No | お約束の伏線 | 概要 | 伏線効果 | 作品例 | 説明 |
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1 | 最悪の出会い | 主人公とヒロインが最初に出会う際、 喧嘩や誤解など「最悪の印象」 を与える場面が描かれる |
後に二人が惹かれ合う展開との ギャップを生み出し、 物語全体のテンションを高める |
『10 Things I Hate About You』 |
初対面で反発し合う主人公たちが 次第に心を通わせていく |
『逃げるは恥だが 役に立つ』 |
雇用契約から始まる関係が 徐々に恋愛へと発展 | ||||
2 | 偶然の繋がり | 主人公とヒロインが実は過去にどこかで繋がっていた、 または共通点があることが後で判明する |
運命的な要素を強調し、 二人の関係性を深める |
『君に届け』 | 幼少期に交わした約束 |
作品多数 | 同じアイテム(ペンダント、本など)を 持っていることが後で判明する | ||||
3 | 勘違いによる混乱 | 主人公またはヒロインが相手について誤解し、 それによって珍妙な行動やすれ違いが生じる |
コメディ要素を強化しつつ (→勘違い系コメディ) 後で誤解が解けた際に 感情的なカタルシスを提供する |
『花ざかりの君たちへ』 | 男性だと思っていた相手が 実は女性だったと気づく展開 |
『プロポーズ大作戦』 | 勘違いから無駄な努力をする主人公の奮闘 | ||||
4 | 隠された秘密 (正体を隠した生活) |
ヒロインまたは主人公が抱える秘密 (貧乏、お金持ち、正体など)が 物語中盤やクライマックスで明らかになる |
秘密が明かされることで ドラマチックな展開や 感情的な衝突を生む |
『やまとなでしこ』 | 主人公が自分の貧乏さを隠して恋愛する展開 |
『スパイダーマン』 | 正体を隠していることで恋愛関係に影響が出る | ||||
5 | 偽りの関係 (秘密の契約関係) |
主人公とヒロインが偽装カップルや契約結婚など、 表向きだけの関係から始まり、本当の愛情に発展する |
最初は「偽り」だった関係性が 徐々に本物になる過程で 観客に期待感と緊張感を与える |
『The Proposal (あなたは私のムコになる)』 |
偽装婚約から本当の恋愛へ発展 |
『To All the Boys I've Loved Before』 |
偽装カップルから本当の恋愛へ | ||||
6 | ライバルとの 三角関係 |
主人公またはヒロインに別の恋愛対象(ライバル)が 現れることで物語が複雑化する |
誰と結ばれるかという緊張感を生み出し、 最終的な選択への期待感を高める |
『花より男子』 | 恋愛対象となる複数キャラクターとの葛藤 |
『トワイライト』 | 吸血鬼と狼男という 異なる種族間で揺れるヒロイン | ||||
7 | 小さな優しさや 気遣い |
主人公またはヒロインが 何気なく行った優しさや気遣いが、 後になって相手への好意として意識される |
キャラクター同士の感情変化を 自然に描写し、恋愛への進展を予感させる |
『僕の心のヤバいやつ』 | ヒロインの日常的なドジや弱さを 主人公が助けることで距離が縮まる |