単一色:「透過色」のディザカラーを指定した場合







単一色・「黒」をディザカラーに指定した場合







複数色をディザカラーに設定した場合
  • ディザカラー1:R255/G0/B0「赤色」
  • ディザカラー2:R0/G255/B255「水色」
※2色ディザの適用比率がわかりやすいようベースは白のベタ塗りにしている





  • サンプルでわかるように、2色ディザではディザカラー1(第1カラー)をディザカラー2(第2カラー)でメッシュ状に覆うように適用される。その際の比率がDitherStyleであり、%値が大きいほどディザカラー2で覆うメッシュの繊維の太さ・占める割合(ハッチング密度)が増加するディザ効果が得られる。
  • なお、2色ディザの適用時は第1カラーと第2カラーをドラッグで入れ替えることで適用比率を簡単にその場で逆転することができる(この例では赤色と水色)


カスタムディザパターンの適用例







ドット絵を制作する際には常につきまとう事柄だが、制作作業時と実際に配置表示したときには印象が違って見えるということがままあるので、プレビューウィンドウ等倍表示などをしっかり活用したい。

ウェブページにベタ貼りして表示させる場合と、Unityなどのツールの機能を用いてUIやウィンドウサイズに合わせて可変表示させるようなアプリ内での見え方、POPなどのようにプリントアウトして飾る場合など、シチュエーションは色々考えられるが、ディザ効果はとりわけ現物を確認してみないことにはなんともいえない性質のエフェクトなので注意が必要。
最終更新:2022年04月26日 07:38