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  • セブンスカラー 第六話 本音

創作女児小学生ズ@wiki

セブンスカラー 第六話 本音

最終更新:2020年07月03日 01:04

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セブンスカラー 第六話 本音
更新日:2020/07/03 Fri 01:04:15

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セブンスカラー 紫水龍香





今回あらすじ担当の雪花藍よ。前回は私の過去を黒鳥が勝手に龍香に喋ったわね。どうりで急に龍香の奴が馴れ馴れしくなったわけね。後二体のシードゥスと戦闘、不本意だけど龍香の奴に助けられたし協力して撃破したわ。
それに免じて名前で呼んでやるけど私、アイツを完全に信じた訳じゃないから。...どうなるのかしら第六話。







そこは物寂しい場所だった。忘れ去られ捨てられたガラクタが大量に転がるゴミ捨て場。日も落ちかけ辺りを橙色に染め上げる中、一人の少女が沈痛な面持ちでやって来る。そして目の前には一人の男性が現れる。少女は“何度も”受けてきた、そしてこれから起こるであろうことに恐怖と何度もやられたから今度も大丈夫という歪な感情に支配される。
「....ねぇ。」
それでも少女が何かを訴えかけようと口を開いた瞬間。男の拳が少女に炸裂する。少女はそのまま倒れ込む。鼻から流れる赤黒い血と目から溢れ出す涙。痛みに耐えながらも少女は男に視線を向ける。男は今度は少女を蹴り上げる。思わずうずくまる少女に男は情け容赦なく、それどころか楽しそうに暴行を加える。理不尽極まりない暴力に晒されながらも少女は言う。
“あの頃のあなたに戻って欲しい、と。”










「おはよー。雪花さん。」
「...おはよう。」
「...元気がないみたいだけどなんか不機嫌になることでもあった?」
「...別に。」
かおりに挨拶を仕返すと雪花は隣の龍香の席を見つめる。アケルナルの激闘から数日後当たり前だが学校で毎日のように龍香と顔を合わせているが、今日は珍しく雪花より先に来ていない。
いつもは先に来て厚かましく話しかけてくるのに。雪花はふとなんだか物足りなさを感じる自分に気づく。
(....まるで私がアイツがいなくて寂しがってみたいじゃない。馬鹿馬鹿しい。寧ろ朝からうるさくなくて精々した位だわ。)
「おはよー。」
「あら、今日は随分と遅」
などと考えていると後ろから龍香の声がする。数日前の友達発言から随分と距離を縮めて来て厚かましく構ってくる彼女に来るのが遅かったことに嫌みの一つでも言ってやろうと雪花が振り返った瞬間だった。
雪花は思わず言葉に詰まる。見れば龍香の顔は痛々しいまでに怪我だらけだった。頬には絆創膏だったり、右目の瞼が腫れ上っていたりとその変貌ぶりに雪花は驚く。
雪花が言葉に詰まる中、かおりは呆れ半分に龍香に尋ねる。
「龍香またやっちゃったの?」
「う、うん。階段から派手にズッコケちゃって。」
「....また?」
「うん。龍香ったらドジでね。たまにだけどスッゴい怪我するんだ。」
「えへへ...恥ずかしいな...」
「....落っこちた、ね。」
雪花はその事をかおりのようにはいそうですかと受け入れることは出来なかった。何故なら階段から落っこちるなんてドジをやらかす程龍香は運動オンチではないことは共に戦ったからこそ分かる。それに見れば腕にも青アザがある。階段から落っこちた程度でここまで大怪我を負うのだろうか。
「ふーん....。」
「それより、先生が来るよ。早く席につかなきゃ。」
何かを誤魔化すように龍香は席へと急ぐ。そんな龍香を問い詰めたい気持ちを持つが、雪花は思い直す。
(....別に、コイツがどこで、どう怪我をしようが知ったこっちゃないわ。だって私には関係無いもの。)
そう思いながらも何か得体の知れない苛立ちを覚えつつ雪花は授業に臨んだ。












