マキャベリアニズム

マキャベリアニズム


マキャベリアニズムとは、ダークトライアドの1つで、他者を操作し利用する傾向が強い性格特性を指します。
この用語は、イタリアの政治思想家ニコロ・マキャベリの名前に由来しています。


主な特徴

1. 自己中心的な性格
  • 自分の利益を最優先し、他者の感情や立場を考慮しません
2. 共感性の欠如
  • 他人の気持ちを理解したり思いやったりすることが苦手です
3. 目的達成のための手段を選ばない姿勢
  • 倫理観や道徳心にとらわれず、目的のためならどんな手段も厭いません
4. 人心操作の巧みさ
  • 他人の心理を巧みに操り、自分の目的のために利用することに長けています
5. 嘘をつくことへの抵抗の低さ
  • 嘘をつくことに罪悪感を感じず、むしろ正当化する傾向があります

社会的影響

  • 初対面では愛想が良く、魅力的に映ることがあります
  • ビジネスや政治の世界で成功を収める人々に多く見られます
  • 一方で、対人関係でトラブルを起こしやすい特徴でもあります

作品例

ルルーシュ・ランペルージ『コードギアス 反逆のルルーシュ』

目的のための手段の正当化
  • ルルーシュは「世界を変える」という目的のために、多くの非道徳的な手段を正当化しています
  • 例えば、ギアスの力を使って無辜の人々を操ったり、味方を欺いたりすることも厭いません
権力の獲得と維持への執着
  • ゼロとしての仮面の姿や、黒の騎士団の指導者としての立場など、ルルーシュは常に権力を求め、それを維持するために奔走します
恐怖と愛情の使い分け
  • 部下たちに対して、時に厳しく、時に優しく接することで、効果的に忠誠心を引き出しています
敵の分断と征服
  • ブリタニア帝国内の派閥対立を利用したり、個々の敵将を個別に倒していくなど、「分断して統治する」戦略を実践しています。
表向きの正義と裏の策略
  • 正義の味方「ゼロ」としての表の顔と、冷徹な策略家としての裏の顔を使い分けています
結果主義的な思考
  • 最終的な目的を達成するためなら、一時的な犠牲や悪行も厭わない姿勢を貫いています

これらの特徴は、マキャベリの著書『君主論』で説かれている統治術と多くの共通点を持っており、ルルーシュのキャラクター設定に強く反映されていると言えます。

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最終更新:2025年03月12日 00:21