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  • セブンカラー 外伝 Color of Dragon and Fish 前編

創作女児小学生ズ@wiki

セブンカラー 外伝 Color of Dragon and Fish 前編

最終更新:2024年04月20日 17:38

yuchan

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だれでも歓迎! 編集

ここに作品タイトル等を記入

更新日:2024/04/20 Sat 17:38:53

 ゴボゴボと時折泡を立てながら、妖しい翠色の光を放つ培養液に満たされた容器の中に浮かぶ臓器を二人の人物が見上げる。
 二人の人物の内、一人の中年太りの男、貝塚が臓器を見ながらふと呟く。
「……危険を犯してまで手に入れた、あのガキの心臓…“指示通り”に手に入れたが……一体これがなんの役に立つと言うのだ。」
「さぁ。私にはどうも分かりかねますね。専門外なので。」
「塩対応だねぇ……」
 もう一人の女、塩田があっけからんと言った具合にそう答えると、貝塚はハァとため息を吐く。
「それは私がお答えしますよ。」
 声がした方を二人が振り返ると、そこには眼鏡をかけ、青白い長い髪を雑に一まとめにした、少しズボラな雰囲気の女性、氷室と黒いスーツに身を包んだ青いメッシュの入った銀髪の女性、“灰被姫”、それとフルフェイスの黄金の鎧を纏った騎士がそこにいた。
 貝塚は三人の内、ムスッとした表情で明後日を向いている“灰被姫”に視線を向けると、驚いたような顔をする。
「あれ、氷室君。確か彼女は捕まったハズじゃ…」
「あぁ。彼女に施した改造は後々も必ず役に立つと思いましてね。彼に命じて、脱走を手伝わせたのですよ。まぁ、後彼女自体が機密情報の塊ですし。」
「救いを求めるレディに手を差し伸べるは騎士として当然の事です。大した事ではありません。」
 氷室に話を振られた“黄金騎士”が芝居がかった大袈裟な礼をする。それを見ていた“灰被姫”は苦虫を噛み潰したように顔を顰める。
「まぁ、名誉挽回のチャンスにご期待って事で。」
「うむ、事情は分かった。前回はこっちの失敗をカバーして貰ったし、目的自体は達成したからな。期待しよう…で、話を戻すが氷室君。この心臓の使い道は?」
 話を戻して尋ねる貝塚に、氷室は容器に浮かぶ心臓を見ながらくっくっ、と笑いながら答える。
「それはですねぇ、アレと組み合わせて始めて効果を発揮するんですよぉ。」
 氷室が視線を別の方向に向ける。その視線の先には、一つのカプセル、そしてその中にはヒビ割れた赤いラインが入った岩石が入っていた。
 そして、ドアを背に話に聞き耳を立てる一人の男がいた。




 ポツポツと雲が広がる曇り空の下、赤いアーチを描くように架けられた橋の側で、柱によりかかるように一人の線の細い少年が立っていた。
 長い青紫色の髪を後ろで一つにまとめ、少し垂れ気味な瞳は忙しなく動き、見るからにそわそわしていると言った様子だ。
「……おかしくないよな。場所間違えてないよな。」
 前髪をいじりながら、何度も携帯を確認する。あまりに楽しみ過ぎて“待ち合わせ時間の30分前”に来ている少年……紫水龍斗(しすい りゅうと)が橋の側で佇んでいると。
「ごめん。龍斗君。待った?」
 鈴を転がすような甘い声が龍斗の心臓を跳ね上がらせる。その声の主の方へ彼が振り返ると、そこには少しウェーブのかかった亜麻色の髪にオレンジのカチューシャ、丸く、くりくりとした瞳に可愛らしい顔立ちの少女、結衣深春(ゆい みはる)がいた。
「い、いやいや、全然待ってないよ。俺もさっき来たばっかだし。」
「そうなの?なら良かった。」
 彼女はニコニコと微笑みかけながら龍斗の手を取る。彼女の白磁のように白く、餅のように柔らかい手に触れた龍斗の心臓はさらに跳ね上がる。
(う、おぉおおおっ、や、柔らかい!そ、それにす、すごい良い匂いがする……)
 未知の感覚に龍斗が呆気に取られるが、そんな彼の手を引きながら、深春は笑って駆け出す。
「今日は色んなとこ回る予定なんでしょ?ほら、行きましょう?」
「う、うん……」
 手を引かれながらヨタヨタと走り出す二人を遠くから見守る一人の人影があった。
「む……無事合流出来たみたいだな。」
 柱の陰から二人を見守るのは真っ黒なサングラスをかけ、ハンチング帽を被って特徴的なピンク色のざんばら髪を隠したクールな雰囲気を纏う青年、紫水龍賢であった。
 彼は双眼鏡を覗き込みながら二人を視線で追う。
「頑張れ龍斗…!お前がどんな不測な事態に陥ろうと、俺がついている…!」
 そう言って龍賢は拳を握り締め、再び双眼鏡に視線を落とす。
 彼がとんでもなく傍迷惑な決意を抱いているのには、理由があった。それは先日のこと。たまたま龍斗の家に遊びに来ていた龍賢は彼の机の上に置いてあるカレンダーに目が止まった。
 いつもなら飾ってあるだけの真っ白なカレンダーに珍しく赤くペンで衝動的に殴り書いたかのような筆跡で、“深春さんとデート!”と書いてあった。
 それを見た龍賢に電流が走った。そう、あの奥手な龍斗が深春を誘ってデートを申し込んだというのだ。



