雲鸞(うんらん)はアキツ帝国海軍の航空母艦。元はウマムスタン海軍の外洋艦隊計画に基づきウマムスタンが所有するパールスの造船所で建造されたブルンクル級航空母艦の二番艦であった。
基本情報 | |
建造所 | レッドゴッド造船バンダレ・アッバース造船所 |
運用者 | ウマムスタン海軍→大アキツ帝国海軍 |
艦種 | 航空母艦 |
級名 | ブルンクル級 |
建造費 | |
母港 | バンダレ・アッバース→ |
艦歴 | |
計画 | 1939年度海軍造船計画 |
起工 | |
進水 | |
竣工 | 1942年初頭? |
引き渡し | 1942年6月頃 |
最期 | |
除籍 | |
要目 | |
基準排水量 | 22000t |
公試排水量 | |
満載排水量 | |
全長 | 231m |
歴史
アキツへの輸出から第二次ソロモン海戦
1942年8月以前にアキツ海軍に引き渡された。当初は天鸞とともに西方作戦に参加する予定であったが、ミッドウェーでの敗北のために作戦中止、シンガプーラで立ち往生していた。そこで天鸞の修理を待っていた搭乗員たちと共に練成訓練を開始、出番を待った。
1942年8月、ガダルカナル島攻略を担う一木支隊支援のため第三艦隊に合流、第二次ソロモン海戦に参加した。この戦いでは翔鶴、瑞鶴からなる第一航空戦隊、天鸞と共にワスプ、エンタープライズ、サラトガ攻撃に参加し、ワスプを撃沈、エンタープライズ、サラトガを中破させることに成功したものの、成果を出したのは主に瑞鶴隊であり大きな戦果は上げられなかった。
鸞輸送、再度のソロモン海戦
(天鸞、雲鸞で同様の内容)
陸奥を中心とした水上艦隊がヘンダーソン飛行場に突入、ダート軍に甚大な損害を負わせたもののダート軍の抵抗は激しくその後の陸軍による総攻撃は失敗した。これを受け大本営はガタルカナル島、引いてはヘンダーソン飛行場を制圧するために陸軍部隊増派を決定。約4000名をガタルカナル島へ送ることとなった。
陸奥を中心とした水上艦隊がヘンダーソン飛行場に突入、ダート軍に甚大な損害を負わせたもののダート軍の抵抗は激しくその後の陸軍による総攻撃は失敗した。これを受け大本営はガタルカナル島、引いてはヘンダーソン飛行場を制圧するために陸軍部隊増派を決定。約4000名をガタルカナル島へ送ることとなった。
輸送部隊護衛のため天鸞・雲鸞の二隻の空母が出撃することとなり、ガタルカナル島南東のエスピリトゥサント島から飛来する航空部隊の警戒を行いつつ輸送船団をガダルカナルまで到達させるものとした。第二次ソロモン海戦で低速の輸送船団が敵艦隊に発見されかけた反省から高速輸送船を用いた輸送も考えられたが、まだ数が少なく空母の護衛があれば問題ないだろうという判断で投入は見送られ、輸送船団は従来の低速輸送艦が使用されることとなった。輸送船の機関故障による立ち往生などのトラブルに見舞われながらも無事に9月18日早朝、ガタルカナル島にアキツ陸軍部隊約4000名が無傷で上陸した。少数ながら重火器を装備してた援軍を合わせて陸軍はヘンダーソン飛行場への総攻撃を開始、激戦の末にアキツ陸軍が勝利し、ダート海兵隊はテナルー川東岸への撤退を余儀なくされた。ここにヘンダーソン飛行場、ルンガ飛行場はアキツの支配下に戻ることとなった。
この頃、太平洋方面での損害を受けてダート海軍は練成を終えたばかりであったコンコード(ゾルクル)を太平洋に派遣、ホーネットともにソロモン方面に警戒のため進出していた。9月21日、ダート海兵隊の敗報を受け取ったダート海軍は直ちにヘンダーソン飛行場奪回及びアキツ空母撃破のため、空母ホーネットとコンコードを基幹とする艦隊をガタルカナル島沖に進出させることを決定。ここに再びソロモン海戦が勃発した。
艦載機同士の戦いはお互いに決定打を欠いた。あくまで輸送支援任務のためにソロモンに赴いていた天鸞・雲鸞艦隊は主に戦闘機を搭載しており、隙のない防空網でダート航空隊を寄せ付けなかった。第一次攻撃は二つの空母を同時攻撃、二次では天鸞を集中的に攻撃するなど戦術を変えたものの決定打にはならなかった。それはダート艦隊を狙ったアキツ艦隊も同じであり、攻撃機が少なかったアキツ軍もダート艦隊に有効打を与えることができず、13時にお互いを発見して始まった海戦は未だお互いに特に損害を与えることなく続いていた。