「君が僕を呼び出すなんて珍しいね。」
「...聞きたい事があるだけよ。」
放課後、雪花は嵩原を校舎裏に呼び出していた。雪花は口ごもっていたが、意を決したかのように尋ねる。
「...紫水龍香。アイツの家族について知ってること教えなさい。」
「紫水君の?まぁ僕が知っている限りのことであれば教えてあげるけど...」
嵩原は最初疑問に思っていたみたいだが何かを察したようでフフと笑いながら雪花を見る。
「なるほどね。友達が気になるのかな?」
「...友達じゃないわよ。あんなお人好し。」
「まぁ、そういうことにしておこうかな。けど僕もあまり彼女の家族のことは知らないよ。全部彼の兄の龍賢君から又聞きした位だね。」
そう前置きした上で嵩原は語り始める。
「彼女は両親と兄一人の四人家族だった。けど幼い頃に両親は事故で失くし、兄の龍賢君は君も知っての通り二年前の戦いで行方不明だ。」
「紫水...龍賢。」
雪花も龍賢の名は聞いた事があった。カノープスの前任者かつ“新月”最強戦力と言われ、あまり表情が表に出ない寡黙な男であったと記憶している。
「龍賢君は両親から継いだ会社を経営しててね。その会社は“新月”を支援してくれたんだけどね。今は紫水君の従兄弟の龍斗君が引き継いでいる...らしい。」
「...家族がいるのね。」
雪花は何処か寂しそうな顔をする。嵩原はそんな彼女を見て微笑む。
「けど、紫水君も君と同じで家族を失う痛みを味わっている。そこは理解してあげてくれないか。」
「....ふん。それはアイツの隠し事次第ね。」
「隠し事?」
雪花はそれを聞くと嵩原に背を向けて歩き出す。そんな雪花に嵩原が尋ねると一瞬ハッとした顔になりブンブンと首を振ってそっぽを向く。
「....別に。どうでも良いでしょ。」
「そうかい。あ、後すまないけど、紫水君にあったらカノープス君と話したいことがあるから貸して欲しい、って伝えてくれないか。」
「....分かったわよ。」
そう言うと雪花はその場を後にする。嵩原がニコニコしながら職員室に戻ろうとした時だった。
「嵩原先生。」
見れば龍香がカノープスを持ってその場にいた。
「紫水君。」
《嵩原。俺とちょっと話しようぜ。》
「...僕もそう思ってたところだよ。」
嵩原がカノープスを手に取る。
「じゃあ、先生。カノープスをお願いします。」
「あぁ、ありがとう...ところで龍香君。怪我は大丈夫かい?」
「はは...大丈夫です。じゃあ、もう帰らなきゃ!」
龍香はそう言うと走ってその場を後にする。その後ろ姿を見ながらカノープスに嵩原は尋ねる。
「...彼女、本当に怪我を?」
《...昨日珍しく俺を置いて、龍香は外出した。その後帰って来たら傷だらけ。何回聞いてもこけたの一点張りだ。何も話しちゃくれない。》
「...実は彼女、不定期ですがたまにあの位の怪我を負うんです。」
《何だって?》
嵩原の言葉にカノープスは驚く。
「...理由は答えてくれません。ですが、間違いなくこけたというのは嘘でしょう。」
《嘘...だと...?》
「分かっているのは彼女は何かを隠していることです。何回か後をつけてみましたが、残念ながら途中で撒かれてしまい原因までは分かりませんでした...」
《龍香....》
カノープスの声に嵩原は己の無力さを痛感する。
「...ところで、お話とは。紫水君の怪我のことですか?」
《...いや、お前も薄々感づいているだろうが。》
カノープスは先程と打って変わって神妙な声で言う。
《話したいのは二年前俺達の情報をシードゥス側に流した裏切り者について、だ。》



















「あら、何してるの?」
「うん?」
トゥバンが声がした方に振り返るとそこにはアンタレスがいた。アンタレスがトゥバンの手元を覗き込むとその手には本があった。
「アンタが読書なんて珍しいわね。」
「うっせ。」
トゥバンはそう言うと本に視線を戻す。アンタレスはトゥバンは何の本を読んでいるのか気になり、隣に座り込んで覗き込む。その本には“上級者向け チェス”と書いてある。
「....アンタチェス勉強してんの?」
「...プロウフの野郎に馬鹿にされたからよ。」
そう言うとトゥバンは昨日あった出来事を話す。
トゥバン曰く、昨日プロウフに呼び出されスアキロンとアケルナルを煽った疑いについて話されるかと思いきやプロウフは何処からかチェス盤を取り出すとトゥバンにチェスを申し込んだらしい。
他のシードゥスともやっていてチェスには自信持っていたトゥバンはその提案に乗った。そして三戦程して...全敗。
悔しがるトゥバンにプロウフは片付けながらこう言ったそうだ。
「貴方もまだまだですね。貴方の手は私には全てお見通しなのですよ。」
思い返して苛立ったのか、トゥバンは拳を地面に叩き付ける。
「あの野郎...俺の手は全部お見通しなんて煽りやがってよぉ~!!」
「あらら。まぁプロウフなりの意趣返しなんじゃない?」
「だから!チェスでアイツを負かして二度と生意気な口を叩けなくしてやるのさ!」
「やり返されなきゃいいけど。アンタ結構短気だし。」
トゥバンはその言葉を聞いてアンタレスの首を掴んで詰め寄る。
「...煽るなよ。」
トゥバンの威圧的な態度、首を締められているにも関わらずアンタレスは指でトゥバンの顎をなぞる。
「フフッ、やっぱり暴力的で素敵....」
「...やっぱお前は分からん。」
不気味なアンタレスに半ばあきれたようにトゥバンは首を掴んでいた手を離す。開放されたアンタレスは立ち上がると思い切り背伸びをする。
「さて、そろそろお仕事に行かなきゃ。ホント、プロウフ人使い荒いから。私しかできないからってさー。」
アンタレスは人間の姿になるとそのまま立ち去る。その姿を見てトゥバンは呟く。
「潜入も大変だな...」













