ユリン・ルシェル

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ユリン・ルシェル - (2015/01/10 (土) 16:41:24) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/09 (月) 10:33:58
更新日:2023/10/17 Tue 20:54:29
所要時間:約 6 分で読めます




あせらないで、フリットならわかるはず。どうすれば勝てるか



ユリン・ルシェル(Yurin Luciel)とは「機動戦士ガンダムAGE」の登場人物である。

年齢:15歳
性別:女
CV早見沙織

性格はおとなしめで、紫の髪、華奢な体、白い肌という外見からミステリアスな雰囲気を醸し出している。
アジア系の血筋で、長い黒髪を三つ編みにしている。身長は148cmで、フリットよりも1cm高い。

同じヒロインのエミリー・アモンドとはフリット・アスノを巡って三角関係的立ち位置。

その見た目が某ファミレスの使えない研修生に似ていることからファンの間では山田と呼ばれネタにされていた。







…が、放送が進むにつれ彼女の可愛さにやられたファンが続出。
『ユリンちゃん可愛いよちゅっちゅっ』などという声もあがり、エミリーを蹴落としヒロインとしての人気を獲得した。

特に彼女とフリットがイチャイチャする11話は神回とされている。今ではイワーク・ブライアと並ぶ人気キャラクターである。
比較対象が既に間違ってるとか言わない。






【劇中の活躍】

UEに襲撃されたノーラで施設から逃げてる最中、ガンダムAGE-1を操縦しているフリット・アスノに助けられる(当初、UEと勘違いしてガンダムから逃げていたが)。

その後、フリットにガンダムのコクピットに乗せられて、一緒にコロニーから脱出を図る。
しかし、コロニーの道路が崩落して、コロニーの最下層エリアに落ちてしまい、道に迷ったフリットに道を予測して教える。

そして、宇宙に出た時、UEの攻撃やノーラ崩壊のカウントダウンに焦るフリットのために、
UEの攻撃パターンを読み、フリットのUE撃退に貢献する(そのおかげかフリットはUEの攻撃パターンを読めるようになった)。

この時の高いXラウンダー能力が発覚した事により、UEに目をつけられる事になる。

ディーヴァに着いた後の別れ際、フリットに自分のピンクのリボンを渡し、去って行った。 

その後、ミンスリーの大富豪、アルザック・バーミングスに引き取られる。
彼女は昔、UEに家族を殺されており、ノーラの施設にいたのである。
彼女だけが生き残った理由は当時家族と旅行へ行く事が決まっていたのだが、
親と喧嘩をしてしまい仮病を使って一人家に残ってしまい、その後に家族が乗った船がUEに襲撃されてしまったからである。
襲撃前に親から電話がきたのだが、彼女は一方的に電話を切ってしまい事実これが家族との最後の会話になってしまった。

本人はこの事を酷く後悔している。
そのせいか、バーミングスを父親と認められないままでいた。

アンバット攻略の作戦を立てるためにやってきたフリットと再会し、フリットに自分のことを話す。
そして二人は、作戦会議の合間の休憩時間に一緒に遊び、心を通じあわせた。

なお、この時ウルフと会話していた事がドラマCDで発覚した。

彼の一声により、自分が死んだ時に笑顔で迎えれるよう、家族達の分を生きる事を誓った。

ちなみにフリットはユリンの関係とエミリー事をネタにいじられていた。なお、この時の何気ない会話が後の悲劇を生む…。

フリットとの別れ際に、フリットに涙ながら抱き着き、「またフリットに会いたい」とフリットに伝え、再会の約束をする。
バーミングスの屋敷から離れるフリットを森の中で見送るのであった。



しかし、バーミングスにミンスリーの安全と引き換えに売られ、デシル達UEに捕らわれてしまう。
仮にバーミングスが断ったとしたら、ミンスリーは火の海になっていたであろう。
(ただし、アニメ本編においてここら辺は語られてない為に、バーミングスが自分になつかないユリンを見捨てたように見えてしまう)

視聴者の間…というか、ガノタの間では登場初期から謎の特殊能力と、息子の髪の色から『死亡』の可能性が囁かれていた。
ガノタの脳裏に浮かぶのは数々のヒロイン達の姿である。もはや死ぬことを強いられているとしか思えない。

一度は保護されたことで『生存フラグ』が立ったものの、脅迫の末連れ去られたことで折られてしまった……。




以下14話ネタバレ
















意識を失っているあいだにUEの新型MS「ファルシア」に乗せられデシルとともに出撃。

ビットを搭載し、ユリンの意思とは無関係にデシルに武器のように扱われる。

デシルに追い込まれ、止めを刺されそうになるフリットを庇い、二人の間にあり得ない軌道で無理矢理に割り込みゼダスソードで串刺しにされる。
薄れゆく意識の中でフリットに手を伸ばし、涙を流しなが


