神代凌牙(かみしろりょうが)
遊馬たちの通う中学に在学する上級生。
双子の妹に神代璃緒がいる。
嫌いな食べ物は玉葱とピーマン。
元は富豪の家柄で両親も存在していたが、トラックの衝突事故に巻き込まれ両親は他界してしまう。(*1)
《ビッグ・ジョーズ》、《潜航母艦エアロ・シャーク》など、サメを中心に海生生物をモデルとした水属性デッキを使用する。
あだ名は「シャーク」。同じ中学の生徒からは基本的にシャークとしか呼ばれない。(*2)
陸王やトロン一家など校外の者からは本名で呼ばれる傾向がある。また50話冒頭でモブ女子生徒から
視聴者からも尊敬
なお余談だが、アニメの世界では彼のあだ名と同じ「シャーク」なるカードカテゴリがある模様。
校内無類の強さで恐れられていたが、デュエルの弱さで知られる遊馬に第2話で敗北したことでその名声は地に落ちる。
学校に居られなくなった彼は不登校となり、チンピラ兄弟の陸王・海王の用心棒を務めるまでに不満足してしまっていた。
この時はデュエルを捨てると言うまでに荒んでおり、デュエルの楽しさを思い出させようとする遊馬と再度決闘。
新たな切り札《ブラック・レイ・ランサー》で遊馬の《No.39 希望皇ホープ》を倒し完勝。全国大会出場者の真の実力を見せ付けた。
その後陸王・海王と共にカード強盗を行おうとする際に再び遊馬に制止され、何かを感じ取ったのか遊馬側に回り、2対2のタッグデュエルを開始。
希望皇ホープの効果で自分を守り「仲間だからだ!」と言ったり「デュエリストなら負けたくないのは当たり前だ!」と言った遊馬の熱意にふれ、
《アーマード・エクシーズ》のカードを遊馬に渡して勝利に貢献。素直に遊馬の成長を認めるに至った。
ちなみにナンバーズを取られ正気に戻った陸王・海王は彼を見て心底脅えていた。
遊馬とのタッグデュエル後は学校にも通うようになり、皇の鍵を守ろうと天城カイトにデュエルを挑む、自分なりにデュエルに向き合うと言うなど、ぶっきらぼうながらも更生していた。
控え室で決勝の対戦相手のデッキを盗み見してしまったのを防犯カメラで撮影され、決闘の表舞台から追放されてしまった過去を持つ。
登場初期に性格が荒れていたのはこのときの経験が元になっている。
しかし、「妹を重体にして精神的に追い詰め、防犯カメラがある場所にデッキを置いておき、わざと崩してから控え室を去る」という一連の行為が、
決勝戦の相手であるⅣが意図して行った事である事が本人の口から直接明かされる。
復讐鬼と化したシャークは雪辱を果たすべくWDCへ出場、圧倒的な強さで連勝しながらIVを探し続けていた。
34話でIVに再戦を申し込むもかなわず、代わりにⅢを撃破し《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》を入手。
ナンバーズの力に飲まれかけるも、遊馬の数々の言葉を思い出し抑え込む事に成功した。
再登場した46話ではナンバーズの影響を受けてかなり荒れていたが、再度の遊馬とのデュエルで遊馬の思いに心を打たれてデュエルを中止。
とりあえずはナンバーズの力も収まった様で、宿敵であるⅣに会っても冷静な態度を保っていた。
トロン曰くナンバーズを集めたあとに必要になる人材らしく、Ⅳを使ってシャークをWDCに出場させたのもそのためらしい。
初めて自分から《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》を召喚し《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》を滅多打ちにするが、《No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス》の8回連続攻撃により心身ともにボロボロになってしまう。
また、トロンが目を付けていた理由が発覚。その理由は「心の闇を広げて操り人形化、そのままDr.フェイカーを倒す刺客として送り込む」というものであった(本人の方は「もう誰にも操られない」と拒んでいる)。
そして迎えた58話ではトロンに精神攻撃をされ、「勝つためには俺を受け入れ、俺と一つになれ」と初っ端からナンバーズにとり憑かれそうになる。
最初は何とか抑えんでいたが、ついに耐え切れず紫オーラに赤目化し、《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》を新たな力《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》をカオスエクシーズチェンジ。
