プラーガ

「プラーガ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

プラーガ - (2018/12/15 (土) 01:45:08) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/20(金) 22:23:52
更新日:2024/04/01 Mon 00:09:04
所要時間:約 5 分で読めます




バイオハザード4、及びバイオハザード5に登場する寄生生物。

邪教集団ロス・イルミナドスが、この生物を使った生体兵器の開発を行っていた。
まあいわゆる寄生虫(虫?)。

バイオハザード4の舞台を統治していたサラザール家が封印していた(中世時代にこんな化け物をどうやって封じたのか…)ものの、
ロス・イルミナドス教団の自称カリスマ、オズムンド・サドラーに洗脳されてそそのかされ、封印解☆放。
八代目城主ラモン・サラザールはある意味弱味につけこまれた被害者に近い。ムカつくチビだが。

発掘当初、プラーガはミイラ化しており全く使い物にならない状態だった。
宿主がいないと生きられないため、骨折り損……と思いきや、過酷な環境を休眠状態でしのいでいたプラーガの胞子を吸った発掘隊員の体内で復活。

これを機に、ロス・イルミナドスは研究を進めていく。


驚異的かつおぞましい生物だが、生物兵器としては様々な問題も抱えており、逝かれたテロ組織が求めるスペックには至っていなかった。
バイオハザード5では、Aカップ美女エイダ・ウォンアルバート・ウェスカーに渡した通常種のプラーガと、それとは別のルートから支配種のプラーガを手に入れたトライセル社が改良を加えたタイプ2が登場。
卵を体内に注入し、ゆっくりと孵化を待つタイプだった従来とは違い、ある程度成長したプラーガを口にブッ込み数秒待つだけでよくなった。

寄生されるシーンは気持ち悪い。おえっぷ

さらにトライセル社は通常種に支配種の因子を加え、通常種を寄生された者でも飛躍的な身体能力の向上を得られることを目指したタイプも開発したが、
こちらは確かに身体能力は向上したものの、定着率の低さや外見の大幅な変化などの問題点が見られている。

エイダ・ウォンもレオン・S・ケネディと再会した際には「プラーガは欠陥品」と言い放っており、彼女の組織やネオ・アンブレラ等は見限ったようだ。
尤も、当のエイダも『バイオハザード ダムネーション』の中で改良プラーガを持ち帰って任務完了の報告と共に商談を行っており、先の発言もレオンに対するブラフという可能性はある。

後に「制御が難しい他のB.O.Wに寄生させて、プラーガを介して操る」という運用法が考案されており、TウィルスによるB.O.Wも制御下に置くことに成功している。
このことからプラーガはTウィルスの影響を受けないか、Tウィルスによるプラーガへの侵襲を防ぐ技術はある模様。
この方式はネメシスと酷似しており、ネメシスの開発にあたり参考にされたか原型にされた疑いが持たれている。


【おおまかな性質】

  • 宿主はプラーガにコントロールされる
『通常種プラーガ』に寄生された生物は自我が消え、プラーガに行動を支配される。
寄生された人間は特にガナード/マジニと呼ばれ、彼らは一見従来通りに日常生活を送っているように見えるが、単にかつての習慣を繰り返しているだけで知性らしきものは残っていない。

  • 支配種プラーガは宿主をコントロールしない
他のガナードを操れるようになる『支配種プラーガ』と呼ばれるプラーガが寄生した生物については、元の宿主の意識がそのまま残る。各作品のの敵幹部は、大体この支配種プラーガを体内に宿している。
描写から支配種プラーガは宿主の意思で制御されている節すらあり、自らの意思で怪物化する等のケースも少なくない。
また、5のアーヴィングなどは支配種プラーガを元に開発された亜種を使用したためか怪物化した後も会話することが可能であった。

  • 支配種プラーガは通常種プラーガを操れる
ガナードをはじめ、通常種プラーガを宿した生物は上記の『支配種プラーガ』を宿した人間の指示に従う。集団としての性質は蟻や蜂等の生物に近い。
驚いたことに言葉を介さず配下の行動を制御することが可能で、宿主の感覚器を介さずプラーガ同士が直接コミュニケーションをとっている模様。
どのような原理によるものかは判明しておらず、作中で「特殊な周波数の音波か何かを使用しているのではないか」という推論が述べられた程度。

  • 生命力の異常向上
常人なら耐えられないようなダメージを受けても平然と向かってきたり、ライフルによるヘッドショットなど即死か致命傷となる場合でも死なない。
腐った死体が放置された場所で生活し、腐った食べ物などを食べていても平気など、衛生面での耐性も非常に高くなる。
寄生体が成体に近ければ近いほど生命力が増し、爆弾の直撃すら物ともしない個体もいる。

