ユリン・ルシェル

登録日:2012/01/09 (月) 10:33:58
更新日:2020/03/22 Sun 21:33:03
所要時間:約 11 分で読めます




焦らないで、フリットなら分かる筈。 どうすれば勝てるか



ユリン・ルシェル(Yurin Luciel)とは「機動戦士ガンダムAGE」の登場人物である。

年齢:15歳
性別:女
CV早見沙織

性格は大人しめで、紫の髪、華奢な体、白い肌という外見からミステリアスな雰囲気を醸し出している。
アジア系の血筋で、長い黒髪を三つ編みにしている。 身長は148cmで、フリットよりも1cm高い。

同じヒロインのエミリー・アモンドとはフリット・アスノを巡って三角関係的立ち位置。

その見た目が某ファミレスの使えない研修生に似ている事からファンの間では山田と呼ばれネタにされていた。







…が、放送が進むにつれ彼女の可愛さにやられたファンが続出。
『ユリンちゃん可愛いよちゅっちゅっ』等という声もあがり、エミリーを蹴落としヒロインとしての人気を獲得した。

特に彼女とフリットがイチャイチャする11話は神回とされている。 今ではイワーク・ブライアと並ぶ人気キャラクターである。
比較対象が既に間違ってるとか言わない。






【劇中の活躍】

UEに襲撃されたノーラで施設から逃げる最中、ガンダムAGE-1を操縦しているフリット・アスノに助けられる(当初、UEと勘違いしてガンダムから逃げていたが)。

その後、フリットにガンダムのコクピットに乗せられて、一緒にコロニーから脱出を図る。
しかし、コロニーの道路が崩落して、コロニーの最下層エリアに落ちてしまい、道に迷ったフリットに道を予測して教える。

そして、宇宙に出た時、UEの攻撃やノーラ崩壊のカウントダウンに焦るフリットの為に、
UEの攻撃パターンを読み、フリットのUE撃退に貢献する(そのお陰かフリットはUEの攻撃パターンを読める様になった)。

この時の高いXラウンダー能力が発覚した事により、UEに目をつけられる事になってしまう。

ディーヴァに着いた後の別れ際、フリットに自分のピンクのリボンを渡し、去って行った。

その後、ミンスリーの大富豪、アルザック・バーミングスに引き取られる。
彼女は昔、UEに家族を殺されており、ノーラの施設にいたのである。
彼女だけが生き残った理由は当時家族と旅行へ行く事が決まっていたのだが、
親と喧嘩をしてしまい仮病を使って一人家に残ってしまい、その後に家族が乗った船がUEに襲撃されてしまったからである。
襲撃前に親から電話がきたのだが、彼女は一方的に電話を切ってしまい、事実これが家族との最後の会話になってしまった。

本人はこの事を酷く後悔している。
そのせいか、バーミングスを父親と認められないままでいた。

アンバット攻略の作戦を立てる為にやって来たフリットと再会し、フリットに自分の事を話す。
そして二人は、作戦会議の合間の休憩時間に一緒に遊び、心を通じ合わせた。

尚、この時ウルフと会話していた事がドラマCDで発覚した。
彼の一声により、自分が死んだ時に笑顔で迎えれる様、家族達の分を生きる事を誓った。
因みにフリットはユリンの関係とエミリーの事をネタに弄られていた。尚、この時の何気無い会話が後の悲劇を生む…。

フリットとの別れ際に、フリットに涙ながら抱き着き、「またフリットに会いたい」とフリットに伝え、再会の約束をする。
バーミングスの屋敷から離れるフリットを森の中で見送るのであった。



しかし――バーミングスにミンスリーの安全と引き換えに売られ、デシル達UEに捕らわれてしまう。
仮にバーミングスが断ったとしたら、ミンスリーは火の海になっていたであろう。
(但し、アニメ本編においてここ等辺は語られてない為に、バーミングスが自分に懐かないユリンを見捨てた様に見えてしまう)

視聴者の間…というか、ガノタの間では登場初期から謎の特殊能力と、息子の髪の色から『死亡』の可能性が囁かれていた。
ガノタの脳裏に浮かぶのは、数々のヒロイン達の姿。 最早死ぬ事を強いられているとしか思えない。

一度は保護された事で『生存フラグ』が立ったものの、脅迫の末連れ去られた事で折られてしまった……。




以下14話ネタバレ
















意識を失っている間にUEの新型MS「ファルシア」に乗せられ、デシルと共に出撃。

ビットを搭載し、ユリンの意思とは無関係にデシルに武器の様に扱われる。

デシルに追い込まれ、止めを刺されそうになるフリットを庇い、二人の間にあり得ない軌道で無理矢理に割り込みゼダスソードで串刺しにされてしまう。
薄れゆく意識の中でフリットに手を伸ばし、涙を流しながら、 

