レイヤーエフェクト
ドロップシャドウ効果

Drop Shadow/ドロップシャドウエフェクトの解説:

レイヤー内に存在しているピクセルに応じた形状の影を追加します。影を追加することで、ペイントで作成したオブジェクト自体に、それが背景に設置されていたり、または浮遊しているような、印象と存在感を与えることができます。
  • レイヤーエフェクトなのでレイヤー内にピクセルがペイントされていなければ何も起こらない
  • シンプルながら効果的で、非常に使い勝手のよい、みんなだいすきドロップシャドウ。Pixelmashでドロップシャドウをつけると影もペイント内容の解像度に等しいピクセルで描画されるので、とても美しい(マッチングがすばらしい)。

ドロップシャドウの項目・設定方法
エフェクトをかけたいレイヤーを選択している状態でレイヤータブ内「Add Effect」ボタンを押し、ドロップダウンリストから「DropShadow」を選ぶと設定パネルが追加される。

  • 効果オンオフ切り替えスイッチ:レイヤーエフェクト共通の機能。設定を保持したままエフェクトのオンオフを切り替えることができる。

  • レイヤーエフェクトの削除:こちらも共通の機能。外見は「閉じるボタン」のそれだが、これを押した瞬間に確認も警告もなしに管理パネルから削除されるので十分に注意を(削除した直後なら「Undo」で復活させることができる)。

  • 影のベースカラー:付与する影のベースカラーを設定できる。初期設定は黒(#000000)。

  • Direction:「影の方向」。ジョグシャトルのような外観のインターフェースで影が落ちる方向を指定できる。

  • Distance:「影の距離」。本体から影をどれだけ(何ピクセル)離すかを数値で設定できる。
    • 影のサイズ自体は変更できず、本体の形状と全く同一なので「0」にするとドロップシャドウは完全に本体と重なって全く見えないことになる。
    • 影のサイズを変更できないため、影の距離を離しすぎると不自然な印象のほうが強くなりがちなので注意が必要(上空を飛行する戦闘機の影が遠く離れた地面に同サイズで描かれるとゲームのつくりによっては違和感が生じるなど)
      • あえて逆手にとってポップなデザインとして活用するケースももちろんアリ



  • Soft Radius:「影のソフト半径」。ドロップシャドウのほんわり具合(語彙力)を調整できる。ソフトな影をおとしたり、はっきりくっきりシャープな影をおとしたり。
    • 後述の「影自体の透明度」と個別でほんわり具合に影響するのでそれぞれを設定しているときはほんわりの掛け合わせの調節には注意が必要(だから語彙力)
    • この数値でドロップシャドウを本体よりも大きくすることはできる。ほんわりするけど。
      • 影自体の透明度を濃くする方向で相殺をはかることはできる。



  • Divisons:「影の分割数」。ドロップシャドウを表現・構成する暗さのレベルを何段階にするかをスライダーでおおまかに調整できる。
    • 前述のSoftRadiusが1以上の値であることが必要。0だと最も暗いシャドウ1階調のベタ塗りでしか表現されないため。
    • SoftRadiusの値によってこのDivisionsスライダーが連動する。最小値(スライダー左端)は1であり、最大値(スライダー右端)はSoftRadiusで設定した数値となる。その範囲のなかで階調表現を何段階にするかを決められる。
    • 影の透明度の設定次第では効果を実感できないので注意。

  • Opacity:「影の透明度」。ドロップシャドウの透明度をスライダーで調整できる。スライダー位置の左側が薄く、右だと濃くなる。

  • Shadow Only:「影のみ表示」。本体部分のピクセルを非表示にして影だけの表示にする。



ドロップシャドウの適用例 ※今回の作例は名作ゲームのドット絵を再現しています

ただでさえ美味しそうなフルーツターゲットが、より存在感を増したような!ジューシー感がマシマシのような!危険を冒してでも回収しにいきたくなるような!!さすが名作!オジサンホイホイ!!





ドロップシャドウを適用するだけで、ピクセルアートがワクワクした雰囲気になるのは誰にも否定できないところ。むしろドット絵にドットでマッチングしたシャドウを簡単に付与できるので「シャドウ多用ダサイ」とか言われようが「関係ないね」と胸をはれそう。
デザインの一環として本体とシャドウの距離を離しすぎたりビビッドなカラーでポップなシャドウをつけたりする際にはさすがに注意が必要だが、やはりドロップシャドウは偉大。
最終更新:2022年05月13日 21:15