佐木竜太/竜二

登録日:2011/05/23(月) 20:23:49
更新日:2025/01/26 Sun 17:19:33
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金田一少年の事件簿の登場人物。

兄・竜太

CV:難波圭一
演:原知宏(堂本版)、長谷川純(松本版)、岩﨑大昇(道枝版)

初登場は「学園七不思議殺人事件」で、不動高校ミス研所属の1年生だった。
ちなみに剣持警部の台詞によると、高校1年生で既に一人暮らしをしていたらしい。

常に自前のビデオカメラを回して、身の回りのものを撮影している。
物陰や隙間等から覗いて撮影するという盗撮まがいなことや、気配を消して他人に忍び寄ったりと、少々不気味な男。
しかしそのカメラに収められた映像は一の推理の大きな手助けとなった。

その後は「異人館ホテル殺人事件」にて再登場。
「学園七不思議殺人事件」での一の名推理にすっかり感銘を受けたらしく、俵田警部の要請で美雪を連れて函館に向かった一を追いかけ、函館にやってきた。
一の助手を勝手に名乗り事件の様子をビデオカメラに記録するものの、偶然にも犯人のトリックの決定的証拠を撮影してしまい、
それに気付いてしまったことから口封じとして絞殺されてしまう。


しかし、たった2回の登場であったにも拘らず、彼の死亡には読者からの予想以上に大きな反響があった。
そして作者側も、彼の存在が「ビデオカメラの映像として重要な場面をしっかり読者に再提示することができる」という作劇上の大きなメリットを齎すことに気付く。
だがジャンプならともかくマガジンでは死んだ人間は生き返らない。
そこで作者がとった方法は…


弟・竜二

CV:結城比呂(PSゲーム)、下野紘(CR)
演:有岡大貴(山田版)

そっくりな弟の登場である。

年齢は竜太の1歳年下で不動中学3年生。
若干根暗っぽい兄と比べるとかなり俗っぽい性格で、根明なお調子者。
一と同レベルのスケベさも持ち合わせている(ただし、竜太の方も竜二ほどではないが、女の子に関心を持つようなシーンが少ないが存在する)ため、
一からは「兄貴と比べて話が分かる」と言われている。
主に「佐木2号」と呼称されていて、それに伴い兄・竜太は「佐木1号」と呼ばれる。


初登場は「金田一少年の殺人」。
あまりに兄にそっくりな見た目(相違点は髪型がわずかに違う程度…のはずだが2回目の登場以降はほとんど同じに描かれている)で、
初登場時は一と美雪(そして一部の読者)から竜太の霊だと勘違いされた。
その後は準レギュラーと呼べるほどの頻度で登場している。
ただし、ドラマとアニメには後述の理由で登場せず、原作の彼のポジションは殆ど竜太が担っている。

短編「誰が女神を殺したか?」では一と美雪の幼なじみである美術部員・神津さやかに一目惚れするが、その後の進展は不明。

「金田一37歳の事件簿」では「金田一の高校時代の後輩」となっているため、その後不動高校に入学した模様。さやかとの関係がどうなったかはやはり不明。

2人の父親である連太郎も「金田一少年の殺人」の序盤で登場している。
こちらは竜太に近い性格のようで、佐木映像という会社を妻である良子と一緒に経営している。
愛犬・ゴンも含め、家族全員が撮影を趣味にしている。


ドラマ版では竜太がミス研の一員として多くの事件に同行。
堂本版の「異人館ホテル殺人事件」は美雪が1人で向かう設定に変更となったため、巻き込まれてすらいない。
そのため竜太が死亡することはなく、竜二は登場しない。
一や美雪との絡みは他のシリーズと比べると少なく、真壁と行動する機会が多い。

松本版も竜太のみ登場している。
しかし、「露西亜人形殺人事件」で犬飼高志の設定を一部引き継いでしまった為、
父・連太郎の経営する会社と家庭が大変な事になってしまっている。
確かに高校生、実家が会社経営、犬を飼っている…と犬飼とは共通する設定が多い。
何よりいつきが登場しない松本版では一を事件に巻き込む理由付けとしては理にかなった改変ではある。
ちなみに、堂本版・松本版の佐木は原作と違って眼鏡をかけていない。

連ドラ化しなかった亀梨版には登場せず。

山田版においてようやく竜二名義で出演することとなったが、年齢が竜太と同じ高校1年生になっているなど設定が混じっている。
これは竜二名義が原作に合わせてではなく、「香港九龍財宝殺人事件」のゲストキャラ・瀧川龍太と名前が被らないようにという配慮からと思われる。
レギュラーキャラに昇格し、毎回事件に同行する。

道枝版では竜太名義で登場。ビデオカメラではなくスマートフォンで動画撮影していることになっている。
初登場以降は一を崇拝レベルで尊敬するようになり、一がくれたお土産を家宝にすると言った事もある。
こちらもレギュラーキャラではあるが、事件に同行しない回もある。

原作の準レギュラーの中では、(竜太・竜二合わせて)唯一連ドラ版全てに登場している。
ビデオカメラで撮影という作劇上重要かつ便利な役割を持っていること、一の後輩として話に絡ませやすく原作未登場の事件でも出番が作りやすい点が大きいと思われる。
あと主演のバーターとしてちょうどいい


アニメ版でも竜太が登場。
原作と事件の順番が全く違い、本来竜二の登場する事件の数々が「異人館ホテル殺人事件」より先に放送され、
それらの事件で原作における竜二の役を担っていた事もあったため、性格が竜二のような俗っぽいお調子者になっている。
「異人館ホテル殺人事件」では原作と同じく犯人のトリックに気付いてしまったことから首を絞められ意識不明の重体となるも、
視聴者からのクレームを嫌がったからか二三の祈りが通じたのか一命を取り留めた。

「…二三、ちゃん……メリー…クリスマース…」

そのためこちらも竜二は登場せず、弟がいることも特に言及されていない。


なお、原作では竜太の方はその後もたまに金田一の夢の中やコマの余白で幽霊として登場する。(しかもその多くは生きている時とは違ってノリノリな態度で)
そして、こいつが一の夢の中に出てくるとその事件では一がスケープゴートにされることが多い。
そのせいか、一も竜太が出てくる夢は見たくない模様。
ただ竜太の方はあの世で自分なりに一のことをかなり心配しているらしく、竜二の夢の中で彼と再会し、
死んだ身である自分に代わって一に助力するよう言いつけた(「金田一少年の殺人」で竜二が一と接触したのはそのため)。


『少年』から20年後の『37歳の事件簿』にも1話から登場。連太郎の経営する会社の佐木映像には入っておらず、大手映像制作会社の課長になっている。
肩書きのところに「金田一の高校時代の後輩」と書かれていたので不動高校に進学したようだ。
「函館異人館ホテル・新たなる殺人」でもドライな所を見せている。
剣持・明智・玲香・いつき・小龍「嘘、あれだけ酷い目に遭って荒まないこいつら兄弟は何者…!?」

初期の頃は連城三紀彦や綾辻行人といった有名なミステリ作家が名前の由来と思われるキャラがちらほらと登場していたので、
佐木も直木賞作家である佐木隆三が名前の由来なのかもしれない。


追記修正はビデオカメラを片手にお願いします

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