Ⅳの《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》を粉砕し、勝利を収めた。
デュエル終了後、なんとⅣから謝罪され、シャークさんの妹に怪我をさせたのはトロンから渡されたカードのせいだということが判明。
また、実はⅣはシャークさんの妹を救おうとしていたことまでもが明らかになる。
このことを信じるかはともかく、トロンに復讐するつもりに変わりはないらしい。
それでもまだかろうじて自我は残っており、序盤はボーっとした状態で漠然とデュエルをしていたが、途中で再びトロンの介入を受け、Dr.フェイカーと遊馬が妹の敵だと思い込んでしまう。
それによって突然荒ぶり始め、《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》を呼び出し遊馬に王手をかける。
しかし罠カード《
そこでトロンに罠カード《
69-71話では遊馬・カイトと共にDr.フェイカーと対決。苦戦を強いられるも勝利を収めた。
またこの決闘に先んじてアストラルから《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》を返還され、《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》とともにZEXALⅡに移行した現在も使用している。
カオスナンバーズの力に目覚めたり、ともしかしたらシャークさんも異世界に何か関連を持っているのではないかと思われるような描写が見られていた。
また、最初期に公開された立ち絵及び漫画版においては、バリアンに操られた人間の額に現れるモチーフによく似た形状のペンダント(*6)を着けている。
璃緒のほうもギラグが人間世界にやってくる際に反応したり、二人のペアリングの力でバリアンの力を打ち破ったりもしていた。
これらのことから異世界と何か関係があるのではという考察がファンの中でなされていたが、109話において、妹の璃緒と共にバリアン七皇のナッシュとメラグではないかという疑惑が作中でなされた。
そこでは前述の家族構成が明らかになった。
が、突如現れたクラゲ先輩に襲われ、毒を盛られる。さらに璃緒にも毒が盛られたことを聞き、「解毒するためにはデュエルで勝つしかない」と言い渡される。
璃緒を助けるため、一番のファンと共にタッグを組み、毒に体力を奪われながらもデュエルすることに。
クラゲ先輩の無限蘇生&水属性メタコンボに一度は絶望するも一番のファンに喝を入れられ海底神殿のデュエルで手に入れた《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》と一番のファンさんとのコンビネーションにより辛くも勝利。しかし直後にクラゲ先輩が吐いた意味深な発言と夢に出てきた旗の紋章と家の紋章が同一のものだという事が発覚。またしてもシャークさんはバリアンにより狂わされていく事に・・・。
結果ベクターに勝利するもシャークの軍は全滅。
かくしてバリアンとしての使命を全て思い出したシャークさんはアストラル世界の新たな希望となった遊馬やカイトと敵対していくこととなった。
監督曰く「アレはバイクに似た未来の乗り物」なので免許の問題はクリアしているのだそうだが、後付け感が凄まじい。ちなみに形状は
皇の鍵を踏み壊す(漫画版では指でへし折る)、オービタル7を蹴り飛ばすなどの行為から、早期から「リアルファイト要員として活躍するのでは?」という声も上がっており、実際に話の端々で常人離れした腕っ節を披露している。
耐久力も高いようで、腹部に傷を負い出血した状態でも苦しみながらも途中リタイアすることなく最後までデュエルをやり遂げたり、その状態で飛んできた巨大な瓦礫を腕で防御して粉々にしたりしている。(*8)
素手でコンクリを割る少女や猫のような身のこなしと鋭い爪を武器とする少女といい勝負ができそうである。
中にはシャークさんうちわを作るほどのファンもいるようだ。
しかしそのクールなイメージとは裏腹に、寝坊してパジャマのまま出かけようとしたり、上記のとおり玉ねぎやピーマンが嫌いだったりするらしい。
最初は二人でおそろいのペアリングとして璃緒がプレゼントしてくれたものだったが、
ふてくされてしまった璃緒がペアリングを捨ててしまい、それを拾った凌牙が2つとも自分の指にしている、というわけである。
指輪を返すタイミングを見失ったまま璃緒が大怪我を負ってしまったため今でも一人で2つのペアリングをつけたままだったが、78話にて凌牙は眠ったままの璃緒の小指にペアリングの片方をそっと返した。
