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都市間連絡船

最終更新：2023年09月25日 00:41

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都市間連絡船

［解説］

　聖華世界では、都市と都市、都市と村落や集落の間の旅客や物資の流通には、ホバーによる連絡船が用いられている。
　かつて北米大陸に存在していた鉄道網や自動車網は、魔獣禍や野盗の類による被害が多く、再現不可能だ。
　そのため北米大陸に点在する都市と都市の間は、自衛戦力を搭載した都市間連絡船によって繋がれている。
　都市間連絡船は、通常1隻から大きい物では20隻以上の船団（キャラバン）を組み、都市や集落の間の定期航路を航行する事が多い。

　都市間連絡船には、国営の物と民営の物の２種類がある。
　国営の物は、基本的に大規模な船団を形成して国家の軍隊が護衛に就くため、固有の戦闘能力は低くなおかつ貨客の積載量が非常に莫大である。
　機兵を搭載し運用する能力は持つ事が多いが、せいぜい1隻あたり1～2機運用できる程度なのが普通だ。
　これ以上機兵の運用数を増やす必要がある場合は、格納庫と整備用設備を搭載したカーゴ船を牽引する事になる。
　なお、船の種類としても専用に建造された、積載量最優先に設計された輸送船が多く用いられる。

　一方で民営の物は小規模な船団、多くは単艦での行動が主であるため、防衛用の火器にかなり気を使った造りになっている事が多い。
　民営の船舶は傭兵や冒険者を護衛に雇う事が多いのだが、彼らの機兵を船舶に搭載するため、ほぼ必ず機兵搭載用のカーゴ船を牽引している。
　ごくまれに、船の本体そのものを改造して機兵搭載数を5～6機に増やしている例もあるが、これは貨客の積載量が激減してしまうので、何かしらわけありの船である事は間違いない。

　なお民営の船舶に使われているのは、旧式化して払い下げられた軍用の陸上輸送艦などが多数を占める。
　これは民間の会社では、専用の新造船を購入する資金力に乏しいためと、軍用の艦船は頑丈で荒事に耐えると言う理由がある。
　その上で、火器や装甲が増設され火力と防御力が増進している例が多い。