  • 身体能力の異常増強
女性すら重装備した身長180cmのレオンを片手で持ち上げ地面に叩き付けたり、バカでかい岩石を押し出したり、チェーンソーを振り回したり、
数十kgはあるガトリングガンを軽々扱ったり、軽く5メートルほど垂直ジャンプしたりする。ただし脚はあまり早くない。
これらの効果は元々は支配種にしか無く、通常種ではごく一部の適応率が高い者(チェーンソー男など)にしか見られなかった。
が、トライセル社は品種改良することで、通常のプラーガでも劇的な身体能力の向上を実現した。

  • 能力の最適化と性格の凶暴化、知性の退化
上記の特性のように何かしら能力を飛躍的に伸ばす代わりに自我が消えて同族のプラーガ寄生体以外を拒む性質故、寄生されていない者から見ると大概の場合は凶暴に映る。
伸ばす能力が違うとはいえ、結果的におおまかな性質はある意味ピポヘルのそれに近い。ぶっちゃけガナードはピポサルと同類といえよう。
知性は一見寄生前と変わらないようにも見えるが、先述の通り寄生前の行動をトレースしているだけであり、理性もなければ学習もしない。自分で仕掛けた罠にはまる始末。
ただし従来のゾンビ等と比べれば遥かに知性は上で、武器を使う、罠を仕掛ける、待ち伏せする、集団行動するなどサルや犬レベルの知能は伺わせる。
繰り返しになるが、支配種を宿した者はこの限りではない。

  • いろんな生物に寄生可能
両生類、犬、コウモリetc…
全く異なる生物同士でもプラーガを経由する形で連携出来る。

  • 光に弱い
プラーガは強い光に弱く、閃光を浴びるとそれだけで即死する。
そのため日光のあたるところでは寄生している体内に隠れないといけない。閃光手榴弾らめえぇぇ!
それ以外でも、寄生体単独では長時間の生命活動を維持するのはほぼ不可能。だって寄生虫だから。

  • 殆ど成人男性しかいない
寄生して成熟する過程で宿主の肉体に大きな負担がかかる*1ので、体力が無い個体は簡単に死んでしまう。
4のプラーガや5のタイプ2プラーガは女性でも寄生できるが、その場合でも凶暴化の影響で力が弱い子供や女性は同士討ちによって殺され易い。
タイプ3プラーガは上記の凶暴化がさらに激しく、肉体への負担もより大きいためこの傾向は必然となる。
それ故、僅かな例外を除き人間の場合は成人男性が殆どの割合を占め、子供は存在せず、女性の数もかなり少ない。
子供撃ち殺しちゃうのはNGという大人の事情から生まれた設定とか言わないように。

  • 除去しにくい
卵の状態であれば薬で死滅させることができるが、孵化後は対処が極めて困難。成長を遅らせる薬はあるものの、特効薬のようなものは開発されていない。
実験段階ながら、まだ脊髄に融合していない幼体のうちならば特殊な放射線を当てることで死滅させることができることが確認されている。
が、それには特殊な設備が必要で、施術を受けたレオンがもがき苦しむ程の苦痛を受けることとなる。
成体となった後も処置は可能だが、殆どの場合は宿主ごと殺すことになり、運が良くても車椅子生活は覚悟しなければならない

  • 嗜好の変化(衛生観念の欠如)
通常種プラーガに寄生されると、腐って蛆やゴキブリがわいた食べ物や臭い水を飲食するようになる。
寄生されたことによってそのような食べ物を好むようになったのか、人間だった頃の習慣を繰り返しているために
保存状態の悪い物でも構わず摂取しているだけなのかは不明。
先述した生命力の強化により、そうした質の悪い食べ物でも生存可能なので活動には支障はないわけだが…
また食べ物だけでなく家の掃除などもしなくなる。
なお支配種の場合は特に変わらないらしく、村長宅では普通の食べ物が用意されていた。


【プラーガ図鑑】

◆虫:4に登場。
体内で成長したプラーガが新たな寄生体を求めて活動している。ロス以下略の紋章はこいつをモチーフにしている。
4本足に長い尾を持ち、寄生できそうな生き物を見るとかじりつく。
ただしハンドガン数発で死ぬ。