「見て!龍斗君!ペンギンがあんなに沢山!可愛いね!」
「あ、あぁ!可愛いな!」
 水族館で深春が嬉しそうに水槽を縦横無尽に泳ぐペンギンを見てはしゃぐ。
「あの魚。龍斗君にそっくりじゃない?」
 深春が指差した先には大きな水槽を雄大に泳ぐ深草色の巨大な魚、ジンベイザメがいた。
「ええ、そ、そう?そうかな?」
 龍斗ははにかみながら応える。
(…まぁ、魚のバケモンにはなれるから、似たようなモノか…?)
 龍斗がそんな風に考えながら、深春に手を取られ、水族館を回っているのを、怪しい出立ちの龍賢は建物の陰から見つめている。
「楽しそうだな、龍斗。」
 楽しそうに笑い合う二人を見て、龍賢は呟く。かつての世界では龍賢は深春を守り切れず、龍斗が闇に堕ちるきっかけを作ってしまい、敵対の末、最期の最期、ほんの少ししか分かり合えなかった。
 辛い結末を知っているからこそ、今の龍斗と深春が楽しくしている様子を見ると、思わず龍賢の目に涙が滲む。
(……龍斗。深春さん……二人が幸せになれば、俺は。)
 そんな風に龍賢が感慨に耽っていたその時。
「なーにをコソコソしてるのかな?」
「ッ!?」
 後ろからいきなりポンっと肩を叩かれる。突然の事に心臓が跳ね上がる程驚きながら龍賢が後ろを振り返ると。
「ハァイ。龍賢君。」
 そこには茶色のコートを着込み、深春と同じ亜麻色の長い髪を三つ編みに結び、ピンクのカチューシャをつけ、イタズラっぽく笑う一人の女性、結衣月乃助の姿があった。
「……月乃助さんか。びっくりした。」
「ははは。驚いたかい?でもまぁ、妹のデートをつけ回す男がいたら、姉としては気がかりなものでね。」
 月乃助にそう言われると、龍賢としては苦笑いを浮かべる他ない。
「……それは、申し訳ない。けど俺は、龍斗が少し気になっただけですよ。」
「そうかい?まぁ、それなら良いんだが。」
 少しバツが悪そうな龍賢の背中をバシバシ叩きながら、月乃助が龍斗と深春の二人を指差すと。
「まぁまぁ。君も二人が気になるんだろう?追いかけようじゃないか。」
「あ、はい。」
 そう言って龍斗達を追いかける二人。だが、二人以外にも龍斗達を視線で追いかける人影がいた。
「はぁ。デートを台無しにするのはちょっと気が引けるんだけどね。」
 溜め息交じりにぼやきながら、赤い短髪の男が携帯電話を耳に当て、龍斗の手を繋ぐ深春を見つめる。
『そうぼやくな。これも“結衣月乃助”をこちらの手中に収めるため、致し方のないことだ。』
 携帯から男の声が聞こえる。その声を聞いた短髪の男は笑いながら返す。
「分かってるよ兄さん。ちょっと言ってみただけさ。」
『ならいい。彼女の技術力は我らの目的には欠かせぬ。』
 兄の言葉に頷きながら、楽しそうに歩く二人を見て少し目を細めながら男は申し訳なさげに呟く。
「あぁ、僕達の大願のためだ。悪く思わないでくれ。」




「ふぅ、沢山遊べたね!龍斗君!」
「うん。俺が計画したけど、ちょっと詰め込み過ぎたかも。」
「これくらい詰め込んだ方が遊んだーって充実感に溢れるものだよ龍斗君。」
「そうかなぁ?」
 あの後ゲームセンター、ショッピングモールなど様々な場所を回った二人は日が落ちかけ、黄金色に染まる帰り道を並んで歩く。
「それに、龍斗君からプレゼントを貰っちゃったし。」
 そう言って深春は先程のゲームセンターで龍斗が取ったイルカのぬいぐるみを抱き抱ながら、嬉しそうに言う。
「よ、喜んでくれたなら、俺も嬉しいよ。」
 好意を素直に向けられた龍斗は赤面しながらも答える。
 そして、歩き続けた二人は二又の道の当たる。それを見た深春が言う。
「じゃあ、私こっちだから。今日は楽しかったよ龍斗君。また遊ぼうね!」
 深春はそう言うと、繋いでいた手を離す。
「あ……。」
 さっきまで手元に感じていた温もりが離れ、急速に冷えていく感覚に、龍斗は思わず声を出してしまう。
「あ、の……」
「ん?どうかした?」
 思わず出てしまった声に話しかけられたのかと、思った深春が振り向く。そんな彼女を見た龍斗の脳裏に一瞬血まみれの彼女が過ぎる。
 冷たく自分達を打つ雨、流れる赤い液体、熱を失い、冷たくなってしまった彼女。
 それは過去の、生まれ変わる前の世界の記憶。思い出したくもない、忌むべき自分の罪の記憶。
行かないでくれ。一人にしないでくれ。情けない我儘が口から飛び出そうになる。だが、龍斗は理性でそれらを押さえつけると、ニコリと笑みを浮かべて。
「……いや、なんでもないよ。気をつけて帰って。」
「?うん。龍斗君。今日はありがとね。」
 深春はそう言うと、踵を返す。楽しそうに揺れる後ろ姿を龍斗はしばらく見つめていたが、諦めるように顔を伏せると、彼はもう片方の道へ歩を進める。
「……俺は……これで、いいんだろうか……?」
 歩きながら、突然湧き出た胸に生じる不安が彼の胸中を焦がしていた。



「ん。どうやら今日はここまでのようだね。」
「そうですね。まぁ、日が暮れる前ですし、良い引き際だと思います。」
 解散した龍斗と深春を少し離れた場所から尾けていた龍賢と月乃助の二人は眺めながら話し合う。
「ま、別に門限なんて決めてないから、夕食まで行っても良かったんだけどね。」
「まぁ、初めはこんなものではないですか?」
「だねぇ。」
「さぁて、帰って夕飯の支度でもするかな。」
「俺も、そろそろ帰らないと。それでは。」
 そう言うと、二人は別々の帰路につこうとするが、あ、そうそうと月乃助が龍賢に言う。
「君、もう少し肩の力を抜いたらどうだい?」
「……何です急に。」
 月乃助の言葉に龍賢が反応する。月乃助は手をひらひらと振って答える。
「君と龍香君は似ている。他人のために我慢しがちで、自分はこうあるべきだと思い込みやすい。似た物兄妹だ。」
「………。」
「せっかく平和になったんだから、自分に素直になって気楽に生きてみるのも悪くないんじゃないか?」
「……俺は、」
 月乃助の言葉に龍賢は何か言い返そうとするが、その時前の世界の記憶がよぎる。
『お前は口だけの男だ!期待していると言いながら信頼していない!守ると言いながら守れない!』
『家族なんて言ったって。他人の気持ちが分かるわけないのよ。』
『お兄ちゃん!』
 傷つき、傷つけた家族の言葉。それが龍賢の顔を苦痛に歪めさせる。
「……君も、君の弟も。前の世界にまだ心が引っ張られている。責任感が強いのは美徳ではあるが。それは、世界を作り変えた妹君とカノープスの望むところじゃないと思うがね。」
 月乃助はそう言うと、ふぅと一息ついて踵を返す。
「ま、要するにもっと自分に素直に生きても良いんじゃないか、っていう年長者からのつまらない助言さ。そこまで気にしなくてくれていい。」
 月乃助はそう言ってひらひらと手を振りながらその場を去る。その去っていく後ろ姿をしばらく見つめた後、視線を落とす。
「……俺は。俺は。」
……また、同じ過ちを繰り返すのか。そんな不安が彼の胸に重くのしかかっていた。








