レイス
レイス(Wraith)は、ヨーロッパ、特にスコットランドの伝承に基づく
アンデッドの一種で、ファンタジー作品やゲームなどにも頻繁に登場する存在です。
概要
レイスは単なる
幽霊とは異なり、その背景には魔術や魂の操作という独特な設定があります。
そのため、ファンタジー世界では非常に魅力的かつ恐ろしい存在として描かれることが多いです。
レイスの起源と特徴
- 起源
- レイスは、魔術師が幽体離脱や魂を操る術に失敗した結果、肉体と魂が分離し、そのまま変貌した存在とされています
- これにより、実体を持たない霊的な存在となります
- 外見
- 生前の姿をぼんやりと保ちながらも透き通った形状で現れることが多いです
- ローブをまとい、顔が見えないが目が光っているという描写もあります
- 性質
- 他のアンデッドと異なり、怨念を抱えているわけではなく、魔術の失敗による結果として存在している場合が多いです
- 一部のレイスは生前の知識を保持しており、魔法の研究を続けることもあります
- 魔法能力
- 元が魔術師であることから強力な魔法を操ることができます
- また、触れた相手の生命力を吸収する能力を持つ場合もあります
- 影響
- レイスによって殺された者は、新たなレイスとして蘇ることがあるため、その影響力は非常に強力です
- 行動パターン
- レイスは個体によって異なる行動を取ります
- 呪いをかけて不幸をもたらす者もいれば、人間を助ける親切なレイスも存在します
- 太陽光が弱点
- 吸血鬼と同様に太陽光に弱く、日の光を浴びると消滅してしまいます
- そのため、夜間に活動することが一般的です
- 物理攻撃への耐性
- 通常の武器ではダメージを与えることができず、魔力のこもった武器や特別な手段が必要です
- 文化的背景と登場作品
- レイスはスコットランドなどの伝承から派生し、多くのファンタジー作品で「実体のない死霊」として描かれます
- 特に『指輪物語』の「ナズグル」などが有名な例です
- ゲームやTRPG(『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『ソード・ワールドRPG』など)では、高位のアンデッドモンスターとして登場し、その強大な力や恐怖感から重要な敵役として扱われます
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最終更新:2025年01月11日 16:58