悪鬼 - 聖華世界 @ wiki

悪鬼（あっき）

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［解説］

カナド地方北部に住む、日本神話で云う「鬼」の様な姿をした巨人の魔獣。
非常に高い知恵を持ち、人語を解し、人間と意思疎通ができる。
大きさは2～10ｍほどで、子供でさえ2ｍの巨躯をもつ。
大人になると機兵と変わらない大きさになる。
十数年掛けて子供から大人へと成長するため、人間に近しい成長過程を持つ。

鬼岩山と呼ばれる山脈を拠点としており、そこで独自のコミュニティを築いている。
暮らしは原始的だが、酒をつくる技術を持ち、魔獣の中では異常なまでに発展した文化を持つ。

その見た目と強大な戦闘力から人間からは恐れられ、いつしか『悪鬼』と呼ばれるようになった。
また、悪鬼たちも本能的に、人間に恐れられることに喜びを感じる習性を持ち、人間の生活を脅かそうとする。
幾度も両者の間で争いが繰り広げられ、最早、両者が和解することは不可能となるくらい関係がこじれてしまっている。
悪鬼に恨みを持ち、悪鬼の殲滅を目標に掲げるカナド部族も存在する程だ。

なお、魔族たちとは不可侵条約を結んでいるが、利害の不一致から敵対する事もある。

起源

正確には悪鬼は魔獣ではなく精霊のなりそこないである。
鬼岩山の最奥で眠る精霊『酒呑童子』が放つ鬼気に触れ、魔獣が変質してしまったものが、今現在『悪鬼』と呼ばれている生物の始まりだ。

鬼岩山に長時間滞在すると、少しずつ肉体が変質し、「鬼化」が始まり、やがて悪鬼となり果てる。
また、悪鬼たちは鬼岩山に供物をささげる習慣をもつため、定期的に御山に捧げられる供物もまた鬼化される。
こうして供物が鬼化したものが悪鬼の子供となる。