「〜♪」
 日が暮れて薄暗くなりつつある帰り道を深春は鼻歌をしながら歩く。するとピコン、と深春の携帯から通知音が響く。見れば姉の月乃助からで、夕飯のリクエストを尋ねるものだった。
「ハンバーグ……っと。」
 深春は携帯を取り出し、そう打ち込み、歩き出そうとしたそこ時。
「やぁ、そこの美人なお姉さん。」
 声をかけられ、振り向くと赤い髪を短く切り揃え、人懐っこい笑みを浮かべた青年がいた。
「何ですか?」
「いや、ちょっと道に迷ってしまって。ここのビルに行きたいんだけど、行き方が分からなくてね。」
 彼はそう言って一枚のメモ用紙を取り出す。そこにはビルの名前と、住所が書いてあった。
「あら、大変ですね。」
 深春もその場所に心当たりがなかったので、携帯で検索をかける。
 それはここから路地裏を歩いて5分程の近場にある商業ビルだった。
「そのビルなら、ここの角を右に曲がって──」
 深春が説明するが、男はうんうんと頷きながらも、時折首を傾げる。そして
「うーん……申し訳ない。土地勘がないもので。不躾なお願いなのだが、案内して貰えないだろうか。」
 申し訳無さそうに男が深春に言う。困っている彼を見て深春は──ふと、彼の視線が少し自分ではなく道の奥の方に向けられた事に気づいた。
 なんて事はない、たまたまで片付けられそうな些細な事。だがそれを見た深春の直感が警告を鳴らす。
「…ごめんなさい。私も急いでまして。この通りを一旦出たら右手に交番があったと思いますので、そちらで話を聞いてみてください。」
 そう言うと、相手の返事も聞かずに深春はその場を離れようとする。
 だが、数歩も歩かない内に深春の前に三人の黒いスーツに身を包んだ女性が現れ、道を塞ぐ。
「……どいてください。」
 深春が臆せず、三人にそう言うが、三人は笑みを浮かべるだけでどく気配は全くない。
 深春が無理矢理通り抜けようとしたその時。スッと首筋に冷たく、鈍い光を放つ何か、が当てられる。
「……レディにあまり酷いことはしたくないんだがね。」
 首筋に当てられたものは剣であり、いつの間にか赤髪の男は黄金の騎士のような鎧を纏っている。
「……私に何のようですか?」
「君のお姉さんと少しお話しさせて欲しくてね。」
「姉と、何の話を……」
「おっと。これ以降の質問は場所を移して、紅茶でも飲みながらお答えしよう。」
 そう言って“黄金の騎士”が彼女の背を押そうとした瞬間。
「!」
 パァン、と何か弾けるような音が鳴り響いたかと思うと“黄金の騎士”は横っ飛びに吹き飛んで地面を転がる。
「なっ」
 その場にいる全員が驚く中、道の先からザッと地面を踏み締める音がする。視線を向ければ、そこには傷だらけの魚のような怪物が立っていた。
「彼女に近づくな……!!」
 右手から水を滴らせながら、怪物、龍斗が怒りに満ちた低い声で威圧する。何か胸騒ぎがした彼はやはり、家まで彼女を送り届けようとして彼女を追いかけてこの場に出くわしたのだ。
「騎助(きすけ)様!」
 倒れた“黄金の騎士”にスーツの女三人が近寄る。“黄金の騎士”、騎助は三人に声をかけられると、よっこいしょと立ち上がる。
「いてて……妨害が入るだろうとは予想してたけど…予想外の奴が来たな。」
 騎助は龍斗を見ながらそう言うと、剣を構える。
 その瞬間黒スーツの女達もリストバンドのように左手首に装備していた機械のスイッチを入れる。次の瞬間彼女達も騎助と同じように機械の鎧を纏う。
 それを見た龍斗はチッと舌打ちする。
「……龍香のお友達の子と同じような装備か。」
 龍斗の脳裏に過ぎるのは雪花藍が纏っていたパワードスーツ“デイブレイク”。四人の機械騎士は龍斗へ武器を構える。
「四対一だが……文句はナシで頼むよ。こっちも切迫詰まっていてね。」
「うるせぇ。全員仲良くぶちのめしてやるからかかってこい。」
 龍斗は深春を守るように前に出る。そしてすれ違い様に彼女に言う。
「……ここは俺に任せて早く逃げて。」
「あなたは……」
「いいから早く。」
 龍斗がそう促すと、深春は一瞬逡巡するが、ぺこりと頭を下げるとその場から走り出す。
「あっ、待てっ」
 三人の内、一人が深春を追いかけようとしたその時。龍斗は剛腕を振るい、水の塊を発射する。ただの水だが、シードゥスと化した龍斗が振るえば、それは散弾銃に勝る威力を誇る凶器と化す。
「ふっ」
しかし、それは寸前で割って入った騎助の剣で弾かれる。
「怪我はないかい?」
「あっ……騎助様。申し訳ございません。」
「気にしないで。部下を守るのは上に立つ人間の責務だからね。」
騎助はそう答えると、三人の部下の視線は深春から、一斉に龍斗へ向かう。
だが、龍斗は少しも動じた様子もなく、四人を睨み返す。
「彼女を追いたかったら俺を倒していくんだな。」
「いいね。シンプルで分かりやすい。」
次の瞬間、騎助が爆発的な踏み込みで一気に龍斗との距離を詰める。これを迎撃すべく龍斗は杖を精製し、構える。
そしてあと少しで龍斗の間合いに騎助が踏み込む、と思った次の瞬間、騎助は屈んで体勢を低くする。
それと同時に騎助の身体で隠れていた龍斗に向けられた三つの銃口が火を噴く。
「……!」
放たれた弾丸を防ぐべく龍斗は左手を前にかざし、水の障壁を発生させることで銃撃を防ぐ。
「よそ見してていいのかい?」
だがその隙に騎助は龍斗の間合いを侵略し、剣を振り上げる。
龍斗もそれにすぐさま反応し、身を反らせて後ろへとバックステップで逃げる。だが、その一撃は龍斗のからだを掠め、赤い線を作る。
「へぇ、怪物でも血は赤いのか。」
「くっ!」
龍斗は杖を騎助に向けて振り下ろす。だが、騎助もそれに反応してそれを剣で受け止める。互いの得物がぶつかると、凄まじい衝撃が辺りに拡がり、騎助の脚から蜘蛛の巣状にヒビが拡がる。
「お、おぉ!中々のパワーだ。これを纏ってなかったらあっという間にペシャンコだったかもしれない!」
「ぶっ潰れろ!」
さらに龍斗が杖に力を入れた瞬間、見切ったように騎助はサイドステップで横に移動すると、支える力を抜いて彼の一撃を受け流す。地面に杖が炸裂し、アスファルトが砕ける。
だが、振り終わりの隙だらけのタイミングにまたもや三人の銃が火を噴く。
今度は防御が間に合わず、龍斗の身体のあちこちから火花が散る。
「ぐおおっ!」
全身を殴りつけるような衝撃に思わずよろめく龍斗にさらに騎助が振るった剣が襲いかかる。
振るわれた攻撃は龍斗に直撃し、火花が散る。
「ぐあっ」
地面を転がる龍斗に騎助は剣を突きつけながら言う。
「どうだい?降参するなら今の内だよ?」
「言ってろ!“死海大斬波”!」
騎助の軽口を一蹴すると、龍斗は右手を大きく振るう。すると振るわれた腕から三日月状の水の塊が発射される。
「おっと!」
その一撃を騎助は身を反らせてかわすが、放たれた一撃はそのまま三人組の方へと向かう。
「!アンリ!イユ!ウツキ!」
騎助が叫び、慌てて三人が避けようとするが当たる直前で水が弾けて散弾のように広範囲に高威力の弾丸をばら撒く。
「うっ」
三人が予想外の一撃に体勢を崩して怯む中、三人を心配して一瞬龍斗から意識が逸れた騎助に、彼は拳を振るう。
「くっ」
振るわれた剛腕を何とか剣を間に挟み込んで防御するが、龍斗の勢いは止まらず、そのまま殴り抜ける。
その衝撃でさらに大きく体勢を崩した騎助に龍斗は蹴りを入れる。尻餅をつくようにして倒れた彼を追撃すべく、龍斗は杖を振り上げる。
「おらァッ!」
振り下ろした杖の一撃を騎助は横に転がることで回避する。そして跳ね上がるようにして起き上がると、剣を構えて龍斗を牽制する。
「中々どうして……!やるじゃないか!」
「しぶといなお前!」
再び互いに睨み合うが、その均衡を破るように彼の背中から左右に分かれて三人が飛び出す。
「チッ!またか!」
龍斗はすぐさま水の障壁を形成して放たれる銃弾を防ぐ。だが、その隙を縫うように、大きく跳躍して障壁を飛び越えた騎助が龍斗を狙う。
「ふっ!」
「このやろ…!」
龍斗と騎助が杖と剣で打ち合う。火花が散り、衝撃で地面にヒビが入る。さらに騎助がサイドステップを踏み、龍斗の左を取ろうとする。
「させるか!」
そうはさせまいと龍斗が騎助の方を振り向いた瞬間、彼の背中に衝撃が走る。
「がっ…!?」
振り返れば銃を構えた三人がこちらを向いており、龍斗は騎助と三人に挟み撃ちされるようなポジションに追い込まれていることに気づく。
「戦闘の鉄則その一……自分の得意を相手に押し付けろ、だ。」
仮面越しにニヤリ……と騎助が笑う。非常に不利なポジションに追い込まれた龍斗の首筋を冷や汗が伝い、再び引き金が引かれそうになった次の瞬間。
龍斗達の上を一瞬何かが通り過ぎる。そして続いて何かがコロコロと三人の前に降って転がってくる。
「何?」
アンリが思わず声に出し、それを視界に収めた三人の顔が青ざめる。何故なら転がっていたのは鈍い鉄の光を放つ…爆弾だったからだ。
「やばっ」
すぐさま回避行動を取ろうとした三人の前で爆弾が炸裂し、衝撃と砂塵を撒き散らす。
「きゃああああっ」
「なっ!?」
三人が吹き飛ばされて地面を転がる。何事かと龍斗と騎助が空を見ると、そこには天を翔ける一つの“鳥”がいた。
「はーはっはっはっはっ!!刮目せよ!」
元気な大声が響く。“鳥”の翼が外れ、一人の女性が三つ編みを風で揺らしながら降ってくる。大胆不敵、自信に溢れた笑みを浮かべるその女性は。
「このっ、結衣月乃助をな!」
月乃助は勢いそのまま、立ちあがろうとしたイユと呼ばれた機械騎士に痛烈な飛び蹴りを入れる。
「ごっ」
蹴り飛ばされた彼女は大きく吹き飛んで近くの路地の壁を突き破りながら倒れ込む。
月乃助は華麗にポーズを取りながら着地すると髪をかき上げながら龍斗へ振り返る。
「ふっ。苦戦しているようだね龍斗君。」
「月乃助さん!?」
「!」
突然の乱入者に皆が驚く中、月乃助は騎助を睨みながら言う。
「深春から連絡を受けてね。助太刀に来たって訳だが…まさかいつぞやの君に出会えるとはね。」
「こちらこそ嬉しいですよ結衣月乃助さん。貴方のような見目麗しい美人と再びお会い出来たのですから。」
月乃助を見た騎助は恭しくお辞儀をする。
「何でも私に用があるらしいじゃないか。まぁ、わざわざ妹をダシに使うような用だ。さぞ、くだらない用なのだろうな。」
「これは中々手厳しい。ですが、貴方の方から来てくれたのは好都合だ。」
そう言った騎助の雰囲気が先程のどこか緩かったものから空気が張り詰めるような、殺気だったものに変わる。
「何としてもご一緒させていただきますよ。」
「随分荒いお誘いだね。」
「させる訳ないだろうが!」
次の瞬間騎助と龍斗が同時に走り出し、互いの得物を突き出す。またもや激しい打ち合いにもつれ込んだ彼らを見て、アンリとウツキが援護へと向かおうとする。
「おっと!」
それを見た月乃助が動く。アンリとウツキの足元に向けて手持ちの銃を構えると発砲する。
「!」
砂塵が舞い上がり、二人の脚が止まる。止まった隙を逃さず、月乃助はアンリ達に切り込んでいく。
「君達の相手はこの私だよ!」



