レイヤーエフェクト
ミラーリング
Mirror / 「鏡像複写」の解説:
レイヤーに存在するピクセルに対する鏡像を投影描写します。鏡像は指定した基準によって対称位置に描画されますが、十分なスペースの空きピクセルが必要となります。
- レイヤーエフェクトなのでレイヤー内にピクセルがペイントされていなければ何も起こらない
- 「塗りつぶし」の項目でも触れたが、生み出される鏡像はレイヤーエフェクトによる投影で実体がない(対象グリッドにピクセルのペイント情報が乗らない)ため、見た目が閉じているように見えても実際は閉じていないため、塗りつぶすと色が流れ出るので注意
- これを避けたいのであれば鏡像作成後に「Bake Layer Resolution and Effects」を実行することでレイヤーをベイクして、エフェクトによって投影された見た目を実ピクセル化させればいい。
<ミラーリングの項目・設定方法>
エフェクトをかけたいレイヤーを選択している状態でレイヤータブ内「Add Effect」ボタンを押し、ドロップダウンリストから「Mirror」を選ぶと設定パネルが追加される。
効果オンオフ切り替えスイッチ:レイヤーエフェクト共通の機能。設定を保持したままエフェクトのオンオフを切り替えることができる。
レイヤーエフェクトの削除:こちらも共通の機能。外見は「閉じるボタン」のそれだが、これを押した瞬間に確認も警告もなしに管理パネルから削除されるので十分に注意を(削除した直後なら「Undo」で復活させることができる)。
Mirror From~:「鏡像投影指定」オリジナルからどういうふうに鏡像を投影するかを下記のいずれかから指定できる。Mirrorをかけたレイヤー上に現時点でペイントされている内容が一挙に投影されるので、いずれも投影先に十分な余白(空ピクセル)が必要。
- Document Left:ドキュメントを基準としてドキュメント左側にあるピクセルをグリッドフィールドの水平中央線を境にしたドキュメント右側に反転投影する
- Document Right:ドキュメントの右側にあるピクセルをドキュメント左側へ向かって判定投影する
- Document Top:ドキュメントを基準としてドキュメント上側にあるピクセルをグリッドフィールドの水平中央線を境にしたドキュメント下側に反転投影する
- Document Bottom:ドキュメントの下側にあるピクセルをドキュメント上側へ向かって判定投影するここの作例として登場させているミラーナイトの本体(オリジナル)は全て同一で「正位置/足元の影が右へ流れている」ドット絵
。MirrorFrom~だけを切り替えて撮影しているので、本体と鏡像のそれぞれの位置関係と見え方の差に注目すると違いがわかりやすいだろう。
- Document TopLeft:ドキュメントの左上にあるピクセルをドキュメントの右上/左下/右下の3方向へPixelmash独自のルールでそれぞれ反転投影させる
作例をみてもらうとわかるが、ドキュメント左上に位置させる本体を正とすると、
・右上→水平鏡像
・左下→垂直鏡像
・右下→水平・垂直鏡像(点対称鏡像)
がリアルタイムで同時に描画される。点対称鏡像だけを作成することはできない(ベイクしてから他の2つの鏡像を消去すればいいのだが)
- どう考えても「自力でタイルパーツを手描きタッチで制作するのに特化した」オプション。実際便利である。強制的に4分割した反転込みの図案になるけれども。万華鏡の如くにょきにょき鏡像ができる様は生配信受けもいいことだろう。
このwikiのどこかにしれっと置かれている禁じられた作例(Aspなんとかさんのそっくりさん)は…おっと誰か来たようだ
- 注)仕様上、このオプションを選択したレイヤー上での描画可能領域は強制的に四象限の左上域のみに限定される(Pixelmashが気を利かせてくれている)
- Layer Left:レイヤーが基準となり、レイヤーの左側にあるピクセルがレイヤーの中心座標を軸にレイヤーの右側に反転投影される
- レイヤーサイズが大きい・レイヤーを移動したなどの理由でドキュメント外にレイヤーがはみでている場合は表示範囲外になるので水平反転した先が見えなくなる可能性があることに注意
- Layer Right:レイヤーが基準となり、レイヤーの右側にあるピクセルがレイヤーの中心座標を軸にレイヤーの左側に反転投影される
- レイヤーが基準になる=レイヤーの現状がリアルタイムでミラーリングされる=ドキュメント外に位置する部分は非表示になる=見えている部分だけがレイヤーの中身だと判断されてなおかつリアルタイムでレイヤー内での投影位置指定に従ってミラーリングされるためにこうなる
- Layer Top:レイヤーが基準となり、レイヤーの上側にあるピクセルがレイヤーの中心座標を軸にレイヤーの下側に反転投影される
- Layer Bottom:レイヤーが基準となり、レイヤーの下側にあるピクセルがレイヤーの中心座標を軸にレイヤーの上側に反転投影される
- Layer TopLeft:レイヤーが基準となり、レイヤーの左上にあるピクセルがレイヤーの中心座標を軸にレイヤーの右上・左下・右下のそれぞれに一定のルール(DocumentTopLeftを参照)で反転投影される
より関連性がわかりやすいよう、ドキュメント/グリッドフィールド全体が映っているスクリーンショットにて解説する。
※バウンディングボックスとレイヤーサイズおよびその位置を示す水色の線に留意すること/グリッドフィールドとの相対的な位置関係に関わらず、ドキュメントの絶対左側に反転されているのがミソ
鏡像軸が直感的につかみやすいPhotoshopやIllustratorなどのミラーリングと異なり、Pixelmashの"mirror"は、ドキュメントかレイヤーでの絶対位置を基準に鏡像を作ろうとするので、すでに描画してある背景レイヤーに合うようオブジェクトと鏡像オブジェクトを後から配置しよう…というときなどは壮絶に使いづらい。必然的にレイヤー基準のオプションを多用しがちになるかと思うが、制作物によってはドキュメント基準のほうが助かるシチュエーションがあったりするのかもしれない。
初見殺しのような気しかしないが。
最終更新:2022年05月09日 00:17