「...ふん。」
雪花は小石を蹴飛ばしながら帰路についていた。どうしても、龍香の事が気になる。あの怪我。あの怪我はよっぽど誰かに殴る蹴るなどの暴行を受けなければ出来るものではない。最初、シードゥスにやられたのかと思った。しかしそれならアイツは生きて帰って来たのだから自分はともかく黒鳥か嵩原に言うだろう。何を隠しているのか、友達と言ったくせに友達である私に隠し事をするのか。
(...何を。私は。)
どうしても気になる自分と無関心を貫きたいプライドが心の中でぶつかり、イライラが募る。
そんな風にイライラしている時だった。
「ん。」
見れば遠くだが、龍香が歩いていた。どこかキョロキョロと辺りを見回し挙動不審である。何かやましいことを隠しているかのようだ。
(...何をしているの?)
龍香は辺りを見回しながらも足取りは重そうでゆっくりと歩いていく。その行動が雪花はとても気になった。
(...尾けてみるか)
雪花は龍香を視界に納めながら物陰に隠れつつ後をつける。龍香はどんどんと人影がない、薄暗い場所へと向かっていく。おおよそ、紫水龍香という人間とは程遠い場所へと向かって行ってるように思える。
どんどんと低い位置にある穴を抜けたり狭い道を通ったり小柄な身体でなければ通行するのが難しい場所を進んでいく龍香をつけながら雪花も進んでいく。
(...アンタは何処に向かってるの...?)
龍香の後をつけている中で、とうとう目的地と思われるゴミ捨て場につく。
(....こんな場所に何の用なの?)
龍香はゴミ捨て場の前で、一旦止まると意を決したように入っていく。雪花も後に続く。そして、龍香がゴミ捨て場の中央に立つ。そして龍香の目の前には一人の男性が立っている。
(...誰?)
雪花は近くのゴミの山に隠れながら様子を伺う。龍香はうつむきながらその男性の前に立っている。
「よぉ。言われた通りちゃんと来たな。龍香。」
「...龍斗兄さん。」
(龍斗...確か唯一の親族で従兄弟だったかしら?)
なぜその従兄弟が龍香をこんなとこに呼び出されているのか。雪花の疑問はすぐに解消されることになる。
「龍斗兄さん。もう。こんなことは」
「うるせぇ。」
龍斗は龍香にお腹に蹴りを入れる。しかも全くの手加減無しでだ。 龍香は踞ると嘔吐してしまう。
「きったねぇな。」
「、こ、こひゅっ、に、にいさ」
「おら!今日はムシャクシャしてんだ!こんなもんじゃ済まねぇぞ!」
踞る龍香の頭を龍斗は踏みにじる。雪花はその光景が信じられなかった。唯一の肉親に対して、自分よりも小さい女の子に対して、暴力を振るう事が信じられなかった。
「ハハハ!おら!おら!ハハハハ!」
殴られ、踏みにじられ、暴力に晒されながらも龍香は何かを呟いていた。雪花は何を呟いていたのか口元を見る。
龍香は呟いていた。
“大丈夫。大丈夫。”と。
その言葉に雪花は驚愕を越え、怒りが込み上げてくる。
「やめなさい!!」
気がつけば雪花は物陰から出て叫んでいた。その声に龍斗の動きが止まり、龍斗と龍香が声の主、雪花の方に振り返る。
「雪花...ちゃん?」
「誰だ?お前の友達か?」
龍斗が再び龍香を踏みつけた瞬間。
「その足をどけなさい!クソ野郎!」
「...あ?」
「雪花、ちゃん...!」
龍斗は龍香から足を下ろすと雪花へと向かっていく。雪花も龍斗へと向かっていく。
「ガキ。大人をナメるとどうなるか教えて」
「フンッ!」
龍斗が手を伸ばした瞬間雪花はその腕を掴むと一気に襟首も掴んで龍斗の力を利用して背負い投げのようにぶん投げる。
龍斗はそのまま地面に叩き付けられ、呻く。と同時に龍斗の顔面に雪花は思い切り蹴りを入れる。
「うぎゃあ!?」
「り、龍斗兄さん!」
龍斗を心配する声に雪花は苛立つ。のたうち回る龍斗を放って雪花は倒れている龍香の襟首を掴むと無理矢理立たせて言う。
「アンタ!!お人好しもいい加減にしなさいよ!!アンタのその本音を隠して人当たりの良い上っ面をしているのがムカつくのよ!」
「ッ」
「アイツを見なさい!アンタにこんなに怪我をさせたんのよ!楽しそうにアンタを殴ったり蹴ったり!なんで抵抗しないのよ!」
「だ、だって。り、龍斗兄さんは、ただ一人の。家族だから。」
「だからって我慢しなきゃいけないの!?一人で抱え込まなきゃいけないの!?本音を言いなさいよ!アンタ私のこと友達って言ったわよね!だったら友達に助けを求める位しなさいよ!」
「うっ...」
雪花の言葉に龍香の顔が歪む。今にも泣き出しそうだ。
「お前ェ!何処の誰だか知らないがよくも、やってくれたなぁ!」
見れば持ち直したのか龍斗がふらふらと立ち上がる。
「俺を殴った事を後悔させ」
「アンタも!自分の家族に向かって暴力を振るう奴が何処にいるの!」
雪花が龍斗を睨み付ける。
「家族はアンタの玩具じゃないのよ!!」
一瞬脳裏に怪物の一撃から自分を庇ってくれた姉が、龍香がよぎる。そんな二人に比べればこの男は何て小さいのだろうか。その気迫に押されたのか龍斗はヒッと声をあげて怯む。
「...アンタみたいな腰抜けにコイツを殴る権利なんてないわ。さっさと消えなさい。」
「ぐっ、くっ...」
龍斗は悔しそうに雪花を睨んだ後、踵を返して走り出してこの場から逃げ出した。
それを見届けると雪花は龍香の襟首から手を離して腕を肩に回して共に歩き出す。
「....」
「...帰るわよ。今日、家に来なさい。治療してあげる。」
「...龍斗兄さんはさ。」
歩きながら龍香が喋り出し、雪花は肩を貸しながら黙って歩く。
「昔は酷くなくて...優しく...て、でも、...お兄ちゃん、がいなく...なって...から...」
段々と声がか細く嗚咽混じりになっていく。それでも雪花は黙って龍香の本音を聞く。
「ほん...どは...ごわく...て、いだぐで、がなじぐて...ざみしぐで...」
ボロボロと大粒の涙をこぼし、呂律が回らなくなりながらも本音を話し始めた龍香に雪花は呟く。
「...思い切り泣きなさいよ。今まで我慢してきたんでしょ。」
龍香は雪花の身体に顔を埋めるとワンワンと泣いた。今までずっと我慢していたのだろう。他人に心配をかけまいとずっと本音を封じ込め続けた反動なのか、龍香は泣き続ける。
「...ったく。」
雪花は泣きじゃくる龍の頭を撫でる。ようやく本音を語ってくれたのだ。今までに比べたら幾分かマシになった。
日が暮れ始める中、二人の少女はお互いに寄り添いながら帰路についた。











