シーキングザゴールド - ウマムスタン連合共和国大統領府史料編纂局

概要

「私の名前はシーキングザゴールド　いずれ、世界へ羽ばたき、世界を獲る女よ」

ミスタープロスペクター氏族の元になったゴールドディガー商会の商会長ミスタープロスペクターの長女（102-164）おそらく次女に変更（118-86）
経営面や投資機会の判断に優れる母親の代理として、交渉の実務を担当。

「東西南北の各地から人を呼び込み、ハン国をこの大陸の中心地にする」（101-154）「この国を世界の先頭を突き進む強国へと変える」（101-158）といったサンデーサイレンスの方針に共感。共に世界を目指す同志として、協力する。

登場する際の画像はシーキングザパール

主な身分

• ゴールドディガー商会　次期商会長

作中の動向

...

建国期編で母親であるミスタープロスペクターに代わって、妹であるフォーティナイナーの返還交渉を行うため本編初登場(102-158)。

ゴールドディガー商会がフォーティナイナー返還を求めている本当の理由（金の新精錬法開発）を明かし、妹をホジェンドに戻せという要求を取り下げる代わりにサンデーサイレンス側に「恩」を売りつける（102-176）。
この提案はそもそもまだ金の新精錬法が確立できておらず、研究には多大なコストや時間がかかると見越して、その間に発生するコストをサンデーサイレンス側に押し付けるという思惑もあったのだが、アグネスレディーとフォーティナイナーという危険物同士が謎の化学反応を起こした結果、移住してから約二ヶ月で停滞していた新精錬法（青化法）の確立に成功するという関係者全員の想定を超える事態が発生。
想定していたコストの代わりに、ゴールドディガー商会保有の鉱山で新精錬法を試し、ノウハウ蓄積に協力するという条件でこの件は解決。

一方、その際にサンデーサイレンス側から提案された融資については貸金業としてシビアな目線で対応。
研究所、織物工場、練兵場を視察し、担保となるものがあるか値踏みする。
研究所では上記の金の新精錬法、織物工場では取り入れていた作業の分業化（103-25）、そして練兵場では砲の運搬に使用していた台車の改良された車輪（103-65）に注目するといった商人らしい目の付け所で融資に応じる。
だが、その際に提示された金額はサンデーサイレンス曰く「博打を打つこともできない」程の勢力規模に見合わない程度の少額であり、あわや交渉決裂かという場面に。
しかし、その金額はシーキングザゴールドが現在任された範囲で貸せる限度額（103-73）であり、彼女とすれば決して安く見積もったわけではない。その証拠に彼女は個人資産からサンデーサイレンスに追加融資を提案。なお、それを足してもこの時点のサンデーサイレンスにとっては物足りない額であったが、本命であったフォーティナイナーの残留交渉に成功したことと、シーキングザゴールドが身銭を切ってでも自身に投資して関係を繋ごうとしたことに納得。シルヴァーホークの助言もあって融資交渉は無事纏まった。

シルヴァーホーク「良い取引でした」

なお、シルヴァーホークがサンデーサイレンスの融資拡大要求にストップをかけたのは、合計額が以前までなら大金であり本命の交渉自体は成功裏に終わっている以上、これ以上揉めるべきではないという年長者としての助言…ではない。
真実は、西方への進出でロベルト商会が急拡大するサンデーサイレンスの事業に増資することが出来ない状況で、ゴールドディガー商会から多額の融資を受け事業の主導権をゴールドディガー商会に握られることを避けるためである（103-82）。
また、シーキングザゴールドが着目していた分業制に関しても彼女が同業他社からのヘッドハンティングに言及した際、雇用関係制度の見直しに言及するなど（103-33）水面下で静かな攻防を繰り返した。

サンデーサイレンスが玉座に就くと、コーカンド-ブハラ戦争でウマルカンド攻略に貢献した際の取引に従い母親のミスタープロスペクターが財務尚書に就任し、実務担当者としてサンデーサイレンスの税制改革に協力する（116-61）（アダム・スミスの4原則導入）（間接税の導入）。
その一方、税制改革を機能させるためにも徴税改革、貨幣改革の必要性に言及（116-68,70）。
サンデーサイレンスの提案した信用貨幣については興味を示し、検討はさせるものの時期尚早だと否定した。
また、シーキングザゴールドが次期商会長であることが言及された（116-96）。

作中人物との関係

サンデーサイレンス

同志。ともに世界を目指す意識の高さに共感している。
母が財務尚書に就任した後は財務官僚として税制改革に協力（116-61）。
その一方、統治者と商人という立場の違いから常に意見が一致するわけではない。

ミスタープロスペクター

母親。人遣いは上手いが、交渉は（本人基準で）下手だと思っている。