生きるのって…難しいね……


その直後、機体は炎を吹き上げ爆散。 その儚い命を散らし、愛すべき家族達の元へ逝った。


彼女の死はフリットの心に癒し難い傷を与え、大きな影を落としてしまう。

フリットの『ガンダムでUEから人々を救いたい』という少年の素朴で純粋な想いは、
『地球圏全土を全面戦争の戦禍に巻き込もうとも、ヴェイガンを最後の一人まで殺す』という
恐ろしい復讐の念へと変わってしまった。 そして第2部・第3部を通して、彼はその恐ろしい復讐の為に邁進していく事になる。

そしてこれが、フリットのヴェイガンへの手段を問わない卑劣な戦法や愛こそはあれど実の子と孫への強制的なパイロット教育になってしまった…。

ウルフも、あの時の会話が原因と後悔したであろう。




そして時は流れ50年後――今まさにヴェイガンを滅ぼそうとするフリットとそれを止める孫キオ。
二人のXラウンダー能力が共鳴し、彼女が再び現れた。


良いんだよ…許してあげて
…みんなを、そして…あなた自身を…


ユリンはフリットの母であるマリナやウルフにグルーデックと言った人々と共にフリットの今迄の苦労を労い、
ヴェイガンを、そしてユリンや大切な人達を守れなかった自分自身を許す様、促した。
子や孫の説得もあり、フリットは遂に本当の「救世主」に目覚めたのだった。


因みに、ゲーム版ではフリットとキスをするシーンがある。




【小説版】


ねぇ、覚えてる? 星を一緒に見ようって約束したよね


最初にフリットに発見される場所がビルの屋上に変更。
後に本人から語られた事だが、両親と弟を一度に亡くして悲嘆に暮れた彼女はそのまま死ぬつもりでいたらしい。
しかし、「同年代の少年が頑張っているのに自分だけ泣いていてはいけない」と思い直した。

※因みに、ユリンがガンダムから逃げる件と対ゼダス戦がカットされている為、序盤の出番は少なめに。
 また、リボンはブルーザーの死を知り涙に暮れるフリットにハンカチ代わりに差し出している。

その後は遠縁のバーミングスに引き取られ、フリットと再会。
フリットは直ぐにMS改修の作業に忙殺された為、次に会えたのは彼等がミンスリーを発つ日に。

バーミングスを父と呼ぶ事を躊躇うユリンをフリットは「バーミングスは本当に君を思っている。 見知らぬ人間を家族と呼ぶ事を恐れているのはきっとお互い様」と説得する。

ディーヴァが出航した後バーミングスを初めて「お義父様」と呼んだユリンは、
それを聞いて破顔し泣き出したバーミングスの姿を見てフリットの言葉が正しかった事を悟り、
漸く未来を前向きに考えられる様になり、学校にも通い始めた。

だが――下校しようとした際、学校の人間とミンスリーそのものを人質に取ったデシルに拉致されてしまう。 (迎えのエレカの運転手も殺害されている)

拉致された後、UEの科学者に貴重なXラウンダーの実験台として
散々モルモット扱いされた挙げ句、肉体を弄くり回されるという非道な陵辱を受けた
何度も舌を噛み切ろうと思ったが、「フリットに会いたい」という願いだけを支えに絶望に耐えていたらしい。
(ファルシアには“パーツ”として固定設置されていただけで、全く身動きが取れない状態だった)


尚、ユリンをファルシアに据える事を提案したのはデシルで、理由は最適だったからではなく、フリットの縁者だったからであった。



【First Evolution】

基本的にアニメ版と同様にフリットと出会う。
彼に助けられてガンダムAGE-1に乗り、ノーラから共に脱出する。
その時、グルーデックの指示により、コロニーコアを抜く為にゼダス達相手に時間稼ぎをする事になる。
新装備のドッズライフルでガフランは片付けたものの、動きの速いゼダスにフリットは苦戦する。

焦るフリットに対してユリンが落ち着いてと声を掛け、彼の手に掌を合わせる。
その時、Xラウンダー能力が同調。 フリットも相手の動きが読める様になる。

「フリット…!」
「うん。 …左だね」

直撃こそしなかったものの、ダメージを与えて一時撤退させる事に成功する。
しかし、ゼダスの次の目的は、ブルーザーが切り離し作業の為に一人残っていた司令室に攻撃する事だった。
ゼダスの攻撃でブルーザーは瀕死の重傷を負いつつも、引き抜き作業の為に別ブロックへ移動して切り離しを成功させる。

最後はアニメ版同様コアの引き抜きを阻害していたコロニーシャフトを
大量の爆発物を抱えた作業用MSによる体当たりで破壊。 自身の命と引き換えに作戦を完遂させた。

育ての親を亡くし悲しみに暮れるフリットに対して何も言えなかったが、助けてくれたお礼として自身のリボンを渡す。
フリットはそれを見て、ブルーザーは助けられなかったがユリンを助ける事は出来たと感じていた。