◆タイプA:4に登場。
寄生しているガナードから露出した姿。鋭い刃の触手が特徴。
じわじわ近付いてきて、触手を縦や横にブン回して攻撃してくる。
この攻撃のダメージは非常にデカいので接近してはいけない
ライフルなら一撃。
どう見ても寄生獣です。ほんとうにあ(ry

◆タイプB:4に(ry
濁った白色で、ムカデのような形を持つ。
巨大な口でレオンの頭をぱっくんちょ。即死攻撃だが、動きが遅いのでタイプAよりは対処しやすい。
別名あたまかじりむし

◆タイプC:4(ry
もはや虫そのもの。黒と茶色っぽい。
近距離なら噛み付き、中距離なら酸をぶっかけてくる。遠距離なら大丈夫。
的が大きく攻撃も大振りなのでナイフでハメやすい。

ある程度ダメージを与えると分離して虫形態で活動する。
無邪気にじゃれてくるが、そのまま30秒ほど鬼ごっこしてあげると、遊び疲れて溶けてしまう。

◆ケファロ:5に登場。
4のタイプAに相当する。色は黒っぽい。

太く長い触手に、幾重にも重なった刃が付いており、それらをドリルのように回転させながら攻撃してくる。怖ェ
タイプAと違い、触手部分を攻撃してもダメージは増えないが、胴体撃ちでも普通にダメージが通る。

◆デュバリア:同じく5に登場。
こちらはタイプBに相当。色は黒っぽい

上半身がボール状になり、ダメージが通らなくなる。
足を撃てばボールが開くので、その中身を攻撃すると脆い。
手がないので梯子を登れない。だが接近すると高威力の噛み付きが来る。マジヤベェ威力。

◆キペペオ:同じく5。
汚れただいだい色のコウモリ。タイプCに相当する。

宿主の死後、すぽんっと分離し、飛行しながら首締めや謎の液体をかけてくる。
また、銃口を向けると頻繁に回避行動をする。素早い身のこなしにイラッとすること間違いなし。

ぶっちゃけ弱いのに、カークの乗るヘリを力を合わせて墜落させたりする、やればできる子。
「カプコンのヘリだから」は禁句

◆ブイキチワ:こちらも5。
タイプCが野生っぽくなった感じ。

独立しているが時間経過で死なず、遺跡などで群れで出現する。
飛びかかりからギュッと抱きしめる攻撃をしてくる。
くらうとヨロヨロ歩きしかできなくなるので、パートナーにはがしてもらおう。

いかにも凶暴そうだが、コイツにとどめをさされることはなく、周囲のマジニなどにやられる場合が大半。

他の生物に寄生せず、完全に独立、繁殖している。
ある程度光への耐性を持ち屋外でも長時間活動できるが、強い光だとやはり、らめぇ! 光はらめぇ! になってしまう。


【クリーチャー】



◆ノビスタドール:4に登場。
昆虫と人間を掛け合わせたクリーチャー。
透明化出来るのだが、輪郭がブレてたり目が光っていたり変な羽音を出しているので判別は出来る。
透明化出来ないサラザール曰く「できそこない」もおり、そいつらは飛行可能で巨大な巣を作って空から大挙襲来してくる。
だが飛んでいると大幅に脆くなるので上手く落とせればドロップアイテムでウハウハになることも。

◆U-3/U-8:4/5に登場。
プラーガを用いて複数の生物の遺伝子を融合させることにより生み出した合成生物。
U-3は人間、昆虫、爬虫類を掛け合わせているが調整が不十分なのでおかしな形になっていてグロい。

U-8は更に多くの生物の遺伝子を合わせており、全体的にタカアシガニのようなシルエット。
非常に高い攻撃性と戦車の装甲に匹敵する甲殻を持ち、また飛行型B.O.W.と共生していて非常に厄介。

◆ポポカリム:5に登場。
コウモリにプラーガを寄生させ、何度も改良して作り出した大型のB.O.W.。
弱点は尻尾の裏側にある寄生体だが、甲殻で隠しているので背後から攻撃したいが、寄生体自身も糸を吐いて邪魔してくる。
また爆発物でこかすことも出来る。



【余談】
ちなみに他の生物の身体を乗っとる寄生虫はリアルに存在する。
グロさに定評があるロイコクロリディウムなどが有名で、ゲーム内でもルイスのメモに記載されている。

しかしそういった身体を乗っとられる生物は、最終宿主への橋渡しとなる中間宿主が殆どなのだが。
ひょっとしたら、本来はプラーガにとってもその寄生によりなんの影響も受けない最終的な宿主となる生物が、どこかに存在するのかもしれない。




追記・修正はプラーガに寄生されている方お願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/