作品例 | 状況 | 曖昧さと抜け穴 | 結果 |
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『魔法少女まどか☆マギカ』 | 魔法少女になる契約には「どんな願いでも叶う」 という魅力的な条件がありますが、 その代償(ソウルジェム化や魔女化) については説明されていません |
キュゥべえは「聞かれなかったから説明しなかった」 と主張し、契約内容の曖昧さを利用して 魔法少女たちを追い詰めます |
鹿目まどかは最終的に 「全ての魔女化を防ぐ」という願いによって システムそのものを書き換え、 このクィブル的状況を超越する形で解決します |
『チェンソーマン』 | 悪魔との契約では「力」を得る代わりに 大きな代償(身体機能や寿命など)を 支払う必要があります |
悪魔側は契約内容を厳密に解釈し、 人間側の意図とは異なる形で実行することがあります |
デンジはマキマとの最終決戦で彼女の能力 (認識されない相手には力が及ばない) という弱点を突き、 不意打ちで彼女を倒す逆転劇を演じます |
『ハンターハンター』 グリードアイランド編 |
グリードアイランドというゲーム内では 特定のルール(カード使用など)が存在し、 その中でプレイヤーたちは競い合います |
ゲンスルーはルールを悪用して、 (リスキーダイスを無関係の人間に振らせるなど) 目的を達成しようとします。 またゲンスルーとの戦いでは、 ゴンたちが落とし穴とカード化した岩という 環境要素と念能力を組み合わせて勝利します |
ゲーム内ルールと念能力の特性を 巧みに組み合わせた戦術で 勝利する展開はクィブル的です |
『ヴェニスの商人』 (シェイクスピア) |
シャイロックはアントーニオとの 契約文言「1ポンドの肉」を盾に 彼を追い詰めます |
ポーシャは「血を流してはならない」 という条件を付加することで シャイロックの要求自体を封じます |
契約文言そのものを 逆手に取ったポーシャの行動によって アントーニオは救われます |
『デスノート』 | デスノートには「名前を書かれた人間は死ぬ」 という明確なルールがありますが、 その使用方法には細かな条件や制限も存在します |
夜神月はデスノート所有権放棄 による記憶喪失という特性を利用し、 自分への疑惑から逃れる計画を実行しました。 また「名前を書かれる対象」の条件設定 によって複雑な計画も可能になります |
デスノートという道具自体が クィブル的状況として機能し、 それによって物語全体が展開されます |