徒手空拳
徒手空拳とは、武器や道具を持たず、素手で戦うことを指します。
概要
基本的な意味
- 1. 素手であること
- 「徒手」は「手に何も持たない」という意味で、「空拳」も「拳に何も持っていない」ことを示します
- この二つが組み合わさり、「武器や道具を持たず、素手で戦う」という意味になります
- 2. 比喩的な意味
- 転じて「資金や地位といった頼るものがなく、自分の力だけで挑む」という状況を指します
- 特に、困難な状況において自力で立ち向かう姿勢を表現する際に使われます
起源と背景
- この言葉は、武術や武道の背景に由来しています
- 特に空手では「徒手空拳」の精神が重視されており、武器を持たずに素手で戦うことが基本とされています
- 空手の歴史では、「唐手(とうて)」という言葉が「徒手空拳」の「空」に由来して「空手」となったとする説もあります
使用例と応用
- 日常会話や比喩
- 「徒手空拳で挑む」という表現は、資金や支援がない状況でも、自分の力だけで挑戦する姿勢を示します
- 例えば、新規事業を立ち上げる際や新しい環境に飛び込む際に使われます
- ポジティブなニュアンス
- この言葉には、無謀さではなく「勇気」や「挑戦心」を強調するポジティブな意味合いがあります
- 自己の力を信じて困難に立ち向かう姿勢を象徴します
類語と対義語
- 類語
- 「赤手空拳」「裸一貫」「丸腰」など、どれも頼るものがない状態を表す言葉です
- ただし「裸一貫」などは経済的な文脈で使われることが多いです
- 対義語
- 「準備万端」「用意周到」など、十分な準備や支援が整っている状態を指します
このように「徒手空拳」は、武術的な背景から生まれた言葉ですが、現在では比喩的にも広く使われ、挑戦する精神や独立心を表現する重要な概念となっています。
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最終更新:2024年12月14日 10:24