生きるのって…難しいね……


その直後、機体は炎を吹き上げ爆散。その儚い命を散らし、愛すべき家族達の元へ逝った。


彼女の死はフリットの心に癒しがたい傷を与え、大きな影を落とす。

フリットの『ガンダムでUEから人々を救いたい』という少年の素朴で純粋な想いは
『地球圏全土を全面戦争の戦禍に巻き込もうとも、ヴェイガンを最後の一人まで殺す』という
恐ろしい復讐の念へと変わってしまった。そして第2部・第3部を通して、彼はその恐ろしい復讐のために邁進していく事になる。

そしてこれがフリットのヴェイガンへの手段を問わない卑劣な戦法や愛こそはあれど実の子と孫への強制的なパイロット教育になってしまった…

ウルフもあの時の会話が原因と後悔したであろう。




そして時は流れ50年後、今まさにヴェイガンを滅ぼそうとするフリットとそれを止める孫キオ。
二人のラウンダー能力が共鳴し、彼女が再び現れた。


いいんだよ…許してあげて。
…みんなを、そして…あなた自身を…


ユリンはフリットの母であるマリナやウルフにグルーデックと言った人々と共にフリットのそれまでの苦労を労い、
ヴェイガンを、そしてユリンや大切な人たちを守れなかった自分自身を許すよう促した。
子や孫の説得もあり、フリットはついに本当の「救世主」に目覚めたのだった。


ちなみにゲーム版ではフリットとキスをするシーンがある。




【小説版】


ねぇ、覚えてる? 星を一緒に見ようって約束したよね。


最初にフリットに発見される場所がビルの屋上に変更。
後に本人から語られた事だが、両親と弟を一度に亡くし悲嘆に暮れた彼女はそのまま死ぬつもりでいたらしい。
しかし、「同年代の少年ががんばっているのに自分だけ泣いていてはいけない」と思い直した。

※ちなみに、ユリンがガンダムから逃げる件と対ゼダス戦がカットされている為、序盤の出番は少なめに。
 また、リボンはブルーザーの死を知り涙に暮れるフリットにハンカチ代わりに差し出している。

その後は遠縁のバーミングスに引き取られフリットと再会。
フリットはすぐにMS改修の作業に忙殺されたため次に会えたのは彼らがミンスリーを発つ日に。

バーミングスを父と呼ぶ事を躊躇うユリンをフリットは「バーミングスは本当に君を思っている。
見知らぬ人間を家族と呼ぶことを恐れているのはきっとお互い様」と説得する。

ディーヴァが出航した後バーミングスを初めて「お義父様」と呼んだユリンは、
それを聞いて破顔し泣き出したバーミングスの姿を見てフリットの言葉が正しかったことを悟り、
ようやく未来を前向きに考えられるようになり、学校にも通い始めた。

だが下校しようとした際、学校の人間とミンスリーそのものを人質に取ったデシルに拉致されてしまう。(迎えのエレカの運転手も殺害されている)

拉致された後は、UEの科学者に貴重なXラウンダーの実験台として
散々モルモット扱いされた挙げ句、肉体をいじくり回されるという非道な仕打ちを受けた。
何度も舌を噛み切ろうと思ったが、「フリットに会いたい」という願いだけを支えに絶望に耐えていたらしい。
(ファルシアには“パーツ”として固定設置されていただけで、全く身動きが取れない状態だった)


尚、ユリンをファルシアに据える事を提案したのはデシルで、理由は最適だったからではなく、フリットの縁者だったからであった。



【First Evolution】

基本的にアニメ版と同じようにフリットと出会う。
彼に助けられてガンダムAGE-1に乗り、ノーラからともに脱出する。
そのときグルーデックの指示によりコロニーコアを抜くためにゼダスたち相手に時間稼ぎをすることになる。
新装備ドッズライフルによりガフランは片づけたものの、動きの速いゼダスにフリットは苦戦する。

焦るフリットに対してユリンが落ち着いてと声をかけ、彼の手に手のひらを合わせる。
そのときXラウンダー能力が同調。フリットも相手の動きが読めるようになる。

「フリット・・・!」
「うん。・・・左だね」

直撃こそしなかったもののダメージを与え一時撤退させることに成功する。
しかしゼダスの次の目的はブルーザーが切り離し作業のために一人残っていた司令室に攻撃することだった。
ゼダスの攻撃でブルーザーは瀕死の重傷を負いつつも、引き抜き作業のために別ブロックへ移動して切り離しを成功させる。