高級そうな家具が置かれている執務室にて、龍斗達五人が入り乱れて戦う様がモニターに映し出され、それを貝塚達が画面越しに見つめていた。
「…何をしているのかね彼ら。」
「さぁ?特にこちらに何も連絡がないので。」
塩田がそう答えると、貝塚ははぁとため息をつく。
「氷室君は何か聞いているかね?」
「あの、野郎ォ……!!飛行ユニットを…!あれ程の旋回機能を……!」
「あ、ダメだこれ。全然聞いちゃないな。」
画面に映る月乃助に対して憎悪を溢れさせ、目玉が飛び出るのではないか、と錯覚する程画面を見つめる氷室を見て、貝塚はそうそうにこの映像をハッキングしている“灰被姫”に連絡を取る。
「あー“灰被姫”君。聞こえるか。」
『はいよ。何ですか?』
「取り敢えずそこで待機しててくれ。緋威君に聞いてみるから。」
そう言うと貝塚はブツリと通信を切る。そしてとある廃ビルの屋上から五人が戦う様を見学していた“灰被姫”は耳に当てているインカムから手を下ろすと、ふと他の場所に視線をやる。
見れば先程“黄金の騎士”が捉え損ねた娘が息を切らしながら走っている姿があった。それを見た“灰被姫”は口角を上げる。
任務ではないが、あの女を捕らえて、引き渡せば失敗した自分の名誉を挽回出来るだろう、彼女はそう考えたのだ。
「……ふふん。運のないガキね。」
そう言うと“灰被姫”はビルから身を乗り出すと、彼女のいる方へと向けて飛び出した。