「あのガキ...!」
部屋の中で龍斗は怒りを露にする。横槍を入れたあの金髪の小娘。お陰でストレスは溜まりっぱなしだ。
「アイツさえ...アイツさえいなければ...」
「あらあら社長。だいぶお怒りのようですね。」
「アンタレス...!」
龍斗が振り返った先には眼鏡をかけ、ビジネススーツに身を包んだ女性がいた。
「どうかなされたんですかぁ?」
「おい、アンタレス!お前んとこの奴であのガキをやってくれよ!」
「あらあら。どなたですかぁ?」
「金髪で、黒のリボンのガキだよ!」
「金髪で、黒のリボンの少女と。ですってよアルバシャク。」
アンタレスが振り返るといつの間にか猫のような怪物、アルバシャクが立っていた。文字通り音もなく、だ。
「その少女を殺せば良いのですニャ。」
「そうニャ。」
「ニャ。」
アンタレスがそう言うとアルバシャクはその場を後にしようとする。
「あ、待った。もしものためにこれ持って行きなさい。」
「ニャ?」
アンタレスはアルバシャクを呼び止めると黒い種を五、六粒程を渡す。
「なんニャコレ?」
「これはデブリの素よ。ちょっと力を込めればあっという間に即戦力に早変わり、よ。」
「ほぉ~。ありがたく使わせて頂くニャ。それでは。」
「行ってらっしゃ~い。」
闇に消えていくアルバシャクを見送るとアンタレスは龍斗に振り返る。
「これで良いかしら?」
「あ、ああ。」
「そう。じゃあ“新月”残党に動きがあったら伝えてね。」
「分かっている...。」
アンタレスは龍斗に近寄ると耳元で囁く。
「二年前のように...ね。」





















