快楽殺人(かいらくさつじん)
快楽殺人(かいらくさつじん)とは、殺人そのものを目的として行われ、殺人行為自体やそれに伴う遺体損壊などから快楽を得る殺人のことです。
このタイプの殺人は、通常の犯罪とは異なり、犯行者が殺害行為そのものから性的興奮や満足感を得ることが特徴です。
快楽殺人の概要
快楽殺人はサディズムの一形態とされ、犯人は被害者の苦痛や死を楽しむことが多いです。犯罪学者ゼンフによると、快楽殺人には以下の3つのタイプがあります:
- 1. 典型例
- 性的満足を得るために被害者を破壊するが、性交は行わず、殺人や遺体損壊が性交の代替となる
- このタイプでは性機能不全者が多い
- 2. 性欲の強い犯人によるもの
- 殺人や遺体損壊が性的興奮を高めるために行われる
- 例えば、性交中に被害者を絞めたり、死体を損壊するケース
- 3. サディズム的快楽殺人
- 被害者の苦痛や苦悶を見ることが犯人に性的満足をもたらす
- 絞首や性交と殺害が結びつくこともある
このような犯行はしばしば連続して行われることがあり、歴史的にも多くの連続殺人事件で見られます。日本でも「神戸連続児童殺傷事件」や「佐世保女子高生殺害事件」などが快楽殺人として知られています。
快楽殺人犯は多くの場合、反社会性パーソナリティ障害を持ち、大量殺人者であることも少なくありません。また、このような犯罪は精神分析的には「死の本能(
タナトス)」と「生の本能(エロス)」が交錯した性倒錯とみなされることがあります。
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最終更新:2025年01月03日 17:28