カトリック教会
カトリック教会は、
キリスト教の主要な宗派の一つであり、世界中で約12億人の信者を持つ、最も大きなキリスト教会です。
基本的な教義
カトリック教会は、イエス・キリストを神の子であり救世主と信じ、彼の教えに基づいて信仰生活を送ります。教会の教義は「聖書」と「聖伝」に基づいており、これらは使徒たちや初代教会から受け継がれてきたものです。カトリック教会は三位一体(父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊)を信じており、この信仰は「使徒信条」や「ニケア・コンスタンティノープル信条」によって表されています。
ローマ教皇
カトリック教会の最高指導者はローマ教皇であり、彼は使徒ペトロの後継者とされます。ペトロはイエス・キリストから特別な使命を託されたとされ、その後継者であるローマ教皇は全世界のカトリック教会を統治する権限を持っています。教皇はカトリック教会の一致の象徴でもあり、その選出は枢機卿による選挙(コンクラーベ)によって行われます。
歴史
カトリック教会の歴史は、イエス・キリストの時代に遡ります。彼の弟子たちが初代教会を形成し、その後、中世や宗教改革を経て現在に至るまで続いています。特に1054年には東西教会が分裂し、西側がローマ・カトリック教会として発展しました。16世紀には宗教改革によってプロテスタントが誕生し、これに対抗してカトリック教会も内部改革(対抗宗教改革)を行いました。
典礼と儀式
カトリック教会では「ミサ」と呼ばれる礼拝が中心的な儀式です。ミサではキリストの死と復活を記念し、聖体拝領(パンとぶどう酒)が行われます。また、典礼暦年に従ってクリスマスや復活祭などの祝祭日が重要視されており、特に復活祭(イースター)は最も重要な祝日です。
独自の信仰
カトリック教会にはいくつか独自の信仰があります。例えば、聖母マリアに対する特別な敬意があり、彼女が原罪から免れた存在であるという「無原罪の御宿り」の信仰や、マリアが肉体のまま天国に上げられたという「被昇天」の信仰があります。
組織構造
カトリック教会は司教区ごとに組織されており、それぞれ司教が統治します。司教たちは使徒たちの後継者とされており、その頂点にローマ教皇がいます。また、多くの修道会も存在し、それぞれ祈りや教育、福祉など様々な活動を行っています。
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最終更新:2024年11月16日 00:42