空手
空手は、日本の武道の一つであり、主に突きや蹴りなどの
打撃技を用いて戦う格闘技です。
空手は、15世紀に琉球王国(現在の沖縄)で発祥し、
中国武術の影響を受けながら発展しました。現在では、世界中で広く普及しており、
護身術やスポーツ競技としても人気があります。
空手の特徴
- 1. 徒手空拳
- 空手は「徒手空拳」、つまり武器を持たずに素手で戦うことを基本としています
- 主に拳や足を使った打撃技が中心ですが、投げ技や関節技も含まれます
- 2. 型(かた)と組手
- 空手には二つの主要な練習方法があります。
- 型: 一連の動作を一人で演じる練習法で、攻防の技術や体の動きを習得するために行います。型は伝統的な動きを忠実に再現し、精神修養や礼儀も重視されます
- 組手: 相手と対戦する実戦形式の練習法です。試合では、相手に打撃を当てる「フルコンタクト」と、寸止めで攻撃を止める「ノンコンタクト」の二つの形式があります
- 3. 礼節と精神修養
- 空手は単なる格闘技ではなく、礼節や精神修養を重視する武道です
- 「礼に始まり礼に終わる」という言葉が象徴するように、稽古や試合では常に相手への敬意が求められます
空手の歴史
- 空手は15世紀頃の琉球王国で発祥しました。当時、中国から伝わった武術「唐手(とうで)」と沖縄独自の武術「手(ティー)」が融合して発展したと言われています
- その後、明治時代に入ってから本土へ伝わり、1922年には船越義珍(ふなこし ぎちん)によって東京で初めて公開されました
- 20世紀後半には世界中に広まり、2020年東京オリンピックでは正式競技として採用されました
空手の流派
空手には多くの流派が存在し、それぞれ独自の特徴があります。代表的な流派には以下があります[1][4]。
- 1. 松濤館流(しょうとうかんりゅう)
- 船越義珍によって創設された流派で、最も多く学ばれている流派です
- 遠い間合いから一撃必殺を狙うスタイルが特徴です
- 2. 剛柔流(ごうじゅうりゅう)
- 宮城長順によって創設された流派で、中国南部の武術を取り入れた足運びや呼吸法が特徴です
- 守りを重視したスタイルで「守りの空手」とも呼ばれます
- 3. 糸東流(しとうりゅう)
- 摩文仁賢和によって創設された流派で、型や技が非常に豊富です
- 突きや蹴りだけでなく、投げ技や逆技も含まれる総合的なスタイルです
- 4. 和道流(わどうりゅう)
- 大塚博紀によって創設された流派で、柔術や剣術の要素も取り入れています
- 投げ技や関節技が多く含まれる点が特徴です
競技としての空手
空手はスポーツ競技としても発展しており、「組手」と「形」の2つの競技形式があります。
- 組手競技
- 実際に相手と対戦し、突きや蹴りなどを繰り出してポイントを競います
- ノンコンタクトルールが一般的ですが、一部ではフルコンタクトルールも採用されています
- 形競技
関連ページ
最終更新:2024年12月14日 10:24