星威岳哀牙

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星威岳哀牙 - (2020/05/17 (日) 23:14:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/18(月) 13:27:07
更新日:2024/02/25 Sun 18:43:33
所要時間:約 6 分で読めます





・・・・ズヴァリ!美しきスイリが我にささやく真実。



星威岳(ほしいだけ) 哀牙(あいが)とは、『逆転裁判3』第2話「盗まれた逆転」の登場人物。

CV:関俊彦(アニメ版)/?(パチムコ版)


「哀牙探偵事務所」を営んでいる私立探偵。年齢は34歳。
自称”名探偵”で怪人☆仮面マスクのライヴァル。
その知名度はテレビ番組の『町のすごいヤツ』で紹介され、「仮面マスクと言ったら星威岳哀牙」と言われるほど。


天狗のように高い鼻に金髪のモヒカンを前に垂らしたような髪型、右目に虫眼鏡をモノクルのように付けているのが特徴的。
「やあれ!」「あいや!」「ズヴァリ!」など独特な口癖を多用し、
長音符が入る言葉を「ゲエム」「スタアト」など「アイウエオ」に置き換えたり、「コンピュータ」を「コムピュウタ」など、やや古風な言い回しをする。
それに加え、時折「魑魅魍魎」など四字熟語を交えた小難しい言葉を吐くため、周囲から何を言っているのか理解されないことも。

春美曰く「歳のわりに落ち着きがない。」


仮面マスクによる盗難事件の全てに携わっており、1件目の犯行を取り逃がしてからは独自で捜査を開始。
4件目の『メジイナ婦人像盗難事件』では仮面マスクからエモノを取り戻したとして、赤いダイヤを謝礼として受け取っている。


高菱屋で開かれる真宵の故郷、倉院の里の秘宝店の責任者である霧緒から警備の依頼を開催日の20日前から受け、
犯行当日は肉体派の脳みそ頭脳派の腕っ節、そして拳闘部副主将代理補佐の実力を武器に地下倉庫を一人で見張っていたが、
当然のように仮面マスクに出し抜かれた上に気絶させられ、まんまと『倉院のツボ』を盗まれてしまう。

5件目の犯行となるこの『倉院のツボ盗難事件』の初公判では、検事側の証人として出廷。
何故か登場早々ゴドオ検事と気が合いノリノリで証言するも、恐怖のツッコミ男こと成歩堂に証言をボロボロのガタガタにされ...




その1度聞いたら忘れられない奇妙な台詞回しとあまりにも濃いキャラから『逆転裁判シリイズ』の中でも1,2位を争う人気キャラクタアであり、
バレムタインデエには星威岳哀牙宛てにファムから大量のチョコレエトがキャプコムに送られてきたとか。
なんとあのゴドオや成歩堂より数が多かったらしい。


彼のテエマ曲(専用BGM)のタイトルは、名前の由来そのまま「愛がほしいだけさ」。



余談だが、彼の名前である「星威岳哀牙」は、当初はゴドオの本名として使われる予定だったもの。
なんとなく似合ってしまいそうな気がするのが恐ろしい。

ちなみに、海外版での彼の名前は「Luke Atmey」=Look at me(私を見て)である。





























あいや待たれよ!これより先は、スポイラア・アラアト! ‥‥あえて日本語で言うならば、”ネタバレ注意”‥‥です。





























あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ‥‥
‥‥さあさあみなさん、ごらんくださあい‥‥!
天才にふさわしき好敵手を求めて、ついに自ら犯罪に手を染めた‥‥
あわれなピエロでござあい‥‥



仮面マスクに2件目から4件目の犯行を指示したのは哀牙本人であり、
要するに世間で作られていた「星威岳哀牙VS仮面マスク」という構図は、手の込んだ自作自演

仮面マスク宛てに脅迫状と共に犯行の計画書を送り、盗ませたエモノを自分宛てに送らせ、
代わりに大金を仮面マスクに渡すという手口で、自分は手を汚すことなくエモノを手に入れていった。

『倉院のツボ盗難事件』では、一人での警備を逆手に取って自ら仮面マスクに変装してツボを盗みだし、自分は気絶させられたと思わせるように現場を偽装。

しかしそのことを成歩堂に立証され、窃盗容疑で緊急逮捕された。




「我こそは、名探偵にして怪人! 追記・修正がそれをウラづけるでしょう!」






























貴方は‥‥小学校のころ、通信簿でよく、こう書かれた。 『そそっかしく、早とちりが多い』 ‥‥ちがいますかな?






