しかし、ミンスリーへフリット達が寄らなかった為、
アニメ版と違いフリット達と再会したのはディーヴァがマッドーナ工房でディーヴァの強化プランを練っていた時だった。

この時既にバーミングスの養子となっており、バーミングスがザラム/エウバとグルーデック達に資金援助する際に一緒に付いて来たのだった。

フリットと二人きりで話す事になり、フリットから自分が渡したリボンを見せられ
これのお陰で今日までやってこれた。 ブルーザーやほかの人を助けられなくてもユリンは助けられた。
そう教えてくれるからこのリボンもユリンも大切なものなんだ。 と口説かれる 言われ、赤面する。

そんなシーンをエミリー(とデシル)に見られるが、
上述したバーミングスとの話題をフリット話しているとエミリーは自分が嫉妬していただけだと自覚。
丁度その時――腕を掴まれていたデシルがエミリーから抜け出して、ユリン達の前に飛び出して来る。

フリットからエミリーは幼馴染だと聞かされ『幼馴染か…やっぱり私――…』とその場を離れようとするが
エミリーに止められお互いの思いを告白。 晴れて友達となる。

だが、その時にUEのMS型が襲来し、マッドーナ工房を襲撃する。
フリットは三人に離れる様に言うが、デシルがいつの間にかいなくなっていた。
焦るフリット達にユリンは自分が探しに行くと言ってデシルを捜しに行く。

…そしてこの選択が彼女の運命を決めてしまった。

Xラウンダーの能力を使ってデシルを見つけたユリン。
だが、その手に触れた途端、Xラウンダーの同調反応でデシルにXラウンダーだとバレてしまう。
そして、デシルを迎えに来たゼダスの攻撃で気絶させられ、連れ去られてしまう。

その様子を同じくXラウンダー能力で不安を察知し、ユリンを追ってきたフリットが目撃してしまう。
フリットはラーガンが持ってきたタイタスに乗ってユリンとデシルを追うが、リミッターを解除したタイタスでもゼダスには逃げられてしまった。

その後、ユリンは気絶させられた状態でパイロットスーツを着せられ、ファルシアに乗せられる。
TV版と同じくスパローに乗ったフリットとデシルに機体を操られた状態で戦わされる。

そして、デシルに追い込まれ、止めを刺されそうになるフリットを庇い、
二人の間に無理矢理に割り込み、ゼダスソードで串刺しにされてしまった。

コントロールを取り戻したファルシアのコクピットの開閉口を開けて、同じくコクピットを開けていたフリットと対面するユリン。



生きるって…難しいね……


そう彼女は言い残し、機体は炎を吹き上げ爆散。
フリット、そして通信が繋がっていたアルザック・バーミングス卿の目の前で、その短い人生を終わらせた。


アニメ版や小説版と違い、彼女がファルシアに乗せられたのは完全に運が悪かっただけ
しかもフリットだけでなくエミリーとも友人になれたという、間違いなく本編よりも恵まれた状況で
ほんの一つの選択肢を間違えただけでフリットと戦い、彼の目の前で死ぬ事になってしまった。

フリットに言われてバーミングスとも仲良くやっていけそうになった直後、通信とはいえ彼の目の前で死んでしまった。
バーミングス卿はそれを見てしまい、絶望に満ちた顔で愛用の杖を落とし、力無く床に膝を着けてしまった。

フリットがアニメ版やゲーム版の様に彼女に恋心を抱いていたかは不明だが、
唯一自分がガンダムで守れたユリンを失った事で彼もまた少しずつ歪んでいく事となる。




[ゲームでの活躍]
・Gジェネ
「3D」で声無しのサポートキャラとして初登場。 そして「OVERWORLD」で声付き参戦。 因みにコレクション率10%で加入する。
能力はそこまで高くないが、反応が高い上に「Xラウンダー」で更に伸びるので操舵士の才能を秘めている。
また、覚醒値も高いのでファンネル主体の機体に乗せて活躍させるのもいいだろう。

因みに戦闘台詞は無理矢理戦わされた原作を再現してか厭戦的なものが多い…が、特殊台詞になると明らかに自分から殺りにいっている。


「見える…ファンネル…!」

「驚かせちゃった? シャイニングフィンガー!」

「これなら…! ファング!」


ゲームシナリオではアンバット戦でシークレット条件としてフリットの手で倒さざるを得なかったり、
デビル・ハイロゥの制御役として利用される等散々な目に遭っている。 自分から殺るのもこうした鬱憤が溜まったからだろうか。


・スーパーロボット大戦シリーズ
「BX」はキオ編以降からの参戦なので、ユリン自身は死亡済みだが、原作通りフリットの改心イベントに霊体として出てくる。 尚、フリットは原作以上にユリンの事を引き摺っている模様で、思い出のコロニーやフォーンファルシアとの対面時等に名前が良く出てくる。

もしも、次のシリーズでフリット編が参戦したら、ユリンの生存条件並びにファルシアと共に自軍としての仲間入り(出来ればAGE系の機体の乗り換え)を期待したい所である。


追記・修正って…難しいね……

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