夕暮れからそらに日が落ち、帷が落ちようとしている薄暗い道を龍賢は歩いていた。
「……自分の好きなように生きる……」
月乃助の言葉が何度もリフレインする。だが、好きなように生きろ、と言われてもどうすればいいのかが分からない。どう生きるのが正しいのか。どうすれば後悔せずに済むのか。
「分からん……何もかも……」
堂々巡りの思考に陥ってしまった彼の耳がコツコツという小さな音を捉える。
「……?」
 その音はだんだん大きくなり、そして人の気配がこちらへと近づいてくる事に気づく。
 彼が音がする方へと顔を向けると、そこへ一人の少女が息を切らせながら走る深春の姿があった。
「深春さん?」
「!あっ、り、龍賢君!」
見知った顔を見た彼女は安心したようにホッと顔を綻ばせると、彼に走り寄ってくる。
「どうしたんで……」
「龍賢君!」
 彼女はそのままガバッと龍賢に抱きつく。胸から伝わる柔らかく温かい感触に思わず赤面するが、ふと彼女の身体が震えている事に気づく。
「……何か、あったんですか?」
 何かを察した龍賢が尋ねると、深春は喋り出す。
「うん。さっきなんだけど……」
「おー、最近の子でもキープ君とか用意してんだなぁ。」
 女の声がそれを遮る。振り返ると、そこには灰色の前髪が片目を隠している、スーツ姿の女性“灰被姫”がいた。
「……誰ですか、貴方は。」
 怯える彼女を背にやり、龍賢が前に出る。それを見た“灰被姫”はヒュウと口笛を吹くと。
「へぇ。カッコいいねぇ。もう少し歳食ってたらタイプだったかも。」
 そう言いながら“灰被姫”は腰から短刀を抜き取り、構える。濃密な死の臭いを振り撒き、重苦しいプレッシャーを放つ彼女に深春は怯えたように龍賢を見つめる。
「龍賢君…!」
「……深春さん。ここは俺がなんとか食い止めるから、逃げて警察を呼んでくれ。」
「でも……!」
 深春が迷っている間に、龍賢に向けて“灰被姫”が強く地面を蹴り、瞬時に間合いを侵略する。
「バカなガキね。」
「!」
 無慈悲に振るわれる一撃。後ろに深春がいる以上、龍賢にかわすと言う選択肢はない。
「ならばっ」
 龍賢は引くどころか逆に一歩前に踏み出すと、彼女の間合いに深く踏み込み、振るわれた刀の柄の部分を掴んで防御する。
「チッ」
 “灰被姫”は攻撃が防がれた事に一瞬驚きはするが、すぐに意識を切り替え、いつの間にか暗器を握っている左腕を突き出す。
「っ!」
龍賢もそれに気づくと彼女の左手首を掴んでその一撃を止める。
「これも止める!?最近の子って戦闘慣れしてるの!?」
「何を意味不明な事を…!深春さん!今の内だ!」
 龍賢が“灰被姫”を押さえ込みながら言う。龍賢の迫力に圧された深春は。
「分かった!龍賢君も気をつけて!」
 そう言うと深春は駆け出す。それを見た“灰被姫”は龍賢を振り解こうとするが、龍賢は少しでも時間を稼ぐべく、握る力を強める。
「この……!身の程知らずが!」
 そう言うと、“灰被姫”は歯を食いしばる。パキッという何かが割れるような音がしたかと思うと、彼女は龍賢に向けて何かを吐きかける。
 吐き出されたそれは龍賢の肩に付着するとジュウと音を立て、肩に灼熱の痛みが走らせる。
「これは、硫酸!?」
 予想外の一撃に龍賢の気が緩んだ一瞬の隙を逃さず、彼女は龍賢を思い切り蹴り上げる。
「ぐあっ」
よろめく彼に、“灰被姫”は右手の短刀を構え直すと、龍賢の心臓目掛けて突き出す。
「死ねっ!」
「ッ」
 突き出された一撃が龍賢に向かう。完璧なタイミング、完璧な位置から放たれた即死の一撃。常人であれば待つのは確実な死。しかし、死地へと追い込まれた龍賢の目がギョロリと自分に向かう死の一撃を捉える。
 龍賢は自身の右腕を短刀と自身の間に滑り込ませる。それは本来なら即死こそ防げるものの右腕を犠牲にする最終手段。しかし、“赤い鱗に覆われた龍賢の左腕”が短刀による一撃をカキン、と小気味の良い音と共に弾く。
「んなっ」
 必殺の一撃を弾かれた事に驚く彼女の土手っ腹に龍賢の拳が炸裂する。見ればその右腕も赤い鱗に覆われている。
「ぐふっ」
「……っ!」
 よろめく彼女に龍賢はさらに回し蹴りを叩き込む。
「がはっ」
 蹴り飛ばされた彼女はそのまま地面を転がる。お腹を押さえて蹲る彼女を見下ろしながら、顔まで鱗に包まれ、赤黒い装甲を纏った竜人のような姿に龍賢は変身する。
「…忠告する。これ以上手荒な真似はしたくない。この場を立ち去ってくれ。」
「はぁ……!?最近こんなんばっか…!どうなってんのよマジで…!」
 “灰被姫”は忌々しげに龍賢を睨みながら、よろよろ立ち上がったかと思うと、一瞬で地面を蹴り、さっきまでの弱々しい姿からは想像出来ない程の俊敏さで龍賢に接近すると、短刀を振り下ろす。
 頸動脈を狙った殺意の籠った一撃。しかし龍賢はそれを右腕で防御する。短刀と右腕がぶつかったと同時に龍賢は横から左腕で短刀を殴りつける。するとパキン!と音を立てて、短刀の刀身が真っ二つにへし折れる。
「はぁっ!?」
「……もう一度言う。今の貴方に勝ち目はない。」
「!…言ってくれるわねバケモノが…!」
 龍賢を睨むと、彼女は後ろへと下がりながら腰のポケットから黒い粉を掴むと彼に向けて振り撒く。
「……?」
 一瞬、何をばら撒かれたのか見極めようと龍賢の脚が止まる。その隙を突いて“灰被姫”は火種に火をつけると粉目掛けて投擲する。
 それは次の瞬間撒かれた粉に引火し、大爆発を起こし、爆風と暴力的な熱が辺りに吹き荒れる。もくもくと上がる爆煙を見ながら“灰被姫”はせせら笑う。
「…はは。どうかしら。私に向かってナメたことを言うから」
 彼女がそこまで言った瞬間煙を切り裂き、所々焦げてもいるものの、健在の龍賢が姿を現す。
「は…?この爆発を受けて……無傷…!?」
「……気は済みましたか?」
 流石にショックを隠し切れない“灰被姫”をギロリと龍賢は睨む。奥の手が効かない事に圧倒的不利を察した彼女は忌々しげに龍賢を睨むと。
「……チッ、覚えてなさい!」
 そう言うと“灰被姫”は懐から黒い球体を取り出すと地面に叩きつける。叩きつけられたそれはその拍子に白煙を撒き散らす。
 龍賢は槍を精製し、それを振るって煙を引き裂くが、既に彼女の姿は無かった。
「……逃げたか。」
 龍賢は変身を解くとすぐさま踵を返し、深春が逃げた方へと走る。
「……待っててくれ深春さん…!」




