目だ。耳だ。鼻!

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目だ。耳だ。鼻! - (2020/06/19 (金) 21:52:03) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/04(水) 13:15:45
更新日:2022/09/07 Wed 11:59:07
所要時間:約 4 分で読めます




今ではスーパーロボット大戦シリーズの御三家の一角として高い知名度を誇る「ゲッターロボ」であるが、
石川賢のコミカライズである漫画版を知っている、もしくは読んだというスパロボプレイヤーはそこまで多くない。誠に遺憾ではあるが。

そしてスパロボからゲッターを知った者が漫画版を読むと、爽やかな笑顔で野良犬の首を手刀で跳ねる竜馬や、
拉致監禁すら平気で行うマッドサイエンティストの早乙女博士となんか危険な香りがする人達ばかりであることに驚くが、
その中でも「神隼人」はグンを抜いてキ○ガイとして描かれているのである。

なんと彼は「恐怖政治を敷き学生運動を行うテログループのリーダー」として初登場する。
TVアニメ版やスパロボでお馴染みの「クールでニヒルなボイン好きな隼人」とはハッキリ言って別人である。
そしてそんな漫画版隼人を語る上で欠かせないのが、「目だ 耳だ 鼻!」である。


【誕生の経緯】
誕生の経緯は隼人が初登場のエピソード「隼人の校しゃ」。
自分たちの名を広めるための大臣暗殺計画の会議中、2人の学生が恐怖と事の大きさに耐えきれずその場をコッソリ逃げ出そうするが、あっさり隼人に見つかり捕まってしまう。
そしてキ○ガイな隼人はそんな臆病風に吹かれた裏切り者を許す筈もなく

「許せだと?ふん、我々の掟を破りその上…我々の秘密を聞いて許せると思うか!やあっ!!」

と、片方の顔面の皮を剥ぎ取り、そしてもう片方には

目だ

耳だ

鼻!

と、目をつぶし、耳を切り裂き、鼻を引き千切るという、粛清という名の虐殺を部下の前で見せつけた。
そしてまだ息があったので、部下に粛清の続きを行わせる等、漫画版の初登場時の隼人は当時放送していたアニメ版とは似ても似つかない程の狂人であり、同時にこの台詞は漫画版隼人を象徴する台詞にもなった。
(次回以降はこの様な側面は薄れるが)*1


【派生】
長い間漫画版のみでしか見る事ができなかったが、近年では各作品で再現されることも多くなってきた。
二次創作等のパロネタに使われる事もあるが、なぜかラストが「鼻!」になっている事が多い。元は何度も表記している通り「鼻!」。

新ゲッターロボ
第二話「隼人が来る」において初の映像化。

石川賢テイストが濃い本作での隼人は、正真正銘のテロリストとして登場。
防衛省の機密データを奪うためテロ活動を行う中、隼人を静止させようとする部下(どう見ても武蔵)に対して

「邪魔すんじゃねぇ!!」
と目を切り裂きその直後に
「耳だぁぁぁぁぁ!!」

と耳を切り落とした。ただし鼻は無い。残念である。
その後返り血を浴びつつ笑いながら部下を殴り殺す姿はどう見ても「悪と戦う主人公側のキャラ」には見えない(ただ主要キャラ三人は他の作品なら間違いなく悪役側に分類される人柄なのだが)。




自ら「卑しい偽物」を自称する今作において、隼人のポジションとしてハヤトが登場する。
彼は傍目にはビジュアル系のイケメンであるが、脳に「革命の針」という物質を自ら植え込んだせいか、常に精神安定剤を服用している。
戦闘時はドリドリで暴走するという歴代でも最大級のキ○ガイ。

本編より3年前、「ハヤトの軍」を率いていた頃、ゲッター線によって混沌と化した世界でのさばる、権力に溺れた愚者を殺す際に披露。
ただしこちらは素手ではなく、針の様な武器を使用。
ついでに両腕も切断している。

更に本編でも因縁の相手である「アベルト」の合体イデア「マヲウ鬼」と死闘を繰り広げる。
終始マヲウ鬼の戦闘力に圧倒されるハヤトであるが、最後は了に「ゲッター根性魂(ガッツ)」を文字通り頭に通り叩き込まれ覚醒。
覚醒したハヤトの前ではアベルトなど敵では無く、最後はハヤト自身の手でアベルトを「目だ!!耳だ!!鼻!!」と残酷に殺し、因縁に決着を付けた。



本作の隼人は名義上は「真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日」での参戦であるが、31話でタケルの抹殺を試みるギシン星人に対して行った。
原作や新ゲとは微妙に言い回しが違う。
このシナリオではZEUTH・ZEXIS一同がそれぞれ得意な体術や愛用の武器でギシン星人をフルボッコにするという、何ともカオスな内容になっている。*2

隼人「目だ!耳だ!鼻だっ!」

ロゼ「お、恐るべし地球人!恐るべしZEXIS!」


テキストのみなので声は付いていないが、本作で20年目を迎えたスパロボシリーズで遂に再現された。
新ゲッターロボが参戦したNEOでも再現はしていなかったのに。



こちらは隼人ではなくゲッター3のパイロットである鋼轟鬼のお師匠さんが耳だけをさり気なくやった。
ただしギャグに近いので恐らくは本家のように切り裂いてはない。


マジンガーZなどの様々な東映作品のロボットを美少女化という東映の悪ノリ本気を見せつけた本作でゲッターロボを美少女化したゲッちゃん(CV:内田真礼)が登場する。
イーグル号を模した真っ赤なリムジンに乗りどっかで見たことある3人の執事を引き連れているツンデレお嬢様。野蛮なことは嫌いらしいが武器はゲッタートマホーク。
普段はとても可愛らしいのだが、劇中お気に入りのお洋服をゴーゴン大公の攻撃で汚されると「お怒りモード」になり雰囲気が一変。
それまでの可愛らしい姿からは全く想像できないドワォな作画になり

死ぬより後悔しながら死ね!目だ 耳だ 鼻!

とゴーゴン大公(の頭の上に付いているぬいぐるみ)の目と耳と鼻を潰して切り裂いた。
アニメ版かと思いきや漫画版のネタが出てきたことにより多くの視聴者を驚かせたシーンであった。


【余談】
ゲッターロボ生誕の40周年を記念したゲッターロボ40周年記念原画展に於いて、まさかのこの「目だ 耳だ 鼻!」のページをプリントしたTシャツが発売された(表面が「目だ」「耳だ」のコマで、裏面が「鼻!」のコマがプリントされている)
そのインパクトは強烈であったために瞬く間に完売した。


追記だ!修正だ!変更ッ!


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