龍香はあの後泣きつかれたのかスゥスゥとベットで寝息を立てて寝ている。その寝顔を見ながら嵩原と雪花はカノープスも交えて顔を合わせる。
「そんなことが...」
《龍斗が、か。》
「...龍斗とかいう奴なんなの?肉親にこんなに酷いことするなんて信じられない。」
雪花が忌々しげに言うとカノープスには思い当たる節があるようで。
《...アイツは龍賢を嫌っていた。いつも自分より前にいた龍賢と事あるごとに衝突していたからな。だから暴力を振るうのは龍賢に対する復讐...嫌がらせに近いかもな。》
「なにそれ!自分が兄に勝てないから妹に八つ当たりって...」
「ともかく。しばらく紫水君は一人にしておけない。当面は黒鳥君に監視を頼もう。彼にはそれが可能だ。」
「...アイツカラス操れるもんね。」
「説得してる、らしいよ。」
黒鳥のカラスや蛇、蜘蛛との会話出来る能力は結構重宝されている。黒鳥にとってカラス達は己の目であり、その監視網はシードゥス発見に欠かせない。
「さて、そろそろ晩御飯の準備をしようか。買い出しに出かけるけど何が良い?」
「なんでも良い。」
「それ一番困る返しなんだけど...。まぁ適当に決めておくよ。」
嵩原はそう言うと出掛けてしまう。残された雪花はカノープスと二人きりになる。
《...龍香を助けてくれてありがとな。雪花ちゃん。》
「...別に。ムカついただけよ。」
《それでも龍香を助けてくれたことに変わりはないさ。》
「...私もちょっと出るわ。」
そう言うと雪花もその場を後にして何処かへと行ってしまう。残されたカノープスがポツンと佇んでいた時だった。
「う、うん...。」
《龍香、起きたか?》
目を擦りながら龍香はベッドから身体を起こす。そしてカノープスに目を移す。
「カノープス、ここは...」
《嵩原の部屋だ。それよりも龍香、俺に触れろ。》
「ん?」
龍香がカノープスに触れると龍香は魔龍少女に変身する。そしてすぐに変身は解除される。
「?何を...」
《鏡を見てみろ。》
言われた通り龍香が鏡を覗き込むと、龍香の顔の傷が消えていることに気づく。
「!怪我が...」
腕や身体を確認してみると、顔以外の身体の傷も癒えている。
《変身すれば多少の怪我はすぐ治る。それよりも、大体の事情は聞いたぞ、龍香。》
「....聞いたんだ。」
悲しそうな顔をする龍香にカノープスは語りかける。
《何で相談してくれなかったんだ。俺達、相棒だろう?》
「...だって。そんなことをしたら龍斗兄さんが。」
《龍香。お前は優しい。それはとても素敵なことだ。だけど今のお前は優しさを間違えている。》
「優しさを...」
キョトンとする龍香にカノープスは続ける。
《相手を思いやるだけが優しさじゃない。相手が間違った事をしている時それを指摘してやるのも優しさだ。》
「カノープス...。」
《あと、お前はもうちょっと目上の人間に甘えろ。背伸びばっかで遠慮ばかりの子供なんて気味が悪いだけだ。》
「...ねぇ、カノープス。」
《ん?》
龍香はカノープスを拾い上げるとギュッと抱き締める。
「ありがとね。」
《...お前のことを龍賢から頼まれてるからな、当然だ。》
「お兄ちゃんに?」
《あぁ。アイツはいつもお前のことを気にしていたからな。》
「そうなんだ...。」
また兄の名前。今はいない兄だがいなくなって尚、龍香は兄の関係者達に助けられている。
「会いたいよ...お兄ちゃん...。」
ポツリと出た言葉と共に涙が零れる。こんな時兄ならなんと声をかけてくれるだろうか。
《...きっと会えるさ。》
カノープスがそう言うと龍香は目を擦って涙を拭うと頬を叩いてベッドから降りる。
「...よし!もう大丈夫!心配かけてごめんね。」
《気にすんな。俺達相棒だろ?》
「うん。」
龍香はそう答えて部屋から出ようとした時ふとベッドの隣の机にある写真が目に入る。それは勝ち気そうな少女と大人しそうな女性の写真だった。
「これって...」
勝ち気そうな少女は黒いリボンや顔立ちから小さい頃の雪花藍であると察する。そして隣にいる女性はその子と同じ髪色で、なんとなく似ている気がする。
《雪花藍の姉の雪花亜美、だな。》
「雪花ちゃんのお姉さん...。」
写真の女性は笑顔でこちらを見ている。写真の藍の嬉しそうな表情や廃工場での言葉からして余程慕っていたのだろう。
「...雪花ちゃんにお礼、言わなきゃ。」
《アイツは外に出たからな。多分まだ近くにいるハズだ。》
龍香は部屋を出て龍香を探しに行く。窓から入る月明かりが写真を照らしていた。