「はぁ、はぁっ。」
 不審者と龍賢が戦う現場からまた少し離れた場所へと逃げた深春は全力疾走で切れた息を整えるべく、立ち止まって肩で息をする。
「はぁっ。早く、警察を呼ばなきゃ……」
 龍賢が抑えているあの人物からはとても危険な雰囲気が漂っていた。普通の人間である龍賢にいつまでも抑えられるハズがない。
「け、携帯…!」
 深春が携帯を取り出し、警察に電話をかけようとしたその時。
「おっと。それは困るな。」
 後ろから男の声がする。そして深春が振り返るより早く男の腕が深春の携帯を握る腕を握り、そして首に腕を回され、声を出そうとした口元を手で覆われる。
「あっ。」
「来てもらうぞ。」
 深春は目線だけを後ろへと向ける。そこにいたのは黒いコートに身を包み、眉に皺を寄せた険しい顔立ちの赤髪の男だった。




「おらぁぁぁぁ!」
「ふふっ、やるな!」
 龍斗と騎助はもつれ合うようにして路地裏から飛び出し、人気の少ない空き地のベンチを薙ぎ倒しながら打ち合う。
 龍斗は近くにあった空き缶を掴むと騎助に向けてぶん投げる。
「ふんっ!」
 騎助は剣を振るい、空き缶を切り裂く。だが、出来た一瞬の隙を突き、間合いを詰めると杖を突き出す。
「くたばりやがれ!」
「おおっと。」
 突き出された一撃を騎助は身を捻ってかわす。お返しにと剣で切り返すが、龍斗はそれを杖を振るって弾く。
「いいね!ヒリヒリするよ!」
「うるさいな!」
 龍斗はそう言いながら、杖を振るう。騎助はそれを受けながら、言う。
「それにしてもっ、君は何故あの少女を庇う?哀れな“お姫様”と思っていたが、実は君を使役する“魔女”だったと言うことかい?」
「センチな奴だな!」
「あながち間違った推測じゃないと思うんだがね!なら彼女は君のなんなんだい?」
「彼女は……っ!」
 騎助の問いに龍斗は言葉に詰まる。彼女は自分が愛する人だ。その事に嘘偽りはない。だが、改めてそれを口に出すことは叶わなかった。彼女を守り切れず、暴走して多くの人達に迷惑をかけた自分に果たして彼女を愛する資格はあるのか。
「……お前には関係のないことだ!」
「ふっ、随分と不誠実な男だな!」
「お前が下世話なだけだ!」
 龍斗が叫び、騎助に殴りかかる。だが、騎助はそれをひょいとかわすと、その鳩尾に剣の柄を叩き込む。そしてよろめく龍斗に騎助の凶刃が炸裂する。
 一方アンリとウツキは銀色の機械の翼を拡げ、自在に空を駆け回る月乃助が抑えている。
「悪いが君達に抑えられる天才ではないのだよ!」
「何よその空飛び回るの!」
「降りて撃ち合いなさいよおばさん!」
 月乃助に翻弄され、悔し紛れにウツキが叫ぶ。だがそれを聞いた月乃助のこめかみに血管が浮き、顔が引くつく。
「私はまだ26だーッ!」
 そう叫ぶと月乃助は背中のユニットを分離させると、それをアンリに突っ込ませ、自分はウツキに飛び蹴りを叩き込む。
「ぐえっ」
「おわっ」
 二人をのすと、月乃助は劣勢の龍斗を援護すべく銃を構え、騎助へと銃口を向ける。
「天才は視野が広いのだよ!」
 そして引き金を引く指に力が込められようとしたその時。
「そこまでだ!」
 男の大声が響く。何だ何だと月乃助と龍斗が声がした方に視線を向けると、二人の顔色が変わる。
 何故ならそこにいた男の腕の中には喉元に刃を当てられ、涙目でこちらを見る深春の姿があったからだ。
「深春!」
「深春さん!?」
 思わず声を上げる二人。龍斗は完全に狼狽し、その隙をつくように騎助が剣の柄を押し込むことで、エネルギーをスパークさせた刃が振るわれたことに気づくのが遅れる。
「しまっ」
「“トネール・エスパーダ”!!」
 振るわれた一撃が龍斗に炸裂する。電撃が走り、龍斗は大きく吹き飛ばされて近くの雑木林の草むらに投げ出される。
「龍斗君!」
「結衣月乃助様!」
 月乃助が駆け寄ろうとするが、深春を人質に取る男が月乃助に言う。
「一緒に来ていただけますか。我らは無駄な争いは望んでおりません。我らの願いを聞き届けてくださるのであれば妹君共々身の安全は保証致します。」
「お姉ちゃん……!私のことは良いから…!」
 男の墨のように黒く、狂気に近い信念に満ちた瞳と青ざめた表情で、首を振る深春を交互に見やり、目を伏せてふぅ、とため息をつくと。
「……分かった。そちらの要求を飲もう。妹には手を出すな。」
 そう言ってリストバンド状の装置をいじり、変身を解除する。
「賢明な判断。感謝する。」
 男がそう言うと武装解除した月乃助をアイリ達三人が囲む。
「おおっと。相手はこれより客人だ。丁重にもてなせ。」
 そんな三人に武装解除した騎助が駆け寄りながら言うと、男へと駆け寄る。
「騎真(きしん)兄さん。手間をかけさせてしまい、申し訳ございません。」
 騎助が頭を下げ、そう謝ると騎真は彼をジロリと見ながら。
「騎助。お前は甘い。その我が緋威グループ最新鋭の装備を何故お前に与えたのか……よく考えておけ。」
「はっ、申し訳ない。」
「私は月乃助様に用がある。妹君のエスコートは任せたぞ。」
「了解であります。ささっ、妹君、こちらへ。」
 騎真はそう言うと深春を騎助へと渡す。騎助は彼女の背に手を添え、恭しく語りかける。
「……。」
 深春は俯き、月乃助をチラと見る。その視線に気づいた彼女はニッコリと笑って。
「少しお前には不自由にさせるが、何も心配いらん!だから、少しの間我慢してくれ!」
 月乃助がそう言うと、深春は泣きそうな顔をするが、キッと堪えて騎助の誘導に従う。そんな彼女を月乃助が見送っていると、騎真が月乃助の前に立ち。
「手荒な招待になってしまい申し訳ない。結衣様。」
 そう言って騎真が目配せをすると、アンリが月乃助に手を差し出す。
 月乃助はそれを見るとハッ、と笑うとリストバンド状の変身用ツールを取り外してアンリに手渡す。
 一方でなにやらインカムを通して通信をしていたイユが騎真に耳打ちをする。
「社長。どうやら騒ぎを聞きつけて警察が。」
「そうか。ならば急ぎ移動せねばな。」
 報告を聞いた騎真は彼女に指示を飛ばす。そして月乃助の方に振り返ると。
「それでは、こちらに。」
 月乃助に手を伸ばす。彼女は差し伸ばされた手を取るが、フッと笑って彼を睨む。
「これで勝ったと思うなよ。この借りは必ず返させてもらう。」
「肝に命じておきます。」
 彼女の言葉を騎真はそう言って受け流す。彼らにつられながら、月乃助はチラッと龍斗が吹き飛ばされた場所を見る。
(……頼んだぞ、君……。)






