茨木童子
茨木童子(いばらきどうじ)は、日本の伝説に登場する鬼で、平安時代に京都を荒らし回ったとされる存在です。
彼は
酒呑童子の右腕的存在として知られ、しばしば「羅城門の鬼」と同一視されます。
出生と伝承
茨木童子の出生地にはいくつかの説があります。代表的なものには以下のようなものがあります:
- 摂津国水尾村説(現・大阪府茨木市)
- 茨木童子は16ヶ月の難産の末に生まれたときにはすでに歯が生え揃っており、生まれてすぐに歩き出したと伝えられています
- 母親はショックで亡くなり、父親は茨木村にある床屋の前に彼を捨てました
- 兵庫県尼崎市説
- ある百姓の家に生まれた男の子が恐ろしい姿だったため、茨木村に捨てられ、その後酒呑童子に拾われたという伝承もあります
茨木童子の物語
茨木童子は、
酒呑童子と共に大江山を拠点に活動し、京の
貴族の子女を誘拐するなどの悪行を働いていました。最終的には源頼光とその家臣たちによって酒呑童子一味は壊滅しましたが、茨木童子は逃げ延びたとされています]。
特に渡辺綱との因縁が深く、一条戻り橋で戦った際には腕を切り落とされるというエピソードが有名です。その後、綱の邸宅を訪れ腕を取り戻したという伝説もあります。
現代での影響
茨木市では、茨木童子は観光特任大使としても活用されており、市内には彼を
モチーフにした彫像や関連グッズが存在します。また、茨木童子は多くのフィクション作品にも登場し、そのユニークなキャラクター性は広く親しまれています。
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最終更新:2025年01月19日 02:04