金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼

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金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼 - (2020/07/16 (木) 14:36:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/01/09(土) 05:21:09
更新日:2024/04/25 Thu 00:52:42
所要時間:約 7 分で読めます




98年にハドソンからセガサターンで発売された「金田一少年の事件簿」のアドベンチャーゲーム。
探偵モノキャラゲーには珍しく、犯人側視点のゲームで、
マニュアルや冒頭にこの作品は、犯罪を助長するゲームではなく、金田一少年の事件簿の世界を舞台に推理トリックを楽しむゲームですとの注意書きがされている。
実際、ベストエンドを迎えると、 他人に罪を擦り付けて金田一からは「これで犯人は幸せなのかな」とか言われて終わる ので、ものすごく後味は悪い。
また、本来の主人公である金田一が謎を解けないまま終わるもやもや感もある。
ある程度終盤までは事件を進めつつ、ミスから謎解きされて話としては綺麗に終わるバッドエンドがトゥルーエンドなんて言われることもある。

プレイヤーは桂木なお、阿佐桐卓也の2人の主人公から1人を選び、復讐を遂行する。
犯人側に立つことで金田一のウザさや怖さがよくわかるゲームでもある。
また、ターゲットに返り討ちに遭ったり関係ない人物を殺してしまうたび、原作の歴代犯人達がいかに凄いかが理解できるゲームでもある。
そんなプレイヤーの思惑を予想してか、ゲームオーバーになるとファントムや地獄のクグツシ(原文ママ)等歴代の怪人がヒントを与えてくれる。
だが冷静になってみると、こいつらも結局は金田一にトリック暴かれてるので、偉そうに言えた立場ではないのだが。


【登場人物】

TVアニメ放送後の作品だが、金田一らレギュラー陣の声優は全員アニメとは異なる本作独自のキャストとなっている。
(同時期に展開された他のメディアミックスでも統一されておらず、
 アニメ放送開始の半年前に公開された劇場アニメやドラマCD、PSゲームでも一部のキャラクターを除いて、
 それぞれに独自のキャスティングがなされていた。)

  • 『復讐の歌姫』桂木なお
CV:緒方恵美
捏造されたスキャンダルに陥れられ、マネージャー立花由布の自殺により全てを失ったアイドル。
男装し「直木桂一」として、スキャンダルを仕組んだ一味に復讐すべく星見島に向かう。*1
(おかしい選択肢がいくつもある事もあって)急に突飛な行動をとる事も多く、サラシ巻き忘れて女とバレたり、オカマの恋人(男)に刺されたり、オカマの修羅場に巻き込まれて刺されたり、ファンになおと見抜かれて無理心中させられたりする。
「人気アイドル桂木なおのオールヌードを見ながら死ねるなんて、幸せ者ね…」(これから殺す オカマ に自分がなおだと証明する際のセリフ)
中の人は同作者の次回作「探偵学園Q」のアニメ版で主人公・キュウを演じている。

  • 『審判の使徒』阿佐桐卓也
CV:置鮎龍太郎
由布の婚約者でツアープロデューサー。星見島レジャー施設のプレイベントに芸能関係者を多数招待し、恋人の死の真相を探り、復讐を果たそうとする。
巨大冷凍庫に隠れたら開かなくなったり、オカマの恋人(男)に刺されたり、婚約者の妹と心中したりする。
「しまった…!捨て忘れていたのか…!にんじんを…!」
中の人はドラマCD版では明智警視役を務めていたりする。
また、後に舞台版『獄門島』・『犬神家の一族』で本家金田一ものに出演し、そっちでは前者で回想シーンのみ・後者では刑事役だったため犯人役を免れた。


CV:草尾毅
お馴染み金田一耕助の孫。
今回も推理能力は健在で大量に存在するバッドエンドではズバズバと名推理を披露する。
漫画ではズバズバと犯人に真相を突きつけていく彼であるが、このゲームではその推理能力がプレイヤー自身に向けられるため、殺したくなること請け合いである。実際に殺そうとすることもできるが、当然バッドエンドになる。
が、最終的に各章のベストエンドに行くと金田一が事件を解決できずに終わってしまう。
完全犯罪で終わる場合、 行き当たりばったりで犯罪を犯しつつもしっかりアリバイ確保と証拠隠滅だけはする という形になる為、流石に金田一にも無計画な犯罪は読み切れなかったようだ。
「やばい…たってしまった…時間が」

CV:飯塚雅弓
お馴染みボイン幼馴染み。
都合のいい目撃者にされたりパンチラしたりまあいつも通り。
中の人はTVアニメ版で玲香役を演じている。
「そんなに記憶力がいいなら数学の公式でも覚えればいいのに」

CV:土師孝也
お馴染みおっさん。
まあいつも通り。
今回はエンディングによっては金田一を呼ぶまでもない状況も多い為、そのまま逮捕する事も多い。
なお編では何回↓の台詞を言ったのだろうか。
「詳しいことは署に戻ってから聞こうか」

CV:子安武人
お馴染み嫌味エリート。
最終日にようやく上陸してくる。
なお編では自信満々に間違った推理で違う犯人を捕まえてくれる。すっごくダンサブル…
卓也編では自慢の肉体を披露。
「潮風っていやですねえ」

CV:倉田雅世
お馴染みトライアングラーアイドル。
星見島でもステージに立ち、グラビアも撮影。
なお編ではアリバイの為のダシにされる。
「美雪ちゃん。私も耳引っ張っていい?」

CV:藤原啓治
お馴染みロリコンエロライター。
水嫌いのはずなのに船に乗っている…が、水嫌いは「金田一少年の殺人」の時点で治ったようなので、その後なんだろう。
あまり出番はなく空気気味だが要所要所で裏方として活躍している。
「いたぞ!桂木なおだ!」

CV:なし
お馴染み盗撮魔。
本編には出ないが、何故か怪人達に紛れてゲームオーバー時にヒントをくれる。
「頭悪いですねえ」


  • ポケット
CV:なし
本作をプレイした人には忘れられない存在。
なおちゃんも阿佐桐さんもついつい重要な証拠をポケットに隠してしまう癖があり、「 そのポケットの〇〇は何だ!? 」でバッドエンドに行く展開が大量にある。
何かをポケットに入れたらバッドエンドフラグと思っていい。
しかもどう考えても隠せない物を半分以上はみ出させたままだったり、見えたらヤバい物を見える形で入れたままなのを忘れていたりと間抜けな描写が多い。
ある意味で本作を象徴する存在である。


  • 余談
ちなみに本作に出演したキャストの中には、後に自ら舞台でじっちゃんを演じ、阿佐桐の中の人と共演した関智一(「沢沼研」役)がいた。
余談だが関主演の金田一ものには他にも月読ジゼルの中の人等アニメ版のゲスト経験者が数人出演している。


追記・修正は見事復讐を成し遂げてからお願いします。

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