「深春さん!深春さんどこだ!深春さん!」
 敵を退けた龍賢が路地裏を走りながら彼女の名を呼んで叫ぶ。
 そうしているとポツポツと彼の頬を雨粒が叩き、それは段々と強くなっていき、本格的に降り始めて、彼の身体を濡らす。
 雨で視界がぼやけ、その胸を焦燥感が焦がす。彼女の行きそうな場所を追いかけ、走り回る。
 走り回っていると、ふと彼の視界にパトカーが映る。もしかしたら……と思い、彼がその方向に行こうとしたその時。
 横から何かが彼にもたれかかってくる。
「うおっ」
 突然のことに思わず龍賢が驚いてそれを引き剥がす。そのまま手放そうとして気づく。
「……龍斗!?」
 それはボロボロになって傷だらけの龍斗だった。その身を案じ、力なく倒れそうになる龍斗の肩を龍賢が貸す。
「どうした!?そんなボロボロになって、何があったんだ!?」
 龍賢が彼に尋ねると、龍斗は顔を上げる。その眼一杯に涙を溜め、絶望しきった表情の彼は嗚咽交じりに答える。
「……ごめん、龍賢。俺、彼女を、守れ、なかった…!」
「…!龍斗……。彼女は……」
「連れ、さられた……俺は、俺は…!」
 龍斗はそれだけ言うと、龍賢を突き飛ばし、走り出す。
 雨が降りしきる夜の闇に消えていく彼の背を龍賢はただ見つめることしか出来なかった。
「……俺の、せいだ。」
 あの時彼女に一緒にいるよう言っていれば。自分が彼女から目を逸らさなければ。後悔は尽きない。
「……何故、こうなる。」
 自分がやろうとしたことが全て空回り、裏目に出る。茫然自失とした彼は後ろへとよろめき、壁にもたれ掛かる。
「すまない深春さん…龍斗……」
 彼の脳裏に雨と徐々に体温を失う深春、嗚咽を漏らす龍斗が過ぎる。過去の繰り返しのような情景に龍賢が思わず頭を抱えて、蹲ったその時。
「どうしたんだい龍賢!?傘もささないで!?体調が悪いのかい!?」
 龍賢に声がかけられる。彼が顔を上げると、そこにいたのは心配そうに彼の顔を覗き込む父、昇鯉だった。
「父…さん……?」





「落ち着いたかい龍賢?」
 昇鯉が龍賢に笑顔で話しかける。シャワーを浴びて着替えた龍賢は父の言葉に返事をせず、静かに頷く。
「そこにいたら冷えるだろう、入ったらどうだい?」
 昇鯉はそう言うと龍賢にコタツに入るよう促す。龍賢はその誘いに素直に乗って、コタツに入る。
「今龍香を龍那さんが迎えに行っているから。今日はあったかい鍋だぞ〜。」
 ニコニコと笑いながらテレビのチャンネルを変える父に龍賢は口を開く。
「…父さんは、聞かないのか?」
「龍賢が話したいタイミングでいいよ。」
 昇鯉がそう言うと、龍賢は俯きながらポツポツと喋り出す。
「……父さんはどうやったら間違わない選択肢を取れると思う?」
「間違わない選択肢?」
「……その、俺は一回間違えたんだ。だから今度は間違わないように頑張ったつもりだった。対策したつもりだった。……けど、また間違えたんだ。」
「そうか……」
「だから、もし知ってたら教えてほしい。俺は、どうしたらいいんだろうか……」
 龍賢の質問に昇鯉は腕を組み、ふむ、と顎に手をやると。
「龍賢。絶対に間違えない方法はね。実はあるんだよ。」
「え。」
「それはね。“答えが分かる充分な情報が揃うまで待つ”ことだよ。これをすれば絶対に間違えることはない。」
 昇鯉がそう言うが、龍賢は納得しかねてた表情で言う。
「けど、それは。」
「うん。こういうパターンは人生においてほぼないよ。人生は決断するのに必要な情報が不足している中で判断を下さないといけないことばかりだ。」
「……。」
 目を伏せる龍賢に昇鯉は優しげに微笑むと。
「龍賢。間違いなんて誰にでもある。僕だって何度過ちを繰り返したか、両の手じゃ足りない程ある。龍賢。大事なのはね。失敗してからどう動くかだよ。」
「……でも、俺は。」
「龍賢には過去の過ちを弔おうとする気持ちがある。そして自分よりも他人を優先する、誰よりも他人に寄り添ってあげられる優しさがある。」
 昇鯉は微笑みながら龍賢を見つめる。
「それに龍賢。君はそう簡単に諦められる男じゃないだろう?」
 昇鯉の言葉に龍賢はボロボロと涙を溢していた。
「生きている限り挽回のチャンスはいくらでもやってくる。長い長い人生だ。龍賢が納得いく答えを何千何万何億回の失敗の中から見つけていけば良い。一人じゃ無理なら、僕でもいい、友達でもいい、他の人と一緒に答えを見つけてみよう。」
 その言葉に龍賢はかつての“敵”であり、“相棒”と手を取り合ったことを思い出す。前の世界で自分と共に手を取り合って戦い抜き、最後に自分に身を捧げてくれた“友”を。
「……ありがとう、父さん。」
「うん。頑張っていこうね。」
 龍賢はボロボロと顔を抑え、涙を溢す彼を昇鯉は優しく見つめている。しばらくすると、龍賢は泣き止み、コタツから立ち上がる。
 その顔は泣いたせいで赤くなり、目は腫れていたが、それでも幾分か晴れやかな顔となっていた。
「……そうだ。まだ終わってない。」
 龍賢はそれだけ言うとかけてあった上着を取ると玄関に向かって駆け出し、靴を履いて急いで外へと出た。
 その様子を見ていた昇鯉は優しく温かい目で彼を見送った。