一方の雪花は家から少し離れたすっかり暗くなった道を歩いていた。
(...柄にもないことしちゃったな。)
暴力を振るわれていた龍香を見たとき、動かずにはいられなかった。振るう龍斗とそれを受け入れる龍香が歪で、否定したくて仕方なかった。そんなものは家族ではないと。
『藍。辛い時はいつでもお姉ちゃんを頼りなさい。そしてお姉ちゃんが辛い時は藍が私を励ましてね。互いに支え合うのが家族なんだから。』
「...お姉ちゃん。」
脳裏をよぎる姉に雪花が思いを馳せている時だった。
「!」
上から何かが襲い掛かる。雪花は何かに気づくと横っ飛びでその攻撃を回避する。だがその不意打ちを完全には避けきれず左腕に薄く爪痕が刻まれる。
「くっ」
「ニャニャ、今のを避けられるとは思わなかったニャ。」
雪花の目の前には一体の猫型の怪物がいた。両腕の大きな爪。あれで雪花を切り裂いたのだろう。
猫型の怪物は雪花を見下ろしながら言う。
「特に恨みは無いけど頼まれたモンは仕方ない。ま、日頃の行いって奴ニャ。」
「アンタらに言われたくないのよ!」
シードゥスと思わしき怪物に叫び返すとペンダントに触れ“デイブレイク”を装着する。
「ニャニャ!?」
「はぁっ!」
驚く怪物に雪花が殴りかかるが怪物はそれを軽やかに跳躍してその一撃を避ける。雪花が追撃で“モルゲン”を取り出し発砲するがその射撃も怪物はゆらりゆらりと掴み所のない動きで回避する。
「チッ!ちょこまかと!」
「ニャニャ。ちょっと驚いたニャ。まさかそんな力を持ってるなんて。けど。」
怪物は近くの木を蹴って跳躍しながら縦横無尽に雪花の周りを移動する。あまりの素早さと音の無い行動に、雪花は徐々に目で追えなくなる。
「コイツ...!」
そして雪花の視界から完全に怪物が見えなくなった瞬間。
「そこニャ!」
怪物が腕を振った瞬間“デイブレイク”の装甲から火花が散り、雪花は思わずよろめく。当てられた方に向けて“モルゲン”を発砲するが手応えはない。
「コイツ...!」
「簡単には捕まらないニャ。」
このまま近くに木や建物があるこの場所にいては良いようにやられるだけだ。開けた場所に出てなんとか三次元的な動きをする怪物の動きを封じなければ。
そう判断すると雪花は走り出す。その狙いに気づいたのか怪物も壁や木を蹴りながら追ってくる。
「何処に行く気かニャ!?」
「ついてきなさいクソッタレ!そこから引きずり下ろしてやる!」







「あー、クソ。頭痛くなってきた...。」
トゥバンは本を放り捨てると立ち上がる。自分には本を読むよりも誰かと適当な奴を見つけて経験を重ねるのが性に合っている。
「さて...ツォディアの連中とプロウフとはやりたくねぇし、ダリムは死んだし....あ、スアキロンもか。」
トゥバンはグッと腕を伸ばして背伸びをするとふと今シードゥスを騒がしている奴のことが脳裏によぎる。
「そう言えば、アイツらの顔知らねーな...。」
「あら?知りたいの?」
後ろから声がする。振り返るとアンタレスがいた。アンタレスは悪戯そうな目でトゥバンを見つめている。
「アンタレス。そうは言っても俺顔も知らねーんだぞ。あくまで情報だけだ。時間かけりゃ分かるかもしれんがあんまり時間かけるとプロウフがうるせぇ。」
「そんなあんたに速報。アルバシャクが今件の連中と戦っているみたいよ。ご丁寧に連絡してきたわ。」
「へぇ。ところで...お前、なんでそんなこと俺に教えるんだよ?俺とあんましつるむとプロウフの野郎に嫌われるぜ。」
「フフッ。」
トゥバンが尋ねるとアンタレスは微笑んでしなだれるようにトゥバンに身体を密着させて指をトゥバンの身体に滑らせる。
「貴方のことが好きだから...と言ったら?」
その言葉にトゥバンはため息をつくとアンタレスの腕を払い、引き離すと笑いながら言う。
「面白い冗談だな。良いセンスしてるぜ。」
トゥバンはそのまま外へと向かう。そんなトゥバンの背中をみながらアンタレスは指を唇に当てる。
「冗談...ね。」
「振られたか。」
いつの間にか隣にいたルクバトがアンタレスに向かって言う。どうやら一部始終を見てたらしい。アンタレスは笑みを浮かべたままルクバトの顔のすぐ隣に尻尾を突き刺す。
「傷心の乙女をからかうモンじゃないわよ。」
アンタレスはそのまま尻尾を引き抜くと何処かへと行ってしまう。残されたルクバトはポツリと呟いた。
「...事実を言っただけなのに。」