最後はアニメ版同様コアの引き抜きを阻害していたコロニーシャフトを
大量の爆発物を抱えた作業用MSによる体当たりで破壊、自身の命と引き換えに作戦を完遂させた。

育ての親を亡くし悲しみに暮れるフリットに対して何も言えなかったが、助けてくれたお礼として自身のリボンを渡す。
フリットはそれを見て、ブルーザーは助けられなかったがユリンを助けることはできたと感じていた。


しかしミンスリーへフリットたちが寄らなかったため、
アニメ版と違いフリットたちと再会したのはディーヴァがマッドーナ工房でディーヴァの強化プランを練っていた時だった。

この時はすでにバーミングスの養子となっており、バーミングスがザラム/エウバとグルーデックたちに資金援助する際に一緒についてきたのだった。

フリットと二人きりで話すことになり、フリットから自分が渡したリボンを見せられ
これのおかげで今日までやってこれた。ブルーザーやほかの人を助けられなくてもユリンは助けられた。
そう教えてくれるからこのリボンもユリンも大切なものなんだ。と口説かれる 言われ、赤面する。

そんなシーンをエミリー(とデシル)に見られるが、
上述したバーミングスとの話題をフリット話しているとエミリーは自分が嫉妬していただけだと自覚。
ちょうどそのとき腕を掴まれていたデシルがエミリーから抜け出して、ユリンたちのまえに飛び出してくる。

フリットからエミリーは幼馴染だと聞かされ『幼馴染か・・・やっぱり私――・・・』とその場を離れようとするが
エミリーに止められお互いの思いを告白。はれて友達となる。

と、そのときにUEのMS型が襲来し、マッドーナ工房を襲撃する。
フリットは三人に離れるように言うが、デシルがいつの間にかいなくなっていた。
焦るフリットたちにユリンは自分が探しに行くと言ってデシルを捜しに行く。

・・・そしてこの選択が彼女の運命を決めた

Xラウンダーの能力を使ってデシルを見つけたユリン。
だがその手に触れた途端Xラウンダーの同調反応でデシルにXラウンダーだとばれてしまう。
そしてデシルを迎えに来たゼダスの攻撃で気絶させられ連れ去られてしまう。

その様子を同じくXラウンダー能力で不安を察知し、ユリンを追ってきたフリットが目撃してしまう。
フリットはラーガンが持ってきたタイタスに乗ってユリンとデシルを追うが、リミッターを解除したタイタスでもゼダスには逃げられてしまった。

その後ユリンは気絶させられた状態でパイロットスーツを着せられてファルシアに乗せられる。
TV版と同じくスパローに乗ったフリットとデシルに機体を操られた状態で戦わされる。

そして同じようにデシルに追い込まれ、止めを刺されそうになるフリットを庇い、
二人の間に無理矢理に割り込みゼダスソードで串刺しにされる。

コントロールを取り戻したファルシアのコクピットの開閉口を開けて、同じくコクピットを開けていたフリットと対面するユリン



生きるって…難しいね……


そう彼女は言い残し、機体は炎を吹き上げ爆散。
フリット。そして通信がつながっていたアルザック・バーミングス卿の目の前で、その短い人生を終わらせた。


アニメ版や小説版と違い、彼女がファルシアに乗せられたのは完全に運が悪かっただけ
しかもフリットだけでなくエミリーとも友人になれたという、間違いなく本編よりも恵まれた状況で
ほんの一つの選択肢を間違えただけでフリットと戦い、彼の目の前で死ぬことになってしまった。

フリットに言われてバーミングスとも仲良くやっていけそうになった直後、通信とはいえ彼の目の前で死んでしまった。
バーミングス卿はそれを見てしまい、絶望に満ちた顔で愛用の杖を落とし、力なく床に膝を着けてしまった。

フリットがアニメ版やゲーム版のように彼女に恋心を抱いていたかは不明だが、
唯一自分がガンダムで守れたユリンを失ったことで彼もまた少しずつ歪んでいくこととなる。




[ゲームでの活躍]
  • Gジェネ
「3D」で声無しのサポートキャラとして初登場。そして「OVERWORLD」で声付き参戦。ちなみにコレクション率10%で加入する。
能力はそこまで高くないが反応が高い上に「Xラウンダー」でさらに伸びるので操舵士の才能を秘めている。
また、覚醒値も高いのでファンネル主体の機体に乗せて活躍させるのもいいだろう。

ちなみに戦闘台詞は無理矢理戦わされた原作を再現してか厭戦的なものが多い…が、特殊台詞になると明らかに自分から殺りにいっている。


「見える…ファンネル…!」

「驚かせちゃった?シャイニングフィンガー!」

「これなら…!ファング!」


ゲームシナリオではアンバット戦でシークレット条件としてフリットの手で倒さざるを得なかったり、
またデビル・ハイロゥの制御役として利用されるなど散々な目にあっている。自分から殺るのもこうした鬱憤がたまったからだろうか。





追記・修正って…難しいね……



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