グ愚・・・・く苦苦苦オオ悪悪悪オ・・・・
さよう! 愚にして戯なる民どもに我が高邁なる御霊など、理解不能!
貴殿らの暴戻不遜たる罵詈雑言は、悪逆無道にして人面獣心なる蛮行!
阿鼻叫喚悪人正機な百鬼夜行的蒙昧夜郎自大の阿修羅道は悪人正機な満身創痍
神出鬼没美人薄命信賞必罰夜露死苦四捨五入東西南北四字熟語
さあれ! 我をさげすむがいい!
迷探偵にして不可解人たる我をッ!
殺人者! 脅迫者!
魑魅魍魎たる我は闇を跳梁跋扈する孤高の奇人!
あーっはっはっはっはっはっはっ!
笑いとばしていただきたいッ・・・・




実は『倉院のツボ盗難事件』と同時刻に起きた『KB警備会社社長殺人事件』の犯人でもある。


前述した通り彼は仮面マスクを脅迫していたが、自身もまた仮面マスクに計画書を送り指示していることがバレて、その件でKB会社社長から脅迫を受けていた。
そのため、口封じのために社長をオフィスで殺害し、社長室にやって来た仮面マスクの正体・天杉優作にその罪をなすりつけようとした。


要するに『倉院のツボ盗難事件』は社長殺害の際のアリバイ作りの為にわざと起こした(ように見せかけた)事件であり、
実際のところ犯行当日の数日前には既に倉院のツボを盗み出していた……というのが真相。
初日の法廷では自身の嘘を暴かれて激しく取り乱すが、それらは全て演技でしかなく、その段階では彼の思惑通りに事が進んでいたのである。


彼は裁判法則の「一事不再理」を利用し、敢えて窃盗容疑で逮捕され有罪判決を受けることによって自分のアリバイを成立させようとしたが、*1
有罪判決を受ける直前で殺人事件の裁判に召喚され、「事件当時、天杉優作が怪人☆仮面マスクの姿をしていた」という現場にいた人間しか知り得ない情報を話してしまったことで、脅迫及び殺人容疑で逮捕された。



全てが明らかになった後は、最後にもう1度、自身が窃盗犯として逮捕された時と同じ台詞を高らかに宣言するのだった…。

「あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ‥‥ ‥‥さあさあみなさん、ごらんくださあい‥‥!
 天才にふさわしき好敵手を求めて、ついに自ら犯罪に手を染めた‥‥あわれなピエロでござあい‥‥」


サイバムチョ「‥‥きのうと同じコトを言ってます。」
ナルホド「でも‥‥、そのイミあいはだいぶちがうようですけどね。」




ちなみにこの男、サイコ・ロックを欺くという何気に凄い事をやってのけている。

事件初日に彼のサイコロックを解除するシインがあるのだが、解除後に証言する“隠そうとした事実”を真相発覚後に見直すと、見事なまでに嘘八百なのである。

その特徴的な言動のイムパクト故に、ネタキャラとしてのイメエジが強い彼ではあるが、実はかなり厄介な犯人。
事実、裁判においても、千尋の粘りによって彼の失言を引き出せなければ、成歩堂の追及から逃げ切ることに成功していた。
巧妙かつ斬新なアリバイトリックといい、シリイズ全体でも上位に入る隠れた強敵だと言っても過言ではないだろう。





「やあれ! wiki篭りの諸君、我と追求・修正のゲエムといきましょうか。」

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