雪花は何とか三方向を壁に囲まれ一方向にしか道がない行き止まりに転がり込む。
「ここならアイツの攻めるルートを限定することが出来る...。」
雪花は“モルゲン”を構える。相手もそれを察したのか動きはなく攻めてくる様子もない。様子を見ているのか。
敵がいつ来るのか分からない恐怖と緊張で雪花のトリガーにかける指に力が入る。雪花が真っ正面を見ていると前から黒い何かが数体こちらにふらふらと歩きながら近づいてくる。その黒い何かに雪花は覚えがあった。
「アイツらはあの炎野郎の時の...!」
恐らく囮としてあの怪物が仕向けたのだ。やり過ごそうにも行き止まりだから迎え撃つしかない。
「クソッ!」
雪花が“モルゲン”を黒い何かに照準をつけて構えて発砲した瞬間。
壁を突き破って怪物が雪花に仕掛ける。意識外からの一撃に雪花は完全に不意を打たれた形になる。雪花の顔面を掴むと怪物はそのまま雪花を壁に叩きつける。
「きゃっ」
「甘いニャァ!」
雪花はそのまま瓦礫と共に地面を転がる。思わず視界が霞み、全身の力が抜ける。いくら“デイブレイク”に守られているとは言え衝撃まで完全に防げる訳ではない。
さらに追撃と言わんばかりに黒い何かが近づいてくる。“モルゲン”で応戦しようとするが手元に“モルゲン”はなく離れた場所に転がっている。どうやら叩きつけられた拍子に離してしまったらしい。
「このッ」
雪花はすぐに両腰の武装ラックから“シャハル”投擲装甲炸裂弾を投擲する。投げられた二つの“シャハル”は二体の黒い何かに突き刺さると炸裂して爆発する。二体の黒い何かは倒れ、霧と消えるがまだ数体残っている。
「まだいやが...ッ!?」
雪花が立ち上がろうとした瞬間、膝から倒れる。先程の一撃で相当なダメージを受けたのか膝が震えて上手く立てない。
「おやおや?もうグロッキーかニャ?」
「くっ...!」
黒い何かが数体が動けない雪花に近づき、雪花も諦めかけた瞬間だった。
「うおりゃああああああ!」
青い一撃が黒い何かに襲い掛かる。青い一撃に黒い何かが次々と撥ね飛ばされ、そしてその一撃はそのまま近くの壁に激突する。
「なんだニャ!?」
「!?」
怪物と雪花が激突した壁を見ていると瓦礫を押し退けて一人の少女、トライセラカラーに身を包んだ龍香が現れる。
「これこうしないと止まらないの!?」
《そんなことはないんだがなぁ。龍賢はめっちゃ使いこなせてたんだがなぁ。》
「龍香...!」
「あっ!雪花ちゃん!助けに来たよ!」
雪花に龍香が手を振る。
「あんたどうしてここが?」
「匂いを追ってきたんだよ!」
「えっ。それはちょっと引く...。」
「違う違う!私じゃなくてカノープス!!」
「無視すんニャー!!」
何てやり取りをしていると怪物が割って入る。
「新しいシードゥス!」
《アイツはアルバシャク。すばしっこい奴だ。》
「なら一気に決める!」
龍香が“ホーンパーフォレイター”を構えてアルバシャクに突っ込む。ものすごい加速で龍香が突っ込むがアルバシャクは跳躍してその一撃を避けると同時に龍香の背中にすれ違い様に一撃を入れる。龍香はそのままバランスを崩して倒れる。
「あだっ!?」
《すばしっこいからトライセラカラーじゃ不利だぞ?》
「先言ってよ!」
《言おうとした前に突っ込んだから...》
「じゃあカノープス!対応力出来る能力よろしく!」
《ああ!》
龍香がカノープスに触れると今度は身体のラインが水色になり、両足に変化が起こる。足が逆間接になって動物の脚のようになり、鉤爪と尻尾が生える。
《縦横走破!ヴェロキカラー!》
「おぉ!?あ、脚がすんごい事に!?」
「あんたそれどうなってるの!?」
自分の変貌具合に驚くが、すぐに壁を蹴ってアルバシャクが迫ってくる。
「姿が変わったところで俺に対応出来るかニャ!?」
壁を蹴ったりすることで三次元的な動きをするアルバシャクが龍香の上を取ろうとした瞬間だった。
「なんの!」