《潜航母艦エアロ・シャーク》などの主な使用カードがOCGでは別物級の弱体化(*11)を食らっていたりと、OCG化にあたってはなんとなく不遇な感も否めない。
パッケージを飾った《No.17 リバイス・ドラゴン》だが、ストーリーの都合上一度使った後は遊馬(アストラル)に回収されてしまったため、使用カードとしては微妙な位置にある。
《ブラック・レイ・ランサー》もOCGではなぜか素材制限が追加されてしまい、34話で登場した際はシャーク・ドレイクにあっさりやられるなどジンクス化が危ぶまれる(*12)。
34話では新たなナンバーズ《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》を手に入れた。こちらは他のナンバーズ同様、戦闘耐性がなくなった以外大きな効果の変更はなかった。
ただ、レベル3のモンスターの多いシャークさんのデッキで活躍できるかどうか…と思われたが、第57話では自身のレベルを上げられる《トライポッド・フィッシュ》により、
うまくランク3と4のエクシーズをかみ合わせていた。
まあしかし初期の頃と比べれば確実に良調整はされているので今後とも期待がかかるだろう。
《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》もOCG化されており、ナンバーズ耐性がなくなったことを除けば、強化されている。
余談だが、《No.17 リバイス・ドラゴン》はパックパッケージを飾った初の水属性モンスターであり、《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》はパックパッケージを飾った初の海竜族モンスターである。
さらに、シャークさんが切り札として使用したカードが一般パックのパッケージを飾るのは主人公より多い3回である。(*14)
エクシーズ召喚を行おうものなら1ターンで素材を揃えたり、相手ターンのラッシュに備えて防御用のカードを温存したり、
戦術や効果の本質を素早く見抜いて弱点を突いたり、
本気になれば恐ろしく強く、作中最強クラスと言っても過言ではないかもしれない。
実際に作中で負けたことがあるのは2話・62話・84話のVS遊馬(1・4・5戦目)と22話のVSカイト戦のみである。
[[パワーカードに頼った強さではなく、緻密な戦術と巧みな技巧をもって勝ち筋を掴むという新しいタイプの強キャラと言える。
新シリーズでも、早速サテライトのクズ…もといディアブロ軍団…もとい風魔の手下達を一人で全滅させてみせた。
最近のアニメキャラとしては珍しく、《サイクロン》など使い勝手の良いOCGカードも使用している。
この設定通りなら彼よりも身長の高い天城カイトやⅤはとんでもなくデカイ。(*15)(*16)まあ、元々監督のツイッターはファンサービスの塊のようなものなので、ただの冗談なのかもしれないが。(*17)
それにこの手の設定は遊戯王に限らず「ありえないだろ!」という設定が多いので「密に 密に」
その後遊戯王キャラクター身長比較画像が作られたがどう見ても彼の身長は170cmもない。(*18)
ただ、リバイス・ドラゴン回収後の切り札モンスターはナンバーズではなく、漫画オリジナルの《バハムート・シャーク》である。
レベル4×2で召喚できるランク4であり、攻撃力2600、更には自分よりランクの低いエクシーズモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できる効果を持つ。
尚、漫画版ではトロン一家の稼ぎ頭でありシャークさんの宿命の相手であるⅣさんが登場しないためか、その来歴がアニメとは異なる。
漫画版の凌牙は児童養護施設の出身。(*19)本来は優しい性格の持ち主で、施設のみんなの未来を案じていた凌牙だったが、その表面上の拗ねた性格から子供たちから少し怖がられていた。
凌牙はその施設で、誰に対しても正しく優しい性格で、自分とは対照的にみんなの人気者であった八雲興司という少年と共に育つ。
八雲興司は世界チャンピオンになり施設のみんなを幸せにしてやりたい、という夢を持つ施設の英雄的存在だった。
凌牙はいつしか、八雲興司の存在に施設のみんなの夢と希望を託し、自分はその影を歩むことを決める。
結果、デュエル大会の決勝で八雲と凌牙が対決することになっても、凌牙はわざと勝ちを譲り八雲興司を優勝させることで、八雲興司の、そして施設のみんなの夢を後押ししていたのである。(*20)
