神代璃緒(かみしろりお)
小鳥と同様に今までの妹たちのジンクスである「名前の最後に『か』がつく」を破っての登場。
愛称はシャー子。また、氷の女王という異名を持つらしい。
ZEXAL(第1期)での登場
この時点では「シャークさんにとって大切な女性である」事しか分からなかった。
Ⅳさんが父トロンの命令により使用したカードから発生したリアル火災により大怪我を負う。
火事現場の中で「そこまでやる気はなかった」と言っていたⅣに救出された(*1)ものの、寝たきりの状態になってしまうほどの重症に陥ってしまう。
結果、精神的に疲労し不安定になってしまったシャークさんは、Ⅳのデッキを盗み見てしまったことでデュエルの表舞台から追放される。
彼女が寝たきりになってしまったことが大きく影響しているのだろう。
小さい頃からずっと一緒だった大切な人が、急にそばにいなくなってしまうその不安は想像するに余りあるものだろう。
以降シャークさんはただひたすらにⅣへの復讐に煮えたぎることとなってしまう。
住民に予想コラを作られるほどの謎の人気を誇る。
黒のニーソ&絶対領域持ちがウケてるらしい。唯一の不安材料であった髪型もシャークさんの女バージョンのようで安心した、と評されている。
当時はなんとなく雰囲気の似ていたハルト(まだ名前不明)が「シャークの妹である」というデマがまことしやかに囁かれていた。
嘘から出たマコトとはこのことである。
ZEXALⅡでの活躍
開始時はまだ入院中で、昏睡状態にあったが、バリアンの襲来を予知し魘されるなどの姿を見せていた。
あと、何故か包帯で目隠しされていた。
璃緒を人質に取られピンチに立たされたシャークさんだったが、「璃緒は絶対に俺が守る!」というシャークさんの強い意志によって、
二人の指輪から発せられた謎の力でバリアンの呪縛を破り、ついに目を覚ます。
その第一声は…
それでもシャークさんが華麗に逆転勝利を収めた後は、久しぶりの再会を喜ぶようにシャークさんにお姫様抱っこされていた。
その性格はおしとやかで物腰柔らか。
後輩である遊馬たちに対しても丁寧な言葉づかいと優しい笑顔で接し、その美貌と抜群のスタイルで遊馬の学校の男子生徒たちを虜にした。
なお、彼女の髪型はよく見ると左右非対称であり、制服もそれに倣った改造制服となっている。
特に武田鉄男は彼女にべた惚れであり、毎回遭遇の度にデレデレになっている。
その美しさに惚れてマネージャーにしようと集まってきた男たちを悠々と打ち負かし、「みなさんこの程度の実力で私にマネージャーをやれと?」と勝気な一言(*2)。
サッカー、バスケなどのスポーツはもちろん、将棋も、そしてボクシングや柔道と言う格闘技さえ
崖から落下して入院したことで遊馬を激しく説教する明里姉ちゃんさえ制止できるほどの精神力も持ち合わせている。
それでも鉄男は「ボクの理想の人…!」「璃緒様」と相変わらずベタ惚れの様子。鉄男…
ギラグに操られたバリアンの刺客に狙われた際も、催眠術をかけられそうになったのを看破し、「自分の身は自分で守る」として自らデュエル。
兄に勝るとも劣らぬデュエル
特別なカードを持たずにカオスエクシーズを撃破する姿は、かつて《ブラック・レイ・ランサー》で遊馬のホープを撃破した兄を思わせる。
デュエルでも、《○○・ジェット》と言う魔法カードで攻撃力を上げたり、直前の話で兄が「《激流蘇生》を発動していたのさ!」と言うのを見ていた為か
しっかり彼女も「《ダイヤモンド・ダスト》を発動していたのよ!」と言ったり、そこかしこに兄の影響が見受けられる。
デビューデュエルの相手は相手で、強烈な水属性メタのフィールドを使うし。
ただ、兄とのデュエルでは自身の出したカードを次々と相手に逆利用されて完敗しているため、劇中トップレベルであるシャークや、
彼と同格の遊馬・カイト達に比べれば、デュエルの腕は劣っていると思われる。
特に、子供の頃自分ではなくシャークに言われた通りにデッキを組みデュエルをしていた影響からか心理フェイズに非常に弱く、
シャークとのデュエルでは伏せカードを過剰に警戒したり次のドローに賭ける事を恐怖するような素振りを見せた。
だがこれについては、鉄男の言葉により成長、克服している。
