ジャンル・作品 | 関連性 | 特徴・例 |
---|---|---|
追放もの | 主人公が社会や組織から追放されることで物語が始まり、 その後、新しい環境で力を蓄え、 自分の価値を証明する展開が多いです。 追放という挫折が「V字型アーク」の低迷部分に該当し、 その後の成功が上昇部分にあたります |
『盾の勇者の成り上がり』では、 主人公が冤罪で孤立するも、新たな仲間と共に成長し、 追放した者たちを見返す展開 (→ざまぁ展開) があります |
逆転劇 | 一度失敗や敗北を味わった主人公が、 知恵や努力で逆転を果たす物語は、 「V字型アーク」の典型です。 低迷からの復活と成功が読者に爽快感を与えます |
テレビ東京のドキュメンタリー番組制作の裏話など、 劣勢からアイデアで勝利するエピソードも 「逆転劇」として描かれています |
復讐劇 | 復讐劇では、主人公が一度大きな裏切りや損害を受けて低迷し、 その後復讐を遂げるために力を蓄える過程が描かれます。 復讐達成後の虚無感や新たな価値観への 目覚めも含めて「V字型アーク」に適合します |
『回復術士のやり直し』では、 主人公が虐待を受けた後、 時間を巻き戻して力を得て復讐する展開があります |
モンテ・クリスト伯 | アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』は、 「V字型アーク」の代表的な作品です。 主人公エドモン・ダンテスは無実の罪で投獄される というどん底から始まり、知識と財産を得て 復讐を遂げるまでに成長します |
孤立した環境(シャトー・ディフ)で力を蓄え、 復讐心を原動力として行動する点が 「V字型アーク」の典型的な構造です |
無能者が英雄になる | 主人公が最初は無能と見なされる状態から始まり、 その才能や努力によって英雄へと成長する物語は、 「V字型アーク」の構造そのものです。 一見役立たない才能が特定の環境で 発揮される点も特徴的です |
『無職転生』など異世界転生ものでは、 主人公が新しい環境で成長し、 自分の価値を証明します |
見下される | 主人公が周囲から軽視される状況からスタートし、 それに対抗して自分の実力や価値を示す物語も 「V字型アーク」に該当します。 見下されること自体が低迷部分となり、 その克服過程が上昇部分となります |
『盾の勇者』では、人々から見下されつつも、 信頼できる仲間との絆によって成長していきます |
孤立した環境で力を蓄え復讐する | 主人公が孤立した環境で試練に耐えながら力を蓄え、 その後復讐や目標達成に向かう展開は、 「V字型アーク」の典型的な形態です。 孤立期間は再生と変容の象徴として機能します |
『無限ガチャ』では、地下ダンジョンで 力を蓄えた主人公が 復活して逆襲する展開があります |