「……俺は、何をやっているんだ…!」
 雨が降りしきる中、龍斗は雨に打たれながら、河川敷でうずくまっていた。
 後悔は消えない。あの時と違って力も得たハズなのに何も守れていない。武装していたとは言え、人間に負け、しかも深春だけでなく、姉の月乃助まで彼らに拐われてしまった。
「俺は!俺は…!」
 頭を掻きむしり、自分を責め続ける。絶叫しながら、龍斗は変身すると地面を思い切り殴りつける。
 肩で息をしながら、雨空を見上げる。
「うおおおおおおお〜〜!!!」
 龍斗が吼える。自分の無力さに震え、絶望に打ち震える。
 大声を出し、彼が肩で息をしていると。
「龍斗!」
 後ろから声をかけられる。振り返ると、そこには雨でずぶ濡れになった龍賢がその場にいた。
「龍斗。探したぞ。」
「……なんだよ。俺は……俺は…!」
「深春さんを助けに行くぞ。俺達二人で。」
 毅然とした表情で龍賢は真っ直ぐ彼を見つめながら言う。その視線が、今の龍斗にはとても眩しく見えた。
 龍斗は俯いて変身を解くと。
「龍賢……俺は、……いや。俺は……ダメだ。俺は、俺じゃダメなんだ……俺は、彼女を守れなかった。俺は……」
 龍斗がそう言いかけたその瞬間。ゴッ!と龍斗の頬に衝撃が走る。尻餅をつき、頬に走る鈍い痛みに自分が殴られたのだと気づいた彼が見上げると、そこには憤怒の表情に龍賢がいた。
「……ふざけた事を言うなよ龍斗…!」
 龍賢は龍斗の胸ぐらを掴むと彼を持ち上げる。
「深春さんは連れ去られただけ!まだ生きている!そうだな!?」
「…あ、あぁ。」
「まだ生きている可能性がある!なのにお前は彼女を助けに行かないのか!?」
「……けど、俺は……俺じゃ…彼女を守れなかった俺じゃ…」
 龍斗がそう弱音を吐いた瞬間、もう一発龍賢の拳が龍斗に突き刺さる。
 倒れる龍斗を見下ろしながら、龍賢は吐き捨てるように言う。
「……お前の深春さんに対する想いはそんなものだったのか?だったら、俺一人でも助けに行く!お前はそこでウジウジと腐っていろ!よくもまぁ、そんなザマで彼女の事を俺に言えたものだな!そんなお前に彼女はふさわしくな」
 そこまで言いかけた瞬間、跳ね上がるようにして立ち上がった龍斗が反射的に龍賢を殴り飛ばす。
 地面に水飛沫を立てて倒れた彼に、肩で息をしながら血相を変えた表情で龍賢を見る。
「……黙れ……そんなんお前に言われなくても、分かってんだよ……」
「だったら……お前がすることはなんだ?」
 龍賢は立ち上がってそう言うと、お返しとばかりに龍斗をぶん殴る。
「こんなところでウジウジしているのが彼女のためにお前が出来ることか!?」
 さらにもう一発龍賢渾身のボディブローが龍斗に突き刺さる。
「龍斗!お前は何がしたかったんだ!?グズグズしているなら、俺が彼女を持って行ってしまうぞ!」
 かなり良いところに入ったのか、殴られた部分を押さえて、唸っている龍斗だったが、龍賢にそう言われるとカッと目を見開いて顔を上げると。
「……うるせぇっ!!」
 そう叫んで思い切り殴り返した。よろめく龍賢に龍斗が掴み掛かる。
「分かってる!分かってるさ!そうだよ!助けに行きたいさ!今度こそ!俺の力で!お前がどう思ってようが関係ない!俺は!俺は惚れた深春さんを全力で幸せにしたい!」
 髪を掴んで腹に膝蹴りを叩き込み、よろめいたところに拳を叩き込む。
「けど俺は、お前も……彼女を……救えなかったじゃないか!」
 龍斗の悔しさが滲む震えるような声で呟く。龍賢はそんな彼を見ながら口元を拭うと。
「確かに、俺も、お前も彼女を救えなかった。これはどう足掻いたって変わらない過去だ。けどな。」
 龍賢はそう言うと彼に手を差し出す。
「未来ならまだ分からない。そして“俺達”ならやれる。“一人”じゃなく、“二人”なら。」
 龍賢の言葉に龍斗はハッ、と目を見開き、龍賢の顔と差し出された手を交互に見つめる。
 そして差し出された手を掴むと。
「……そうだな。やってやろうじゃねぇか。」
 そう言って笑う龍斗に龍賢も笑って返す。
「あぁ。やってやろう。」
「……てか、お前結構本気で殴ったろ。腹やられた時思わず殴り返しちゃったじゃねぇか。」
「ふっ、結構痛かったぞ。」
「口の端切れちゃってるじゃねぇか。悪ィな…」
 なんてやり取りをしていると、二人の側からガシャっと機械の音がする。
 二人が音がした方を振り向くとそこにはジッと二人を見つめる機械の鳥がいた。その鳥に二人は見覚えがあった。
「あっ、コイツは」
「月乃助さんの?」
 そこにいたのは月乃助が変身した際に戦闘をサポートする“ピーコックII”だった。
 “ピーコックII”は二人の視線が自分に向けられたのに気づいたかと思うとピカッと目を光らせ、空中に光の映像を映し出す。
 映し出されたのは地図で、一点が赤く光っていた。それを見た二人はこの点が指し示す場所に月乃助達がいるのではないかと推測する。
「もしかして、ここに深春さんが…」
「全く、抜け目のない人だな…。」
 繋がった希望に二人は決意を新たにする。今度こそ、彼女を救う。その一心が二人を結びつけ、奮起させる。
 ──雨はもう、止んでいた。





To be continued…

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(続編や派生作品が有れば、なければ項目ごと削除でもおk)

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