書生ことば

書生ことば

書生ことばの特徴

書生言葉は、明治時代に特有の役割語として発展しました。主に以下のような特徴があります:
1. 一人称: 「ぼく」や「わがはい」を多用します
2. 二人称: 「きみ」を多用するか、人名を呼び捨てにするか、「くん」付けで呼びます
3. 命令形: 「~たまえ」「~べし」などの表現を使います
4. 挨拶: 「失敬」という言葉を使います
5. 語彙: 文中に漢語や外来語を多く使用します

書生言葉の起源と変遷

  • 書生言葉は、標準語から男性語への流れの中で生まれました
  • 江戸時代の武家言葉を受け継いだ士族層の言葉に強い影響を受けています
  • 「~たまえ」という表現は、元々は尊敬語でしたが、江戸時代の武家層の男性語として取り入れられ、その後書生言葉に引き継がれました

書生言葉の位置づけと変化

  • 書生言葉は、男性版のお嬢様ことばとも言えるような位置づけでした
  • 時代とともに変化し、昭和のメディアでは「少年語」へと移り変わっていきました
  • 「ぼく」という一人称は、「書生語」から「上司語」を経て「少年語」へと変化し、最終的に弱い男性性を示す代名詞になりました

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最終更新:2024年12月25日 19:29