キムジナー
キムジナー、またはキジムナー(きじむなー)は、沖縄の伝承に登場する樹木の
精霊または
妖怪で、主にガジュマルの古木に住むとされています。
概要
キジムナーの特徴
- 外見
- 一般的に「赤髪の子ども」や「赤い顔の子ども」として描かれることが多いですが、地域によっては「全身毛だらけの長髪の大男」や「老人」、「若い女性」として語られることもあります
- 性格
- 基本的には人懐っこく、いたずら好きな性格です
- しかし、怒らせたり禁忌を破ったりすると恐ろしい報復を行うとされています
- 生活スタイル
- 人間と共存する妖怪として描かれ、人間の船に同乗して漁を助けたり、夕食時に火を借りに来たりするなど、「良き隣人」としての側面があります
好物と禁忌
- 好物
- 魚介類が大好物で、とりわけ魚の左目やグルクン(タカサゴ)の頭を好むとされています
- 嫌いなもの
- タコ、鶏、熱い鍋蓋、人間の屁などを極度に嫌うため、これらを使うことでキジムナーを追い払うことができるとされています
恩恵と報復
- 恩恵
- キジムナーと仲良くなると漁運が向上し、大漁をもたらすと言われています。また、一緒に暮らす家は繁栄するとされます
- 報復
- 住処であるガジュマルの木を切ったり燃やしたりすると、家畜を全滅させる、船を沈めるなど徹底的な仕返しを行うという伝承があります
キジムナーとの関わり方
- 遭遇方法
- 夜中に口笛を吹いたり、小麦粉で円を描いて呪文を唱えるなどの方法でキジムナーが現れると言われています
- 注意点
- キジムナーとの良好な関係を保つには、彼らの嫌いなものや禁忌行為を避けることが重要です
沖縄文化への影響
キジムナーは沖縄では非常に親しまれており、観光施設や土産品のキャラクターとしても登場しています。また、その伝承は
座敷童子など他地域の妖怪とも類似点があり、日本文化全体にも影響を与えています。
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最終更新:2025年01月13日 17:25