上述のセリフのように強気に当たる事が多い。喧嘩からデュエルになった事も100戦に達するほど。
しかし、そんな彼女が「強さ」を持ち気丈に振る舞うのは兄の弱みにならないためであるなど、本質的には彼を強く慕っており、
前述のお姫様抱っこの時など時折デレてみせる。
そのため、彼女の前でのシャークさんに対する悪口は禁句。
口調も素振りも表情も一変させ、普段以上に強気な本当の御姿を表す。「アンタ…凍らすよ?」
本性剥き出しの璃緒様のことを「妹シャーク」ちぢめて「イモシャーク」と呼んでいた遊馬に対しても「ダサい」とバッサリ切り捨てた上で
「アンタ…後で制裁!」と相変わらずの一言。(*3)
小鳥とキャッシーがバリアンに洗脳されたのにいち早く気付いたりと、特殊な力を持っている様子。
ストーリーの鍵を握る存在の一人であるのは間違いないだろう。
また、長い間寝たきりで入院していたとは思えない日常復帰の速さや超人的な身体能力も、もしかするとそこに由来するのかもしれない。
他にも、見慣れないモンスターを率いて凌牙と対峙する場面や、凌牙が気を失った彼女を抱えて嘆いているようなカットもあり、先行きが不安視されていた模様。
そして案の定シャークの記憶の世界では2度もシャークの目の前に現れ前者では衝撃の事実を語りベクターとのデュエルの後満身創痍のシャークに対しドルベと共に自分と同様バリアン七皇である事を明かしシャークをバリアン世界へと引き込んでいった。
あくまで、動物としての猫がダメな様子。アストラルも同様に、動物としての猫が苦手だったが…?
メラグ時は《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》《CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ》を使う。
なお、この属性・種族の組み合わせはOCGでもアニメでも今まで存在しておらず、彼女が初の使用者となる(*4)。
OCG内の効果でも中々強力な物になっているなど弱体化を喰らいまくった兄とは違い優遇されている。
しかし肝心のデュエル回数が5回しかない上アニメ使用、OCG化含めメイン組とバリアン組内でもカードが非常に少なく(*5)上記の切り札エクシーズとのシナジーが薄く、
素材の縛りや相手に左右される効果の為No.101のような汎用性があるわけではなく、かといってまたギャラクシーやBKのようなテーマ性もあるわけではない中途半端な状況で、
璃緒の人気の高さに反しテーマ、キャラデッキが非常に組みにくいという残念なことになっている。
一方上記のシルフィーネは鳥獣族テーマのクロウの「BF」や黒咲隼の「RR」、ラグナゼロは攻撃力変動の機会が多い遊矢の「EM」と、
他シリーズキャラのデッキの方が相性がよく、特にアークファイブ組は現行シリーズと言う事だけあり公式の新規のEMやRRの紹介としての対戦動画でも使われており、
誰の使うカードかわからないカオスな事になっている。
OCG版
このカードはトークンとして使用する事ができる。
璃緒:『このデュエル、受けてたちます!』
なんと彼女のトークンカードが登場。モンスタートークンの代用としてデュエルに使用出来る。
ただ遊戯王の場合、モンスタートークンと言うと羊トークンのような壁・リリース要員である場合がほとんどなのだが……
場に維持して闘わせたいなら、ある程度の攻撃力を得られる冥府の使者カイエントークンあたりの代用として使用してあげよう。女の子でもあるし。
今までも同じZEXALでは《オービタル7》、遡れば《正義の味方 カイバーマン》や《戦士ラーズ》、《ダーク・ヒーロー ゾンバイア》等、
アニメのキャラがモンスターカード化される事も無いではなかったが、それらはモンスターとして出しても違和感のない設定
(精霊、劇中キャラ、ロボット等)のキャラで、ごく普通のデュエリストがカード化されるのは初となる(*6)。
小鳥ちゃんがスリーブ化されたりスターターデッキなどのCMを務めたのと同じように、女性陣のプッシュに力を入れている
ZEXALらしい出来事と言えるだろう。
翌月のスペシャルカードキャンペーンでは、その小鳥ちゃんもトークン化した。
なんと、自身の使用したカードよりも1日早くOCGとしてお目見えする事になった。