龍香もアルバシャクの動きを真似て壁を蹴って上空にいるアルバシャクに肉薄する。
「ニャニャ!?」
「食らえ!!」
龍香はそのまま鋭い鉤爪のついて脚で蹴りかかる。必殺の脚の鉤爪がアルバシャクにヒットし、地面へと叩き落とす。
「うニャ!?な、ならば!」
アルバシャクはならばスピードで翻弄しようと高速で移動する。龍香の死角に入ったと同時に攻撃しようと言う魂胆だ。だが、そのことは龍香も百も承知である。
「させないよ!」
龍香が脚に力を込めると一気に加速しアルバシャクと並ぶ。アルバシャクがいくら引き離そうと走り回っても縦横無尽に動き回る龍香を引き離すことは出来ずドンドンと近づいてくる。
「な、なんだ!?なんだニャコイツ!?」
「そこ!」
追い詰められたアルバシャクは思わず跳躍して逃げようとする。だがその安易な選択に龍香は尻尾で地面を叩いて大きく跳躍することでアルバシャクのさらに上を取る。
「ニャ!?」
そしてクルリと一回転してアルバシャクを両足で蹴りつけそのまま地面へと叩き付ける。
「トドメ!!」
龍香は脚に力を込める。そして独楽のように回転しながらアルバシャクへと落ちていく。
「ライジングレイド!!」
そして踵落としよろしく鉤爪をアルバシャクに振り下ろす。振り下ろされた鉤爪はアルバシャクに食い込み、その命を奪い取る。
「や、やられ」
その一撃で絶命したアルバシャクは爆発する。
《よくやったな。龍香。》
「へへ...。あ、雪花ちゃんのとこに戻らなきゃ。」
龍香が踵を返そうとした瞬間。ビリッと。電流が走ったかのような感覚がする。
「....!?」
《どうした?》
龍香はキョロキョロと辺りを見回すが辺りには気になるものは見当たらない。誰かがいるような感覚がするのだが。
「....いや、何でもないよ。」
龍香はその場を後にして雪花の元へと向かう。雪花がいた場所に戻ると雪花は回復したのか立ち上っていた。
「雪花ちゃん!大丈夫だった?」
「来るのが遅いのよ。全く...。」
「え、えへへ...。あ!そうだ。」
龍香は雪花にポリポリと頬を掻きながら少し恥ずかしそうに言う。
「その...今日はありがとね。色々。」
「...助けて貰ったからコレでチャラにしといてあげる。」
龍香にそう返すと雪花は変身を解いて歩き出す。龍香も変身を解いてそれに続く。
「帰るわよ。嵩原が晩御飯作ってるだろうし。」
「え?メニュー何かな...カレーとか麻婆豆腐とかかな?」
「何でそんなに辛いのばっかあげるのよ。」
「私辛いの好きだもん。」
「...やっぱあんたとは分かり合えないわ。」
「えー!?何で!?辛いの嫌いなの!?」
そんなやり取りをしながら二人は一緒に帰路につく。何となく距離が縮まったと感じながら。












一方アルバシャクの戦闘を少し離れた場所で見ていた存在がいた。トゥバンだ。
アルバシャクの戦闘を見ていたトゥバンは震える。嬉しそうに。
「クソッ...何だアイツら...面白ェ。面白ェじゃねぇか!クソッ!戦いてェ!戦いてェぞ!」
武者震いが収まらないトゥバンの後ろから一人の怪物が現れる。ゲンマだ。
「取り込み中ですか?」
「いや、別に。何の用だよ珍しい。」
「出来れば貴方とは私も近づきたくありませんがね。」
やれやれとゲンマはため息をつく。
「何だ?嫌味を言いに来たのか?」
「プロウフからの伝言です。脅威の排除に取り掛かれ、だそうです。」
その言葉にトゥバンは一瞬驚くが、すぐに喜色に染まる。
「...クク、クハッ、クハハハハハハ!!そうか。プロウフからか!ハハハハハ!!とうとうアイツもそこまで追い詰められたか!クハハハハハハ!」
トゥバンは笑いながら先程まで戦っていた少女達を視界に収めて言う。
「待っていろ新月共。極上の戦いを共に楽しもうじゃねぇか...!」












To be continued....

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