グングニル

グングニル


グングニルは、北欧神話における主神オーディンが持つ伝説的な槍です。
この槍の名前は古ノルド語で「揺れ動くもの」を意味し、日本語では「グングニール」とも表記されます。


概要

特徴と能力
必中の槍
  • グングニルは投げれば必ず標的に命中し、投げた後は自動的に持ち主の手元に戻るとされています
ルーン文字
  • 槍の穂先にはルーン文字が刻まれており、これが槍の魔力を高めていると考えられています
  • このため、どんな鎧でも貫くことができると言われています
素材
  • 槍の柄はトネリコで作られているとされ、北欧神話において特別な意味を持つ素材です

起源と神話
グングニルは、ロキのいたずらがきっかけで生まれました。ロキが雷神トールの妻シフの髪を切ってしまい、その償いとして小人族(ドヴェルグ)の鍛冶師たちに頼んで作らせた宝物の一つです。この時、同時に作られたものには船スキーズブラズニルや他の神々の宝物も含まれます。
神話における役割
グングニルはオーディンの象徴的な武器として、北欧神話の様々な場面で重要な役割を果たします。特にラグナロク(神々と巨人族との最終戦争)では、オーディンがこの槍を持って戦場に赴きます。しかし最終的にはフェンリルという巨大な狼に飲み込まれてしまいます。

このように、グングニルは北欧神話において非常に強力で象徴的な武器であり、その魔力や歴史は多くの物語に影響を与えています。

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最終更新:2024年12月15日 18:56