そんな日陰者としての道を続けていたある大会(*21)での事、おそらくはすでに準決勝であたった八雲興司にわざと敗れ3位入賞が決まっていたのであろう凌牙と、まもなく始まる決勝戦に挑むハズの八雲興司が通路にて鉢合わせする。
その時に八雲興司の落としたカードは、その大会に出場していた優勝候補者の盗まれたデッキだった。
すでに八雲興司の影として彼とみんなの夢を支えることを決めていた凌牙は、八雲が行ったと思われるデッキ窃盗の罪を庇い、デュエル界を追放されたのである。
その事件の真実を知り、八雲興司の真意を知るため、Dr.フェイカーの元部下でありナンバーズを抹殺せんとする瑠那に誘われ、行動を共にしている。
また、瑠那と行動を共にしてからは新たなナンバーズ、《No.47 ナイトメア・シャーク》を使用している。
OCGに於けるシャークさんのカードの運命
必要以上の弱体化がたたり、アニメ・漫画の劇中再現が不可能になってしまった例も多数存在する。
- 《ビッグ・ジョーズ》
- 言わずとしれたシャークさんデッキの切り込み隊長。アニメでは魔法を発動したターンに手札から特殊召喚できる、レベル3にして攻撃力1800と、かなりパワフルなモンスターにデザインされている。
- OCGでは特殊召喚効果が削られ、攻撃すると除外されてしまうデメリットがついた。
- 《潜航母艦エアロ・シャーク》
- アニメでは「エクシーズ素材1つをコストに、手札枚数×400ダメージ」という超強力効果。
- OCGでは
【除外海産物】を販促したいKONMAIの陰謀からか「除外した自分のモンスター数×100ポイントダメージ」という悲惨な効果。
- 《No.17 リバイス・ドラゴン》
- 劇中で始めて登場したナンバーズ・カード。効果自身は素材を使って攻撃力500アップとシンプルだが致命的なデメリットもなく使いやすい。
- OCG化では何故か素材がないと直接攻撃できないデメリットが付加された。挙句2話目で遊馬に回収されたため彼の切り札としての印象はかなり薄い。
- 《ブラック・レイ・ランサー》
- アニメでは素材指定がレベル以外なし。
- OCGでは水属性のみ。アニメのような《スカル・クラーケン》からのエクシーズ召喚ができず、さらに後述する《バハムート・シャーク》の弱体化が一層悲哀を誘うこととなった。
- 《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》および《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》
- 両者ともOCG化にあたり効果の制約が少なくなり、全体的に強化されている。
- ……のだが、シャークさんデッキでは全体的に扱いづらいためありがたがられていない。
- 《バハムート・シャーク》
- 漫画では無条件でランク4未満のエクシーズモンスターを特殊召喚する効果。
- OCGでは水属性に限定され、更に特殊召喚効果を使ったターン中攻撃できないデメリットがついた。
- しかしながら4×2型ランク4の中ではトップクラスのステータスを持つ。その上裁定にも恵まれ、上記のデメリットも案外あっさり回避出来る。
- その他のカード
- 上記のカード達以外にも、TF版においてはバグで本来の力を発揮出来ない《キラー・ラブカ》、震災の自主規制の煽りを受けてアニメ・漫画で名称変更された《ポセイドン・ウェーブ》等、
OCGとは関係ない部分においても悲惨な仕打ちを受けているカードが多い。
- 上記のカード達以外にも、TF版においてはバグで本来の力を発揮出来ない《キラー・ラブカ》、震災の自主規制の煽りを受けてアニメ・漫画で名称変更された《ポセイドン・ウェーブ》等、
しかし裏を返せば、それだけ彼の使うカードは強力だという見方もできる。
ただし遊戯王ZEXAL(*22)に登場するカードたちは、シャークさんの使ったカードに限らず全体的に調整・弱体化を受けることが多く、
《ハンマー・シャーク》などアニメより強化されているカードも存在する。
それでもシャークさんにそのイメージが強いのはやっぱりエア口・シャークのアニメと現実でのギャップがあまりにも大きすぎるからだろうか。
たとえカードが調整を受けて使いづらくなったとしても、持ち前のデュエル
テニミュへの出演経験があり、形は違うがジャンプ作品の出演は今作が二度目である。
本人も決闘者で、さらにシャークさんデッキ(【魚族・水族・海竜族】)の使い手である。
共演している小松未可子のパワーデッキ【代行天使】に勝利するなど、実力はもはやシャークさんの生き写し。
「変わりに行ってあげる」と言うセリフ。